「果歩……どうだ?どんな気分だ?」
「ん……秋山さん、息荒いよ?んん!す、少しヘンな感じ、かな?」
「そうか、胸を揉みながら首筋にキスをすると効果的だ。……こんな風にな」

 西園寺屋敷の道場で、胡坐をかいた秋山さんの膝の上に座り、
後ろから抱きしめられながら胸を揉まれてる。
お、おかしくないかな?私、かなちゃん対策を教えてもらいに来たんだよね?
騙されてないかな?私、騙されたりしてないよね?
そりゃ私たちって付き合ってるんだから、いつかはこうなっちゃうかなって思ってたけど……
胸を触る秋山さんの手の温もりを感じながら考える。
けど、うなじを這う秋山さんの舌に考えもまとまらない。

「んあ!そ、それ、なんかヘンだよ!……背中がゾクゾクするよ。もしかして風邪かな?」
「果歩、お前はうなじが性感帯なんだな。
こうやって相手の弱いところを一つ一つ探っていくんだ」
「んん!か、かなちゃんにもそうすればいいの?
あん……けどそれって、んあ!ヘンタイっぽくないかな?」
「俺にヘンタイなことをされるのは嫌か?」

 私の顎を持ち、顔を自分の方に向けさせて話す秋山さん。
目の前にある秋山さんの顔。こ、こんな間近で見ると緊張するね。
真剣な眼差しの秋山さんを見ていたら……引き寄せられるように唇を合わせちゃった。
お互いに舌を使い求め合うキスをする。
キスって気持ちいいねぇ、ずっとしていたいよ。
キスしてる間も止まらない秋山さんの手。
触られる度になんか身体がふわふわして、ヘンな気分になっちゃったよ。

「ん、んん……イヤならさっさと帰ってるってば。
ん、今はね、あん!……どんな事をされても一緒にいたいの。好きな人の側にいたいんだよ。
……あははは、なんかこういうセリフって私に似合わないよね?なんかヘンだよね?」 
「果歩……果歩、すまない。お前の気持ちも考えずにこんなことをして。
綾崎さんのことを利用してお前を抱こうと考えていた俺は……クズだな」

 私の言葉に少し涙目になって手を止めた秋山さん。
もしかして感動しちゃった?でもすぐに泣くのは年を取ってる証拠だよ?

「あははは!やっぱり秋山さん、えっちしようと考えてたんだ?
秋山さんっておさるさんだったんだね」
「ぐっ……スマン。どうやら俺は自分で思っていたよりもスケベだったようだ」
「あはははは!なんでカッコイイ顔でそんなカッコ悪いこと言うのかな?」

 カッコ悪いと言われてガックリと頭を落とす秋山さん。
あはは、なんだか秋山さんって単純でカワイイよ。ますます好きになっちゃうじゃないの。
軽く落ち込んでる秋山さんを顔に手を沿え、そっと唇を合わせる。

「ん……カッコ悪くたっていいんだよ。秋山さんは秋山さんだもん。
私が好きなのは秋山さんだから、カッコ悪くたっていいんだよ」
「果歩……好きだ。俺もお前が好きだ、愛している」
「あ、秋山さん……あん、ダメだよ、今そんな事されちゃったら私……ふあぁぁ!」

 ギュッと抱きしめられての愛の告白。
好きな人に耳元で『愛してる』なんて囁かれたら、身体がとろけておかしくなっちゃうっての!
もうトロトロだよ。トロトロでグニャグニャなんだよ。
そんなトロトロのまま押し倒される私。
秋山さんに組み敷かれても嫌な気はしない。むしろ嬉しい、かな?
このままえっちしちゃってもいいんだけど……あの事が気になるから聞いちゃわなきゃね。

「秋山さん、えっちする前に聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
「なんだ?何でも聞いてくれ。お前が知りたい事は全て話すぞ」
 
 私の制服のボタンを外す手を止める秋山さん。
キスしながらボタンを外すって器用だね。気がついたらブラのホックも外れてるし。
……やっぱり100人以上と関係を持った事があるからなのかな?

