「なぁ健太くん、このシャツなかなかええ感じやろ?いくらした思う?」
「へ?そうだなぁ……5000円ぐらいですか?」
金曜日の夕方、買い物袋を手に僕の部屋に来たマナさんが、
着ているTシャツを僕に見せびらかせる。
デザインは普通のピンク色のTシャツ。
しかし僕の視線はデザインよりも、マナさんの胸に釘付けだ。
「ブッブ〜!ざ〜んねんはずれ!!正解は……なんと1000円!安いやろ?
これが1000円やで?うちの美貌の勝利やな!」
「ええ?お店の人に値引きしてもらったの?」
「ちゃうよ、安売りしてたんよ。いい感じやろ?」
エヘヘと微笑み、嬉しそうに僕の前で一回転する。
可愛いなぁ、マナさんのこういう仕草ってホントに可愛いよ!
「あははは、最初から安売りしてたなら、マナさんの美貌は関係な……ごふ!」
お腹に走る衝撃!な、なんで?なんで殴られたの?訳が分んないよ?
「うちの美貌が関係ない?ゆっとくけどな、消費税はサービスなんやで?
うちを舐めんといてや!」
そ、そんなことで怒らないでよ……っていうか殴らないで、痛いから。
這いつくばる僕を無視して台所へと向かうマナさん。
白いエプロンを身に着けて、今日の晩御飯を作り出した。
はぁぁ〜……マナさん、可愛いんだか恐ろしいんだか、よく分らないよ。
『女心とは……訳が分からないこと』って、マナさん言ってたけど……まさしくその通りだね。
「健太くん、夕飯作っとくから、お風呂掃除しといてや。今日はマナさん特製ヤキソバやで!」
「はいは〜い、じゃあ僕、お風呂掃除しますね。マナさん、今日も一緒に入りましょ?」
「このスケベ!ヘンな事考えんと、早よ洗いや!」
「マナさん、今日は水着着てくれません?僕が脱がしてあげますから」
「ア、アホ言いな!なんで風呂入るのに、いちいち水着着なあかんのよ!
まったくえっちだけは積極的なんやから……水着、どこやったかなぁ?」
ブツブツ言いながらも、乗り気なマナさん。今日もお風呂は楽しみだ。
けど初めてマナさんと会った時は、こんな関係になるなんて思いもしなかったな。
マナさん……国生マナとの出会いを思いだす。
あれは僕が大学進学の為に引っ越して来た時だったなぁ……
「ではこれで作業も終了したので、失礼します」
「どうも助かりました!おかげで早く終わりました、お疲れ様でした」
朝からしていた引越しも、業者の人たちの手際のよさでお昼に終わった。
やっぱり引っ越し会社に任せて正解だったね!
いくら荷物が少ないとはいえ、こんなに早く終わるんだもん。
走り去っていく引越し会社の車を見送り、軽く背伸びをする。
今日からこの部屋が僕の住まいなんだ。僕だけの家になるんだ!
「よ〜っし、頑張るぞぉぉ〜!」
部屋の前で気合を入れる。せっかくの一人暮らしだ、頑張って……彼女を作るぞ!
「あの〜、頑張るのは勝手ですけど、そこ、どいてくれませんか?」
突然話しかけてきた女性の声。……へ?女性の声?
慌てて声の方を見て見ると……綺麗な人だなぁ。
そこには少し困った顔をした茶髪の綺麗な女性が。
「す、すすすすみません!すぐにどきますから!」
「フフッ、もしかして今日引っ越して来たの?」
「は、はいそうです!202号室に引っ越して来た、小林といいます!」
「小林さん?初めまして、私は国生です、203号室に住んでるの。
今日からお隣さんね、よろしくね」
そういって軽くウインクする国生さん。その表情に鼓動がドクンと早くなる。
僕は赤い顔をして彼女が部屋に入るのを見送った。
あんな綺麗な人が隣に住んでるなんて、なんてラッキーなんだ!
上手くいけば、国生さんだっけ?彼女と仲良くなって……うおおおお!
ますます一人暮らしにやる気が出てきたぞ!ビバ!一人暮らし!
