SSに登場しそうな人物だけに絞りました。 妖怪シリーズって、奇妙にキャラ立ってますよね…。 年齢は「姑獲鳥の夏」時分のもの。 |
名前 (呼び名) |
年齢 職業 |
特徴 |
●京極堂関係 | ||
中禅寺秋彦 (京極堂) |
30↑ 古本屋 神主 拝み屋 |
書斎派のアームチェアディテクティブ。 妖怪マニア。芥川、太宰風の風貌。 蘊蓄たれ。話が長い。非力。でも本は持つ。本大好き。痩せぎすだが食べるのは速い。いつも和服。不機嫌。雰囲気怖い。理論武装。皮肉。屁理屈。 旧制高校時代、鬱病の関口(同窓・現在快方)と、躁病の榎木津(一年先輩・現在悪化)の世話を一手に引き受けていたので、案外世話好きかも。 戦時中は軍の研究施設にいて、出征はなし。 戦後教師を経て、古本屋を開業。 |
中禅寺千鶴子 | ? 京極堂細君 |
京都老舗和菓子屋の娘。美人でよく出来た嫁。 よく実家に帰っているが、亭主と不仲というわけではないらしい。 |
中禅寺敦子 | 22↑ 綺譚社編集員 |
京極堂妹。兄に似ず明朗闊達な美人。 敦っちゃん親衛隊とも云うべき取り巻きが数名いる。 関口に仕事を紹介したのもこの人。 |
●出版社関係 | ||
関口巽 | 30↑ 小説家 |
事件巻き込まれ役。旧制高校で京極堂と同窓。榎木津の後輩。 猿似。よく無精髭を生やしている。猫背。 鬱、対人恐怖気味、万年スランプ、滑舌悪し、自閉的、生活能力欠如、非社交的、陰気。気が弱く察しが悪く物覚えが悪い。 理系の学生なのに召集令状をもらった間抜け。南方戦線で木場の上官だったが、木場と二人だけ生還し残りの部隊全滅。木場と一緒に復員。 戦後は大学の研究所で粘菌の研究をしていたが、結婚を機に小説家に転身。あまり売れていない。 |
関口雪絵 | 28↑ 関口細君 |
寂しげな美人。でも三代続いた江戸っ子。旦那のことは「タツさん」と呼ぶ。関口家の家計はこの人の肩に。 千鶴子と仲が善い。 |
鳥口守彦 | ? 赤井書房編集員 |
関口担当記者。カメラマン兼任。 「うへえ」が口癖。方向音痴。明るい。体力自慢。目と目の間が詰まっている。 敦っちゃん親衛隊。 |
●薔薇十字探偵社関係 | ||
榎木津礼二郎 | 31↑ 探偵 |
榎木津子爵令息で旧華族。旧制高校で京極堂と関口の一年先輩。木場の幼なじみ。トリックスター。自称「神」。 帝大法科出身。茶色の髪と鳶色の瞳。長身。眉目秀麗、頭脳明晰だが狂っている。躁病。服装が変。 人の話を聞かず、聞いても覚えていない。人の名前を覚えず適当な名前をつける。奇人、非常識、馬鹿者、役立たず、希有な才人、エキセントリック。 乱暴で喧嘩が強い。すぐ寝る。いつでも寝る。女物の緋襦袢を寝間着にしている。大酒呑み。部屋は大爆発。学生時代に置屋の二階で一ヶ月豪遊して伝説を作る。 人の記憶を映像として見るという、反則気味の特技あり。 戦時中は海軍で優秀な青年将校として名を馳せる。終戦までそのままいたらもれなく戦犯だったところ、運良く照明弾にやられて帰国。左目は失明同然。 戦後は進駐軍相手のジャズバーで演奏したり、雑誌の挿絵を描いたりしていたが、ヒロポン疑惑が立ち、汚名を濯ごうと生前贈与でもらった金でビルを建て、家賃収入を確保。探偵を開業。でもやっぱり働かない。 |
安和寅吉 (和寅) |
? 秘書 |
