ズルイ男って言わないで
「ふふっ♪ 蛮ちゃんご機嫌だねぇ」
タンクトップとトランクス姿で胡坐を掻いて鼻歌を歌いながらグラスに氷を入れている
蛮ちゃんに、俺もウキウキしながら焼酎を注ぐ。
「ったりめーだろ」
焼酎のロックが入ったグラスを傾けて、ニヤって笑う蛮ちゃんの顔は既に赤い。
久し振りにまともに入った奪還料で、高いお酒は買えないけど焼酎を買って 酒盛りを始めたのは西の空が真っ赤に染まっていた頃。
すっかり外も暗くなって周りの家の電気が一つ二つと消え始めた今、 蛮ちゃんはタンクトップとトランクスだけになっちゃってる。
「暑い」そう言ってまずはシャツを脱いで、それから暫くしてズボンを脱いで、
次はいつ脱ぐのかなぁ〜って俺は期待して待ってるのに、それから全然脱いでくれない。
「ねぇ、蛮ちゃん」
「んぁ?」
「暑くないの?」
「んんー、暑くない」
「そう・・・・・・」
綺麗な蒼紫色の瞳を潤ませて、クスクスと笑いながら答える蛮ちゃんに 俺はガックリと頭を垂れる。
「っと・・・灰皿どこだぁ?」
煙草を咥えながら身体を傾けて灰皿を探す蛮ちゃんの トランクスの隙間から白い内腿が見えた瞬間、下半身に一気に熱が集まった。
「ねぇ、蛮ちゃん・・・・・・」
「んー?」
「ねぇ、蛮ちゃん」
「んー」
咥え煙草でグラスを片手にボクシングのテレビ中継に夢中になってる蛮ちゃんは、
生返事を繰り返すばかりで全然俺を見てくれない。
「蛮ちゃんってば」
「うわっ!」
肩を掴んで振り向かせると、もっていたグラスから焼酎が零れ蛮ちゃんのタンクトップもトランクスも濡れてしまった。
「銀次ィ〜?」
「ゴ、ゴメン!!」
「ったく、なにすんだよぉ」
「ゴメンね、蛮ちゃん」
「あーあ、着替えてくる」
「あっ!」
「あ?」
ツゥーって蛮ちゃんの白い足を伝って流れる透明な液体。
「蛮ちゃん、ゴメン!!」
「え!? わ、わぁーーーーっ!!」
ドンって床に勢いよく押し倒して覆い被さった俺を、唖然とした顔をして見上げる蛮ちゃんが
小さな子供みたいでイケナイコトをしているような気分にさせられる。
「銀・・・次」
「なに?」
「・・・・・・重い」
「え?」
てっきり押し倒したことを怒られると思ったのに、重いって言われちゃった。
「蛮ちゃん・・・もしかして、酔ってる?」
「酔ってねぇーよ」
「・・・・・・酔ってんだね」
酔っ払いの決まり文句を返して、なぜかニコニコと笑う蛮ちゃん。
「蛮ちゃん?」
「プロレスでもすんのかぁ? おう、俺様が相手してやる」
「プロレスって・・・・・・。ま、いっか。じゃあ、俺からね」
「おう、どーんとこい」
無防備に寝転がる蛮ちゃんには悪いけど、蛮ちゃんが技かける番なんて回してあげない。
「ん・・・んんっ・・・銀・・・次ィ」
「なに?」
「それぇ、なんて技だぁ?」
首筋を舐めて鎖骨をなぞると、身体を浮かして甘いと息を洩らす。
「んぁ・・・銀・・・それ・・・ちが・・・・・・んんっ」
捲り上げたタンクトップの裾から覗くツンと尖った胸の飾りを爪先で弾いて、
身を捩り逃げようとする蛮ちゃんを押さえつける。
「違うって、なにが?」
「アッ・・・ずる・・・銀・・・あっあっ・・・そこ反そ・・・くっ」
トランクスの中に手を入れて、まだ何の反応もしてない蛮ちゃんの中心を握り込み
ゆっくりと扱くと少しずつ形を変えて硬くなってきた。
「あっあっ・・・銀・・・ヤメ・・・あっ・・・あぁ・・・んんっ」
「蛮ちゃん、コレ・・・冷たくない?」
「んっ・・・んんっ・・・・・・」
「脱ごうね」
すっかり勃ち上がった中心を扱きながら口腔内を探る。
ちゃんと返事が出来ないのを知っていながら訊いた俺ってズルイね。 でもね、実はもっとズルしてるんだ。
―――銀次ィ? 飲んでるかぁ?―――
蛮ちゃんのご機嫌な問いに、俺、うんって答えたけどね。
本当は俺が飲んでたの水だって知ったら、蛮ちゃん、怒るよね?