けど現実は上手くいかないもので、マナさんとはしばらくの間、挨拶程度しか交流がなかった
んだよね。
でも、大学の友人が見に行こうと誘ってきたプロ野球で、その関係が変わったんだ。
その時初めてマナさんが関西出身だって知ったんだ。
「あ、国生さんお帰りなさい。今日も就職活動だったんですか?大変ですね」
友人に誘われての初めて球場で見るプロ野球。
実は野球ってあまり興味がないからよく分らないんだよね。
で、待ち合わせ場所に向かおうと部屋を出たら、
リクルートスーツに身を包んだ国生さんが帰って来た。
手にはコンビニ袋を吊り下げて、少し疲れた表情をしている。
「あら、これからお出かけ?そうね、なかなか大変よ?小林君もそのうち苦労するわね」
「ヤッパリそうなりますかね?はぁぁ〜、憂鬱だなぁ」
「ふふふ、大丈夫よ、最近は景気もいいから求人が増えてるしね。
おかげでなかなかの手ごたえよ?」
ニコリと微笑み資料を見せる。おお!手ごたえ有りなんだ!
「おおお!決まりそうなんですか?おめでとうございます!」
「ウフフフ、ありがとう。ところで君、出かけなくていいの?」
「ああ!そうだ、早く行かなきゃ野球の試合が始まっちゃうよ!では失礼します!」
時計を見てみる。試合まで1時間、待ち合わせ時間ギリギリだ!
「野球?もしかしてプロ野球を見に行くの?」
「へ?え、ええ、そうです。友人がチケットを貰ったとかで、初めて見に行くんですよ」
「へぇ〜、いいなぁ。私、結構野球好きなのよ。で、何戦を見に行くの?」
「巨人阪神戦だそうです。伝統の一戦と言われてて人気があるそう……ごぶ!」
な、何が起こったの?なんでお腹が痛いの?なんで国生さん、鬼のような顔で睨んでるの?
「『巨人阪神戦』?『阪神巨人戦』やろが!アンタなに考えてんのや!
なんで巨人の名前を先にいうんや!あんまふざけたことゆうてると、しばいたんで!」
な、なにこれ?いったい何が起こってるんだ?
あの、お淑やかで優しい、笑顔が素敵な国生さんが……関西弁?
目の前で起こっている現実に、頭が回らない。ど、どういうことなんだ?
「あれか?自分も金さえ払えば何してもええって考えか?
金さえあれば引き抜きまくってもええんか!これやから巨人ファンはアカンねん!」
「あ、あの〜、国生さん?僕、別に何処のファンでもないんですけど?
っていうか野球観戦今日が初めて……」
「だいたいやな、巨人ファンってのは巨人がちょっとよわなっただけで、すぐ離れよんねん。
悔しかったら甲子園の阪神ファンみたいに、いくらよわぁてもゾンビのように応援し続けぇや!」
「だから、国生さん!僕は今日初めて野球をまともに見るからよく分んないんですって!」
大声で叫ぶ。正直早口でまくし立ててる国生さんが何を言っているのか半分も理解できてい
ない。
分かったことといえば、国生さんが阪神ファンで巨人の事が大嫌いだという事ぐらいだ。
「……へ?あんま野球知らんの?そうなん?ウソやろ?」
「だから何度も言ってるように知らないんですってば!」
僕の言葉に目をパチクリさせてる国生さん。
今まで見たことのない表情だ。けど、その表情が可愛くていい!
しばらくして僕が言ったことを理解したのか、優しい笑顔に戻り、話し出した。
「そうなんだ。小林君は、野球を球場で初めて見るの。面白いから楽しんで来てね」
笑顔でウインクして部屋へと入ろうとするか国生さん。ちょ、ちょっと待ってよ!