「秋山さん、ホントに私のこと……好き?」
「当たり前だ。今の俺にはお前しか見えない」
「……昔の秋山さんみたいに遊びでえっちするってことじゃないよね?」
「な、ななななんのことだ?昔の俺とはいったい何かな?」

 言葉がどもり、目を泳がせて手が震えてる。
……秋山さん、動揺しまくってるね。こんなんじゃ嘘なんてつけなさそうだね。

「前に秋山さんが威張ってたんだよ。『俺は今まで100人を超える相手と……』ってね。
秋山さん、私も遊びなの?遊びだったら……ヤだな」

 もし秋山さんが遊びで私を求めていたら?と考えたら身体が震えてきた。
よく考えたら私、かなちゃんみたいに胸もおっきくない。
ラインフォード先輩や西園寺先輩みたいに、綺麗じゃない。
私に女として誇れるところなんて一つもないんだよ。……だから橘くんにもフラれたんだと思う。
そんな私を秋山さんが好きになるなんて、ありえないんじゃないのかな?
秋山さんが……私を好きになってくれるなんてあるわけないよ。
きっと観覧車で血迷ってキスしちゃったから、フォローのつもりなんだよ。
秋山さん、ホントは私のこと全然好きじゃないんだよ。
あははは……彼氏が出来たとか浮かれてたのがバカみたいだね。
私みたいなのが夢見るなんて、身の程知らずだったんだよ。
あははは……なんか涙が出てきたよ。ホントバカだねぇ、救いようのないおバカさんだよ。
けど秋山さん、そんな震える私をギュッと強く抱きしめてくれた。

「果歩……確かに俺は今までにたくさんの女と関係を持った。
俺の考え無しの行動がお前を悲しませているなら謝る。
だが聞いてくれ。お前が初めてなんだ。本当に好きな女を抱くのは、お前が初めてなんだ」

 真剣な眼差しで私の手を握り、そっと唇を合わせてくる。
ん、秋山さんにだったら遊ばれてもいい……かな?
秋山さんにだったらどんなことされてもいい……そんな事を思っちゃった。
だって秋山さんのこと……ホントに好きなんだもん。

「今も心臓がバクバクしている。
これからお前を抱くのかと思うと……好きな人を抱けるのかと思うと鼓動が早くなるんだ」
「秋山さん……私は遊びでもいいよ。
私、自分で思ってる以上に秋山さんが好き、みたいなんだよ。
今も心臓がすっごくドキドキしてるもん」
「果歩、お前が信じてくれるまで何度でも言ってやるさ。
俺はお前が好きだ、愛している。お前とずっと一緒にいたい。
お前をずっと抱きしめていたい。果歩、お前が好きなんだ!」

 目の前で必死の形相で愛の告白をする秋山さん。
あははは……なんだろうね?涙が……ひっく、涙がとまんないよ。
可愛い彼女を泣かすなんて……秋山さん、好き。大好き!

「秋山さん、アリガト。……うん、私も好きだよ。愛してるよ。
でもね、目の前で大声での告白ってのはどうなんだろうね?耳がキーンってしちゃったよ。
あははは、秋山さん、必死すぎるよ。……いいよ。秋山さん、私を抱いていいよ。
こんな情熱的な告白されちゃったら、断われないっての!でもね、その……優しくしてね?」
 
 私の言葉に荒々しく唇を奪う秋山さん。
なんで乱暴にするのかな?優しくしてっていったのに……
荒々しく口の中に入ってきた秋山さんの舌を、私もお返しとばかりにやり返す。
薄暗い西園寺屋敷の道場の真ん中で、お互いを求め合う秋山さんと私。
舌を絡める度、胸を揉まれる度に頭がグニャグニャになってしまう。
まるで秋山さんと溶け合って一つになってるみたいだよ。秋山さん……大好きだよ。