「ああっ・・・んっんっ・・・やっ、銀・・・あっあっあっ」
トランクスを脱がして元気よく飛び出した中心を咥え、 先端の窪みへ尖らせた舌を挿し入れる。
「ヤメ・・・あっあっあっあっ・・・はな・・・てっ」
ピクピクって内腿を痙攣させて開かせた蛮ちゃんの足に力が入る。
「やっやっ・・・はなし・・・銀・・・次ィ」
舌を絡ませ根元から先端まで舐め上げて、括れをなぞり甘噛みする。
「あっあっ・・・もっ・・・出ちゃ・・・アッ・・・ぅ・・・く・・・・・・っ」
俺の口の中で弾けた蛮ちゃんの白濁した液体を飲み下し、 唇を舌で舐めながら顔を上げると荒い息を吐いて蛮ちゃんは腕で顔を隠していた。
「蛮ちゃん、溜まってたでしょ? 味が濃かったよ」
「・・・・・・」
「あーあ、失敗しちゃった。イくときの蛮ちゃんの顔、見れなかった」
「!! ばっ・・・見んなよっ! そんな顔」
「なんで? 蛮ちゃんってね、イくとき最高に色っぽい顔するのに」
「い、言うなよ・・・そーゆーこと」
顔を真っ赤に染めて睨みつける蛮ちゃんは、まだ潤んだ瞳をしてる。
「酔い、冷めた?」
「だ、だから・・・酔ってなんかねぇーって」
「まだ、酔ってるんじゃない? 目が充血してる」
「ち、ちが・・・・・・んんっ!!」
「美味しいでしょ? 蛮ちゃんの味だよ」
まだ俺の口の中に広がる蛮ちゃんの味を少しだけお裾分けして、 小さい双丘に手を伸ばし割り開いて奥で息づく蕾に指を這わせる。
「ヤッ・・・銀次」
「ここも、お酒飲むと赤くなるのかな?」
「銀次っ・・・ダメ・・・やめろっ!!」
足を大きく開かせて胸に膝がつくぐらいに折り曲げると、 ヒクヒクとし誘っている可愛い蕾。
「いつもより・・・ちょっと赤いかな?」
「見る・・・なよぉ・・・・・・」
「なんで?」
「頼む・・・から・・・・・・ああっ!!」
たっぷりとゼリーを垂らし誘う蕾に指を挿れると、 キュって締まって喰らい付く。
「あっあっあっあっ・・・んっ・・・んぅ・・・・・・」
お酒って、感度よくなるのかな? いつもより反応いいけど。
「気持ちいい?」
「アッ・・・んんっ・・・い・・・ぃ・・・あぁ」
「ここがいいの? それとも、もっと奥がいい?」
「あっ・・・お・・・くっ・・・もっと・・・銀・・・次ィ」
「もっと奥? でも、指じゃ届かないよ」
「やっ・・・銀・・・おねが・・・・・・」
「そんなに煽らないでよ・・・我慢、出来なくなっちゃったじゃない」
初めて蛮ちゃんに「もっと」なんて言われて、続けて「お願い」なんて言われたら、
もう少し解してからなんて思ってたけど我慢できなくなっちゃった。
「蛮ちゃん、早いけどいい?」
「あっあっ・・・はや・・・くっ・・・・・・」
腰を揺らして縋りつく蛮ちゃんに、俺は気遣うことを忘れて指を引き抜くと そのまま十分に勃ち上がった雄を一気に突き入れた。
