「ふぃぃ〜、今日もよく働いたよぉ〜。店長、今日はずいぶんと釘を開けたんだねぇ。
あんなにドル箱を運んだのは久しぶりだねぇ。おばさん、ちょっと疲れちゃったよぉ」

 閉店作業を終えて、う〜んっと背伸びをする毛利さん。
そりゃ一気にドル箱4箱を運んだりしたら疲れちゃいますよ。
……それを5往復してちょっと疲れただけってのは、凄いんだけどね。

「毛利さんお疲れ様でした。ホント、疲れましたね。
でも毛利さん、ドル箱を4箱いっぺんに運べるなんてスゴイですよね。
なにを食べたらそんな力持ちになれたんです?」

 身長はアタシとそんなに変わらないのに、なんで力持ちなんだろ?
この仕事、長いからなのかな?

「ん?教えて欲しいのかい?なら今日はおばさんに付き合って飲みに行こうよぉ。
最近、守屋ちゃんが付き合ってくれないから、おばさん寂しくて泣いちゃいそうだよぉ」

 イジイジと人差し指で手の平をいじり、拗ねたフリ。
あははは、毛利さんのこういうところ、可愛いんだよね。
……見た目は残念な、紫頭オバケなんだけどね。

「あはははは、ゴメンなさい!実は今日も静馬君の部屋に泊まりに行くんですよ」
「なんだいなんだい、惚気かい?おばさん、妬いちゃうよぉ」

 やってられないとばかりにため息を吐く毛利さん。
最近ちょっと惚気すぎかな?いい加減にしないと怒られちゃうかな?

「ホントゴメンなさい!力持ちの秘密はまた今度ってことで」
「けど静馬ちゃんと順調そうでよかったよぉ。
おばさん、この間ヘンなとこ言っちゃったって少し後悔してたんだよぉ」

 ヘンなこと……そう、毛利さんが教えてくれたから、本気になれた。
本気で静馬君を物にしようと行動できるようになった。
毛利さんが教えてくれなかったら、無駄に時間を過ごし、『あや』とかいう女に静馬君を取られ
たかも知れない。
……負けないわ。まだまだ青臭いガキになんか負けやしない!
フフフフ……大人の女はね、貴女の様な子供が使えない手を平気で使えるのよ?
残念だったわね。
……アタシがしてることを知ったら、貴女はアタシを汚い大人だと思うのかしら?
でもね、汚くても最後に勝てばいいのよ。綺麗でも負けたら意味ないでしょ?
いくらでも恨んでいいわよ?恋敵に恨まれるのを恐れてたら、恋なんて出来やしないわ。
残念だったわね。静馬君、もうアタシの身体にメロメロよ?

「守屋ちゃん、どうしたんだい?怖い顔してるよぉ?おばさん、なにかヘンなこと言っちゃったの
かねぇ」
「……え?ち、違いますよ!ちょっと考え事してただけですよ」
「そうかい?ならいいんだけど……あまり無茶しちゃいけないよ?
無茶しなくても静馬ちゃんは守屋ちゃんこと大事に思ってるはずだよぉ」
「無茶なんかしてませんよ。普通に恋愛を楽しんでますよ」
「そうかい?ならいいんだけどねぇ。
守屋ちゃん、最近仕事が遅くなっても毎日会いに行ってるでしょ?
おばさん、守屋ちゃんの体が心配でねぇ。あまり無茶しちゃいけないよ?
こういう仕事は体が資本なんだからねぇ」
「……あははは、分かってますよ、アタシもいい年なんですから。お金を稼がないと食べてけま
せんもんね」

 正直、身体はしんどいわ。
キツイ仕事を終えた後、疲れた体に鞭打って毎日静馬君に会いに行く。
でもね?静馬君に会えないと、心が辛いの。とても不安になるの。
アタシといない時は、あやって子と会ってるんじゃないか。抱き合ってるんじゃないかってね。
毎日会わないと不安になって……もう好きな人がアタシ以外の女を選ぶのは見たくないの。
もう他の女に走るのを見たくないの。……だから、頑張らなきゃね!

「すいません、毛利さん。静馬君が待ってるから、アタシもう行きますね?」
「守屋ちゃん、あまり無理しちゃダメだよ?……頑張んなさいよ」
「ありがとうございます!じゃ、お先に失礼します!」

 毛利さんに頭を下げ、静馬君の部屋に向かう。
待ってなさい、静馬君!分かってるわよね?アタシをこんなに夢中にさせてるんだよ?
だから今日も静馬君で満たしてもらうわよ?



