このssは『無口な彼女』『怖い彼女』の後日談です。


「ジャンジャジャ〜ン!ほ〜らこれ見てよ、お酒いっぱい持ってきたわよ!
せっかく今日は女だけなんだから、ジャンジャン飲んでいっぱい話すわよ!
桃子、ビールは江口さんの貰っちゃっていいんでしょ?
どうせビールなんて、最初の乾杯だけだしね」

 今日は桃子の部屋で女だけでのお泊り会。久しぶりだからすっごく楽しみ!
お風呂上りのアタシ達、いくら桃子の部屋のお風呂が広いとは言え、
全員で入るのには無理があったわね。
にしてもあれはなに?マヤの胸ってまるでメロンじゃないの。
湯船で浮いてたしね。……完敗ね。
お風呂で汗をかいたアタシ達は、水分を取る事にした。
持参して来た鞄を広げて中身を見せる。
ワインにブランデー、ウォッカに日本酒。焼酎もあるしバーボンだって持ってきてるわ。
ま、こんだけあれば一晩ぐらいは持つでしょ?

「…ええ、いいわ。江口さんには許可を貰っているわ。でもレイリアちゃんは飲んではダメ」
「ええ〜!私も飲みたいですわ。せっかくのお姉さま達とのお泊まり会ですわ。
私だけ仲間はずれはイヤですわ。お姉さま達ズルイですわ!」
「アンタは弱いからダメね。アンタと飲んでもすぐに酔っ払うんだから面白くないわ」

 ぶーぶーと文句を言ってるレイリア。アンタは弱いんだから飲んじゃダメよ!

「それより桃子、なんで急に皆で集まろうって言い出したの?
久しぶりだから嬉しいんだけど……もしかして江口さんとケンカでもしたの?」

 冷蔵庫から人数分の缶ビールを出しながら質問するマヤ。もちろんレイリアには烏龍茶よ。
そうそう、マヤの言うとおりアタシも不思議に思ってたんだ。
朝いきなり『今日は夜一人なの。寂しいから皆で泊まりに来てほしいわ』だもんね。
桃子からのお泊り会の誘いなんて、初めてだからビックリしたわ。
ま、アタシはみんなでわいわい騒いだりするのが好きだからいいけど、
江口さんがケンカして出て行ったんだとしたら、ちょっと心配よね。 

「…ケンカはしてないわ。江口さん、『男には一人になりたい時もある。今夜は星を見に行ってく
る』と言って、車で出かけたわ」
「ふ〜ん、ま、ケンカしてないんだったらいいけどね。
桃子、もし江口さんに酷い事されたらアタシに言いなさいよ?
師匠から習って試したい技があるのよね〜。断崖式がいいかな?それとも91かな?」
「…なにを嬉しそうに言ってるの?江口さんを苛めるのはダメ。たとえシーリスでも許さないわ」

 アタシのちょっとした冗談に、キッと睨んでくる桃子。そんな怒らないでよ、冗談じゃないの。

「はいはい、桃子、そんなに睨まないの。せっかくの綺麗な顔が台無しよ?
シーリスも変な冗談を言わないの!相手が欲しかったら私が相手になるわ。もちろんいつでも
いいわよ?」

 皆に缶ビールとグラスを配りながら微笑むマヤ。……ゴメンなさい、アタシが調子に乗ってま
した。

「じゃ、乾杯しましょうか?皆、飲み物持ったわね?では……かんぱ〜い!」
「「「かんぱ〜い!」」」

 マヤの乾杯の音頭でビール缶を合わせるアタシ達。
んっふっふっふ……今日はいい機会だから聞いてみようかな?
え?何を聞くかだって?そんなの決まってるじゃないの!エッチよエッチ!
みんな男がいるんだし、普段どんなエッチしてるか興味あるじゃない?
もちろんアタシが一番すっごく愛されてるはずよ!
こんな時じゃないとマヤには怖くて聞けないし、桃子も教えてくれないからね。
あ、レイリアは問題外ね。この子まだ13歳だし、そんなエッチしてるわけないわ。
ま、今日はアタシ達の話を聞いて、勉強しなさいな。

 女だけでのお泊り会。今夜は長い夜になりそうね。……んっふっふっふ、楽しみだわ。
  


「は〜い、ちゅうも〜く!宴もたけなわですが、ここいらで一つ、
ぶっちゃけトークといきましょ〜!」

 みんなアタシを無視して騒いでる。……ちょっとぉ、少しは話を聞けっての!
レイリア!アンタまた黙ってお酒飲んだでしょ?顔が真っ赤でフラフラじゃないの!
マヤ!桃子をぬいぐるみ扱いしないの!
アンタだけずるいわよ、アタシもギュッとしたいっての!
桃子は桃子で……頬を赤く染めたその表情が可愛すぎるわね。マヤ!さっさと交代しなさい!

「シーリス姉さまぁ、なんですのぉ?なにを注目なんですの?なにがぶっちゃけトークなんです
の?」

 どうやって桃子をいじくろうかと手をワキワキさせてたら、フラフラのレイリアが話しに食いつ
いてきた。

「…へ?そうそう、せっかく女だけなんだから……今までどんなエッチをしたか話しましょうよ」
「ダメよ!そんなの人に話すようなことじゃないわ!」
 
 即答で断るマヤ。想像してた通りね、やっぱりアンタは真面目なのね。
そこがアンタのいい所だけど……たまには羽目を外すさないとね!
 
「正吾とのデートをキャンセルしてまで来たのに、なんでそんなこと話さなきゃいけないのよ!
シーリス、そんなこと絶対にイヤだからね!」
「……そ、ならいいわ、あんた抜きでするから。桃子もみんながどんな事してるか知りたいわよ
ね?
もしかしたら江口さんが喜ぶ事を教えてもらえるかもしれないしね」
「…江口さんが喜ぶの?昨日の夜、満足させれなかった。シーリス、教えてくれるの?」

 アタシの言葉に可愛く首を傾げる桃子。満足させれなかったって……桃子も大人になったの
ね。
お酒で頬を赤く染めたその顔が、反則なくらいに可愛くって仕方がない。
すっごくギュッとしたいわ!