代々榎木津家の使用人。秘書と云いながら単なるお守り役。身の回りの世話などをしている。子守が得意。書生風。 濃い眉、厚い唇、短く刈った癖毛を後ろで撫でつけている。 野次馬、饒舌。 |
益田龍一 |
? 探偵助手 |
元刑事で都会っ子。調子のいい幇間タイプ。貧弱な体型で、弱さを演出するために髪を伸ばす。眉も細くて唇も薄く、鼻も顎も尖っている。シチュエーションフェチ。 探偵の仕事は結構優秀。榎木津にはマスヤマとかマスカマとか呼ばれる。 「けけけ」という笑い声を上げる。 敦っちゃん親衛隊。 |
伊佐間一成 | 29?↑ 伊佐間屋(釣り堀屋) |
榎木津海軍時代の部下。 蝟のように立った短い髪と口髭。無国籍の服装、公家似。 浮世離れ、飄然、威圧感なし。話が簡単で短い。 釣り以外では笛とオブジェ制作が趣味。 |
今川雅澄 (マチコ) |
? 待古庵 (古道具屋) |
榎木津海軍時代の部下。 鼻が大きく目もまん丸で、眉も濃く唇も厚く、顎は殆どない。全体にずんぐりとしていて、迫力はあるが締まりはない。水っぽいしゃべり方。 「〜なのです」という口調。 |
●警察関係 | ||
木場修太郎 (旦那) |
34↑ 刑事 |
小石川の石屋の息子。ちゃきちゃき江戸っ子。榎木津の幼なじみ。面倒見が善い。 暴走刑事(デカ)の異名を取り、しょっちゅう謹慎だの左遷だのされている。 容貌魁偉で体がデカく、細い眼、厳つい顔、頑健な太い頸。見た目ヤクザ。声が甲高い。べらんめえ調で口が悪い。 鈍感で単純で気が小さくて、天邪鬼でガサツなのに神経質。要領は善くない。大勢に与せず孤高の道を歩む。巨悪に出会うと燃える。 無頓着なので金の使い方が上手くなく、いつも貧乏。整理は下手だが整頓は得意。くだらない小物を蒐集する癖あり。炊事は面倒だが繕い物はする。酒癖悪し。映画好き。女優三波絹子のファン。手先が器用で絵を描く趣味あり。 遊びはいいが本気は照れる純情派。女性は苦手だが水商売の女にはモテる。 戦前戦中は職業軍人で関口の部下として南方戦線へ。戦後は刑事に。 |
青木文蔵 | ? 警官 |
警視庁時代の木場の部下。 童顔で学生風。特攻崩れ。こけしに似ている。酒は好きだが弱い。 敦っちゃん親衛隊。 |
竹宮潤子 (お潤) |
? 猫目洞主人 |
木場、池袋所轄時代に行きつけだったバーのママ。現在も親交あり。というか木場と悪態つき合いながらもイイカンジ。 洋猫のような顔の艶っぽい美人。派手な顔。細かいウェーブのかかった髪。 |
●榎木津&木場共通 | ||
降旗弘 | 34↑ プー |
小石川の歯医者の息子で、木場の幼なじみ。榎木津とも幼なじみだがちょっと苦手。 精神分析医をしていたが現在は女のヒモ生活。 |
川島新造 (川新) |
? 騎兵隊映画社 |
木場、榎木津と飲み屋で知り合う。呑み仲間。というか暴れ仲間。 異様に体が大きく、禿頭で黒眼鏡、いまだに兵隊服。 |
司喜久男 | ? 輸入業 |
榎木津の古い知り合い? 多分ヤクザ。東南亜細亜から怪しげな物を輸入。服装がアロハだったり金縁眼鏡だったりチンピラ風。頭は五厘刈り、凹凸の少ない日焼けした顔。 語尾が「〜よう」。榎木津を「エヅ公」、木場を「修ッ公」と呼ぶ。 |
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