DRUG

素直なあなたが見たい・・・
いつも、頑固でいじっぱりで・・・そんなあなたも好きだけど・・・
たまには、俺を求めるあなたが見たい・・・
だから・・・ごめんね・・

「おぉ〜!どーしたよ?これ?」
夕飯間際に帰ってきた蛮が歓喜の声を上げる。
テーブルの上には、豪華な食事が並んでいた。
「夏美ちゃんと波児に聞いて、練習したんだ!蛮ちゃんイタリアン好きでしょ?」
「それにしたってよぉ・・・」
カルボナーラ、グリーンサラダ、オニオンスープにフランスパン…どれもこれも蛮の好きなものばかりだ。
「お前一人でよく作れたもんだ」
「いっつも、蛮ちゃんばっかに作らせちゃっているからね・・・。修行したんだ♪」
「食えるんだろうな?」
意地の悪い笑みを浮かべながら蛮が席に着く。
「ひどいよぉ〜」
「冗談だって!美味そうだな…いただきます」
「はい、どうぞ」
フォークをかまえ、ちょっと迷ってからパスタに手をつける。
じぃっと銀次が蛮の顔色を伺う。

もぐもぐ・・・・ごくん・・・

「ど・・・どう?」
「・・・・」
「・・ば・・・蛮ちゃん?」
「・・・う」
「う?」
「うまい・・・」
「いやったぁぁぁぁ!」
蛮の感想を聞いて銀次がほっと胸を撫で下ろす。
「いや・・・マジうめーわ・・・頑張ったな、銀次」
「うん、それじゃ俺も!いっただきまーす!?」
豪快に食べ始める銀次を見て、蛮も手を進める。

他愛もない会話・・・
いつもの食卓・・・
でもね・・・一つだけ違うんだよ・・・

優しい笑顔の中に、少しの狂気が混ざっている事を今の蛮には見抜けなかった。


「はぁー!食った!食った!」
「お粗末さまでした」
やがて食事を終え、蛮がソファに横になった。
「蛮ちゃ〜ん!食べてすぐ寝ると、馬になるよ」
「なってたまるか!!!豚だ!それを言うなら!?」
「あれ?そうだっけ?」
頭に?マークを飛ばしながら洗物をしている銀次を見て、優しい笑みを浮かべながらテレビをつけようとリモコンに手を伸ばす。

ドサ!!

「蛮ちゃん!」
リモコンを取ろうとして蛮がソファから落ちた。体を九の字に曲げうめいている。
「な・・・んだ?か・・らだ・・が・・」
「熱い?」
「ぎ・・・ん?」
「やっと、効いてきたや」
シュッと音と共にエプロンを脱ぎ捨て、体に力の入らない蛮を仰向けに寝かせる。
「お・・ま・・・何・・を?」
「どうしても・・見たいんだ・・・蛮ちゃんが俺を求める所・・だから、さっきの食事に薬を混ぜたんだ」
「な・・」
「ごめんね・・・」
ゆっくりと蛮の上に跨る。
「や・・・めろ!離せ!」
つぅ…
「ひっ・・・あぁ!」
指先でわき腹あたりを辿ってやると、蛮の体が跳ねる。
その反応を見て、銀次の口の端が上がった。
「へぇ・・・いつもより感度が上がってるね」
「やめ・・・頼むから・・・離せ!」
「こんなに、体が熱いのに?」
「う・・ん!」
そっと耳に触れ、唇を寄せると耳に舌を差し入れる。
「っつ・・・う・・んん!」
「声・・・我慢しないで・・好きなんだから」
「ふぁ!ああ!」
布の上から蛮自身を指先で辿ると、蛮の喉が反れる。その首に舌を絡ませ、ゆっくりと鎖骨を辿る。
「んん!・・あっ!」
銀次の体を押しのけようと、蛮が手に力を込めるが、いつもの半分も力が入らない。
「あ・・・」
カチャリ…
ベルトのバックルが外され、蛮の顔が一気に紅潮した。
「一回イかせてあげるね?」
「うぁ!・・・ひっつ!!!あ・・あ・・・・や・・ぁ」
銀次が蛮自身を口に含む。ゆっくりと形を辿るように舐め上げ、括れの部分を愛撫してやると、途端に涙を流すように先走りの蜜が溢れ出す。
「あ・・んん・・あ・・あ・・や・・ん」
ぐちゅ・・・ちゅ・・・
指の腹で擦り、舌で舐め上げ、吸い上げると途端に強度を増す。
「あ・・・やぁ・・だめ・・・イ・・っちま・・」
「いいよ・・・」
ズッ・・・
返事と同時に蛮の秘部に二本指が挿入された。
「あああああ!っつ・・・くぅ・・」
ドクン!
たまらず銀次の口内に精液を吐きつける。
「・・っ・・ふぁ・・・」
解放の余韻に浸りながら、目をパリクリさせる。
薬のせいなのか、蛮の目は宙をさまよっている。
「気持ち良かった?」
「・・・あ・・・」
蛮の意識はもうすでに飛んでいる。
銀次の体にしがみつく。
「蛮ちゃん?」
「う・・・ぁ・・」
「言って?どうしてほしいのか・・・言って・・蛮ちゃん」
「・・っつ・・」
その問いかけに、蛮がフルフルと首を振った。
「まだ・・・攻めが足りないのかな?それとも、こんな所でイかされたから?ならベッドまで連れてってあげるよ」
細い体をひょいと持ち上げると、その衝撃にも感じるのか蛮の喉が鳴る。
「今日はいつもと違う蛮ちゃんを見せてね」