「ダメよ!淑女はそんな話をしてはダメなの!シーリス、いい加減にしないと怒るわよ!」
「お、怒るのはナシ!それは反則よ!じゃあさ、多数決で決めようよ。
それなら文句ないでしょ?」
「…マヤ、わたしは江口さんが喜ぶことを知りたいの。
昨日も頑張ったけど、江口さん、きっと満足してないわ。
このままじゃ嫌われる……江口さんに嫌われるのはイヤ。だから教えてほしいの」

 ぽろぽろと涙を零して話す桃子。ちょっと泣かないでよ。
江口のやつめ、よくも桃子を泣かしたわね!

「桃子……分かったわ。でもあまり話さないからね?
普通は人様に話すようなことじゃないんだからね?」

 桃子の涙が効いたのか、渋々承諾したマヤ。
マヤは景気づけのためか、グラスに焼酎を並々と注ぎ、一気に飲み干した。 

「これでみんな賛成ね?じゃあさ、どうせ話すんだから、
今までした中で一番エッチな事を話しましょ?
じゃ、一番最初は言いだしっぺのアタシからいくわね」

 みんながゴクリと唾を飲み込んだのが分かる。
さぁ、アタシと俊のラブラブを聞いて悶えるがいいわ!
アタシ達が一番ラブってるのよ!思い知りなさい!




 あれはね、今年のホワイトデーの話ね。
 俊がね、バレンタインのお返しにって料理を作ってくれたの。
 そのときの話なんだけど…


「はい、デザートの手作りワッフル。甘さ控えめだから物足りないかもしれないよ」
「ううん、俊がアタシの為に一生懸命作ってくれただけでいいの。
それだけで十分なの。いっぱいになるのよ」

 瞳をウルウルさせて俊を見つめる。さぁ、もっといっぱいにするのよ!
アタシを俊で満たしなさい!

「ははは、シーリスは少食だからね。けどね、プロテインとか飲むのはよした方がいいと思う
よ?
師匠に言われたんだと思うけど、そこまでしなくてもいいんじゃないかな?」
「もう!俊ったら!アタシが言いたいのは、俊の想いで胸がいっぱいになるって話よ!」

 プイッ!っと怒ったフリして顔を背ける。もう!相変わらず鈍感なんだから!
……これからプロテインは隠れて飲もう。
怒ったフリしてるアタシを、後ろからギュッと抱きしめ耳元で囁く俊。あぁ…頭がとろけそう。
 
「ゴメンゴメン、そんなに怒らないでよ。はい、お詫びのプレゼント」

 首に何かがかかる。それを手にとって見てみる。……ネックレスだ。
シンプルなデザイン。けど、材質は銀かな?これって結構いい値段してそうね。

「俊……こんな高そうなネックレス、アタシなんかが貰っていいの?」 

 満面の笑みで微笑む俊。嬉しくて涙がぽろぽろ零れてくる。
涙を流すアタシの顔を上げ、キスで涙を拭いてくれる俊。
俊が触れる度、唇が涙を拭き取る度に何かが満たされる。
あぁ……これがきっと幸せって事なんだろうなぁ。

「喜んでもらえて嬉しいよ。バイトを頑張ったかいがあったね。
さ、せっかく作ったんだから食べてよ」
「…ぐすん、アリガト。これ、大事にするね。……ひっく、ゴメンね、涙で味が分からないよ」

 俊の手作りワッフルを口に運ぶ。涙で味が分からない、そんなアタシに俊が微笑みかける。

「まったく……シーリスは泣き虫なんだから。けどね、泣くのは僕の前だけにしてよ。
シーリスの綺麗な、宝石のような涙を他のヤツに見られたくないんだ。
はい、口開けて。僕が食べさせてあげるよ」

 そういってワッフルを銜え、口移しで食べさせてくれる。アタシは夢中で食べたわ。
口移しで食べたワッフルは、今まで食べたどんなデザートよりも甘く、美味しかったの。
いつしかアタシ達は舌を絡め、お互いの唾液を啜り、抱きしめ合ってたの。



「しゅん……しゅん、あぁ、しゅん大好き、愛してるわ!」
「シーリス、もう我慢出来ないよ。今日は……ここでいい?」
「うん、アタシも我慢出来ないよぉ……いっぱい、アタシを俊でいっぱいにしてね?」

 テーブルに上半身うつ伏せに寝て、お尻を高く上げる。
俊はアタシの後ろに回り込み、ショーツを脱がせる。

「シーリス……もう下着まで濡れてるよ。このままいくからね」

 ぬちゃ……俊がアタシに当る。あぁ、何度してもこの瞬間がだいすき…ひぃ!
ぐちゅ!……一気に貫いてきた俊。一番奥に当たり、引き抜かれる。
そしてまた貫かれ、引き抜かれる。
パンパンパンパン!小刻みに腰を打ちつける俊。
服を着たままのアタシは、俊の激しい攻めにはしたなくよだれを垂らし、喘いでいたわ。

「シーリス…あぁ、シーリス!好きだよ、愛してるよ」

 パンパンパンパン!……激しく貫かれ、そして耳元で囁く俊の甘い愛の言葉。
その一つ一つがアタシを高ぶらせ、一気に登り詰めさせた。

「しゅん!しゅん、アタシもう!もう……いっちゃうよ〜!」
「いいよ。シーリス、イッてもいいよ。何度でもイカせてあげるからね」

 耳元で囁きながら耳たぶを噛み、頭を優しく撫でてくれる。
あぁ……俊、大好き。優しい俊を愛してるわ!
パンパンパンパン!囁きながら、さらに速度を上げる俊の動き。
貫き、引き抜かれ更に貫かれる。けど優しく囁いてくれて、撫でてくれる。
その時アタシは体だけでなく、心も……精神までも俊に優しく抱いてもらってるんだ、と思った
わ。
そう思った瞬間……白く、とても大きな波が全身を駆け巡ったの。