「静馬君、湯加減はどうかな?背中流してあげるね?」

 夜の12時を過ぎてからの2人での一時。
アタシの仕事は終わるのが遅いから、夕ご飯は別々に食べるけどお風呂は一緒に入ることに
なっている。
ま、なってるといっても、アタシが無理やりそう決めたんだけどね。
静馬君も喜んでるし、別にいいよね?
静馬君の部屋の狭いユニットバス。二人で入るのには窮屈だけど、その分距離が縮まるの。
常に密着しなきゃいけないような狭い空間。アタシはこの狭さが好きだなぁ。

「おお!マジッすか?麗菜さんが来るまで待ってたかいがありますよ!」

 先に入っててもらった静馬君の背中を流してあげる。
流すといっても、普通に流すわけじゃないけどね。
静馬君も分かってるから、少し大きくなってきてるし……ウフフフ、今日もいっぱい愛してあげま
ちゅからねぇ?

「あははは、相変わらず君は餓えてるねぇ。毎日してあげてるのに、そんなにアタシとしたいん
だ?」
「そ、そんなの当たり前じゃないですか!好きな人とセックスしたいのは男の本能ですよ」

 せっけんで泡だらけにした胸を静馬君の大きな背中のムニムニと押し付けて、背中を洗って
あげる。
両手は前に回して鍛えられた硬い胸を撫でるように優しく洗う。
胸で背中を洗いながら少し汗の匂いがする首筋にキスをし、手を徐々に下へと下ろしていく。

「あははは!そっかそっか、本能かぁ……ねぇ静馬君、知ってた?
その本能って男の物だけじゃないんだよ?」
「ど、どういう、うぅ、い、意味っすか?」
「フフフフ……アタシも君とえっちしたいってことよ」

 胸から腹筋、わき腹へと這わしていた泡だらけの両手を、静馬君の元気になっているアソコ
に持っていく。
両手で優しく包んであげた瞬間、『ビクン!』と可愛く全身で反応してくれる静馬君。
ウフフフ、カワイイなぁ。何回してもこういう可愛いところは変わらないんだよね。
もっと……もっともっと可愛いところを見せてね?

「アタシね、静馬君とね、もっとえっちしたいの。もっともっと……もっともっともっともっと!
ず〜っとえっちしてたいの。こんな彼女、イヤかな?」

 熱く、硬くなっている静馬君をゆっくりと擦りながら囁く。
アタシの手が動く度に、軽い呻き声を上げ、擦りながら首筋にキスをするたびに、ビクンと反応
してくれる。
 
「あ、うぁ……麗菜さんの手、すっげぇ気持ちいいっす」
「あら?手だけなの?」

 胸を背中に押し付けながら、亀頭の先を指で撫で回すように愛撫する。
空いている手では、睾丸を優しくマッサージして、首筋には舌を這わす。
亀頭を撫でる度に、睾丸を揉む度に、首筋に舌を這わす度に可愛く声を上げ、ビクンビクンと
反応してくれる静馬君。

「手、手だけじゃないっす……う、うあぁ、ヤ、ヤバイっす。オレ、もう出そうっす!」
「え?もう出しちゃいそうなの?……まだ出しちゃダメ。
今、出したりしたら、首の目立つところにキスマーク付けちゃうからね?」

 そう言って、首筋にカプリと噛み付く。
あははは、アソコがピクンって反応しちゃったね。もしかして静馬君、噛まれたりするのも好き
なのかな?

「そ、そんな!オレ、もう耐えれそうにないです!」
「耐えれなかったらキスマークよ?顔中にいっぱい付けちゃうんだからね」
「ヒ、ヒデェ!」
「ウフフフ、キスマークがイヤなら頑張って耐えることね」

 フルフルと震えながら必死に耐える静馬君。
そんな静馬君の後姿を見ていたら……我慢できなくなっちゃった。

「ねぇ静馬君。君もアタシを洗ってよ?」

 限界まできている静馬君の下半身から手を離し、向かい合う。
ハァハァと息荒く、少し潤んだ瞳でアタシを見つめてくれる。
その表情を見ているだけで、ゾクゾクしてきちゃうわ。
……アタシって、こんなに積極的だったんだ。
静馬君と付き合いだしてから……『あや』というライバルの事を知ってから、知らない自分が
次々と出てきた。
前の旦那には可哀想なことをしちゃったかな?彼にはこんなサービス、したことなかったしね。
今のアタシだったら、浮気なんかされることなかったんじゃないのかな?
……なんであんな浮気者のことなんか考えてるのよ!今は静馬君とのことだけを考えていれ
ばいいの!

