■温泉行・3■ |
睡眠薬を酒で飲むなどと云う真似をしたお陰で、効きすぎて豪い目に遭った。 目が覚めたら、とっくに昼を回っていたのだ。 逆に木場修は眠れなかったらしく、僕が起きた時には添い寝するような形で、僕の横でうつらうつらしていた。あんまり善く眠っているものだから、このまま息が絶えるのではないかと不安になったそうだ。 喜久ちゃんの薬を怪しんではいたようだが、そう思うなら、使わなければいいのに。 たっぷり眠ったお陰で僕は絶好調で、荷物と木場修を借り物の車に放り込み、しけた旅館を後にした。 「おい、何処へ行くつもりだ!」 舗装のされていない悪路が続き、車は崖を転がる木箱のように激しく揺れる。 舌を噛みそうになり乍ら、木場修は僕の耳元で怒鳴った。怒鳴らないと、何も聞こえない。 「煩瑣い、命が惜しかったら話しかけるな!」 そう云うと、漸く木場修は渋渋黙り込んだ。僕の運転技術を、信用していないのに違いない。 座席から放り出されないようにシートにしがみつき乍ら、何やら小声で文句を云っているようだった。大方僕が免許を所持していることについての不条理でも、一人で語っているに違いない。 日が傾きかけるまで走ったところで、漸く目的地に着いた。 仙石楼と似た雰囲気の、古い老舗旅館だ。昔は皇族や華族だけの御用達だったが、戦後は一般客も受け入れている。だが交通の便が悪く、結局常連しか使わないので、相変わらず鄙びたままの佇まいだった。 「礼二郎様、お久しぶりで御座居ます」 駐車場に車を入れると、女将がわざわざ迎えに出てくれた。 「御前様や、総一郎様はお元気でいらっしゃいますか」 「ああ、元気過ぎて迷惑な程だよ。すまなかったね、予約もないのに」 「いえいえ、礼二郎様なら大歓迎で御座居ますよ。ご覧の通り暇な処で御座居ますから。何時でもお寄り下さいませね」 一応前の宿を出る前に電話は入れたが、平日の所為かひっそりとした雰囲気だった。休日前でも、此処が満杯になることはないだろう。聞くと、今日は二組程予約があるようだが、まだついていないと云う話だった。 番頭が先に立って僕らの荷物を運び、女将は僕と並んで玄関まで歩いた。 「それにしても、本当にお久しぶりで御座居ますね。前にお越し戴いたのは、何年前で御座居ましょうかねえ。品の善い、お綺麗な玄人さんとご一緒でしたね」 「余計なことを云うな、女将」 周章て振り返ると、後ろをついてきている木場修が、苦い顔をした。 「あちらは、お友達でいらっしゃいますか?」 木場修の四角い顔が珍しいのか、女将はちらちらと後ろを振り返ってばかりいる。 「今は友達だ。今晩あたり、わりない仲になろうと思っているのだ」 「まあ、ほほほ……」 冗談だと思ったのか、女将は口に手を当てて楽しそうに笑った。 部屋に案内されると、余程驚いたのか、木場修は固まったように立ち竦んだ。 「何なんだ、此処は……」 広大な庭の中に、小綺麗な離れが充分な間を持ってぽつりぽつりと建っている。 離れは二間程の小さいものだが、玄関や洗面所、簡単な台所までついた立派な一軒家だ。玄関を上がってすぐの部屋にはもう酒肴の用意がしてあり、隣の部屋には既に床が敷きのべてあった。 外に面した障子を開けると二間続きの濡れ縁があり、竹の柵で確乎り囲われた庭には、小さい乍ら露天風呂まである。 「どうだ、驚いただろう。各部屋専用の露天風呂があるのだ」 「手前な……」 自分の手柄でもないが自慢げに云うと、木場修は厭な顔をして振り返った。 「幾価取られるんだ。とてもじゃねえが、俺には払えねえぞ……」 「気にするな。