「しゅん……しゅん!アタ…シ、イッちゃ…も、ダメ……ヒィ!っくぅぅうぅ〜!」
「シーリス、イッていいよ!何度でも、何度でもイカせてあげるよ!」

 ズグン!俊がアタシの一番奥に勢いよく突き刺さったその瞬間……とても大きな波に意識が
流されたの。

 次に意識が戻った時には、全身……顔から胸、お腹も俊の精液で真っ白になってベッドで寝
ていたわ。
そんなアタシの隣では、アタシをそっと抱きしめてくれながら、スヤスヤと眠る俊の顔があった
の。 
アタシはそんな俊にそっとキスして目を瞑ったわ。素敵なプレゼント、ありがとうってね。

 とっても素敵なホワイトデー……あれは最高のプレゼントだったわね。



「ってとこね。どう?アンタ達、心まで抱いてもらった事ある?ないでしょ〜?へっへへ、いいで
しょ?」

 赤い顔してアタシの話を聞くのに夢中な3人。奥手な3人にはちょっと刺激が強すぎたかなぁ
〜?

「…そうなのね。山薙君に心まで抱いてもらったのね。
そういえば江口さんが言っていたわ。『アイツはぶっかけマニア』だって。…ぶっかけって、な
に?」

 真っ赤な顔できわどい質問をする桃子。あんのオッサンめ!桃子に変なこと教えてんじゃな
いわよ!

「……ふん!なにが『心まで抱いてもらった』よ!ただのぶっかけAVの真似事じゃないの。
ぶっかけるのが好きなんて、山薙君はまるで汁男優ね」

 焼酎を煽りながら毒を吐くマヤ。
えっとぉ……汁男優ってなに?マヤが何を言っているのかよく分からないわ。
それよりマヤ、アンタちょっと飲みすぎ!もう焼酎一本空けちゃったの?

「お姉さま、羨ましいですわ。心まで抱いてもらう……そんなこと考えた事もないですわ」

 真っ赤な顔してため息を吐くレイリア。アンタには刺激が強すぎたかなぁ〜?

「私なんて、誘わないとなかなか抱いてもらえませんの。ですからバレンタインデーに……」

 相川のクセに生意気ね!こんなに可愛いレイリアを抱かないなんて、おかしんじゃないの?

「そうですわ。あれは私がこちらに引っ越して来た日でしたわ。
バレンタインデーを狙って引っ越してきましたの。私がバレンタインのプレゼントでしたの。
健一様はそのプレゼントを美味しく……とても美味しく食べてくださいましたの」

 ウットリとした顔で話し出すレイリア。その表情には幼さを感じない。

 何かを思い出すようにウットリとした顔のまま、レイリアは自分の体験談を話しだしたわ。




 あの日は、長尾に命じて健一様の好みを調べさせたんですの。その姿で健一様をお出迎え
しましたの。
 長尾が江口おじ様に聞いた話では、健一様は……


「お帰りなさいだにゃん!健一様、お会いしたかったですにゃん。にゃんにゃん」

 バイトから帰ってきた健一様を出迎える。健一様は私の姿を見て唖然としていましたわ。

「お疲れ様ですにゃん、ご飯にするにゃん?お風呂にゃん?それとも……レイリにゃにゃん?」
「……久しぶりだなレイリア。こっちに来るんならそう言っててくれよ。迎えに行ったのに……
それよりなんだ?その格好は?」
「にゃにを言ってますのにゃん?レイリにゃは子猫さんにゃん。健一様のペットだにゃん」

 猫手、猫耳、猫シッポ。ぶるまーという体操着にネコグッズを装着した私を見つめる健一様。
冷静なフリをしていますけど、ゴクリと唾を飲み込んでますわ。

「……そうか、江口さんか。あのクソ親父、人の趣味をペラペラと……レイリアァァァ〜!」
「ふにゃぁぁ〜!レイリにゃは犯されるにゃん!健一様に犯されるにゃん〜!」

 興奮した健一様は私を押し倒し、無理やり服を……何故脱がしませんの?

「そうか、レイリアは子猫か。ならおいしいミルクを飲ませてあげなきゃな。
おら、口を開けろ!しっかりとおいしく搾り出すんだぞ!」
「ふぐぅ!か、こほ、舐めるにゃ、舐めるから無理やりはイヤにゃん!」

 興奮した健一様。下半身裸になり口の中にねじ込んできましたの。
それはもう熱く、とっても硬くなってましたわ。
レイリアで興奮してこうなってると思っただけで……はしたなくも濡れてしまいましたの。

「ん、ん、んん!おいふぃいでふわ。とてもおいふぃいでふ。ん、ん、んん!」

 お口の中でどんどん熱くなる健一様。仁王立ちになった健一様を見上げながら、必死に舐め
ましたの。
頭を抑えられ、喉の奥まで突き上げられても何故か嬉しかったんですの。
健一様がレイリアを求めているんだ……そう思っただけでますます濡れてしまいましたの。
私は必死にペロペロと舐めましたわ。
唾液で滑りやすくして、唇で締め付けながら、口の中では舌で亀頭周りをペロペロと。
もちろん健一様から溢れてくるカウパー液も全て飲み込みましたわ。
しばらくすると健一様が優しく頭を撫でてくれましたの。

「うぅ……いい子だ、今いっぱい飲ませてやる。零さず飲めよ?零したらお仕置きだからな!…
…ううう!」 

 健一様が唸ったかと思うと、熱い、とても熱い精液が口いっぱいに出されましたの。
全てを飲み込もうとしたんですけど、なぜか途中で口から引き抜かれましたの。
それでも射精はとまらず、顔から体操服、太ももにまでたくさんかかりましたの。