「麗菜さんを洗うって、どうすればいいんですか?」

 別れた浮気者の事を考えてたアタシに、キョトンとした顔で尋ねてきた静馬君。
いけないいけない、今は静馬君を満足させることを考えなきゃ!
満足させて……満足させ続けて、アタシ以外の女の事なんか、頭の中から追い出してやるんだ
からね!

「ん?それはね……こうすればいいのよ」

 石鹸を泡立てて、静馬君の両手も泡だらけにする。
その泡だらけになった片手をアタシの胸に。もう一方の手を、アタシの下半身に持っていく。

「ん、お互いを見つめあいながら洗いっこしようよ。一度こういう事してみたかったんだよね」

 静馬君は目をまん丸に開け、アタシの大胆な行動に驚いている。
そんな静馬君を見つめながら、大きいままの静馬君の下半身を掴み、しごきだす。
静馬君の下半身を掴んでいる手を、優しく動かすと『うぅ!』と低いうめき声をあげる。
うふふふ、感じちゃってるんだね?もっと……もっともっといっぱい感じてね?アタシが感じさせ
てあげるわ。
アタシが手を動かす度に目を瞑り、うめき声を上げていた静馬君。
でもすぐにアタシの胸に置かれた手が蠢きだし、下半身に置かれている手も、動き出した。
胸は押しつぶすように力強くアタシの胸を揉み出し、下半身ではクチュクチュと指で掻き出すよ
うに動き出した。
その静馬君の手の動きに、アタシも声を出してしまう。

「ん、んん!静馬君、胸、気持ちいいよぉ……あん!アソコが蕩けそうだよぉ」
「麗菜さん、気持ちいいんですか?泡だらけの手で揉まれるのが、弄られるのが気持ちいいん
ですか?」
「うん、君にね、んあ!触られてると思うだけで、やん!感じちゃうの。君はアタシの手で気持ち
よくなってくれてる?」

 泡だらけのアタシの手の中で、返事の代わりなのか、ビクンと跳ねるように反応してくれた。
あははは、君は相変わらず敏感だねぇ。……んん!いきなり指入れてくるなんて、なかなかや
るわね。

「う、うぁぁ……すっげぇ気持ちいいです。麗菜さんはどうですか?オレ、上手く洗えてますか?」

 グチュグチュと指を動かし、アタシを見つめる静馬君。
狭いお風呂場で、お互いを見つめあいながらお互いの性器を激しく犯す。
静馬君の指が動く度、アタシをかき回す度に膝の力が抜け、ガクガクと立っていられなくなって
くる。

「あ、あん!き、んん!気持ちい、んあ!スゴイよぉ……静馬君に見つめられながら、あん!
こんなに感じちゃってる……んん!」
「れ、麗菜さん、すげえ綺麗です!感じてる麗菜さんはメチャクチャ綺麗っす!」
「ん、んん!あ、ありがと。き、君も感じてる顔、あん!み、んん!見せて!」

 綺麗と褒められたことが嬉しくて、静馬君を扱く手にも力が入る。
シュコシュコと手を動かすスピードを上げた瞬間、情けない声をあげた静馬君。

「あ、うあああ!だ、ダメっす!オレ、それ以上されたらもうイッちまう!麗菜さん、止めて……」
「あ、んん!と、止めないよ。んぁ、君のイク瞬間のカワイイ顔、ジックリと見せてね」

 悶え苦しむ静馬君。アタシはそんなカワイイ静馬君をもっと苛めたくなりさらに速度を上げる。
アタシの手の中で、どんどん熱くなってくる静馬君。もうイッちゃいそうなんだね?

「静馬君、もうイクの?アタシの手でイッちゃうの?……イキなさい、アタシの手で、ドピュドピュ
とイッちゃいなさい!」
「れ、麗菜さ……あ、うああああ〜!」

 ドピュ!ドピュドピュ!ビュピュ!……ビュ!ビュピュ!