「あの、国生さん。さっきまでの国生さんはいったい……」
「さっきまでのアタシ?何のことかしら?」
細い人差し指を綺麗な顎に当てて考え込むフリをしてる。うわ、この人シラを切るつもりだよ。
「えっとぉ、阪神について熱く語ってた事ですよ。
まるで人が変わったかのような乱暴な口調になってましたよ?」
僕の言葉に天を仰ぎ、あちゃ〜っといった顔をする。
へぇ〜、この人、こんな顔するんだ。知らなかったよ。
「……あははは、ついにバレテもうたか。ゴメンな、これがホントのアタシやねん」
「ホントの国生さん?」
「そ、関西出身バリバリの関西人。それがうち、国生マナやねん。驚いた?」
そう言って胸を張る国生さん。
リクルートスーツの上からでも分るその胸が、窮屈そうにしている。
これはこれでいやらしいような気がするなぁ。
「……小林くんっていっつもうちの胸ばっかり見てんなぁ。そんなに気になるん?」
「んな?そ、そそそそそんなことないっす!国生さんの気のせいっすよ!」
「ホンマかぁ?……ちなみにサイズはFカップやで?」
「エ、Fカップ?……ぶふ!」
Fカップと聞いて、鼻の奥から込み上げてくる熱い血潮!……鼻血、出てきちゃった。
「あっはっはっは!うっそよ〜ん、サイズは秘密で〜す。自分、カワイイなぁ。
今時ブラのサイズ聞いただけで鼻血流すかぁ?オモロイわぁ。
それより鼻血なんか流してんと、さっさと球場に行きや。試合始まってまうで?」
ポケットティッシュを渡してくれる国生さん。なんかイメージが変わっちゃったな。
今までは、優しい表情だけど近寄りがたい、大人のお姉さんって感じだった。
けど今は、とても気さくな優しい美人のお姉さんって感じだ。
僕は今の国生さんの方が好きだな。……マズイ、試合が始まっちゃうよ!
僕はポケットティッシュを受け取って、頭を下げて駅へと走り出す。
もう少し話したかったな。せっかく仲良く慣れるチャンスだったのに……残念だな。
けどこの日を境に、僕とマナさんの距離は縮まったんだ。
ま、試合が終わった後に偶然貰えた、阪神の元4番バッターの解説者のサインが効いたんだ
けどね。
マナさんにそのサインをお土産であげたら泣いて喜んだもんなぁ。
……顔を胸に抱きしめてくれたしね。
そのサインはまだマナさんの部屋に大事に飾ってある。
僕たちの距離が近づいた記念品だ、大事にしなきゃね。
「どう?結構いけるやろ?マナさんの特製ヤキソバ!美味しいやろ?」
モヤシにカマボコ、竹輪まで入っている具沢山のヤキソバだ。
マナさんの実家、国生家の味だそうだ。
「うん、とっても美味しいよ。マナさんってホントに料理が上手だよね」
「あはははは、そんな褒められたら照れるやんか。沢山あるからぎょうさん食べてや」
手をひらひらさせながら、照れてるマナさん。こういう仕草が可愛くて仕方がない。
「もちろん頂くよ!そういえばさっきお風呂掃除してる時、昔のマナさんを思い出したんですよ。
標準語を話してたマナさんを。今考えたら全然似合ってませんでしたね」
「うっさいわ!あの時の健太くんは赤の他人やから距離置くのは当たり前やん。
顔を合わせばいっつも胸ばっかり見てたしな。健太くん、かなり餓えとったなぁ?」
「うぅぅ、ごめんなさい。反省してます」
「けど奇遇やなぁ、うちもヤキソバ作りながら思い出しとってん。
君がうちに告白してきた時の事」
ホントに奇遇だね、マナさんも昔を思い出してたなんて。
……ええ?僕が告白した時の事?そ、それは恥ずかしいから言わないで!
「そ、それは!……結果オーライじゃないですか。マナさんも嬉しがってたくせに」
「なんかゆうた!だいたい君は先走りすぎんねん、特にアソコがね。
パンツ洗ううちの身にもなってや。けどあれはおもろかったなぁ。
うちが『就職するから今までみたく遊ばれへん』言うたら急に叫ぶんやもん。
『マナさん、引越さないで下さい!マナさんと離れたくない!
