この病気についてわかったこと

父の死を無駄にしたくない。これを見て、病気と闘っている人のお力に少しでもなれたらいいと思います。

病院に対する疑問、闘病から病気に対する経過についての疑問、など、あげたいと思います。

毎日少しずつ書きますので、よろしくお願いいたします。

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病院は再発をなかなか知らせなかった

完全看護?これでも?

看護婦さん、大丈夫?

モルヒネは副作用がある

民間療法の真偽

死か延命か

慰めの言葉いろいろ

入院費用

敗血症

 

 病院は、再発をなかなか知らせなかった。   再発は1年3ヶ月前?

 父の死亡診断書には、病名、「大腸癌(中分化腺癌)」とあった。それは、十分に納得できる。しかし、再発から死亡までの期間という欄には、「1年3ヶ月」とあった。それを見て、おや?と思う。

父に再発を知らせたのは、ちょうど今から6ヶ月前。ぜんぜん、1年3ヶ月前ではないのだ。

では、他界する1年3ヶ月前は・・・・というと、去年の5月頃。まだ、普通に生活していた頃だ。

しかし、このころに、おかしなことがあった。

父が、初めて腹痛を訴えたのだった。一ヶ月ごとのいつもの検診には、母と行ったが、そこで父は、腹痛を訴えた。すると、病院の先生は、「筋肉痛でしょう。」とのこと。運動の一つもしない寝てばっかりの父だったから、母がすかさず「この人は運動さえしません。そんなはずないです。」と反論した。すると、先生は、

「じゃあ、体をよじったときにいたくなったのでしょ。」と言い、父のお腹に一直線にぶすっと注射を刺し、

痛み止めだと言ったそうだ。それで、父の腹痛は一時的におさまったそうだが、しばしば軽い痛みを訴え続けていた。この頃、すでに再発がわかっていたのではないだろうか。これを契機に、父の尿の出が徐々に悪くなっていったのは、確かなのだ。具合が悪くなりだしたのがこの時期。もう、助からないと思って、半年の間父を自由にさせたのではなかろうか。そうだとしたら、これは、病院側の配慮だろうか・・・・・。

  完全看護?これでも?            手の足りない看護婦

 看護婦さんが足りないのは、一般的に言われていることだ。間近に見ていても、これだけきつい仕事はないと思う。

完全看護なので、付き添いはいらないと言うことだったが、とても手の足りるような看護はなされていなかった。

モルヒネによる痛み緩和が進むにつれ、父の言動に異常があった。人工肛門のパウチをはがした。ベッドから落ちても、誰も助けてくれず、倒れたままでいたことが2度あった。2月の入院時は泊まりがけの付き添いをしていなかったので、

そんなアクシデントが続いた。とっても病院に任せておける状況ではなかった。

夜は、あんなに大きい病院でたった3人の看護婦さん。あっち、こっちと飛び回り、ナースコールをしても、何分も待たされた。もし、一大事があったときには、どうするんだろう。5分も待たされたら、死んでしまうことだってあるのではないだろうか。

 一時、父が危篤状態になった3月中旬、泊まり込むように指示があって以来、24時間体制でずっと家族が病室にいたが、母はもう、最後には倒れる寸前だった。治らない病気の父が弱っていく様子を見ているという辛い精神状態で、食事も満足にとれず、当たり散らし、私を泣かせることもあった。母が何でも父の世話をした。

パウチの交換をするのを家族以外のものではいやがった父。ヘルパーなんて頼めなかった。家族でやるしかなかった。

もう少し、夜間の看護婦さんが多かったら、3,4時間でもまとめて眠れたかもしれない。

はらはらしながらの夜。何か起きたら、大変だった。ほんとうに、一刻でも早く朝が来るのを願いながら、2時間ごとに起きる毎日だった。

 看護婦さん、大丈夫?              ずさん!