 手の中で、一瞬膨らんだかと思うと、一気に射精を始めた静馬君。
ドピュドピュと飛び出てくる精液が、アタシの太ももにかかり、ドロドロと流れ落ちる。
アタシの手で、こんなに大量にイッてくれたんだ……そう思い、静馬君を見つめて見る。
目を瞑り、フルフルと震えながら射精の快楽に浸っている静馬君。
そんな静馬君を見て、アタシも軽くイッちゃったわ。

「あ……んん、ふぅ、んぁ……はぁはぁ、ねぇ静馬君。出しちゃったね?」
「はぁはぁはぁはぁ……すごかったっす、麗菜さん、気持ちよすぎですよ」
「あははは、ふやけた顔してるねぇ。でもイクのが早すぎね、アタシは君の手でイケなかったん
だからね。
これは罰としてキスマーク付けなきゃね」
「ええ?つ、付けるんですか?オレ、結構耐えてたでしょ?」

 キスマークをつけられるのがよっぽどイヤなのか、慌てて言い訳をしだした。
アタシにキスマークつけられるのがイヤなのかな?……あやって子のほうがいいって事なの?

「……まぁ頑張りは評価してあげましょうか?ってことで、見えないところに付けちゃいま〜
す!」
「え?見えないところって……お、うお!」

 静馬君に抱きつき、鍛えられた胸に顔を埋める。
そしてそこにある可愛い乳首を口に含み……思いっきり吸い上げる。

「イテ!イテテテテ!麗菜さん、少し痛いです!っていうか、痛気持ちいい、かな?」
「ぢゅ、ぢゅちゅちゅ……ちゅぱ!ウフフフ、マーキング付けちゃったぁ〜。これで静馬君はアタ
シの物ね」

 胸から唇を離すと、そこには赤いキスマークがくっきりと付いていた。

「マーキングってなんなんすか?うわ!乳首のとこが赤くなってるよ……麗菜さん、強く吸いす
ぎ!」

 そのキスマークを鏡で見て驚く静馬君。あははは、ホントは目立つところに付けたかったんだ
けどね。
目立っちゃったら仕事に影響が出るかもしれないからね。

「あはははは、いいじゃないの。たまにはこういうのも、ね」
「たまにはって……誰かに見られたらからかわれちゃいじゃないですか」
「もうブツクサ言ってないで、これの後始末してよね!」

 そう言って、アタシの足を流れ落ちている静馬君が出したばかりの精液を指差す。

「え?オレがこれの始末するんですか?」
「そ、君がアタシの足をドロドロにしたんだから、綺麗にしてよね」
「確かに出したのはオレだけど、無理やり出させたのは麗菜さんじゃないっすか」

 ブツクサと文句を言っている静馬君を横目に、湯船に腰を掛け、精液でドロドロに汚れている
足を投げ出す。

「文句言ってないでさっさと流す!綺麗になったかどうかもチェックしてよね?」

 シャワーで精液を流し、両手を石鹸で泡立てて、優しく撫でるように洗ってくれる静馬君。
ん〜、気持ちいいなぁ。こうしてるとなんだか女王様ってのになった気がするわね。

「チェックっすか?」
「そ、チェックよ。綺麗になったかどうか……君の舌で調べてみてね?」
「し、舌で?」
「そ、君のそのいやらしい舌で……ゆっくりと、丹念に舐めて調べてね」

 アタシの言葉が予想外だったらしく最初は戸惑っていたけど、ゴクリとツバを飲み込んだ静馬
君。
アタシの右足を手に取り少し持ち上げたかと思うと、親指から一本ずつ口に含み、丁寧に舐め
だした。
ん、こういう事してると、んん!ホ、ホントに女王様になった気がするわね。
こんな恥ずかしいこと、ホントはイヤなんだけどなぁ……静馬君、足を舐めるの大好きだから
ね。
ちょっとヘンな気がするけど、愛しの彼氏の趣味に合わせるのも彼女の務めよね?
こんなことさせてあげるのってアタシくらいなものよ?ねぇ静馬君、分かってるの?
だからね、アタシを大事にしなさいよ?君の恋人はアタシなんだからね?
……貴女にこんな大胆なこと、出来るかしらね?ねぇ、あやちゃん?

