…目の前には小さな机。古びた本しかない本棚。カーテンのない窓。
何も入っていない冷蔵庫。まるで病院みたいなベッド。…他には何も無い。
ここはわたしが中学生まで暮らしていた小さな部屋。
…これはきっと夢。
何故なら…マヤが選んでくれたピンク色のカーテンがない。
シーリスが選んでくれた白のワンピースがない。
山薙君達との写真が入っている写真たてがない。
…なによりプレゼントで貰ったえぐちさんがいない。
でも…もしこれが現実だったら?
マヤにいつもされているお説教が夢だったら?
喫茶店でいつも聞かされてるシーリスの自慢話が夢だったら?
初めて友達になろうと言ってくれて、色々な事を教えてくれた山薙君の優しさが夢だったら?
困ったことがあれば何でも言ってこいと言ってくれた、佐伯君の暖かい言葉が夢だったら?
わたし達とクラスの皆が険悪にならないように、影で動いてくれていた相川君の気配りが夢だ
ったら?
…江口さんが夢だったら?…………イヤ。絶対にイヤ。
…気付いてしまったから。
マヤにシーリス、山薙君達に会うまでの生活が、寂しかったんだと気が付いてしまったから。
…もう戻りたくない。何もない、ただ時間が過ぎるのを待つだけの生活。
母さんが残してくれた小説を、時間潰しのためだけに読む生活。
寂しいことにも気付く事が出来なかった、意味のない生活。
…早く目が覚めて。こんな夢、見たくない。お願い…早く目が覚めて!

『…子……桃子!おい、起きろ桃子!』

優しい声がわたしの体を揺する。…あなたは誰?
その優しい声につられ、そっと目を開ける。
そこは見慣れた部屋、けどわたしの部屋じゃない。
わたしが寝ているのは、シーリスが新しく買った大きなベッド。
隣にはクマのえぐちさん。えぐちさんをギュッと抱きしめ周りを見る。
壁には水着姿で胸を強調した女性のポスター。
その隣にはハンガーにかけてある、少しくたびれたスーツ。
床には無造作に置かれたダンボール。中に入っているのは、色々な種類のたくさんの小説。
ここは…江口さんの部屋?さっきのは夢?…夢でよかった。
また、みんなと会える。…本当によかった。
「大丈夫か?お前、うなされてたぞ?変な夢でも見てたのか?」
わたしを心配そうな表情で覗き込んでくる、優しい人。
わたしがわがままを言っても、怒りながらも相手をしてくれる。
死んだ母さんのように、わたしを大事にしてくれる。
顔の知らない父さんみたいに、わたしを捨てたりしない。
とても、とても優しくて…わたしの大切な人。
「え…ぐち…さん?……江口さん江口さん!」
ぽろぽろと涙がこぼれる。えぐちさんを挟んで抱きつく。
優しく微笑み、わたしの頭を撫でてくれる。
「どうした?怖い夢でも見たか?もう大丈夫だから安心しろ、な?
こういう時はな、あったかいもんでも飲んだらいいんだよ。
今、コーンポタージュ作ってやるからな」
とても優しい江口さん…大好き。

江口さんが作ってくれたコーンポタージュはとても美味しかった。
でも…頭をグリグリと締め付けるのは何故?とても痛いわ、何故苛めるの?