「レイリア……スマン!昨日は言い過ぎた!」

 昨日の遊園地デートで、観覧車での企みが健一様にバレて怒られてしまいましたの。
『観覧車を止めるなんてなに考えてるんだ!』って健一様、大激怒でしたわ。
『他人の迷惑も考えないなんて……最低だな』って、怒られてしまいましたの。
赤の他人に迷惑を掛けたことをお叱りになる健一様……なんて常識人なんですの!
あぁ……健一さまぁ、とてもカッコイイですわぁ。
そんな事を考えながら、健一様とどうやって仲直りするかを画策していましたの。
昨日から一言も口を利いてくれませんでしたし、ベッドも別々で寝ましたの。
広いベッドで一人きり。愛する健一様は同じ屋根の下にいるのに隣にはいない。
私は寂しさのあまり、眠れませんでしたわ。
……お部屋に帰られるなり、頭をお下げになられるなんて予想外ですわ。

「け、健一様?どうなされたのです?どうかお顔をお上げになって下さいませ!
昨日の事はレイリアが悪いんですわ。レイリアが自分ことしか考えてなかったせいですわ」
「当たり前だ!お前、今度あんな事したら同棲解消だからな。分かったな?」
「ど、同棲解消?……ふ、ふぇぇぇ〜ん!げんいぢざまぁ〜ごめんなざいぃぃぃ〜!」

 イヤですわ!今さら健一さまと離れて生活なんて出来ませんわ!
健一さまの厳しい言葉にわんわんと泣きじゃくる私。
そんな私を優しく抱きしめてくださる健一様。お優しい健一様、大好きですわ。

「ほら泣くなって。惚れた弱みだな、お前の涙にはどうにも弱い。
だから泣いてくれるな。お前の泣き顔なんて見たくないんだよ」
「ひっく、ごめんなざいぃぃぃ! ……もう二度とじばぜんがら嫌わないでぐだざいまぜぇぇ!」
「ほら泣くなって。お前を嫌いになるなんてありえないから安心しろ」
「うぇぇ〜ん!げんいぢざばぁぁぁぁ〜!」

 健一様の大きな胸に抱かれた泣きじゃくる私。
健一様ゴメンなさい!バカな真似はもう二度としませんわ!……バレるようなバカなことは。

「今日学校でな、秋山さんに言われたんだよ」
「アキヤマさん……ですの?」
「あぁ、秋山さん、池田のことが好きになったんだと。
で、お前が観覧車を止めたから自分の気持ちに気づいたって言ってた」

 アキヤマ、アキヤマ……う〜ん、どなたですの?私の知ってる人ですの?
……観覧車?ああ!西園寺の手の者ですわね?そういえば遊園地に来てましたわね。
ええ?池田さんと付き合う?そういえばお昼にそんな話を聞いたような気がしますわ。

「で、池田が秋山さんに言ってたそうだ。
『元気のないラインフォード先輩は見たくない。先生と仲直りしてくれないかな?』ってな」
「い、池田さんがそんなことを言ってたんですの?」

 思いがけない健一様の言葉に驚いてしまいましたわ。
だって池田さん、お昼に一緒にお食事をしてお話をしても、つまらなそうな顔してましたからね。
愛する健一様とのラブストーリーのどこがつまらないんでしょ?

「あぁ、こうも言っていたそうだ。
『好きな人とは仲良く一緒にいる方が楽しいのにな』ってな。
俺な、池田に教えられたよ。……人間意地張らずに素直に生きた方がいいってな。
レイリア、好きだぞ。愛してるよ」
「け、健一さ…ま……わだじもあいじでいばずわぁぁ〜!」

 嬉しい!嬉しい嬉しい嬉しい!健一様が愛してると言ってくださいましたわ!
まるで夢のようですわ!めったに聞けない愛の言葉を聞けるなんて!
これも池田さんがアキヤマとかいう者を使って健一様を諌めたからですわね。
健一様の腕に抱かれ、池田さんに感謝をする。
ありがたく思いなさいな。私が他人に感謝するなんてありえない話ですわよ?
健一様に抱き抱えられ、寝室へと運ばれる私。
あぁ、健一さまぁ……レイリアをメチャクチャに犯してくださいませ!壊してくださいませ!
池田さんのおかげで健一様と仲直りできましたわね。
何かお礼をしなくてはいけませんわ。う〜ん、何がいいんでしょ?
制服を脱がされながら考える。……お礼を考えるのは後でいいですわ。
今は健一様を満足させなくてはいけませんもの。
満足?あ、そうですわ!男を満足させる方法を教えてあげるなんていいんじゃありませんの?
胸に顔を埋めている健一様のお顔を抱きしめ、
池田さんに先輩としてしっかりと教育してあげなくてはと誓いましたの。