「はぁはぁはぁ……ちゅ、じゅじゅ……じゅるる、ちゅぱ!麗菜さんの足、すっげぇ美味しいっ
す。
スベスベしてて最高っす!」
「ん、あん!し、静馬君って、アタシの足、大好きよね?」

 足の指の全てを丁寧に舐め上げた静馬君の舌は、足首、くるぶし、ふくろはぎと徐々に上へ
と上ってくる。
舌が足を這うように上ってくる度に、電流が走るような快感背筋をゾクゾクと上ってくる。
膝頭にキスをされると、思わず声が出る。こんなところも気持ちいいんだ、知らなかったなぁ。
アタシも静馬君に色々開発されちゃってるな。早く責任取ってよね?

「ん、静馬君、足は綺麗になったわ。ありがとうね」

 ふくろはぎに顔をすり寄せている静馬君から足を引き離す。
残念そうな顔の静馬君。もう!君はどれだけ足が大好きなのよ!
まったく嬉しそうに舐め回して……おかげで疼いてきたじゃないの。

「なんて顔してんのよ!まったく君って男は……ホントに君は足が好きなんだねぇ?そんなに舐
めるのが好きなんだ?」
「いや、それはその……はい、大好きっす」

 照れながら頭をボリボリと掻く静馬君。あははは!そんなことぶっちゃけてどうするのよ?

「あはははは!なにぶっちゃけてるのよ?前から思ってたけど、君ってば、ちょっとヘンタイが
入ってるわねぇ。
こんなヘンタイなこと、アタシ以外の女の子に言わない方がいいわよ?
知られたらヘンタイだって言われちゃうかもしれないしね」
「マ、マジッすか?」
「マジッすよ?それにこういうことは、彼女であるアタシだけが知ってればいい事なんだしね」

 そう、他の女の子は知らなくていい事よ。……残念だったわね、あやちゃん?
貴女が知らない静馬君を、アタシはたくさん知ってるわ。
これからもアタシ以外の女には知るチャンスはないわ。だからさっさと諦めてね?
子供は子供らしく、幼い恋愛を楽しんでなさいな。

 それよりも舐められたせいで疼いた身体をどうにかしてもらわないと……そうだ!
アタシにもつけてもらおう!

「ねぇ静馬君、このキスマーク見るたびにアタシを思い出してね?消えたらまたつけてあげるか
ら」

 鍛えられた胸に付いている赤い印。この胸がアタシの物だという印。
この男がアタシの物だというマーキング。
そのマーキングにそっと触れて、その印から発する熱を感じ取る。

「え?またつけるんですか?勘弁してくださいよぉ」
「なによ!文句あるの!足が大好きなヘンタイのクセに生意気ね!」
「いや、文句はないですけど……ちょっと恥ずかしいというか、なんていうか」
「もう、分かったわよ!1人だけだと恥ずかしいんでしょ?……君にだけ恥ずかしい目に合わせ
ないわ。
次は君がアタシにキスマークをつけてよ。……マーキングしてよ」

 そう、そのキスマークはマーキング。
君がアタシの物だというマークなの。だから、ね?君もアタシが君の物だというマークを付けて
よ。

「え?オレがマーキング?麗菜さんにもキスマークを付けるんですか?」
「そ、マーキングして欲しいの。さっきね、君がイクところを見ててね……アタシもイッちゃった
の。
足を舐められて感じちゃったの。だから、ね?アタシにも罰として、君にマーキングつけて欲し
いの」

 湯船に腰を掛け、足を広げる。
静馬君の泡だらけの手で攻められ、足を舐められて濡れている、アソコのすぐ横、足の付け根
を指差す。

「ここに……足の付け根にアタシは君の物だというマークをつけて欲しいの」

 アタシの大胆な行動にゴクリと唾を飲み込む。
うふふふ……なんだかこういう大胆なのも、たまにはいいわね。クセになっちゃいそうだわ。

「……ゴクリ。で、でも麗菜さん」

 目の前で足を広げ、全てをさらけ出しているアタシに驚く静馬君。
でも下半身は反応し、出したばかりだというのに、もうおっきくなってる。
アタシに興奮してくれてるんだ……嬉しいなぁ。

「ウフフフ……いいのよ、遠慮なんかしなくても。
それとも足の付け根じゃイヤなの?もっと違うところにマークを付けたい?
でもね、アタシはここがいいの。アタシの入口のすぐ側に、君のマークをつけて欲しいの。
マークを付けてくれたら、色んなところにキスしてもいいから。だから、ね?君のマーキング、ち
ょうだい?」
「れ、麗菜さん……うおおおお〜〜!」
「きゃ!ちょっといきなり、あん!し、静馬君!」
 
