「どうした?、マスター?」
アーチャーから、マスターの不満げな表情を察して・・・
なだめるかのような呼びかけが聞こえた。

「・・・・・・・・・、オレも・・・・お前のように戦える力が
あったらよかったのに・・・・・。」


「マスター?。お互いに役割というのはあるものだ。
戦うのは・・本来、私達サーヴァントの役目なのだから
マスターが気にすることはない。
何、マスターも・・・私のように・・・命がけで修練を積めば
背も私に勝るとも劣らぬぐらい伸びるだろう・・・。」
アーチャーの茶化すような誤魔化しの言葉に、
ついオレは苛立ちを隠せなかった。


「アーチャー、そうことじゃ・・・、
まぁ、、、背も欲しいところだけど・・・」

「そう焦ることはないさ。俺がマスターぐらいの時も・・・
そうだな、強くなりたくて悩んでいたからな・・・」
アーチャーも?、オレと同じように悩んでいたのか?

「アーチャー、・・・・オレは・・・・」

「さぁ、行こうか?マスター。
聖杯戦争は始まったばかりだ。
マスターをこれから鍛え上げるから覚悟はしておいてくれ」

「わかっているよ・・・」

最初のオレ達はこんな調子だったのに、
いつからだったろう・・・お互いを相棒と呼び合って
それが当たり前になったのは・・・・?

強く・・・なりたい