「ん、んん……あ、あははは、なんかヘンな声が勝手に出ちゃうね。
あん!秋山さん、んぁ……なんかヘンだよ、身体がヘンになっちゃうよぉ」

 胸に舌を這わしながら太ももを撫でる。
運動をしているだけあって引き締まっており、それでいて滑らかないい足だ。
引き締まった滑らかな太ももの感触を手で楽しみながら、
口ではピンク色の乳首を軽く口に含み、上唇と歯で軽く挟む。
果歩は軽く噛む度に背中を逸らし、甘い声を上げてくれる。

「ひゃん!ダ、ダメだよ、ヘンな声が出ちゃうよ……秋山さん、ヘンな声が出ちゃう、ふぁぁ!」
「果歩、出していいぞ。むしろもっとお前の喘ぎ声を聞きたいぐらいだ。
我慢などせずに思う存分聞かせてくれ。喘いでくれ」
「ヘ、ヘンタイ!秋山さんは可愛い彼女を苛めて喜ぶヘンタイさん……んあああ!
ど、どこ触ってるのかな!なんでいきなりそんなとこ……きゃうん!」 

 滑らかな太ももを堪能した俺の手は、すぐ側にあった小さな布の中に侵入する。
サワサワと、ヘアーを掻き分け(掻き分けるほどの量は生えていないようだが)
目的の場所へとたどり着く。
そこはすでに滑っており、十分に潤んでいた。

「果歩、もうずいぶんと濡れているぞ。そんなに胸を噛まれるのが気持ちよかったのか?」
「ホントにヘンタイだよ。秋山さんはドヘンタイなんだよ!」
「そうだ、俺はヘンタイだ。それがどうした?」
「なんで開き直るのかな?
秋山さん、大人気ないと思う……や、やぁぁ!そんなにしちゃダメェ!」

 すでに十分に潤んでいるそこをクチュクチュと指で掻きだすように愛撫する。
果歩はよほど恥ずかしいのか両手で顔を隠しながら声をかみ殺している。
身体をビクビクさせながら耐える姿がまた可愛くて可愛くて……もっと攻めてやる!
執拗な愛撫によりすでに勃起している乳首に吸い付く。
舌で転がしながら、時折甘噛みをして攻める。
もちろんその間も下着に滑り込ませた指が止まる事はない。
最初はクチュクチュと小さな音を出していたが、
徐々にグチュグチュと大きな音へと変わってきた。
それに伴い、果歩の体も汗ばんできて、声を押し殺す事もままならなくなったようだ。

「はぁ、んん!あ、きやまさ……んあ!あきやまさぁん、わた、わたし、ヘンだよ。
頭が、おかし……声、抑えられないよぉ……あ、あぁっぁあぁぁ〜〜!!」

 攻める指の位置を少し上の突起に変えた瞬間、果歩は背中を大きく逸らし、
抑えるのを忘れたかのような大きな声をあげ、ビクンビクンと痙攣をする。
果歩、イッたな?俺の攻めでイッてしまったんだな?
まだ痙攣が治まらない果歩の下着から手を抜き取り、愛液にまみれている指を舐める。
ふむ、少し酸味があってなかなかの味だ。これが果歩の味か……美味いな。
俺は果歩をもっと味わうために、愛液で濡れてもはや用を足さなくなっている下着を剥ぎ取り、
むき出しにした下半身に顔を埋める。

「あ、はぁはぁ……今の、なに?なんか体中に電気が走ったような、真っ白になったような……
わっ!わわわ!秋山さん、なんてとこに顔近づけてんの!
このヘンタ……ひゃん!ダ、ダメェ!」