何故か此処で金を取られたことはないのだ」 何故かも何も、馬鹿父が時時来ては大金を置いて行くので、僕がふらりと来ても、僕からは取らないだけなのだが。 「おい、駄目だろそりゃあ!」 そう説明すると、何故か木場修は怒ったように云った。 「お食事はあとになさいますか?」 「いや、もう運んでくれ。適当にやるから。朝も、起こしに来なくていい」 「畏まりました」 お忍びの客が多いので、女将も心得たもので、適当に膳を整えるとすぐに姿を消した。 「さ、一寸早いが一杯やろう。その前に……」 僕は、木場修に向かって手を出した。 「残っている薬を出せ」 「……もうねえよ」 向こうが目を逸らすのにも構わず、接接(まじまじ)と顔を見てやったが、どうやら嘘は云っていないようだった。記憶も見たが、喜久ちゃんから買ったのは、ほんの一服だけのようだ。 「まあいいだろう。じゃあ、安心して飲むとするか」 浴衣に着替えて膳につくと、昨日とは比べ物にならない凝った料理に、木場修はまた驚いているようだった。急に来たわりには、よくこれだけ用意したものだと思う。酒の味も、昨夜とまるで違う。 最初からこっちに来ていれば善かった。邪魔をする仲居もおらず、気が落ち着く。 木場修は何が気に入らないのか難しい顔をしたが、僕が機嫌善く勧めるので、渋渋と杯を嘗め始めた。 暫く酒が進んでから、僕は手を伸ばしてテーブルの上に置かれた木場修の手を取った。 「なあ、一緒に風呂に入らないか。もう今夜しかないんだし、折角だから。きっと月も綺麗だ」 食卓の位置からは月は見えなかったが、前に来た時そうだったのだ。四角く切り取られた夜空に、今の時間は丁度ぽっかりと月が浮かんで見える筈だ。風呂から眺めると、大層風情があって美しい。 甘えるように指を絡めて、返事をしない木場修に何度も呼びかけていると、木場修は漸く顔を上げて、重い口を開いた。 「……俺が手前と旅行に来たのはなあ……」 「何?」 何を云い出したのかと思って驚いていると、木場修はそっと僕の手を押しやって、真面目な顔をした。 「一遍、じっくり話し合いたいと思ってたからなんだよ。善い機会だ」 「何……?」 こんな時、木場修はロクなことを云わない。悪い予感がして、僕は飲み過ごしてもいないのに、鼓動が乱れてきた。 「手前はその……、京極の妹のことをどう思う?」 「敦っちゃん?」 思ってもいなかった名前が出てきて、僕はぽかんと木場修の顔を見上げた。何故此処で、敦っちゃんの名前が出てくるのだ。 「何で? 敦っちゃんが何か関係あるのか?」 「手前は周りなんか気にしちゃいねえから、気がついていないかもしれないけど、あの娘は手前のことが好きなんだと思う。どうなんだ、手前の方は。一寸でも、応えてやろうって気はあるのか?」 「な……」 本気でショックを受けて、僕は言葉を失った。 敦っちゃんが僕を好きかもしれないと云うことよりも、それを木場修が僕に云うことが問題だ。京極や千鶴さんが云うなら解る。何故木場修なんだ。 そして何故、僕が彼を好きだって知っているのに、他の人間を宛うようなことを云うのだ。 こんな酷いショックを受けたのは初めてだ。血の気が引いて、目の前が暗くなってくる。自分では見えないが、多分紙のような顔色になっているに違いない。 「おい、どうした。大丈夫か?」 思った通り、木場修が心配そうな顔をして僕を覗き込んできた。 「あんまりだ……」 堪(こら)えていないと泣きたくなりそうで、僕は声が震えた。 「いくら僕に好かれて迷惑だからって、他の人間に押しつけるような真似しなくても……」 「おいおい、押しつけようなんて思っちゃいねえよ。