僕は……マナさんが好きなんです!』
やもんなぁ。誰も引越しするなんてゆうてへんのに、先走ってまうんやから。
そんな先走り君を可哀想やと思うて彼氏にしたけだ、うちの度量の広さはただもんやないな!」
「……泣きながら頷いたのは何処のどなた様でしたっけ?……いたた!」
「あんま人の揚げ足取るようなことゆうてたら、痛い目合わせんで!」
顔を直撃し、床に落ちた箸を拾いながら思う。
口より先に手が出るは止めた方がいいと思いますよ?
「うち、ちょっと部屋に戻るわ。時間掛かるかもしれへんから、食器洗っといてな?」
「部屋に戻るって?なにかあったんですか?」
「それはひ・み・つ!ま、のんびり待っといてぇな」
何かを企んでいるカワイイ顔をして部屋を出て行くマナさん。
昔は綺麗な女性だと思ってたけど、カワイイ女性だったんだね。
なに企んでるんだろ?……う〜ん、分んないなぁ。とりあえずは食器を洗って待つとするかな?
マナさんが帰って来たのはそれから15分後。夏なのに何故かコートを羽織って帰って来た。
「マ、マナさん?なんでコートなんか着てるの?暑くないの?」
部屋に入ってきたマナさんを見て驚いた。だってコートなんか着てるんだもん。
「やっぱり暑いなぁ、夏場にコートなんか着るもんやないね。脱ご脱ご」
そういってコートを脱ぎだしたマナさん。
いったい何のために着てきたんだろ?訳が分んな……そ、そうきたかぁ!
コートの下から現れたのは紺色の布地、
胸の部分には『2−B 国生マナ』と書かれたゼッケンが。
そう、今、僕の目の前には、スクール水着を着たマナさんが微笑んでいる!
「マ……マナさぁぁぁぁぁん!」
「どう?似合うてる?実は健太くんが喜ぶ思うて用意してたんよ。どう?嬉しい?」
色んなポーズを決めてくれるマナさん。関西人だけあってサービス精神旺盛だ!
「う、嬉しいです!マナさん最高だ!じゃ、さっそくお風呂で洗いっこを!」
「あはははは、相変わらず餓えてるねぇ君は。けどよかったわぁ、喜んでもろうて。
うちはてっきり10人ぐらいのスク水着た女の子がおらな、満足せぇへんのかなって思うてたわ」
10人?なんでそんな具体的な人数なの?マナさんはいったい何を……あああああ!
ま、まさかあれか?あれを見つけたのか?
「久しぶりに着たからいけるかどうか不安やってんけど、なかなかいけてるやん。
記念撮影でもしよかな?タイトルは『家に突然10人のスク水美女がやってきたら?』で」
全身に鳥肌が立っているのが分る。足がガクガクブルブルなのも分る。
マナさんが鬼の形相をしているであろうことも分かる。
……クローゼットの奥に隠してたえっちなDVDが見つかっていた事も分る。どうしよう?
「なんか言うことはないんか?
アンタはうちがいながらアホみたいなDVDでシコシコ抜いてたんか!」
「申し訳ありませんでした。マナさん、許してください!」
「アホか!土下座で許してもらえるとでも思てるんか?うちのプライドはズタズタや!
こんなしょ〜もないDVD見るなんて、見損のうたわ!」
考えろ!考えるんだ!今のままだったら絶対に血を見ることになっちゃうよ!
けどどうしよう?どうすればこの窮地を……こうなりゃ一か八かだ!
「……つまんないって言ってますけど、マナさんは見たんですか?」
「はぁ?なんや自分、逆ギレかいな?」
「茶化さないで下さい!マナさんはDVDを見たんですか?
見てないんですか?どっちなんですか!」
「そ、そんなつよ言わんでも……そんなん見るわけあらへんやん、見てへんよ」
「ならなんでつまらないと言えるんですか!マナさんは全然分ってない!
知ったかぶりをしてるだけだ!」
マナさんは、僕が急に強い態度に出たため少し戸惑っている。
よし!いいぞ、このまま押し切ってしまえ!
「マナさん、見てもない物を貶すなんて、あなたは最低な人間だ!」
「なんやて?そこまで言うんならそのDVD見たろやないか!