 むせ返るような女の匂い。その匂いの元を全て舐め取るように舌を這わす。
舌であふれ出ている愛液をすくい取る度、
小さな突起を撫でる度甘い声を上げて背中を逸らす。
皮を被ったままの小さな突起を軽く口に含み、吸い上げて舌を使い皮をめくってやる。
ぴょこんと飛び出た突起に吸い付いたまま舌で転がす。
もはや何をされているのか分らなくなっているであろう果歩は、
俺の頭を押さえ、喘ぎ声をあげることしか出来なくなっていた。

「は、はん!や、やぁぁ〜!ヒィ、ふあぁぁ〜!あきや……怖い、こわいよぉ!
おかしい、ヘンだよ!身体が、頭がヘンになっちゃ……ひゃん!きゃうん!」

 強く吸う度に、突起を口の中で舌を使い転ばす度に背中を逸らし、声を上げる果歩。
……そろそろ頃合か?十分すぎる程濡れているし、何度かイッたはずだ。
そして何より……俺が我慢できん!

 下半身から顔を離し、口を半開きしに軽く痙攣をしている果歩の唇を奪ってから耳元で囁く。

「果歩……今からお前を奪う、いいか?」

 俺の問いかけに果歩は虚ろな目で俺を見つめ……そして小さく頷いた。

 

(はぁはぁはぁはぁ……なんなんだろ?私、今どんな事になってるんだろ?)

 下半身から全身に広がった、白い津波のような大きな波動が全身に広がったせいで、
意識が朦朧として自分の身体じゃなくなっちゃったみたいだよ。
なんだか身体がふわふわと宙に浮いてるみたい。
自分がどこを向いてるのか分らない……秋山さん、いったい何したの?
全身真っ白になって、何も考えられない。
自分が今どこを向いているのか、何をしているのか、息をしているのかさえも分らない。
そんな真っ白な私を現実世界に引き戻すような甘い感触を唇に感じる。
ん……あきやま、さん?エヘヘヘ……キスしてくれたんだね?
優しいキスでぼんやりとだけど意識が戻ってきたよ。
そんな私の頭を優しく撫でてくれる大きな手。耳元で囁く優しい声。
秋山さん、大好きだよ。

「果歩……今からお前を奪う、いいか?」

 ……へ?奪う?ってなにを?秋山さん、なにが欲しいの?……なんてね。
いくら私でも分ってるよ。あははは……うん、いいよ。
秋山さん、好きにしていいよ。もう散々好き放題されちゃったんだから、何してもいいよ。
優しいキスで戻ってきた視界に映る、秋山さんを見つめて頷く。

「……うん、いいよ。秋山さんにだったらなにされてもいいよ。
秋山さんがホントに好きだから、大好きだから。秋山さんがしたいようにして……いいよ」
「果歩……お前、そんなことを言ったら……スマン!もう我慢できん!」
「ふわわわわ?あ、秋山さん?大人の余裕が感じられないよ?
優しくするって話はどこに行ったのかな!」
「大丈夫だ、もうかなり濡れてるからすぐにでもいけるはずだ!」
「な?なななな!秋山さん、なんでそんな恥ずかしいこと言っちゃう……ゴクリ」

 いつの間にか裸になってた秋山さん。私の足を無理やり広げようとしてる。
な、なんで余裕がないのかな?ホントに100人を越える人とえっちしたの?
そんなテンパッテる秋山さんを観察してみる。……凄い身体をしているね。
無駄なお肉が付いていない、引き締まった体。
ところどころに刃物で切られたような切り傷みたいなのがある。
腹筋も割れてるし、凄い体してるんだけど……
私の視線はその割れた腹筋の下に向いてるんだよ。
こ、これが男の子なんだね。初めて見るよ。
上を向いて立っている棒みたいな物。これが男の子の性器なんだね。
私、お父さんが小さい頃に死んじゃったから、男の人の裸って見たことないんだよ。
こ、こんなのが私に入るの?入っちゃうの?……入れなきゃダメなのかな? 
ごくりと唾を飲み込む私。秋山さんはその棒みたいな性器を私にあてがう。
クチュ……秋山さんが私に当った瞬間、滑ったイヤらしい音がした。
な、なんかすっごく恥ずかしいんだけど……なんでかな?
きっと真っ赤な顔になってる私に、血走った目で秋山さんが再度の確認をしてきた。