 私の口から引き抜いて、体中いっぱいにかけてくださった健一様。
私はもったいなくて、体にかかった精液をペロペロと舐めましたの。
最初、健一様は満足げに見てたのですけど、急に表情を変えて怒り出しましたの。

「……零したな?せっかく飲ませてやろうと出したのに、零すなんてお前はなんて行儀の悪い子
猫なんだ!」
「ふぇ?それは健一様が急に引き抜いたからです……ふにゃん!」
「こんなに行儀が悪い子猫にはしつけをしなきゃいけないな。おら、四つんばいになれ!」

 急に押し倒されてうつ伏せに寝かされる。そしてお尻を持ち上げられましたの。

「イヤだにゃん!久しぶりだから健一様の顔を見てしたいにゃ……ふにゃにゃにゃ?
そこは違うにゃ!そこはお尻…ふぎゃあ!い、痛いにゃあ!抜いてにゃあ!」

 ぶるまーをずらして一気に貫いてきた健一様。
熱い健一様が入ってきたそこは、十分に潤んでいるアソコではなく、お尻でしたの。
いくら何度もした事があるからといって、急に入れられては痛くて痛くて……おかしいですわ。
そんなに痛くない。何故ですの?

「はぁはぁはぁ……ここもスムーズに入るようになってきたな。お前はホントにえっちだな!
こんなえっちな子猫には、いっぱいお仕置きしなきゃいけないな!」
「いいにゃあ、健一様に犯されてるんだにゃあ……ひぎゃ!ふにゃにゃ!い、いいですわ!」

 ぱんぱんぱん!リズムよく私を貫く健一様。貫かれるたびにお尻が熱くなり、その熱が体中
を駆け巡る。
獣のように後ろから犯される、久しぶりのSEX。私が上り詰めるのに時間は掛かりませんでし
たわ。

「もう、もうイキますわ!イッちゃいそうですわぁ!」
「こら!お前は子猫だろうが!ちゃんと子猫らしく話しなさい!」
「ふにゃあ!そんなの無理にゃあ!激しすぎ……ふにゃにゃにゃにゃ〜!!」

 獣のように後ろから犯されて、激しく貫かれてレイリアは、はしたなくもイッてしまいましたの。
私がイクのと併せるように、ドクドクと注がれる健一様の熱い精液。
その熱い精液が私をさらに感じさせましたの。
激しくイッたせいで意識が薄れていきましたわ。けど、健一様は許してくれませんでしたの。
意識が朦朧とする中、健一様に抱き抱えられてお風呂に連れて行かれましたの。
そこで頭からシャワーを浴びせられ、今度はアソコに熱い精液を注がれましたの。

 とっても幸せでしたわぁ。レイリアは健一様のおもちゃになりましたの。

 レイリアは全てを健一様に満たされましたの。……あぁ健一様ぁ、愛してますわぁ。



「……というところですわ。今度は袴を着てお出迎えしますの。健一様、喜んでくださいますかし
ら?」

 真っ赤な顔で話し終えたレイリア。
話してるうちに思い出したのか、足をモジモジとすり合わせている。
こらこら、こんなとこで感じてるんじゃないわよ! 
それよりこの子、すっごくえっちなことしてんのね。
レイリアの話を聞いて、驚きを隠せない。
この子、アタシよりえっちなことしてるんじゃないの?
お尻ってなによ?お尻に入れられて感じるって……もしかして、俊もしたいのかな? 

「ふ〜ん、ネコのコスプレね。確かにあれって男は喜ぶわね。
けどね、レイリアちゃん。あまりコスプレばかりしていたらそのうち飽きられてしまうわよ?」

 レイリアの話を聞いて頷いていたマヤ。
え?なんでアンタがコスプレで男が喜ぶって知ってんの?そんな話、誰に聞いたの?
ってアンタ、さっきから飲みすぎ!もう日本酒まで空けてるじゃないの!

「えええ?そ、そうなんですの?そんなのイヤですわ!」
「一番いいのは男の好きにさせておいて、時々こっちが攻めてあげるの。
それで男は満足するわ。男って意外と単純な生き物よ」

 マヤの言葉にうんうんと頷くレイリア。隣で桃子も頷いている。

「…分かったわ。普段は江口さんに好きにさせて時々わたしがすればいいのね?」

 マヤの講義に耳を傾ける桃子にレイリア。なんでマヤが男を語ってるの?
なに?なんかアタシ、蚊帳の外っぽくない?この話を企画したのってアタシだよ?

「…マヤ、教えてほしいことがあるの。多分、今日江口さんが星を見に行ったのはわたしのせ
い。
わたしが上手く出来なかったからだと思うの。どこがいけなかったのか指摘してほしいの」

 そう言って桃子は真剣な顔で話し出したわ。この子が性の悩みを話すなんて、初めてね。
 どれどれ、アタシがズバッと解決してあげようじゃないの!……マヤになんか負けないわ!
 
 

 …そう、あれは昨日の夜。お風呂から出たわたしに、江口さんが話しかけてきたの。


「桃子、今日は趣向を変えてお前がしてみるか?」
「…なにをするの?」
「今日はお前がしたいようにSEXをしてみような。いつもオレに攻められてばかりだとイヤだ
ろ?」

 …江口さんにしてもらうのがイヤ?そんなことはないわ。
江口さんが側にいてくれる、わたしを抱いてくれる、それだけでとても嬉しいの。
それだけで心が温かくなるの。他にはなにもいらないわ。

「…イヤなんかじゃないわ、江口さんが側にいてくれるだけでいいの」
「桃子……お前はなんて健気なんだ!けどな、たまにはお前が攻めてくれ」
「…江口さん、わたしに攻めてほしいの?」
「ぐ……ま、ぶっちゃけそうなんだよ。
たまにはお前に攻めてもらいたいなぁ〜、気持ちよくしてほしいなぁ〜なんて思ってるんだけど」
「…ええ、いいわ。けどどうすればいいのか分からないの。いったいどうすればいいの?」