「アッ・・・あぁああああーーーーっ!!」
「くっ・・・・・・」
衝撃にきつく締め付ける内壁にイっちゃいそうなのを何とか堪えると、 俺は蛮ちゃんの細い腰をしっかり抱えて突き動かす。
「あっあっ・・・ああっああっ・・・銀・・・、もっと・・・もっ・・・と」
「うん、いっぱいあげるよ」
「あっあっあっあっ・・・い・・・銀・・・い・・・い」
「俺も・・・蛮ちゃん・・・・・・」
「んぁ・・・ああっああっ・・・イっちゃ・・・銀・・・次ィ」
「あっ・・・ダメ・・・そんなに締めたら・・・・・・」
ギュウって搾り取るように蛮ちゃんの内壁が俺に絡み付いて、 カウントダウンが始まっちゃった俺は慌てて蛮ちゃんのイイトコを突き上げた。
「やっ・・・あっあっあっ・・・ああっ・・・アッ・・・あぁーーー」
「ぅ・・・・・・くぅ・・・・・・」
高い声を上げてイった蛮ちゃんに駄目押しで締め付けられて、 俺も我慢できずに蛮ちゃんの中でイっちゃった。
「ば・・・蛮ちゃん・・・・・・今日・・・凄すぎ」
「んっ・・・あっ・・・・・・ハァ〜」
ゆっくりと果てて力を失った雄を引き抜くと、蛮ちゃんが 深く息を吐く。
「蛮ちゃん、大丈夫?」
「・・・・・・」
「蛮ちゃん?」
返事がないのが心配になって顔を覗き込むと、 蛮ちゃんの目を瞑ってどこかに意識を飛しちゃってる。
「蛮ちゃん、大好きだよ」
目が覚めたら、また恥ずかしさを誤魔化すために怒るだろう蛮ちゃん。
だから今だけは、こうやって抱き締めててもいいよね?
「・・・・・・頭・・・イテェ」
眩しさに目が覚めた蛮は、開口一番に呟き部屋を見回す。
開けっ放しのカーテンから朝陽が射し込み照らし出された部屋は、 空になった酒瓶が転がり水になった氷と倒れたままのグラス。
「・・・・・・酒くせーし」
倒れたグラスから零れた焼酎がそのまま床を濡らし、 部屋の中が不快なほど酒臭い。
「つーか、なんで俺も銀次も裸で寝てんだ?」
覚えのある腰のダルさと全身の倦怠感。それなのに記憶は全くない。
「・・・・・・酒、やめよ・・・・・・」
何度しても守られたことのない禁酒を再び決意して、 蛮は二日酔いでガンガンする頭を抱えると、スッキリとした顔をして
気持ち良さそうな寝息をたてる銀次の隣で再び眠りに就いた。
うっわーいぃぃぃ!!信貴 怜さんから、相互リンク記念に頂きました!ちょうどこの頃、美樹本は親知らずを抜いてしまい、大好きなお酒が飲めなかったのですよ(T_T)さすが、シンクロ率400%(現在さらに上昇中)を超えるだけの事はありますね!まさしくりっちゃんが追い求めていたものです(笑)ちくしょー・・・銀次が羨ましいぜ(>_<)
裏ページを作るのに時間がかかってしまい、貰った日からUPまでかなり時間がかかってごめんなさい_(._.)_暴走するからそれで許して(笑)素敵なプレゼントありがとです(^.^)