京極の妹にも失礼だろう。俺は本気で、彼女なら手前にぴったりじゃねえかって、そう思ったんだ。手前のようなデラシネには、気の利いた確乎り者の嫁が必要なんだよ」 「昨夜、僕のことを可愛いって云ったじゃないか」 「ああ、可愛いよ。可愛いから、手前の将来を心配しているんだ。嘘じゃねえよ」 「心配ならどうして、修ちゃんが僕の面倒をみてくれないんだ。何で敦っちゃんなんだよ……」 「俺は……」 木場修は、本気で困った顔をして、一度押しやった僕の手を掴んで、宥めるように数度撫でた。 「だって、俺が手前とどうにかなったら、近親相姦になっちまうだろう……」 一体何だ、その云い種は。 「僕は修ちゃんの弟じゃないぞ」 「弟みてえなもんだろう……」 あんまり情けなくて、泣きたくなんかなかったのに、到頭涙が溢れてきた。 「おい、泣くなよ、いい年して」 「こんな酷い振られ方をしたのは初めてだ……」 考えてみたら、今までの人生で振ったことは何度もあったが、振られたことはなかったような気がする。 こんなに辛いことだったのか。幾度となく告白を無下にしてきたことの報いのような気がして、今までの行いを悔いる気持ちが、夏の乱雲のように巻き起こってきた。 それにしてもこれは酷い。あんまりだ。 「どうしても男が駄目だとか、あの酒場女と結婚するとか云われた方が、よっぽどマシだ……」 「お潤か? お潤は関係ねえよ……。あれは何と云うか、その……。俺の同類のようなもんだ。同病相憐れむってやつだよ」 「なあ、本当のこと云ってくれ……」 僕は木場修の手に縋り付いて、濡れた目を向けた。 「それぐらいしてくれたっていいじゃないか。自分を好きだって云ってくれる人間に対して、最低限の礼儀だろう。敦っちゃんのことや、弟みたいだってことは、云い逃れだろう。そんなに僕が厭なのか? だから振るのか?」 「ちが……」 木場修は、見たこともないような複雑な顔をして、僕を注視(みつめ)た。礼儀だと云ったことが、効いているようだった。 木場修がクソ真面目な処につけ込んでいる。狡い云い方だと思うが、僕も今は、相当必死なのだ。 「俺は本当は……その、駄目なんだ。俺は……」 断末魔の呻きのような声で、漸く木場修は云った。 「俺は、手前が怖いんだ……」 息を吐くように、木場修は小さな声でそう云った。 「手前は情が強(こわ)過ぎる。俺は手前の、その深情けが怖いんだ……」 呆然としていると、木場修は顔を顰めたまま僕を見つめた。 「手前とどうにかなったら、もう抜き差しならねえ気がする。俺にはその度胸がねえんだ。そんな器じゃない。俺は、臆病でくだらねえ人間だ……」 「ふふ……」 テーブルに突っ伏して、僕は小さな笑い声を上げた。 「修ちゃんらしい……」 誰もが僕を、気まぐれで飽きっぽく、物に執着がないように思っている。本当の僕を心得ているのは、矢張りこの幼馴染みしかいないのだ。敦っちゃんでは駄目だ。いくら良く出来た女でも、彼女とは何時か何処かで、きっとすれ違うだろう。 「こんな仕事だ。殉職する人間も多い。どんな大恋愛した相手に、『あなたが死んだら私も死ぬ』と云われても、本気には取れねえ。だが手前は……」 「ああ、死ぬかもね。僕は死ぬかもしれないよ」 「冗談には思えねえ。そこが怖いんだ」 「何がいけないんだ……」 そんなことでいちいち退いていたら、僕なんかとつき合えない。ああ、だから覚悟がないと云ったのか……。 木場修が死んだあと、子供や孫に囲まれて穏やかな老後を過ごしたって、それにどんな意味があるんだ。僕は生きるとか死ぬとか、前時代的な大恋愛の渦中にいてこそ、僕なのだ。 