 …江口さんが喜んでくれるなら、どんな事でもするわ。
けどわたしはどうすればいいのかを知らない。いったいどうすればいいの?
そんなわたしに江口さんが教えてくれたわ。

「桃子、そんなに難しく考えなくていい。いつもオレがお前にしてる事をしてくれたらいいんだ」

 …いつも江口さんがしてくれている事?……分かったわ。

「…分かったわ、江口さん。……江口さん、好き。愛してるわ」

 ちゅ、ちゅる、ちゅちゅ……江口さんを抱きしめてキスをする。
江口さんがいつもしてくれている事……キス。それはとても気持ちがいいこと。大好きだわ。
わたしは夢中でキスをしたわ。自分から舌を絡めて、唾液を送り込んだの。
すると江口さんも舌で答えてくれて、唾液を飲み込んでくれたわ。

「ん、んん……すきぃ、えぐちさん愛してるわ。ちゅ、これでいいの?」

 キスをした後は、首筋、耳、鎖骨、胸、お腹、わき腹と舌を這わす。
江口さんがいつもしてくれている事。体中を舐めてもらう、それはとても気持ちのいいことなの。
わたしが舌を這わす度、江口さんが声をあげたわ。

「うう、い、いいぞ……凄くいい。桃子、気持ちいいよ」
「…気持ちいいのね?嬉しい……江口さん、もっと気持ちよくなって」

 …頭を優しく撫でてくれた江口さん。江口さんに褒められたのが嬉しくて、頑張って舌を這わ
せたわ。
すると江口さんのペニスが大きくなっていることに気がついたの。
ここは江口さんが一番気持ちのいいところ。
そうなのね、江口さんがいつもしてくれているように、わたしもここを舐めればいいのね。
そう考えてわたしは江口さんの下着をずらし、大きくなっているペニスに舌を這わしたの。



「お、おお……桃子、気持ちいいぞ。うぅ、そうだ、そこをもっと舐めてくれ」

 …ペニスの棒の部分を持ち、亀頭をぺろぺろと舐めたわ。
江口さん、とても気持ち良さそうな声をあげてくれた。
……嬉しくて、もっと気持ちよくなってほしくなったの。

「ん、ん、んん…えぐちさん、気持ちいい?これでいい?」
「そうだ、それでいい…うう!ちょ、ちょっと待ってくれ!このままじゃもうイッちまいそうだ!」

 手で棒の部分を擦りながら亀頭を舐めていたら、江口さんが止めてくれと言ってきたわ。
もうイキそうだから止めてくれと……ダメ、江口さんはわたしが止めてと言っても止めてくれな
い。
そんなイジワルをされるけど、わたしは凄く気持ちがいいの。
意識が飛んでしまうくらいの快楽を与えられるの。
だからわたしも江口さんに気持ちよくなってほしくて止めなかったわ。

「ちょ、だ、だからもうダメだっ……ううう、ぐぅぅ!スマン桃子!」

 凄く熱くなったペニスから、大量の精液が噴出したわ。
何度も、何度もビクンビクンとなりながら精液を出すペニス。
その精液がわたしを汚す。顔、髪、パジャマにかかったの。
射精を終えたペニスは徐々に小さくなったわ。

「はぁはぁはぁはぁ……桃子にイカされちまったな。ありがとうな、すっごく気持ちよかったよ。
今度はオレが……」
「…まだよ。江口さんはいつもわたしが何度もイクまで攻めるのを止めてくれない。
意識を失うまで気持ちよくしてくれる。…頑張るから。江口さん、気持ちよくなって」
「へ?いや、オレはもう大満足して…おひょ?ちょ、ちょっと桃子?お前なにして…おふぅ!」

 顔にかかった精液を人差し指に塗る。これで入りやすくなったはず。
そう思い江口さんの肛門に指を入れてみる。少しきつかったけど、どうにか入れることが出来
たわ。
いつも江口さんは口で気持ちよくしてくれた後、指でも気持ちよくしてくれる。
指でわたしをかき回し、わたしが失神するまで気持ちよくしてくれる江口さん。
……今日はわたしが頑張るわ。だから江口さん、たくさん気持ちよくなって。

 それから1時間、気持ちよくなってもらおうと頑張ったわ。
何度か射精をしてくれたけど、途中からなにも出なくなったの。
きっとわたしがヘタなせい。上手くなるように頑張って指を動かしたわ。
けどダメだった。途中で江口さん、泣き出したわ。もう止めてくれ、許してくれって。
わたしもよく江口さんに泣かされてる。でも江口さんは止めてくれない。
江口さん、言っていたわ。『いつもオレがお前にしてる事をしてくれたらいいんだ』って。
だからもっと気持ちよくなってもらうため、頑張って指を動かしたの。
でも疲れて指が動かせなくなったの。ゴメンなさい、江口さんが失神するまで頑張れなかった
わ。

 1時間後、わたしは諦めたわ。江口さんみたいに上手に失神させれないって分かったの。
江口さん、失神できなかったのが悔しかったのか、ぼろぼろと泣きながら抱きついてきたわ。
そのまま江口さんを胸に抱きしめて眠ったの。とても嬉しい気持ちになったわ。

 江口さん、好き、愛してるわ。江口さんの為にもっと上手くなるように頑張るわ。

 江口さん……おやすみなさい。


 
 桃子の話を聞いてアタシ達は無言になる。そうか、それで江口さん、星を見に行ったのね。
桃子……アンタやりすぎ!もしかしたら江口さん、戻ってこないかもしれないわよ?