(クッソ〜、もうどうしようもねぇのかよ。…万策尽きたな)
深夜0時、仕事帰りにコンビニに寄り、遅い晩飯を買い帰宅した。侘しい晩飯だ、空しいねぇ…
部屋に帰り着きドアを開けると、中から誰かの呻き声が!
まさか…泥棒か?ちょうどいい、機嫌悪りぃからブッ飛ばしてやる!
…ってこれって桃子の靴じゃね〜のか?
玄関にはキチンと並べられた小さなカワイイ靴が。
よしよし、ちゃんと並べて置けるようになったんだな。オレの教育の成果だな!
って、なんで桃子がオレの部屋にいるんだ?鍵かけてたのになんで入れたんだ?
真っ暗な部屋の電気をつける。桃子はベッドでうなされていた。
カワイイ眉間にシワを寄せ、ウンウンとうなされている。
その隣にはオレがプレゼントしたクマのぬいぐるみが。
オレの部屋のベッドの上で眉間にシワを寄せている美女。…なんかこれってイヤらしいな。
なぜだか桃子がいい女のように見えてきた。
…う〜ん、桃子って意外と色っぽい面もあったんだな。
思わず感心して見入るオレ。…いかん!こんな事してる場合じゃない!
「桃子!大丈夫か桃子!おい、起きろ桃子!」
ユサユサと体を揺らす。
桃子はゆっくりと目を開け、ぬいぐるみを抱きしめた。
キョロキョロと周りを見回している。まだ夢の中だと思ってるんだな。
「大丈夫か?お前、うなされてたぞ?変な夢でも見てたのか?」
オレを見てキョトンとした表情の桃子。ぐっ…カ、カワイイじゃねぇか。
「え…ぐち…さん?……江口さん江口さん!」
しばらくしてオレと分かったのか、ポロポロと涙を流しながら抱きついてきた。
ブルブルと小さく震えている、よっぽど怖い夢を見たんだな。よしよし、もう大丈夫だ。
オレは落ち着かせるために頭を撫でてやる。サラサラの髪の感触が気持ちいいな。
「どうした?怖い夢でも見たか?もう大丈夫だから安心しろ、な?
こういう時はな、あったかいもんでも飲んだらいいんだよ。
今、コーンポタージュ作ってやるからな」
オレの言葉にコクリと頷く桃子。
…なんでこんなカワイイのに男がいないんだ?オレが学生だったらほっとかないのにな。
コーンポタージュを作りに台所に行く。
そこには紅茶が入った飲みかけのコップが置いてあった。
そしてテーブルの上には食べかけのパンが。
桃子のヤロウ…オレの朝飯を勝手に食いやがったな?
って冷蔵庫が中途半端に開いてるじゃねぇ〜か
!……とりあえずはコーンポタージュ作ってやるか。
こめかみをピクピクとさせながらコーンポタージュを作る。
ま、作るといってもインスタントだがな。
「ほれ、これでも飲んで落ち着け。…どうだ、あったまるだろ?」
小さくコクンと頷く桃子。よしよし、だいぶ落ち着いてきたな。
もう大丈夫かな?さてっと…お仕置きタイムだな。
オレは拳で頭を挟んでグリグリと締め付ける。
「…痛いわ。何故苛めるの?」
涙目でオレを見つめる桃子。何故って?それはお前がしたい放題したからだ!
そりゃこんなに我が侭じゃ、男も寄って来ないわな。
…いや、我が侭っていう訳じゃないんだよな。桃子は多分知らないだけなんだ。
何がよくて何が悪いのか、それが分からないんだ。
その証拠に、オレがするなと教えた事は大抵はしなくなる。
今することといえば、勝手に部屋に入ってきたり、勝手にオレのジャージを着たり、勝手に紅茶
を作ったり、勝手に風呂に入ったり、勝手に……十分我が侭じゃねぇか。
あまり残された時間はないが、しっかりと教育してやらないとな。
じゃないと桃子の将来が心配だ。
オレは拳でグリグリと桃子の頭を締め付けながら、出来る限り桃子を再教育しようと心に誓っ
た。