 アタシの股間に顔を埋め、両手で太ももをガッチリと固定し、一心不乱にアタシにむしゃぶり
つく静馬君。
足の付け根に痛いほど強く吸い付き、吸い終わったかと思うと、アタシの中心に舌を這わす。
ジュルジュルとアタシを吸い続ける静馬君の激しい攻めに、
アタシは股間に埋まる静馬君の頭を両手で抑え、声をあげることしか出来なかったわ。
  


「うぅぅ……グスッ、体がだるい。……風邪、引いちゃったかな?」

 目が覚めると、1人でベッドに寝ていた。
お日様の射し具合から見ると、朝ではないことは確かね。静馬君はもう仕事に行ったのかな?
今、何時なんだろ?寝ぼけ眼で時計を見ると……ええ?もう1時なの?

「うっわぁ……寝坊した。お弁当も作るの忘れてたし……失敗したなぁ」

 せっかくお弁当を作ってポイントを稼ぐチャンスだったのになぁ……う〜ん、失敗した。 
最近は毎日静馬君の部屋に泊まりに来ている。
狭いベッドに二人で入り、お互いの体温を感じながら寝る。この瞬間が一番幸せだなぁって感
じるんだよね。
で、朝食はアタシが用意して、お弁当も作ってたんだけど……今日は起きれなかったみたい。
喉も痛いし、身体もだるい。お風呂でえっちして、そのまま体も拭かずにベッドでもしちゃったか
らかな?
昨日は3回も出してくれたのか……静馬君って毎日毎日よく出来るわね。
出させてるアタシが言うのもなんだけど、静馬君って絶倫ってヤツなのかな?
前の旦那は1日2回が限界だったんだけど、若い子ってすごいのね。
寝起きのせいか、それとも風邪のせいか分からないけど、ふら付く頭でベッドを降りる。
あ〜、喉も痛いし、頭もボ〜ッとしてるし……これは完全に風邪を引いちゃったみたいね。
とりあえず顔を洗ってスッキリしようかな?
ふら付く足で、洗面所に向かう。……あ、垂れてきちゃった。
溢れ出てきた精液が、太ももを伝う感触。うふふふ……昨日は2回も中に出してくれたんだよ
ね。
最近は毎日出してもらってるし……このままだと出来ちゃうかもね?
もし出来ちゃったら、責任取ってくれるのかな?……はぁぁ〜、我ながら、卑怯な女よね。
生で出したら危ないって分かっていながら、それを止めないんだからね。
とりあえずは、シャワーを借りて、垂れてきてる精液を綺麗にしなきゃね。

「最初の子供は女の子がいいなぁ〜。3人くらいは欲しいなぁ〜……あれ?静馬君、こんな雑
誌も見てるんだ」

 シャワーを浴びようとするアタシの目に飛び込んできたのは、折り目の付いたファッション雑
誌。
折り目が付いたページはアクセサリー特集のページだったわ。 
へぇ〜、静馬君ってシルバーアクセサリーに興味があったんだぁ。
どれどれ……うわ!こんなに高いの?ひと月の家賃位するじゃないの。静馬君、こんなのが欲
しいんだ。
……あ、そうだ!静馬君の誕生日にはこれをあげよう!
結構な値段するけど、年に一度のことだから、いいわよね?
……もっと安いものはダメなの?数万円するのを買うには、ちょっと勇気が要るわ。
他にはないのかな?もっと安くて静馬君が欲しがってるものは。
ペラペラとページを捲り、印が入ってないかを探してみる。 
う〜ん、ないみたいね。ということは、この高いアクセサリーを買わなきゃいけないのかぁ。
生活費、切り詰めなきゃいけないのかぁ。……はぁぁ〜、お仕事がんばろ。

 雑誌を机の上に放り投げ、シャワーを浴びようとしたアタシ。
お金を貯めなきゃいけないわね。う〜ん、頭の痛い問題ね、どうしよう?
……ん?裏側になにか書いてある。なんだろ?
放り投げた雑誌の裏側にマジックで何かが書いてある。なんだろ?メモ書きか何かかな?
気になったので、再度雑誌を手に取り見てみる。
カワイイ字で『拓にぃこれでちょっとは勉強しなさい』と書いてあった。
拓にぃ?静馬君のことかしら?静馬君、拓って名前だからそう呼ばれてるのかな?
……多分、このカワイイ字を書く子があやって子なのね。ということは、この雑誌、あやちゃん
が送ってきたんだ。
なるほどねぇ……アタシが知らないところであやちゃんもいろいろ動いてるんだ。
でもね、こんな雑誌で静馬君の気を引こうなんて、甘いわよ。
折り目のついたページを破り取り、雑誌をゴミ箱へ捨てる。
他にはないの?ドロボウ猫から送られてきた物は?
押入れの中や本棚の中を探してみる。……あった。
送られてきた物ではないだろうけど、アルバムが一冊、押入れの中に置いてあった。

 押入れの中にあったアルバム。中の写真を見てみると、ほとんどが同じ女の子との写真だっ
た。
赤いランドセルを背負った小さな女の子と一緒に写ってる、制服姿の少し太めの静馬君。
その写真にはマジックで『高校入学式のデブ拓にぃとアタシ』と書かれていた。
次の写真は、少し細くなった静馬君が、カワイイ女の子に腕を組まれ、微笑んでいる。
同じくマジックで『拓にぃとプロレスデート』と書かれている。
次の写真は、女の子がスーツ姿の静馬君の胸に、顔を埋めている写真。
『就職のために実家を離れるオレ。泣きじゃくる彩』と書かれてるわ。
へぇ〜、『あや』って名前、『彩』って書くんだ。……なかなかいい名前ね。
初めて見るけど、彩ちゃんって結構カワイイじゃないの。学校では人気がありそうね。
将来はかなりの美人に育つんじゃないの?……数年もしたらアタシに勝ち目はなさそうね。
……不味いわ。思ったよりも2人の間には歴史があるみたい。
アルバムには同じような写真が何枚もあったわ。……アタシと付き合いだした後に撮った写真
も挿んであった。
アタシが思ってるほど、リードはしていないみたい。
……そういえばアタシ、静馬君とはまだ写真を一枚も撮ってないわ。
アタシとは写真を撮っていないのに、彩ちゃんとは撮り続けてるのね。
……なによ、それ。彼女のアタシとは撮らなくて、彩ちゃんとは撮るの?何なのよ、それ。
……負けないわ。アタシは絶対に負けない!こんな女なんかに負けるものですか!
絶対に勝ってやる!静馬君はアタシの物なんだから!
……あん、このままじゃ床を汚しちゃうわね。
太ももを伝わる感触。気合を入れなおしたのに、気を削ぐかのように溢れてくる静馬君の精
液。
まずいまずい、早くシャワー浴びなきゃどんどん溢れてきてるわ。
全く静馬君ったら、いっぱいアタシに出すんだから。こんないっぱい出したりしたら、妊娠しちゃ
うよ?
ウフフフフ……静馬君の子供を妊娠したって聞いたら、貴女はどんな態度を取るのかしらね?
彩ちゃん?
お姉さん、早く貴女に報告したいわ。『静馬君の子供を妊娠したの』ってね。
その時貴女はどんな顔するのかしらね?ウフフフフ、楽しみだわ。
ゴメンね?卑怯なお姉さんで。でもね?貴女と違ってアタシには時間がないの。
まだ若い、中学生の貴女みたいに時間に余裕がないの。
時間が経てば経つほど貴女は綺麗になっていく。けれどアタシは……老いていく。
最近は肌の張りもなくなってきたし、仕事の疲れも一晩寝るくらいじゃ取れないの。
毛利さんも心配してくれてる。無茶しすぎじゃないかって。
でも、疲れたなんて言ってる場合じゃない。ここで頑張らなきゃ静馬君を物に出来ない。
……羨ましいわ。彩ちゃん、貴女はアタシを羨ましがるかもしれないけど、アタシは貴女が羨ま
しい。
貴女の若さが羨ましい。どんどん綺麗になっていくであろう、貴女の若さが羨ましいの。
だから……ゴメンね?時間は貴女に見方しているんだから、卑怯な手を使うのも仕方ないわよ
ね?
……ホントに、ゴメンね。……卑怯な大人で。……汚い女で。



「あ、静馬君?アタシよ、麗菜。今、大丈夫かな?」

 仕事の合間、つかの間の休憩時間。その短い時間を使って静馬君へ電話をする。
朝はアタシが寝てて話せなかったもんね。 

『あ、麗菜さん、急に電話してくるなんて珍しいですね。どうしたんですか?』
「なぁに〜?急に電話しちゃいけないようなこと、してるのぉ?」
『イヤイヤイヤ!してません!ぜんっぜんしてないっすから!』
「あはははは!なに焦ってるのよ。そんなに焦るとカワイイ女の子と浮気してると思っちゃうわ
よ?」

 ……浮気の方がまだよかったわ。自覚していない恋なんて、浮気よりもよっぽどたちが悪い
わ。

『う、浮気なんかしてません!ていうか、できませんって!オレがモテないって知ってるでしょ?』
「ハイハイ、知ってるわよ。君がすっごい鈍感だってこと」
『は?鈍感ってなんですか?』
「ま、それはいいわ。今日も静馬君の部屋にお邪魔してもいいかな?
お昼に軽く掃除しておいたんだけど、迷惑じゃなかった?」
『いえいえいえ!部屋に帰ったら綺麗になってたんでビックリしましたよ!ありがとうございま
す!』

 部屋の掃除をしてみて改めて感じたこと。……静馬君と彩ちゃんとの深い絆。
数多くの彩ちゃんとのツーショットの写真。彩ちゃんとやり取りしたであろう手紙の数々。
……押入れの中に置いてあった、女の子用のカワイイパジャマ。
きっと何度も泊まりに来てるんだ。……アタシが知らないところで2人で仲良くしてたんだ。
彩ちゃんとの絆を物語る数々の物を見て、アタシは改めて自覚した。
やっぱり静馬君は、彩ちゃんが好きなんだろうな、ってね。
じゃないとあんな大事に写真をしまったりしないわ。
……でも本人は、まだ分かっていない。彩ちゃんが好きだって自覚していないの。
……まだあるわ。アタシにもまだチャンスはある!

「あはははは!お礼なんて言わなくていいのに……お礼は言わなくていいから、ちょうだいよ
ね」
『へ?ちょ、ちょうだい……ですか?』

 チャンスというか、禁じ手というか……アタシ、やっぱり卑怯よね。

「今日もね、たくさん注いで欲しいの。君の熱い精液を、子宮で感じたいの。受け止めたいの
よ」
『え?ええ?きょ、今日も、ですか?』

 そう、今日も注いでね?ちなみにけっこう危ない日だから……出来ちゃうかもね?

「そ、今日もよ。アタシ、君のせいで風邪気味だからしっかりと温めてよね。
君が身体が濡れたままのアタシを無理やり犯したせいなんだからね?
あ、もうこんな時間……そろそろ休憩時間終わっちゃうから、これで切るね?」
『え?ええ?わ、分かりました。じゃあ待ってますから』
「うふふふふ……楽しみだね。じゃあまた後でね」

 受話器にキスをして、電話を切る。
そう、赤ちゃんが出来るかどうか楽しみね。……これで君はアタシの物。アタシだけの物よ。
風邪で熱もあって身体はキツイけど、市販の風邪薬を飲んだからいけるでしょ?
それに、シンドイとか言ってられないわ。ここで頑張らなきゃ彩ちゃんに負けてしまう!
ゴメンね、彩ちゃん。静馬君との子供、貴女にも抱かせてあげるから許してね? 

 仕事が終わった後、静馬君の部屋へと真っ直ぐに向かったんだけど……静馬君はいなかっ
た。
静馬君がいない代わりに、テーブルにはメモ書きが置いてあった。

『実家で急用が出来たので帰ります。今日の埋め合わせは必ずしますんで、許してください』
と。

 あ〜あ……せっかく気合入れてきたのになぁ。でも実家の急用じゃ仕方ないか。
けど急に帰るなんて何があったんだろ?……もしかして、ご両親になにかあったの?
……いつになったらご両親に紹介してくれるんだろ?妊娠してからだと、変な目で見られたりし
ないかな?
けど静馬君、紹介するとか全く考えてなさそうだしなぁ……当分は無理かな?
はぁぁ〜……なんだかドッと疲れが出てきちゃったわね。気合が抜けちゃったからかな?
気合が抜け、フゥ〜っとため息を吐く。今日は妊娠するチャンスだったのになぁ。
とりあえず、今日はもう帰ろうかな?静馬君がいないんだし、ここにいても意味がない……あ
れ?
なんで手紙の文字が歪んで見えるの?……あれ?テーブル全体が歪んで……あれれ?
頭がグラグラして……部屋がぐにゃぐにゃに……

 誰もいない静馬君の静かな部屋。
静かな無人の部屋で、視界が歪み始めたアタシは立っていられなくなり、その場に倒れこん
だ。



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