だがそんなことは、本当は木場修にだって解っているのではないか……。 「……僕が厭な訳じゃない?」 「厭なもんか……」 意外に優しい声が、俯せている僕の上に降ってきた。 「手前が膝に乗ってくるたび、ドキドキしたよ。手前は外国のお人形みてえに綺麗で、常時(いつも)いい服を着て……。云ってることは馬鹿そのものだったが、それも可愛かった。寮に入って、会いに来なくなってホッとしたもんだ。ああ、これで、道を外さずに済んだって思った。あとは、手前が落ち着いて、幸せになってくれれば、それで漸く俺の……」 「俺の……?」 「……長い恋のようなものが終わるんだ……」 僕は緩慢(ゆっくり)と顔を上げ、膝立ちになり、這うようにして木場修に近づき、そして、首に抱きついた。 「……止せ」 狂ったように何度も口づけを繰り返していると、合間に息を貪り乍ら、木場修は云った。 「もう二十年も前にケリのついた話なんだ。今更……」 「僕はついてないぞ」 勝手に話を終わらせて貰っては困る。僕は一生の間ずっと、恋をしていたいんだ。長い間探し回ったが、矢っ張り相手はこの男しかいない。彼を逃したら、もうこの先二度と手に入らない。元元態り振りなんか構っちゃいないが、使える手は何でも使うぞ。此処で退いたら、本物の馬鹿だ。 四角い顔を両手で挟んで、長いキスをしてから相手の胸に耳を当てた。速い鼓動が耳に響く。 「今でも、ドキドキする?」 聞かなくても判ったが、敢えてそう聞いてみた。案の定、応えはない。 「今でも僕が可愛いか?」 「…………可愛いよ、畜生……」 絞り出すような声がして、それから漸く、そして初めて、木場修の腕が僕の背に回った。 もし僕が寮に入らず、無邪気に木場修の膝に乗り続け、木場修がその僕を抱きしめることがあったとしたら、どんな人生になっていただろうと考えた。 少なくとも僕が女遊びにうつつを抜かしたり、木場修が女優に入れあげて刃傷沙汰を起こすことはなかったような気がする。 だがその回り道も、結局は無駄ではなかった。空白を埋めようとする気持ちが、僕らを駆り立てている気がするからだ。 こんなにも気が急くことは、今までになかった。早くも心臓が爆発しそうになり、口づけすらももどかしい。 縺れるようにして隣の部屋に転がり込み、浴衣の帯を解くのもそこそこに、性急に事を起こそうとしたが、流石に女とするのとは違い、上手くいかなかった。 僕は木場修の気が萎えてしまうのが怖くて、時間をかけることを避け、何となく持って来ていた喜久ちゃんの香油に頼った。 無臭だった揮発性の香油が、皮膚に触れ、体温に煽られると、すぐに甘い匂いとなって弾けた。鼻腔を擽るその匂いは、目の奥を痛い程痺れさせる。 嗅覚に訴えるものには即効性の効果があると、何かの本で読んだ気がする。 「何だ、この匂い……」 木場修も、匂いに刺激されてソワソワとし始めた。 その途端、短い躊躇いのあとに、重い質量が中を押し分け、滑り込んできた。さっきの苦労が嘘のような、一瞬の出来事だった。 「ア……」 痛いのかどうか、能く解らなかった。感覚自体が鈍い気がする。多分香油に、鎮痛の効果もあるのだろう。 ただ圧迫されたような苦しさがあって、触れ合う部分がとてつもなく熱く感じた。今まで一度も感じたことのない種類の熱だ。 僕が苦痛のような顔を見せると、木場修は狼狽えて退こうとした。 「や」 僕は脚を絡めて、木場修に強く抱きついた。 「おい、大丈夫か……」 親指で目元を撫でられたので、何かと思ったら涙を浮かべていたようだ。だがこれは、香油のアルコール分による刺激に違いない。