「カントク、何か今日声おかしない?」 「…ああ。どうも風邪を引いたらしい」 「ほんまぁ?気ぃつけなあかんやん。…そや、ええもんあげる」 取り出だしたるはひとつの飴玉。 それを自らの口へ放り込んでから、 目の前のスカーフを思い切り引く。 触れ合った唇から飴玉を送り込んで、 絡まる視線に笑む気配。 「のどあめ。よぉ効くで」 「…普通の飴じゃないのか」 「そないな訳ないやん。いっちばん効く成分が含まれとんのやでー?」 「一番の成分?」 「そ。”俺の優しさ”。バファリンの半分なんか目やないで」 「…要するに普通の飴なんだな」 「ま、そういう事やね」 さ、そういう事ならさっさと帰ろ。 生姜湯と玉子酒、どっちがええ?
寝る前には勿論、葱を喉に巻かせます。 榊は嫌がりますが忍足が無理矢理巻きます。 04.01.29