ありがとぉなら。





「ありがとぉなら?」

「え、何?」

「何言ってんの、侑士」

「は?何やねん自分らノリ悪いな!もっかいいくで、
 ありがとぉなら?」

「…何がしてーの?オシタリ」

「はぁあ?!まさか自分ら、知らないとか言い出すんやないやろな!?」

「だからぁ、何?それ」

「かーっ!アカンわ自分ら!日本人失格や!
 寅さんや!『男はつらいよ』や!
 叩き売りのシーンでよう言うてるやないか、

 蟻が十ならミミズが二十歳、
 おけら十九で嫁いった!

 …て!!」

「初めて聞いた…」

「ていうか寅さんなんかみた事ねーC」

「何でやねん!観ろや!観とけや!アホ!
 宍戸には通じたで!?
 あ、あれか、自分ら釣りバカ派か!そうやろ!?」

「釣りバカ?あぁ、途中で「合体」て出てくるやつ?」

「あー、アレはウケる」

「あぁもう!お子ちゃまとはやっとれんわ!
 監督は知っとるよな、ありがとぉなら…って」

「…いや、私も邦画は今ひとつでな…」

「…もうええわ……」









こんなネタを書いた私は寅さんにも釣りバカにも暗いです。 個人的に宍戸さんが寅さん好きだったら良いと思います。 しょうもないネタでごめんなさい。 お礼文使いまわしです… 04.08.23(再録)

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