見上げると、木場修も涙目になっていたからだ。 「辛いんなら……」 「厭だ……」 駄駄をこねるように、首にかじりついて身を揺すると、木場修は周章たような呻き声を上げた。 「取り返しがつかなくならなきゃ……」 「もう、知らねえぞ、俺は……」 小さな溜息とともに、何かを探り乍ら、怖れるような行き来が始まった。 皮膚の感覚は鈍く、もどかしく、何か足りないようで、それでも朦朧(ぼんやり)と気が膨らんでいく。 「う、う……」 今上げている声が、苦痛か愉悦か解らなくて、僕は声を噛んだ。 「あ」 木場修の動きが何かを掠って、その途端僕は内側からカッと熱を持ち、肌に細かい汗を吹いた。震え乍ら喉を伸ばし、目を見開いて濡れ縁の先の夜空を見上げた。 屋根に途切れて、満月の半分が見えた。 明るい月の光が涙に霞んで、炎(ほむら)が立つように輪郭が滲む。 何を云っているか解らなくなったが、僕は慥かに、月のことを木場修に云おうとしたのだ。木場修もその頃には夢中になっていて、僕の話など聞いていなかったようだが。 僕の声がもう言葉にならなくて、短い悲鳴のようになった頃、漸く木場修も顔を上げて、一緒に月を見た。 揺らめくようだった。夜を灯す月が、身を捩るように揺れる。 ひとつ息を吐いて、緩慢と、僕らは何かを諦めるように吐精した。 またあの悪路を車に揺られて行く気がしなくて、僕はそのまま旅館に何日か居続けた。 仕事があると云って木場修は翌日すぐに帰ったが、まだあのあと声も聞いていない。今頃、何を思っているだろうか。 「そうか。矢っ張り、鎮痛剤が入っていたんだ」 部屋に備え付けの電話で喜久ちゃんと話し乍ら、僕はゴロゴロと畳の上に寝転がった。今は昼で、外を見ても抜けるような青い空が見えるばかりだ。 「どうりで、感じ方が鈍いと思ったよ」 『何だよ、不満なの? エヅが男は初めてだろうと思って、気を使って選んでやったのに。痛い方が善かった?』 「そう云う訳じゃないけど……」 『あれでも、お店の女の子には評判善いんだよ。男の保ちがいいって。長い時間可愛がって貰えるって話だよ。そこんとこは如何だったの?』 「さあ……」 元元の長さを知らないのに、そんなの解る訳ないじゃないか。 そう云うと、喜久ちゃんは尤もだと云って笑った。 『まあ、追追二人で開発していけばいいじゃない。良い出物があったら、また回すから』 「もういいよ。それより修ちゃんに薬を売った件は、僕はまだ許していないからね」 『一回分しか出してないよう』 電話の向こうの声は、まだ笑っているようだった。 どちらにしろ、最後の日だと思わなければ事は成らなかったかもしれないし、木場修に一日の猶予を与える必要は、慥かにあったかもしれないのだ。 『で、如何なのよ、修っ公は。善かった?』 「わかんない。朦朧しちゃって」 それよりも、胸が一杯だったかもしれない。善いとか悪いとか、考えている暇がなかった。月が綺麗だったことは、よく覚えているのだが。 『優しかった?』 「ああ、うん、それはね……」 『まあ、それが一番だよねえ。修っ公は真面目だから、一遍関係を持ったら、ずっと優しくしてくれるよ。いいのを捕まえたね』 多分電話の向こうではしたり顔で頷いているだろうが、そう云い乍ら喜久ちゃんは手元を物色していたらしく、その後いくつかの商品を選んで、熱心に僕に薦め始めた。 (了) ふう、ようやく肩の荷が下りたというか…。 正直ここまで引くような話じゃないような気もしますが、まあ(私の)初Hまでの心の準備が、いろいろ要ったということで。 しかし、これで何もかも終わったような気がするという罠が…。 |