 前述のように、看護婦さんって大変な仕事。でもね、一歩間違えば・・・・・。怖かった体験集

点滴を間違えた・・・父の点滴については細かくチェックしていた。

          でも、ある時、違う名前が書かれていた。「これ、違いますけど・・・」と言うと、

          「あ、間違えちゃった」と言いながら、舌を出して出ていった。

          点滴を間違えて死亡したなんて話があるけど、死亡しなくても、身体に異常が出た人がいっぱい

          いるはず。

点滴確認ミス・・・点滴は、中心静脈点滴法。胸から刺している。そこに栄養剤、モルヒネが入れられていて、24時

         時間で取り替える。2時間ごとに落ちる速度をチェックしていってくれるが、看護婦さんによって

         はめんどくさがってやってくれない。ある時、ふと見ると、点滴が一滴も落ちていなかった。

         命の綱である点滴がなければ、痛みも栄養も一切とれない。

管破損!!!・・・点滴の管の途中には、注射液を入れたり、他の点滴をつぎ足したりするためのコネクションの部分

         が取り付けられている。ある時、針で刺さなくてもよいゴム製のものが取り付けられた。

         安全かつ便利で、重宝・・・・と思いきや、とある看護婦さんが、針をぶすっと刺した。

         すかさず、「あのう、これ、針刺さないでくださいって注意書きのタグがありますけど。」と言うと

         「あれれれれれ・・・・」管から鯨の潮吹きのように液が飛び出した。

         「いやああ、持ってて〜〜〜〜。」ということになり、代わりの管を取り付けるまで、点滴の管を

         折り曲げて押さえている役を申しつけられてしまった。部屋を飛び出した看護婦さんは、

7,8分帰ってこなかった。指がじんじんして、辛かった。

 モルヒネは副作用がある          副作用ないなんて、うそ

 モルヒネに対する不安は誰しも持っているだろう。だって、麻薬だから。でも、お医者さんも看護婦さんも副作用は一切ないから大丈夫だと言った。インターネットでも調べたら、安心して使えると言うことだった。ほんとうにそう?

 父の病棟の患者さんは、ほとんどの人がモルヒネを使っていたが、みんなおおよその同じ傾向を持っていた。

何かしらのぼけがあったのだ。失禁・騒ぐ・異常な声を出す・無表情・失言などが見られた。無意識に体が動き、ばたばたするのも特徴だった。特に、多い量を使っている患者さんに特有に見られたのだ。

 8月に入ってからだろうか。父の言動に異常が多いので頭のCTを撮ってもらったら、「脳が萎縮しています。長く病院にいたせいか、老人性痴呆が進んだのかもしれません。」と医者に言われ、頭蓋骨の内側にある黒い間隙を指さされた。

父はまだ66歳。2月までは普通に生活していたのに、急にぼけるなんて、そんなことあるのだろうか。まして、家族が付きっきりで話をしたり、ウクレレ弾いたり、そんな変化に富む生活をしていたのに。モルヒネは、副作用がある。これは、譲れない私の見解だ。

 民間療法の真偽              商魂たくましい販売合戦

 父のために用意した健康食品

アガリクス粉末・鮫の軟骨錠剤・プロポリス錠剤・クロレラ錠剤・ビタミンC これらの食品で、命が助かるとは思わなかったが、少しでも状態がよくなると考えて、購入した。しかし、父は、これらを飲む気にならないらしく、母と私と、三人で「健康食品を飲もう。」なんて調子づいて三人で飲むことにした。しかし、飲んでから30分後に「気持ちが悪い」と言い出し、全部はいてしまった。「こんな訳の分からない薬のせいでこんなことになった。」と怒られてしまった。一緒に飲んだ二人は大丈夫だったのだけれど。

お医者さんに聞いてみたところ、「健康食品だから、のんでもかまいません。」と言うことだが、父に拒絶されてしまった。

ほんとうに効くのだろうか?わからないけど・・・・

このページを作ってからと言うもの、健康食品の売り込みのメールが何通も届いた。金額は相当なものだった。

何万円も出して、効果があれば納得いくのだが、そうでなければ、何も意味がない。がん患者やその家族の弱みにつけ込むと考えても嘘ではないだろう。

  死か延命か                 究極の選択・・でも

3月18日頃のこと、抗ガン剤を使っていた父が一時的に意識不明となり、白目をむいたままになった。お医者さんは、一生懸命私たち家族に「死は怖くありません。死の瞬間は、脳内モルヒネが出てきて、心安らかな気持ちになるんです。」といきなり説明を始めた。ただごとではないと察知した私たちは、一番若い研修医の先生に「後どのくらい持ちますか?」と訪ねると、答えは何と「3日」だった。仰天した。私は仕事を休んで、付きっきりにした。父の血圧は下がる一方だった。