「…どうしたの?何故みんな黙ってるの?……やっぱり失神させなかったのがいけなかった
の?
江口さん、それで怒って出て行ったの?……嫌われたの?」

 桃子は涙ぐみ、不安げな瞳でアタシ達を見る。こんなのどうやってアドバイスすればいいの
よ!
どうしよう?アタシは必死に桃子を慰める言葉を探したわ。
だって江口さん、桃子に好き放題やられて傷ついてるはずよ。そんなの桃子に言えないじゃな
い。

「……桃子、前立腺マッサージというのは一度だけでいいのよ。
一度射精さしたら攻守交替して男に攻めさせるの。さっきも言ったように男って単純な生き物な
の。
だから『よくもやってくれたな?お返しだ〜!』って興奮して襲い掛かってくるわ。
桃子はちょっとやりすぎね。江口さんに謝んなきゃね」

 ……ぜ、前立腺マッサージ?それって何よ?マヤはいったい何を話してるの?
そんなマヤを尊敬の眼差しで見つめる桃子とレイリア。

「ただ謝るだけじゃ、しばらくは抱いてもらえないかもしれないわね。
江口さん、桃子とえっちしたらとんでもない目に会う、って思い込んでるかもしれないわ。
そうねぇ……江口さんが帰ってきたら『ゴメンなさい、これでもう指を入れたり出来ないわ』と言
って、
両手首をタオルか何かで縛っておきなさいね。きっと江口さん、興奮して襲ってくるわよ」

 て、手を縛る?そんなことしたら、なにかと不自由じゃないの?抱きしめたり出来ないじゃな
い。

「そうだ!レイリアちゃん、ピル使ってるんでしょ?ちょっと桃子にも分けてあげて。
正吾から聞いたことがあるんだけど、江口さんって中出しAVが大好きなんだって。
だから桃子も中出しをさせてあげなさいな。ピルを飲んでたら避妊も出来るし、江口さんも喜ぶ
わ」

 そういえばあの人、中出しファイターってAV持ってたわね。
俊も何度か借りたって言ってたけど……まさか今も貸してないでしょうね?

「でね、一緒にえっちなDVDを見るの。もちろん手は縛ったままね。
その時に『今日はピルを飲んでるの。好きにしていいわ』って言えば江口さん、怒ってる事も忘
れて獣になるわ」

 そ、それはちょっとえっちすぎない?
もし俊にそんなことしたら、アタシ壊されちゃいそう……どこにえっちなDVDって売ってるの?

「マヤお姉さま、最近健一様はレイリアを求めてくれませんの。
以前は1日3回、口、お尻、アソコと注いでくれましたのに、今ではアソコにしか注いでくれませ
んの。
どうすればいいんですの?もしかして私、嫌われてるんですの?」
「レイリアちゃん、さすがに相川君でも毎日3回出すのは無理よ。1日1回で十分でしょ?」

 マヤの答えにフルフルと首を振るレイリア。
そういえばなんで『本条マヤの性の悩みに答えます』のコーナーになってんの?
っていうかアタシ、さっきから蚊帳の外なんだけど?

「レイリアちゃんは欲張りね。そんなに抱いてほしいんだ?
そうねぇ……レイリアちゃんも縛っちゃいなさい。
それで興奮して襲ってくるわよ。ただし、右手首と右足首、左手首と左足首を縛るのよ?
でね、服はスクール水着がいいわね。学校で着てるのを使ったらいいわ。それで相川君も獣
よ」

 マヤの言ったシチュエーションを想像してみる。……ぶは!え、えっちすぎるじゃないの!
アンタ、アタシの妹になに薦めてんのよ!

「ちょっとマヤ!今度はアンタの番よ、さっさとえっちな話ししなさいよ!」

 ふ、ふん!どうせマヤは雑誌か何かでえっちな知識を仕入れてる、むっつりさんなのよ!
自分じゃほとんどしたことないのよ!……きっとね。
そんなアタシの考えを覆すかのような体験談を話し出したマヤ。
……ゴメン、今度いろいろ教えてね?



 私のはシーリスに似てるかな?
  シーリスは心まで抱いてもらったって話だったけど、私はね……

 ……あれは先週の日曜日。正吾とデートの時だったわ。
 あの日は着ていく服に迷って約束の時間に遅れちゃったの。
 正吾、私が遅刻したことに怒っちゃって……


「おまたせ!ゴメンね正吾。どの服を着ようか迷ってたら遅れちゃった」
「……お前、これで何度目だ?せっかく映画のチケット取ってたのにもう始まってるじゃない
か!」
「ゴ、ゴメンなさい。そのチケットのお金は私が出すから、そんなに怒らないでよ」

 正吾に褒めてほしくて時間をかけて選んできた服を褒めてもらえず、遅刻した事を怒られち
ゃったわ。
確かに私が悪いわ。最近時間を守れなくなってるからね。
けどそれは正吾に褒めてほしくて頑張ってるからよ?だからそんなに怒らないでほしいな。

「……もういいよ。今日はなんか気分が悪くなった。俺、もう帰るわ」
「え?ちょ、ちょっと待って!私が悪かったわ!謝るから帰るなんて言わないで!」

 正吾、私が遅刻した事に相当怒ってるのか、帰るって言い出したの。
私、すごく慌てちゃったの。このままじゃ正吾に嫌われる!だから私、とんでもないこと言っちゃ
ったの。

「……デートの約束しても、最近遅刻ばかりじゃないか。マヤ、そんなに俺といるのが嫌なの
か?」
「そ、そんなことないわ!ゴメンなさい、私が悪かったわ。何でもするから帰るなんて言わない
で!」
「……確かに言ったな?何でもするって、確かにそう言ったな?」
「え?え、ええ、そう言ったわ。遅刻したのは私が悪いんだから、正吾が言う事なんでもするわ」

 私の言葉を聞いて妖しく笑う正吾。え?何か凄いことされちゃうの?
確かに何でもするって言ったけど、部屋の掃除とか、背中流したりとか、そんな事だと思ってた
のに。
正吾、私に何をさせるつもりなの?……正吾の笑みに、私の子宮が熱くなるのが分かったわ。