「ん・・・っふ」
深い深い口付けを与えられ、蛮の体にさらに熱がたまる。
先ほど、リビングでイかされた為、今の蛮はシャツ一枚。
ぷつ・・ぷつ・・・と銀次が蛮のシャツのボタンを外していく。
「あ!・・・嫌だ!銀・・・」
胸の突起を舐め上げられ、あまりの刺激の強さに蛮から拒否の声が上がる。
普段から感じやすいのに薬を入れられ、さらに敏感になった体にこの刺激はきつかった。
「ひっつ!・・・や・・ぁ」
「こんなに感じてるのに?つらいでしょ?」
「っつ!」
先ほど達したばかりの蛮自身がまた勃起し始めている。
「こっちはどうかな?」
つぷ・・・・
「あっ・・あ!あぁぁ!」
「凄い・・・蛮ちゃんの中・・・絡み付いてくる。俺がほしい?」
「んぁ・・あ・・」
「言って、蛮ちゃん…言って俺がほしいって」
「あ・・・銀・・・次ぃ・・・あ!あん・・・っつぁ!」
中に挿入した二本の指を微かに折り曲げさせると蛮の手が、助けを求めるように銀次の服を掴む。
「言って・・・蛮ちゃん」
「あ・・・も・・イ・・かせて・・」
「うん・・・何でイかせてほしい?」
挿入した指を三本に増やし、さらに蛮の中をかき回す。
「んん・・っつあ!」
「このまま、イく?」
その問いかけに、蛮がフルフルと頭を振り、涙を溜めた目で銀次を見上げた。
「っつ・・・ちゃ・・と・・お前・・ので・・・指・・・嫌・・ぁ」
「うん・・・イかせてあげる・・。俺も限界・・・早くこの中に入りたい・・」
蛮から一度手を離し、跨いだ状態でシャツを脱ぎ、ズボンに手をかけると、その手を蛮が止めた。
「?・・・何?ちゃんとイかせてあげるよ」
荒い息をつきながら、蛮が銀次のズボンとトランクスを下ろし、まだ半分しか勃起してない銀次を口に含む。
「あ・・・っつ・・・蛮ちゃん?」
「っつ・・ふ・・ん・・」
ぴちゃぴちゃと音を立てながら、蛮が銀次自身を愛撫する。
普段から考えられない彼の行動は、銀次の心に火をつけた。
「もういいよ・・」
「あ・・・」
名残惜しそうにする蛮の口から自身を抜くと、そのまま彼の蕾みにあてがう。
「いくよ・・・」
「んあぁぁ!あっつ・・あん」
一気に中に入り込むと蛮の口から、苦痛とも快感とも取れる声が漏れ、銀次の背に両手を回す。
「っつ・・あ・・・・あ・・」
蛮の呼吸が落ち着くまで柔らかい髪を撫でてやると、潤んだ瞳が銀次を見た。
「綺麗だな・・動くよ」
「あっ!・・・つ!あああああ」
激しい律動が、蛮を攻め上げる。
「ああ!っは!銀次!銀次!銀次ぃ」
狂ったように自分の名叫ぶ蛮の首筋に顔を埋め、軽く歯を立ててやる。
「あ・・やぁ」
「俺はここに居るよ・・・大丈夫・・・どこにもいかないよ」
「ひあ・・あ・・ん」


美しい白い翼を汚され、堕天した天使に魅せられる・・・
溺れていく・・・君に・・・
あなたに溺れ・・消えてしまえればどんなに幸せなのだろうか?


