お風呂

白い大理石の神殿に……湯煙が立ち上る。

セイバーが戦いでかいた汗を洗い流す為の風呂に入る為、この白い神殿にはお風呂が設置されている。

セイバーが、自分の入浴に……オレについてこいというので期待して来てみれば、なんのことはない、風呂番としてお風呂の湯の温度調節をマスターのオレにやれと懇願されたのだ。

湯を沸かすなんて雑用をなんでオレがしないといけないんだ? と想いつつも、そこは可愛いセイバーの頼みを断れないオレは……彼女に押し切られて、結局、風呂の湯を沸かす火に風を送るべくうちわを煽る作業をこなしている状態だった。

パタパタパタ……内輪を扇ぐ手をせっせと動かしつつ、セイバーに聞いてみる。
「セイバー、湯の温度はどうだい?」

扇ぐ釜のすぐそこから、セイバーの声が響き渡る。
「うむ! 奏者よ、ちょうどよい温度だ。奏者は、湯番の才能があるぞ?」

セイバーは気持ちよさそうに風呂の湯を楽しんでいた。
よほど、リラックスしていたのだろう・・・普段はマスターとしてオレを立てていてくれたセイバーの言葉が、昔を思い出してのことなのか? まるでオレが召使いであるかのような横暴さを帯びたのを感じ、思わず立ち上がって叫んだ。
「そっ!そんな才能あっても、嬉しくないよ!? オレは……」

立ち上がった直後、視線が高くなると同時に、湯船に浸かるセイバーのしなやかな肢体が視界に入った。

「ほう、奏者は余の肉体の芸術的な魅力を見たいというのだな?」

「そっ、そんなことを……オレは……」
にやりとこちらを見返すセイバーの視線に、逆にオレの方が羞恥心を感じてしまい思わず顔を横に反らせる。

「そういえば、奏者も余の風呂を沸かすために・・・汗を掻いておったな。ほら、奏者の額にこんなにも汗が沸いておる。そうじゃな……だから、奏者も共に入ることを許す! ほら、入るがよい!」

言うなり、セイバーは……服を着たままのオレのうなじに手を伸ばすと、そのまま湯船の中に・・・引き込んだ。




そして、白い神殿の中は湯煙で隠されていようとも、そこから響き渡る水音は・・・次第に、艶やかさを増していくのだった。





赤剣の湯浴みに同行する男主。(微エロ)

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル