「Lはいつ眠っているんですか?」
素朴な疑問に、ワタリがいつも通りの穏やかな笑みで答える。
「それが、大抵あのまま眠ってしまうんですよ」
「噂には聞いてましたが…まさか本当にそうとは…。
しかし、そんな事で疲れが取れるんでしょうか?」
心底気遣わしげなその問いに、さすがのワタリも僅かに眉根を寄せた。
「私もそれが心配なのですが…。
竜崎はどうも眠りが異常に浅い性質でして、
ベッドに移動させると目が醒めてしまうらしいのですよ。
そうすると尚更寝ないもので、最近は…」
「最近は…?」
捜査員一同は、純粋な好奇心から身を乗り出す。
ワタリは再び元の人の良さそうな笑みを満面に湛え、
「せめて椅子から落ちないように、」
あるものを背後から取り出した。
「これで括ってさしあげています」
(工事現場用の黒と黄色のロープ !!?)
(ていうか、緊縛プレイ…!!!)
(あんな顔してワタリ、実はそんな趣味が…!?)
(よく見ると『竜崎用』ってプレート付いてるし!!)
もうワタリの顔をまともに見られない捜査員一同であった。
L萌えのつもりが、ワタリの意外な一面になってしまった
因みにワタリは天然だと良いと思う
彼にそんな気は全くないんだ!
04.08.22
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