「ふっふっふ……そうかそうか。じゃあ今すぐこれを買って来い。
店の人にはすぐに使うので電池もつけてくださいって言うんだぞ、分かったな?」

 手渡されたメモを見てみる。ええ?ウソでしょ?こんな物を買ってくるの?
メモに書かれていた品物、それはとても一人では買いに行けないような物だったの。
『遠隔用ローター×3、バイブ、アナル用バイブ、手錠、目隠し、SM用テープのボンテージテー
プ』 
こ、これを私が買いに行くの?正吾、本気で言ってるの?メモを持つ手が動揺で震えている。

「さっさと行くぞ。店の前まではついていってやる、でも店には一人で入れよ。
そこでお前一人で男の店員に言うんだぞ。
『今すぐ使いますので電池もつけてください。バイブは一番気持ちいいものをください』ってな」

 あぁ……私一人で言うのね?店員さんには淫らな女だと思われてしまうのね?
そんな事を考えたら下半身が熱くなり、下着が濡れるのが分かったわ。

 繁華街のハズレの寂れた路地裏にその店はあったの。
正吾の言うとおりに店員さんに言って、メモ通りに買い物をしたわ。
店員さんの私を見る目が私をさらに熱くしたの。
体中が火照ってしまい、どうしようもなかったの。だから私、店を出たときに正吾にお願いをし
たの。
『お願いだから私を抱いてください。犯してください』ってね。
けどね、正吾は私に買ったばかりのローター3個とボンテージテープを渡してこう言ったの。

「パチンコ屋のトイレでこれを着けてこい。両方の乳首にクリトリス。
ズレないようにボンテージテープでしっかりと固定するんだぞ」

 私は言われるままにトイレに入って身に着けたわ。……期待に胸を膨らませてね。



 それから4時間、正吾は何もしてこなかった。
私は言いつけどおりに乳首とクリトリスにローターをつけて待っていたのに、何もしてこないの。
ローターは遠隔で動かす事が出来る物だから、スイッチを持つ正吾にはいつでもオンに出来た
の。
でも正吾はオンにしなかった。それどころか普通にデートして、映画も一緒に見たの。
私はいつローターが動き出すのか気になって、映画どころじゃなかったわ。
映画館を出た後に、我慢できずに正吾に聞いたの。

「正吾……お願い、いつまでこんなことするの?私、もうおかしくなっちゃうわ」
「マヤ、もう我慢出来ないのか?はしたない女だな。俺ははしたない女は大きらいだ」
「ええ?そんな……正吾、ゴメンなさい。もうはしたないことは言わないから、私を嫌いに…ん
ん!」

 突然動き出したローター。あまりの気持ちよさに言葉が続かなくなったの。
両方の乳首と、一番敏感なクリトリス。その3箇所を同時にローターが繰り出す振動が襲った
の。
その振動が気持ちよくて、膝もガクガクしてまともに立ってられなくなったわ。
フラフラとする私を支えてくれた正吾が耳元で囁いたの。

「どうしたんだ?まるで人前でイキそうな顔してるじゃないか。やっぱりはしたない女だな。
確か俺の言う事をなんでも聞くんだったな?なら命令してやる。……絶対にイクな!分かった
な」
「そ、そんな酷い!私、もう我慢できそうにないわ!お願い、どこかホテルで私を…んあ!」

 一気に激しくなったローターの動き。正吾がポケットの中のスイッチを最大にしたの。
あまりの激しさに、高ぶっていた私は一気に達してしまったの。

「あ、んん、くぅぅぅ……いっくぅ……んああ!」

 必死に声を押し殺しての絶頂。もう膝はガクガクでとても一人では立ってられなかったわ。
そんな私をそっと支えてくれた正吾。けど正吾が耳元で囁いた言葉は私を絶望させたの。

「あららら……こんな人前でイッちゃったんだ?マヤははしたない女だな。
こんなにもはしたないとは思ってなかったよ。あ〜あ、がっかりだな」
「ち、違うわ!私イッてなんかない!だからお願い、嫌わないで……や、やぁぁ、くぅん!」

 イジワルな顔をして、ローターを動かすのを止めない正吾。それからは地獄だったわ。
ホントは数え切れないくらいイッたんだけど、嫌われたくないからイッてないって嘘をついたの。
正吾も分かってたはずなのに、それならまだいけそうだなってローターを止めなかったわ。
しかも今度は……バイブを入れてやるって言われたの。 
路地裏に連れ込まれ、無理やりバイブをお尻とアソコに入れられたわ。
スイッチを入れられて、私の中で蠢く二つのバイブ。もちろんローターは動いたままだったわ。
繁華街の路地裏で、ローター3つとバイブ2つに攻められて、私の意識は飛んだわ。
次に意識が戻ったのは、ラブホテルの中だったの。



「しょう…ご。ここ…どこ?」

 目が覚めるとそこは大きなベッド、薄暗い室内、テレビから聞こえてくる女性の喘ぎ声。
ここは……ラブホテル、なの?ベッドから体を起こし、周りを見てみる。
正吾がテレビの前で椅子に座り、AVを見ていたわ。

「ん?やっと起きたか。お前、派手にイッたな?あんなところで大声上げてイクなんて…最低だ
な」
「ち、ちが…イッてな…私、イッてない。イッてないから…嫌わないで」
「そうか、イッてないのか?ならまだいけるな。AV見てたらやりたくなってな。
おら、両手を後ろに持ってきな」

 手にボンテージテープを持って命令する正吾。
イキすぎて頭が働かない私は言われるがままにしたわ。
……後ろに持って行った両手、テープで巻かれちゃったの。
次に正吾は私に目隠しをしたわ。これで何も見えない、抵抗も出来ない。
『あぁ……私、正吾に犯されるんだ。メチャクチャに、情け容赦なく犯されるんだ』
私、そう思ったの。けど正吾は犯してくれなかった。
正吾、何も見えない私に命令したの。『5分以内に口だけで俺をイカせろ』ってね。 