「桃子アンタねぇ、このままじゃ絶対にうまくいかないわよ?
江口さんは多分アンタの事をよくて妹、悪けりゃ娘ぐらいに思ってるわね。
そんなのイヤでしょ?まずは異性だと気づかせないとダメね」
せっかく部屋の鍵を複製してあげたのに有効利用しないなんて…裸エプロンで出迎えるぐらい
しなさいっての!
にしても江口さんも江口さんよ!こんなにカワイイ桃子が自分のベッドで寝てるのになんで手を
出さないの?何のためにキングサイズベッドを買ってあげたか分かんないじゃないの!
「…そんなのイヤ。わたしもシーリスやマヤ達のように江口さんと……ポッ」
アタシの言葉に少し俯き頬を赤く染める桃子。ぐ、カワイイじゃないの。
そんな桃子を見てマヤは手をわきわきさせているわ。
ギュッと抱きしめたいのは分かるけど、我慢しなさいよ。
いつもの喫茶店でいつもの江口攻略作戦会議。
どうやらアタシが仕込んだキングサイズベッド作戦は不発に終わりそうね。
「ねぇシーリス、ちょっといいかな?不思議に思ってたんだけど、なんで江口さんのベッドを買い
換えたの?」
手をわきわきさせていたマヤは、どうやら立ち直ったみたいね。
「江口さんが前まで使ってたベッドは記念で貰ったの。アタシと俊との愛の思い出よ!」
そう、そうなのよ!ついにやっちゃったの!俊との愛の溢れるSEXを!
いや〜、なんて言うの?すっごく痛かったけど…うれしかったぁ〜。
最後の顔シャはちょっとあれだったけどね。
「…ねぇ桃子、私なにか変なこと聞いたのかしら?」
「…シーリスの顔は変な顔。思い出し笑いをすると変な顔になる。中学生から変わらないわ」
あれから10日経ったけど、今ではデートの度にしているわ!
ただね、俊にペースを握られっぱなしなのよね。
…俊って顔にかけるのが好きみたいなの。それってどうなんだろ?ちょっと変よね?
「シーリス!いい加減に戻ってきなさい!
山薙君との愛の思い出って…まさか江口さんの部屋で?」
あっと、いけないいけない!また俊との溢れんばかりの愛の思い出に浸っていたわ。
「へ?え、ええ、そうよ。ついに俊がアタシを抱いてくれたの!
ま、場所が江口さんの部屋だったってのがアレだけどね。
マヤ、桃子…初めてってとんでもなく痛いから覚悟しときなさいよ?」
経験者としては未経験者の二人にいろいろと教えてあげなきゃね!
ま、少しは自慢もしたいじゃない?
あれ?桃子どこ行くの?なんで逃げるようにして…マ、マヤ?
なんでそんな怖い目でアタシを睨むの?
なんでマヤの後ろに赤い炎が見えるの?まさか…嫉妬?
「…ねぇシーリス、あなた今とっても面白いこと言ったわね?
あなたって私に今まで散々自慢してたわよね?
毎回失神するまで抱いてもらってるだとか、お尻ってとっても気持ちいいのだとか。
…今までウソついてたの?」
そういえばマヤにいろんなウソをついたわね、謝んなきゃね。
「アハハハ…ゴメンゴメン、あれって全部ウソだったのよ。
だって俊ってば、恥ずかしがりやだからなかなか抱いてくれなかったんだもん。
ゴメンゴメン…キャン!」
アタシは両手を合わして謝ろうとしたの。そしたら頭に衝撃が走ったわ。
「いった〜い!何すんのよ!マヤ、あんたケンカ売ってん…の?
……話せば分かると思うわ。落ち着いて話し合おうよ、ね?
ねね、桃子もそう思うわよね!…あれ?桃子?……あの子逃げたのね!」
いつの間にかいなくなった桃子。アタシは恐怖のあまりに全身に鳥肌が立ってきた。
これは…中学時代にアタシと桃子がマヤに鞄で殴られた時以来ね。
あれ以来アタシ達はマヤに頭が上がらないのよね。
って昔を懐かしんでる場合じゃな…キャン!
「ゴ、ゴメンナサイ、私が悪かったです、もうしません。許してくださ…キャン!」
謝っているアタシに3発めの拳骨。いたいよぉ〜、怖いよぉ〜…誰か助けてよぉ〜。
「あなたのその大嘘を信じたせいで、一週間はお尻が痛かったんだからね!
ねぇシーリス。私ね、今なら情け容赦なく、簡単に人を壊せると思うの。
うふふふふ…壊しちゃおっかな?」
周りから見たら優しい微笑みも、今のアタシには恐怖の対象でしかないわ。
マヤに手を引かれてアタシは喫茶店から連れ出され、そのままマヤの部屋へと連行された。

最後にもう一度、俊と会いたかったなぁ。…ってアタシ、どうなるの?