見てからケチョンケチョンに貶したるわ!」
おし!とりあえずは急場は凌いだ!……のかな?
「な、なぁ健太くん、やっぱりおかしないかな?なんでえっちなDVD見なあかんの?」
クローゼットから隠してたDVDを持ってきてDVDプレイヤーにセットする。
「なぁって!どう考えてもおかしいやろ?うち、健太くんに説教しててんで?それがなんで……」
「ほらマナさん、もう始まっちゃいますよ?」
「いや、始まる言われてもやな、なんかおかしないか?」
隣に座り、僕の策略に気づきそうになっているマナさんの肩を抱き寄せる。
「もう始まっちゃうからじっくり見ようよ?」
「なんかうち、誤魔化されてるゆうか騙されてるんとちゃうか?」
「ほら始まった。最初のドラマ部分は飛ばすね?えっちな所だけ見ようね?」
そう囁きながら肩に回した手を胸に持っていき、モミモミとマッサージする。
「こ、こら!なんで胸を揉むんよ?アンタ、えっちなことしようと考えてるんとちゃうか?」
「マナさん、見てごらん?凄い事してるよ?」
「なにが凄い事……な、なんで手を縛るん?なんでハサミで水着切ってしまうん?」
ごくりと唾を飲み込み、テレビ画面を食い入るように見つめだしたマナさん。
おし!作戦成功!このままSEXまで持っていき、どうにか誤魔化そう!
「こ、これがバイブってやつなん?こんなうねうねするもん入れて痛ないの?」
「マナさんも入れてみたいの?」
「ア、アホいいな!うちはそんなもんいらんわ!」
「残念ながらバイブはないから、代わりに僕の指を入れてあげるよ」
「はぁ?健太くんなに言うてるん?
なんでそんな……あ、んん!あ、あかんって、今はDVD見るんとちゃうの?」
水着の上からアソコを擦る。スク水の感触がなかなか新鮮でいい!
指をねじ込みたいのをグッと堪えてマナさんの耳元で囁く。
「僕は何度も見てるからいいよ。マナさんは初めてだからジックリと見ててよ」
「そ、そんなん言うても、へんなことされたら見られへんって」
「水着の上からでも感じちゃう?マナさんもやっぱりえっちなんだ?」
「ア、アホいいな!こんなんいくらされても……んん!胸、噛まんといて!」
えっちなDVDを再生しているテレビの前でマナさんを押し倒す。
胸に顔を埋めて少し大きくなってきた乳首に噛み付く。
もちろん水着の上からアソコを弄っている手は動かしたままだ。
「マナさんのアソコ、熱くなってきた。気持ちいいんでしょ?」
「アホぉ!健太のアホぉ!いい加減にせんとホンキで怒るで!」
「ほら、マナさんはテレビを見てて。今どんなことしてるの?」
「ど、どんなことって……男が水着を着た女の子の股間に顔を埋めて……ウソやろ?
こ、こんなんするん?ってアホか!
なんでうちがそんなこと言わなあかん……ちょ、健太なにする、んあ!」
何度も見てきたから分る。今は女の子のアソコを水着越しに舐めているはず。
おし!このDVDと同じように攻めてみるか!
確か舐めた後に指でかき混ぜて、最後は水着をずらしての挿入、中出しだったよね?
マナさんの股間に顔を埋めながら両手は胸を揉み解す。
「ん、ん、んん!けんたぁ、うち、うちもうおかしなってきた……こんなんいやや、普通にしよ?」
「マナさん、水着に染みがついてきましたよ?」
「そ、そんなん言われても……んん!そ、そないに舐めんといてぇ」
「マナさん、今テレビに何が映ってますか?」
「はぁはぁはぁ……指で、指で女の子を犯してる、グチョグチョいわして犯してるわ」
感じてきて頭が回らなくなったのか、僕のいうことを素直に聞くマナさん。
もう指を入れてるのか。なら僕も入れてあげなきゃね。
「けんたぁ、うち、うちもう我慢でけへん……んああ!」
水着を少しずらして指を入れる。
すでにヌルヌルに滑っているそこは僕の中指を素直に飲み込んだ。
「んああ!けんた、けんたぁ、指はいやや、あんたのが欲し……ひゃん!」
入れた指を少し曲げ、マナさんの天井を掻きだすように腕全体を使って攻める。
最初は小さかった滑った音も、徐々に大きくなり、どんどん愛液が溢れてきた。
「けんたぁ、けんたぁ、おかしなる、うち、おかしぃなるぅ!」
「マナさん、僕の腕、手首まで濡れてるよ?もうイキそうなんだ?イッちゃうんだ?」
「イク、イッてしまう!けんたのでイキたい!指ではイヤやぁ〜!」
僕の顔をギュッと抱きしめて、泣きそうな声で僕を求めるマナさん。
ど、どうしよう?正直僕も入れたくて入れたくてたまんなくなっている。
けどDVD通りにしようとしたら、まだ指で攻めなきゃいけないし……えい、早送り!
