上を向いて歩いてたら転ぶ

 「なーんだ、これって肉鍋じゃん」
 「知ってたんですか、悟空」
 「うん!大好き!!」
 「其れは良かったですね。じゃ、煮始めましょうか」
 と和やかに始まりかけた夕餉の席に、ひびを刻む無邪
気な声。
 「ところでミソどこ?」
 ?????
 「白味噌にしろ」
 ドスの効いた御託宣が追い討ちをかける。

 すき焼きを食う、と言う事で団結すると言うのも何と
なく情け無い話だが(欠食児童集団かい?!)、集団の要
って何気なく一番餓鬼な奴だもんなァ、と本人以外は承
知しているので苦笑しつつも準備をしていた。
 「すき焼き、の話ですよね」 
 にこやかに何とか原状復帰を試みたのは勿論八戒さん。
 そりゃ当たり前だ。ふらふらしてる旦那(?)の代わり
に財布の紐を締める時は締めている。その中で工面した
今日のすき焼きだ。無駄にしてたまるか。
 悟空も三蔵も首を縦に振る。此処までは宜しい。
 で、更にご無体な一言。
 「白葱は切ってあるだろうな?長さ2センチで」
 八戒さんの微笑がもう臨界点に達した、と悟浄は肌で
察知した。カフスに手が伸びないのが不思議な程である。
 ああ、そうか。サルが居るからか,と合点。三蔵だけ
だったら?多分遠慮なく切れるだろう。
 
 「じゃ、最初は肉鍋で戴くとしましょうか」

 八戒さんの御託宣を幸いとして、すき焼きの準備は厳
かに進む。その合い間を縫って事情聴取を試みる悟浄で
ある。
 「旦那、その喰い方いつ覚えたのよ?」
 「寺で覚えた」
 「寺…ってあんた、生臭禁止でしょうが?」
 「だから、肉の代用で蒟蒻だ!」
 …それって、味噌田楽と一般的に呼ばれるもんじゃ…。
 思わず胸の内で故・光明三蔵に苦情申し立て。
 『弟子の食生活も、ついでに教育して下さいよ!』
 『其れはそれ、これはこれ』
 不意に頭の中で響いた相槌にはっとして周囲を見回す
が、誰も居ない。しかし、人の良さそうな、それで居て
根性悪な微笑が見えた、気がしたのは気のせいだろうか。

 ともあれ、すき焼き、もとい肉鍋(実は牛鍋)は煮え
たのであった。
《コメント》
何でこんなお馬鹿話が(苦悶)
RELOAD1巻のすき焼きの話から発想です。
牛鍋については日本史の教育からでも
糸口をたどって戴きたく。

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