「でね、シーリスったら全部ウソだったって言うのよ?頭にきたから説教してあげたわ!」
怒りながらシャワーを浴びるマヤ。
「2時間は正座をさせての説教をしてあげたから、しばらくは大人しくなるわね」
俺は湯船から出て、後ろから抱きしめて耳元で囁く。
「で、お前はシーリスに教えたのか?『私は後ろから犯されるのが大好きです』ってな。
ほらっ、壁に手をついて尻をつき出せよ。入れてほしいんだろ?」
マヤの手を取り俺のを触らせる。
「あぁすごい、もうこんなになって…今日は大丈夫な日だから、いっぱい犯してね。
好きにしていいわよ」
壁に両手をつき、期待で瞳を濡らすマヤの細い腰を持ち、一気に打ち付ける。
パン!パン!パン!浴室に腰を打ち付ける音が響く。
「はあ!んくぁ!い、いい!正吾いい!もっとぉ…激しく犯してぇ〜!」
マヤは喘ぎながらも俺を強烈に攻めてくる。
マズイ、このままでは俺が先にイッてしまう!…仕方がない、奥の手だ!
「気持ちいいか?おら、お前も腰振れよ!…パチン!」
マヤの綺麗な尻を叩く。叩いたところが赤くなる。叩くたびにマヤは息荒く、腰を振ってくる。
正直俺はこういうのあまり好きじゃなかったんだけど…マヤに洗脳されてきたみたいだ。
苦しそうな顔で健気にも腰を振るマヤの表情がいいんだよ。
もちろん強くは叩いていない。デカイ音が鳴るように叩いてるだけだ。
「おらっ!どうした!もっと激しく振れよ!」
怒鳴りながら尻を叩く。マヤは健気にも命令通りに腰を振ってきた。
20発ぐらい叩いたところでマヤが軽く痙攣し、動きが止まった。イッちまったんだな。
息荒く、座り込んだマヤの口に無理やり俺のをねじ込む。
「なに勝手にイッてるんだ?おらっ、咥えろよ!しっかり舐めろよ!」
「は、ふぁい。なめまふ。あ…ぐ、ごほっ!う、ごほ!」
咥えさせガンガンと突き上げる。喉の奥に当たってマヤがいくらむせようが、ガンガンに突く。
マヤは苦しそうに嗚咽を漏らしながらも必死に舐めてくれる。
苦しそうにしか見えないんだけど、これって気持ちいいのか?
これってマヤの部屋に置いてあるエロ本に書いてあった攻めなんだよ。
俺はこんな苦しそうなのしたくないんだけどな。
けどそのページに折り目がついてて二重丸まで書かれてちゃ、やらなきゃいけないだろ?
その証拠に、自分でアソコを弄りながら俺のを咥えてるその顔は、恍惚の表情だ。
「かはぁ!ゴホゴホ!ゴ、ゴメンナサイ…」
俺のが喉に当たって苦しいのか、我慢できずにむせて俺のを吐き出したマヤ。
咥えられずに吐き出したことを謝ってきたんだが…その表情は少しイッててちょっと怖い。
「もう私…お願い、入れて…無茶苦茶にしてぇ〜!」
おいおい、ノリノリだな。ならその期待に答えなきゃな!
「仕方のねぇ女だな!おら!イッちまえよ!おら!おら!」
今度は正上位で犯す。深く突き入れるたびに顔を左右に振り、苦しそうに喘いでいる。
グチョグチョと突き入れるたびに大きな胸が揺れ、顔をしかめて喘いでる。
濡れた髪がその顔に張り付いてるのがエロくていい!
俺はマヤの胸に顔を埋め、軽く噛み付きながら激しく攻める。
「しょ…ご、も、ダメ…イ、イク!イクイクイクイクイク…いっくぅぅ〜〜!」
俺の背中に爪をめり込ませ、激しく痙攣し、俺を強烈に締め付けてマヤは絶叫した。
俺は強烈な締め付けに我慢できずに達してしまう。
「う、ぐおおお!マヤぁぁ〜!う、ぐう!」
一番奥まで突き入れてドクドクとマヤに精液を流し込む。
マヤは痙攣しながらもそれを受け止める。どうやら失神したみたいだな。
俺は全てを出し終え引き抜いた。そこからはゴポゴポと出したばかりの精液が溢れてきた。
ビクンビクンと痙攣してるマヤから溢れてくる精液。…メチャクチャエロくていいな!
ふぅぅ〜、疲れたなぁ。これで今日は満足してくれたかな?
しかしシーリスが俺達のSEX内容を知ったら驚くだろうな。
江口さんもまだ俺達がやってないと思っているからきっとビックリするぞ?
俺はハハハと笑いながらマヤをベッドへと連れて行くことにした。

…この時俺は、その江口さんが大変な事になっているとは思いもしなかった。




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