「仕方ないなぁ、せっかくDVDと同じようにしてあげようと考えてたのに、
もうイッてしまいそうなの?」
「欲しい、けんたが欲しいんよ、犯されたいんよ!」
「じゃあ今回は特別にDVDは早送りにして入れてあげるよ」
DVDを挿入シーンまで早送りにする。
おし、これでおっけーだ、じゃあ僕もさっそくマナさんのスク水をずらして……
うわぁ、濡れて光ってるよ。
マナさん、感じすぎ。ここまで感じてもらえるなんて、男冥利に尽きるよね!
「マナさん、今テレビどうなってるの?」
「いやや、早よ入れて、けんたぁ、入れてぇ」
「ダメ、テレビがどうなってるのか言わなきゃ入れてあげない」
「そ、そんなぁ……ひっく、水着を少しずらして、グス、一気に貫い……んっきゃぁぁぁ!」
テレビに顔を向け、泣きながら僕に何が映っているのか説明してたマナさんの不意を突いての
挿入!
その瞬間、背中を反らし、叫び声を上げて絶頂に達したマナさん。
指で攻めすぎちゃったのかな?まだビクンビクンしてるよ。
「マナさん、動くよ?」
「はぁはぁ……むりぃ、うちもう無理やからぁ……んん!
だ、から無理ゆうてるや……んあああ!」
マナさんの細い腰をスク水越しにがっしりと掴み、打ち付けるように腰を振る。
腰を打ちつけるたびにグチョグチョと、
滑ったイヤらしい音とマナさんの泣いているような喘ぎ声が響く。
テレビからはAV女優の喘ぎ声、僕の体の下からはマナさんの喘ぎ声。
凄い、これは凄すぎるよ!メチャクチャ興奮する!
僕は興奮のあまりガンガンと腰を打ちつけ、マナさんを攻め続けた。
「け、けんた、あ、あぁぁ、あああああ〜!」
「マ、マナさん、僕、僕もうイキます……ん、ぐぅっぅぅ〜!」
マナさんの一番奥に突き刺し、子宮めがけて射精する。
僕がドクドクと精液を注いでいる間、マナさんは床をかきむしるような仕草を見せ、
そして脱力した。
「はぁはぁはぁはぁ……マナさん、大丈夫でしたか?」
射精の余韻をしばらく楽しんでマナさんに問いかける。
ちょっとキツク攻めすぎちゃったから大丈夫かな?
「……うぅ〜、どうにかいけるわぁ。けどしばらくは立てそうにないわ」
僕の体の下からマナさんの疲れ果てた声が。よかったぁ、どうやら大丈夫みたいだね。
下から僕をギュッと抱きしめてくるマナさん。
僕もマナさんをギュッと抱きしめる。
「はぁぁ〜。健太くん、ちょっと張り切りすぎたんとちゃうか?」
「すみません、一度DVDと同じ事してみたかったんですよ」
「うぅ〜、文句をゆったろか思うたけど、ここまでイカされたら言われへんやんか。
このヘンタイ!」
真っ赤な顔で僕の胸に顔を埋めるマナさん。ホントにカワイイなぁ。
「けどDVDと同じってわけにはいかへんかったみたいやな?」
「へ?僕、同じように攻めましたよ?」
「テレビ見てみ?何が映ってる?」
「テレビ、ですか?」
マナさんの言う通りにテレビを見て見る。
……僕と同じタイミングで挿入した男優さんがまだ頑張ってる。
ガンガンに腰を振り、女優さんは涎を垂らしながら喘いでいる。
「さすがにこんな長くはもたんかったみたいやな。
まぁ君は前から時間を数でカバーする早漏気味な男やからね、しゃあないか」
そ、早漏気味?そうだったの?