「果歩、いいな?いくぞ?」
「う、うん。あの、ホントに初めてだから、激しくしないでね?」

 すっごくドキドキしてる。心臓がバックバクでドキンドキンだよ。
秋山さんもそうなのかな?こんな緊張してるのは私だけなのかな?
ドキドキしながら秋山さんを見てみる。……秋山さんの視線は、私のアソコに集中しているよ。
悲しいよ!せっかくの初体験なのに、
経験豊富なはずの彼氏がテンパッテるなんて、悲しいんだよ!

「い、いいな?入れるからな?……いくぞ」
「ちょ、ちょっと秋山さん?なんでテンパッて……ん、んん!
スゴ……入ってる、秋山さんが入って来てるよ……あん!」

 ズブ、ズブズブズブ……
体の中に熱い、まるで火であぶった鉄の棒のような秋山さんがゆっくりと入ってきた。
ずぶずぶと身体を引き裂き入ってくる秋山さん。
ラインフォード先輩に聞いてたほどの痛さはないんだね。
痛いというか、なんかヘンな違和感があるね。……もしかして私だけがヘンなのかな?
ゆっくりと私を貫いていた秋山さん。
私の一番奥をコツンと叩いた瞬間、辛そうなうめき声を出した。
あれ?秋山さんのほうが痛そうな顔してるってなんでかな?
う〜ん、よく分からないねぇ、今度先輩に聞かなきゃね。
私の奥まで入ってきた秋山さんは、息荒く、抱きつくように倒れ込んできた。
耳元で聞こえる秋山さんの荒い息。お腹の中で感じる秋山さんの存在。
なんかお腹に温かいものが広がってるような気がするよ。
これがセックスなんだね。……好きな人を体で感じるって、いいものだったんだねぇ。
秋山さんと一つになれたことが嬉しくて、まだはぁはぁと息が荒い秋山さんにギュッと抱きつく。

「か、果歩、その、なんだ……」
「えへへへへ……秋山さん、アリガト。お腹の中で秋山さんを感じてるよ。
好きな人を感じるってうれしい事だったんだね」
「いや、その、なんだ……」

 視線を逸らし、私を見ようともしない秋山さん。
なんで?秋山さん、なにがあったのかな?

「んん?どしたのかな?秋山さん、なんかヘンだよ?」
「いや、あれだ、なんと言ったらいいのか……」
「ホントにどしたの?そんなに痛くないから動いて大丈夫だよ?」
「いや、動くとかじゃなくてだな……」
「だからどうしたの?……ああ!もしかして痛がらないから疑ってる?
私、正真正銘の初めてだよ!初めてだったんだからね?疑うなんて、さいて…い?
あれ?秋山さんどうしたの?私、なにか悪いことしたのかな?」

 体の中で徐々に小さくなってきた秋山さん。なんで?なんでかな?
もしかして私、知らないうちに何かしちゃいけないことやっちゃったのかな?
なんか涙目の秋山さんが私から小さくなった性器を抜いて、土下座した。
うええぇ?な、なんで土下座?なんでかな?なんでなのかな?

「ス、スマン!偉そうな事を散々言っておきながら……本当にスマン!」
「な、なんで土下座?秋山さん、いったいどうしたの?なにがあった……の?」

 あれ?なんかアソコからなにかが溢れてくる感触が?
もしかして血が出てきちゃった?そっかぁ、そりゃ初めてだから血も出るよね?
慌ててポケットティッシュでふいてみる。な、なんだこれぇぇ〜?
なんか白みがかったドロっとした液体が体から出てきたよ?
ど、どうしよぉ〜、なにかの病気なのかな?
こんなのが溢れてきたって秋山さんに知られたら嫌われちゃう!
気づかれてないか恐る恐る秋山さんを見てみる。
……額を道場の床に擦りつける様に土下座しているね。
なんでかな?なんでなんだろうね?




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