母が主治医に呼ばれ、「血圧を上げる薬を使って延命するか、このまま安らかになるか選択してください。」と言われた。

母が下した決断・・・・・・・「どんなことがあっても殺さないでください。」だった。そんなの、言わずとも知れている。

大切な大切な父。少しでも長く生きていてほしい。お金なんかいい。家や土地を売ってでも、父に生きていてほしかった。

病院は時に残酷な選択を迫る。実際、後から聞いた話だが、金銭面のことから、延命を行わない家族もいるという。仕方のない場合もあるのかも知れない。

でも、父は奇跡的に息を吹き返し、話ができるようになるまで回復した。その時の選択は正しかった。確かにお金はかかったけれど、それでもいい。少しでも長くそばにいられたから。

 慰めの言葉いろいろ           悪気はないようだけど・・

 入院中から、亡くなった後から、たくさんの励ましのお言葉を戴いた。勇気が出るお言葉を戴いたのは、やはり、このホームページに訪れてくださった方々。何と愛情に満ちた、優しい人なのかと思っています。ありがとうございます。でも、実際に会った人、職場の人のごく一部からは、いろいろなことを言われ、沈み込んだときもありました。嫌な言葉は載せるのも嫌なんだけど、ここでだけしゃべらせてください。

「うちもさあ、死ぬなら癌がいいって親が言ってるんだ。いきなり死なないでしょ。」(同僚25歳ぐらい)

 閉口してしまいました。親がなれば、わかります。どんなに辛いか・・・。きっと経験がないので、わからないんでしょう。

「お父さん、癌だって。あなたも気をつけてね。怖いよ〜〜〜。」(同僚35歳)

どう気をつけるんでしょう?何が怖いんでしょう?まるで、悪い生活で病気になったような言い方で、がっかりしました。

「これもさあ、天命ってもんだよ。仕方ないよ。あきらめた方がいいよ。」(近所の女性)

親が死んだときの悲しみは、計り知れません。天命だったなんて悟れるのは、ずっと先のことだと思います。

まだ2週間ぐらいでこんなこと言われてしまいました。

 慰めてくれているつもりなんでしょうね。きっと。でも、悲しくて、この言葉は心に突き刺さってしまいました。

あと、家に来て、楽しそうに子どもの話をしていった人、孫の顔さえ見せられられなかった私にはつらいものがありました。

 入院費用                莫大な費用に愕然・・・

 お金のことは、あんまり言いたくないんだけど、やっぱりかかる入院費用。食事や部屋代は保険がきかないから、長い入院生活の間には、相当かかる。それに、手術を伴えば、それでも保険はおりるが、末期のこの病気は、そんなことしないで疼痛緩和と感染予防だから、まるで自費でやっているようなもの。

 6ヶ月以上にわたる入院費用は、付き添いのベッド代や食事費用も合わせて、一ヶ月およそ50〜60万はかかった。個室にいたため、部屋代は1日1万円。それだけでも一ヶ月30万円か31万円。食事代は、一日2000円程度、一ヶ月6万円。

付き添いベッド(持ち込み不可、一ヶ月2500円)テレビは、2000円のテレビカード、(月に何枚も買った)冷蔵庫も湯沸かしも、テレビカードで精算する機械が取り付けられ、料金も取られた。

 駐車場は、田舎にも関わらず、一ヶ月一台2400円程度、4代分一ヶ月10000円毎月買っていた。

付き添いの食事は、高かった。病院のレストランは、一食700円。三食続けたら、とってもやってられなくなり、途中でやめた。

 父は、退職していたので、退職後は少額の保険にしか入っていなかったので、ものすごい出費となった。

保険では、半分も返ってこなかった。

 敗血症                 事実を隠されて

 父が亡くなる一ヶ月ぐらいまえのことだろうか。父の腕に、紅い斑点ができた。「ひっかいたのかな?」と思い、

主治医に尋ねると、「そうかも知れませんね」と言われた。まもなく、反対側の腕にもできた。

しばらくしてから、血便、(大量)、終末は、痰引きの中に、大量の血液、吐血があった。

「これって、体中に悪い細胞ができてきて?」と必死に尋ねても、いつも主治医の答えは「NO」だった。

なんで??疑問ばかりが頭を巡っていた。

 八月十五日、大量の血が痰引きで出たとき、「鼻に管が引っかかって、鼻血ですね。」と看護婦さんが言ったとき、

もう、これは信じられないと感じた私は、年輩の看護婦さんにしつこく聞いた。

「敗血症」初めて聞く言葉だったが、なんとなくわかった。各部分から出血する・・・・。細胞が壊れて。

あの、斑点も、血便も、真っ赤な血尿も、吐血も、もんなもんな敗血症だったのだ。

なんで、言ってくれなかったんだろう。死を悟られないようにだろうか。

 

 

 

 

 

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