安らぐ場所                 

 不意に夜中目覚めて、頭を抱え込まれているのに安らぎってぇ奴を
覚えたのがそもそもの間違いだった。
 八戒もなぁ…美人な顔と優しい物腰の割に容赦がねぇんだ。欲しい
のは俺もご同様だが、1週間振りだからって抜かず3発の受手をさせ
る事は無いだろうがよ!
 ま、こいつの長所はオプションでこう言う余韻をくれる所だよな。
 で、其の所為で思い出しちまった。
 世にいう「初体験」って奴。其れも、正真正銘の受初体験。 
 確かに記憶も封印されるわな。
 俺の初めての相手って…兄貴だったから。

 そう。あの事があった直後に抱かれたんだ。
 正確に言えば抱き合っている内の流れ、って奴か。
 お互いに余りにも悲しかったから、抱き合っていた。喪ったものが
大きすぎたから。最初は血に塗れた服を着たまま。
 「兄ちゃん、寒いよ…」
 「…服、脱ぐか?肌で温めてやる」
 安らぐ為に脱ぎ捨てて、抱き合って。
 お互いの鼓動が聞えるのが、やけに嬉しかった。其の中で訪れた体
の変化。自然と、唇を重ねていた。
 其の後は…ざまぁないが思い出せない。でも多分その後の記憶らし
いのはある。
 股の間から滲み出ていた、覚えのある匂い。そして、白い粘り。
                            
 「何思い出し笑いしてるんですか」
 薄い様に見えて実は確りしている胸板から響く穏やかな声。俺も最
初はこの声に騙されたんだ。猫被ってやがったな。
 「思い出せなかった過去の話」
 いつか敵も味方もなくなって、酒を酌み交わす事が出来たら確めて
やろう。今なら「欲」と割り切る事も出来るし、肌を重ねてから判る
事だってある。目の前の奴の事みたいに。
 「そう、ですか」
 「妬いてくれない訳?」
 「今僕を好きなら、不問にしましょう」
 「なら、聞かないでくれ」
 「其の分身体で払ってもらいますし、ね」
 首筋を軽く噛まれる。
 「俺が下のまま続行かよ?」
 「僕も結構嫉妬深いですから。…満腹して貰いますね」

 太陽が、三日間ほど黄色く見えた。
                 (2000.12.30)
《コメント》
あざとさ狙いの匂わせぶりっ子です(爆)
5ってば3よりも初体験早かったんだぁ…失礼しました。
やっと書けました。葡萄瓜の必殺パターンですけどね。
兄ちゃん視点もいつか書いてみたいですね。

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