「ん、んん、んく……しょうごぉ、お願い、ローター止めてぇ。咥えられないよぉ」
「お前、何言ってるの?イッてないんだろ?なら動かしててもいいだろ?」
「イッてない、イッてないけど…あ、あぁぁ……ふあぁぁ!」
「おいおい、なに喘いでんだよ!、さっさと咥えろよ。あと3分だぞ?」
「むりぃ……しょうごぉ、もういじめないでぇ。……ひっく、ごめんなさいぃ、わたし、わたしぃ」

 何故か涙が溢れてくる。私が時間を守らなかったために、正吾に嫌われた。
大好きな正吾が私を嫌いになった。そう考えただけで涙が溢れて、嗚咽が漏れる。
けどね、そんな泣いている私をそっと抱きしめてくれたの。優しい正吾、愛してるわ。

「マヤ……ゴメンな?ちょっと苛め過ぎたかな?大丈夫だよ、俺、マヤのこと愛してるから」
「しょうごぉ……ひっく、あいしてる、だいすきなの!」
「マヤ……お前は俺の物だ、俺だけの物だ、俺の所有物だ。分かったな?
だからもう遅刻や約束を破るような事しないって誓え」

 私を強く抱きしめながら、耳元で囁く正吾。私は正吾の言葉に頷いた。

「うん、わたしはしょうごのものだよぉ…やくそくはまもるよぉ」
「よし、いい子にはご褒美をあげよう。今日は頑張ったな……いくらでもイッていいぞ。叫んでい
いぞ!」

 ズブ、ズブズブズブ!目隠しをされながら、手の自由を奪われながら、正吾に犯される。
正吾が突き進むたびに達してしまい、引き抜かれるたびに叫んでしまう。
その時私は分かったの。何故正吾がこんなに苛めてきたのかを。
正吾は私の心まで犯すつもりだったんだ。私、正吾に心も犯されたんだ。
そう悟った瞬間、私はあまりの気持ちよさに失禁しながら意識を失ったわ。

 もっと……もっとめちゃくちゃにして!細胞の一つ一つを犯して!
 
 正吾に体だけではなく、心までも犯された私は幸せよ。正吾、愛してるわ。



「って感じかな?シーリスは『心を抱いてもらってる』だったけど、私は『心までも犯された』なの
よ。
でもどうしよう?今日もデートの約束断わっちゃったから、また正吾に犯されるかも?」

 は、はははは……なんなの?いったいなんなのよぉ〜!
信じられないわ、あのマヤが!あの佐伯が!こ、こんなえっちな事をしていたなんて!
約束破ったから犯される〜、と確信犯的な笑みを浮かべてるマヤを見る。
……負けよ!負けよ負け!そうよ!こんなえっちマシーンに勝てるわけないじゃないの!
マヤ、アンタがチャンピオンよ!アタシ達のチャンピオンよ!
桃子もレイリアもアタシと同じく言葉が出ないみたい。
まさかマヤに完敗するなんて……くっそ〜、こうなったら自棄酒よ!
飲んでやる!今夜は飲みまくるわよ!マヤを潰してやるわ!


 アタシはみんなを巻き込んで、自棄酒を飲んだわ。マヤ!えっちでは負けたけど、お酒では
負けないわよ!

 みんなでえっちなことを話したおかげで友情が深まったような気がした、楽しい夜だったわ。


       


            おまけ『ムサッ!男だけのお泊り会』

「健一、江口さんやっぱり来れないって言ってたか?」
「あぁ、メールしたんだけど『純粋な愛は痛い。この痛めた心と尻を癒してくれるのは星空だけ
だ』
こんな返信が来たんだ。あの人、いったい何があったんだ?」
「ふ〜ん。ま、あの人がよく分からないのはいつもの事だし、無視してもいいだろ?
それよりお前、何でマムシエキス配合ドリンク飲んでるんだ?」
「栄養補給だ。補給しないと吸われ尽くされちまうんだよ。
そういうお前こそさっきから何読んでるんだ?」
「台本だよ。マヤがデートに台本を作ってその通りにするってのにハマってるんだ。
先週の日曜日なんて大変だったんだよ。マヤが考える台本はキツイのが多いんだ」
「なんだ?バラの花束100本でも買わされたのか?」
「それは秘密だ。話したらマヤに怒られちまうよ」

 今日は健一の部屋に泊まりに来ている。
女達は神楽の部屋に泊まってるんで、俺達も久しぶりに集まろうと声をかけたんだ。 
こんな時にしか男だけで集まるってのは無理だからな。

「お待たせ〜、カレーが出来たよ。自信作だから食べてみてよ」
「おお!俊、お前料理が上手くなったなぁ。ってことはシーリスに作ってもらえないのか?」
「…美味い!俊、これ美味いぞ!マヤのカレーといい勝負してる。さすがだな!」
「シーリスに食べてもらいたくて頑張って勉強したんだよ。上手くいってよかったよ」
「美味い事は美味いけど…やっぱレイリアの作った方が美味しいな。愛情が詰まってるからな」
「おいおい、それを言うならマヤの方が美味いぞ?」
「いいんだよ。僕のカレーはシーリスだけに愛情を込めてるからね」
「お前等惚気すぎ!」
「そういう健一こそ惚気てるよ」
「ま、惚気もたまにはいいじゃねぇか。それより今日は女達はいないんだ。となるとやっぱこれ
だろ?」
「そうだな、この相川様コレクションの威力、見せてやるぜ!」
「僕のも捨てたもんじゃないよ?」

 各人秘蔵のDVDを取り出す。男ってのは愛する人が出来ても何故かエロ本やエロDVDが必
需品なんだ。
 久しぶりの品評会。今夜は楽しい夜になりそうだ。
    
 俺達3人はエロDVDを見ながら永久の友情を誓った。


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