「宍戸さーん!凄いですよ外!雪積もってますよー!」
「わーかってるっつーの。見りゃわかんだろ?」
「そ、そうですよね。俺、ついはしゃいじゃって…」
「ったく、お前もまだまだガキだな」
「そんなぁひどいですよー…あ、ジローさん達」
「あー、あんなとこにもガキが…うわ、顔面直撃してやがる」
「宍戸さん、俺達も行きましょう!」
「俺もか?」
「だって、折角こんなに積もったんですよ?遊ばなきゃ損ですよ!」
「しょうがねぇなぁ…よし、行くぞ長太郎!」
「はい!」
「おー、やっぱりおった」
「あぁ?何か用かよ」
「や、跡部なら教室おるやろなー思て」
「こんな日に外なんか出るかよ。ガキじゃあるまいし。なぁ樺地」
「…ウス」
「ちゅうか用ないのに樺地呼ぶなや。可哀相やんか」
「うるせぇ」
「…あ、岳人とジロや。あーあー雪まみれや」
「ガキだな」
「あいつらかまくら作るーとか言うとったのに。結局雪合戦やんか」
「…そう言やさっき宍戸と鳳も混ざるとか言って出てったぜ」
「あ、ほんまや」
「雪ぐらいではしゃいでんじゃねぇよ。しょうもねぇな…なぁ樺地」
「…ウス」
「…樺地」
「ウス」
「…混ざりたかったら行ってもいいぞ」
「ウス!」
ガタッ
バタバタバタ…
「…樺地も遊びたかったんやな」
「お前は行かねぇのかよ。保護者いねぇと後が大変だぞありゃ」
「冗談。寒いし」
「じじくせぇ」
「なっ、自分もやんか!ジローと同じ事言いなや」
「一緒にすんな」
「そや、聞いてくれや!さっきジローと岳人にハゲ呼ばわりされてん」
「ハゲ?…あー、確かに将来ハゲそうだよな、お前」
「…!…それ、どないな根拠やねん…」
「いや、何となく」
「…いじめや…絶対いじめや…!このストレスでほんまにハゲたらどないしてくれんのや!」
「知るか」
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