「けどこの男優、ホンマえっちが上手いなぁ。女の子、完璧にイキまくってるやん。
演技するんも気ぃ使ってシンドイから、イッたほうがええけどな」
テレビに映る男優さんのテクニックを見て、うんうん唸ってるマナさん。
あれ?演技するのがシンドイ?え?ええ?どういうこと?
「マ、マナさん?演技ってなんですか?」
「へ?……あぁ〜、激しいのして汗かいたわ。はよシャワー行かへん?」
「だから演技って……」
「この水着どないしよ?たまにはこれでしたげよかな〜?」
ふんふふ〜ん、と鼻歌歌いながらお風呂場へと向かうマナさん。
マナさ〜ん!演技ってなんなんですか〜!
「なぁ健太くん、あんたいつまで凹んでるんや?」
「…………」
「ほらほら〜、いい加減元気だしてぇな。演技してたのって20回くらいやで?」
僕を励まそうと腕に抱きついてくるマナさん。
腕にムニムニ当るおっぱいも僕のテンションを上げる事は出来ない。
「………………グスッ」
「ああ〜!もう、うっとおしいなぁ!
……しゃあないなぁ、ちょっと部屋行ってくるから、ちょい待っときや?」
三角座りの僕を残し、部屋を出て行くマナさん。
……演技なんだ。マナさん、いっぱい喜んでたと思ってたのに……演技だったんだ。
僕は今、壁に向かって三角座りをしている。
マナさんのスクール水着を見て上がったテンションが、
まるで夢だったみたいに落ち込んでいる。
そりゃそうだよね、マナさんに会うまで童貞だった僕が、そんな上手な訳ないよね?
はぁぁ〜……僕、調子に乗ってたんだ。きっとマナさんそれを見て、影で笑ってたんだ。
はぁぁぁ〜……僕、カッコ悪いよなぁ。こんなんじゃマナさんの顔を見れないよ。
「たっだいま〜!け〜んたくん、あっそびっましょ〜?」
なんで演技してる事を話したんですか?どうせならずっと黙っててくれた方がよかったよ!
僕は帰って来たマナさんを、涙目で睨む。……マ、マナさん?その服装は!
「どう?におてる?健太くんが隠しとった『ブルマー大行進』、
あれ見てこれ買いに行ってんで?」
あれも見つかってたのか……
お風呂場の天井裏に隠してたえっちなDVD『ブルマー大行進』。
それを見て買いに行ったと胸を張っているマナさんの姿は……ブルマー姿だった。
「はぁはぁはぁはぁ……マナさん、マナさぁぁぁん!」
「やぁん!うち、獣に犯されるん?けんたの、け・だ・も・の」
マナさんを押し倒し、ブルマーから出ているスラッとした足に頬をスリスリ!
夢が叶った!マナさん、ありがとぉぉぉ〜!
「……男なんてちょろいなぁ。こんなんで元気になるんやからなぁ」
「へ?マナさん何か言いましたか?」
「ん?別になんも言うてへんよ?それより今度はベッドでしよ?」
「うん!いっぱい撫で撫でしていい?」
「当たり前やん。アンタの為にこれ着てきたんやで?せやから好きにしてええよ」
「マ、マナさん……うおおおおおおお〜〜〜!」
「ひゃ?ちょっとけんた、ベッドでするって……んあ!」
「マナさん!マナさんマナさん!マナさ〜ん!」
結局その日は明け方までブルマーとスク水のローテーションを組んでもらった。
僕の傷ついた繊細な心は、マナさんのスクール水着とブルマーに優しく包まれ癒されたんだ。
……今度はブルマーの下にスク水を着てもらおうかな?
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