「あっ・・あ!銀・・銀次!」
「な・・に?」
「も・・っと・・奥・・・足り・・ねぇ・・・よぉ」
「・・・いいよ、もっともっと俺をあげる。感じて…俺に溺れて」

身も心も・・・
俺から離れないで・・・最高の君を見せていて・・・・
そうじゃないと、不安なんだ・・・

「あっ・・あぁ!イイ・・・銀・・・次ぃ」
「蛮ちゃん!蛮ちゃん!蛮・・・ちゃん」
蛮の喜ぶ所を突いてやると、締め付けが強くなる。
蛮の腰が揺れ、限界を知らせる。
「あ・・・あぁ・・だ・・・め・・・イク!イク!・・・っつ」
「ふ・・んっ!」
ドクドクと銀次の腹に白濁した精を吐きつけ、銀次も蛮の中に欲を吐きつける。
「っ・・・はぁ」
蛮の上に突っ伏し、荒い息を上げている蛮の髪を撫で上げてやると、涙で潤んだ瞳と目が合った。
「蛮ちゃん・・・」
ごめんねと言おうと思った瞬間、蛮の手が銀次の頬に伸ばされる。
「銀次・・好きだぜ・・」
「!」
「・・・好きだ・・・」
頬に伸ばされていた手が落ち、思わずその手を受け止める。
蛮に再び目をやると、規則正しい寝息を立てていた。

自然と涙が溢れた・・・嬉しくて・・・

「うん・・・愛しているよ、蛮ちゃん」


「・・・ん?」
朝日の光で目を覚ますと、まず見慣れた天井が目に入った。
「???」
寝惚けた頭でグルッと首を動かすと、腹の上に見知った金色の髪が目に入った。
「銀・・次?」
ベッドに入らず、蛮の腹を枕にして寝ている銀次。
ああ・・そうかと理解した。昨日、銀次に薬を入れられて半ば無理やりに抱かれたんだと。
最中の出来事はあまり覚えていない・・・でも、何か大事な事を言われたような気がする。
ゆっくりと起こさないようにと起き上がると、服はシャツだけ着せてあり体に不快感はなかった。
ただあったのは、銀次に抱かれたという証拠の心地いい気だるさだけ・・。
「ん・・・」
腹の上で銀次が動く。起きる事はなく、また規則正しい寝息が聞こえてきた。
「クス・・・ベッドで寝ればいいのによぉ」
後ろめたいのか?と言わんばかりにちょっと頬をつついてやろうとして気付いた。

銀次が自分の手を握っている事を・・・

「・・・何処にもいかねぇよ・・」

精一杯の思いで俺を見てくれるお前・・・・
溺れちまっているのは・・・・きっと俺の方・・・

「愛しているよ・・・何処にもいくんじゃねーぞ・・」

そっと、金色の髪にキスを送る。
朝日に照らされ、それはまるで幼子を許す聖母のよう・・・
神聖な儀式を思わせる・・・

「おやすみ・・」
次に目が覚めたら、とりあえずぶん殴って怒ってみようと自分の反応を考えながら、蛮がまた布団に潜り込む。
しっかりと繋がれた手を離す事無く、その心地いいぬくもりを感じながら再び眠りに落ちた。

コメント
え〜・・・っとぉ・・・何てコメントをつければいいのやら(・・;)薬Hを目指したのですがぁ…薬ほんとに入ってんのか?(笑)うーーん(-▽-;)ま、修行が足りないという事で(笑)裏っぽくなったのかしら?エロはかなり増やしたんだけどなぁ・・・(・・;)ドキドキ…次にリベンジじゃ!?(>◇<)いつかリベンジしてやるぅぅぅ(笑)

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