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【陵辱】鬼畜作品を創作して3rdプレイ【SM】
439 中国風断片1 :03/08/27 22:29 ID:gAlIYTpk
【将軍】

 乳兄弟の居室を訪ねたのは、ちょうどふた月ぶりのことだった。
(省略)

440 中国風断片2 :03/08/27 22:32 ID:gAlIYTpk
 訪問に間の空いたことには、戦傷の治療に時間を割かれていたほかに、ことに優しく感じやすいたちの乳兄弟が、彼が戦死したとの誤報を信じこんで、自ら食を断ってあとを追おうとしたことも理由にあった。あやうく命はとりと
めたものの、ひとつ年下の公子は今もまだ一日の半ばは病床にある。
 痩せてしまったために血の気を失った白い肌が、いっそう透き通るように見える。今にもその肩が戸口から射しいる光の中で透いて消えてしまうような錯覚に陥り、吼牙はふと目をそらして、牀の脇の床にじかに腰を下ろした。
(省略)

441 中国風断片3 :03/08/27 22:36 ID:gAlIYTpk
「ついさっきだ」牀の上から稀星が言う。
「すまないが、茶の用意をしてくれないか、燕氏。私では、どこに何があるの
かもよくわからない。それとも、今忙しいかな?」
(省略)

442 中国風断片4 :03/08/27 22:38 ID:gAlIYTpk
「木槿か。もうそんな時期なのだな」
 掛け布の上に手をついて、なつかしげに稀星は目を細める。
「開けてくれ、吼牙。そちらの扉だ。昔、おまえとよく隠れていたあの木だよ」
(省略)

443 中国風断片5 :03/08/27 22:40 ID:gAlIYTpk
「心配させるから、面白かったのさ」鼻を鳴らす。
「ふだんは俺たちを無視する奴らが、自分に責任がかかるかもしれんとなると右往左往する
のがひたすら、な。あの中で毅然としていたのは、うちの母者人だけだったな」
(省略)

444 中国風断片6 :03/08/27 22:43 ID:gAlIYTpk
「切って持ってくるのは嫌なのだろう」
 怒ったように吼牙は言った。
「それならおまえ自身が、花の近くまで行けばいいわけだな」
(省略)

445 中国風断片7 :03/08/27 22:45 ID:gAlIYTpk
 返事はなかった。稀星はうるさそうに頭を振り、何か小さく呟いて、
もっときちんと吼牙の胸によりかかりなおしただけだった。吼牙は少し
考え、肩をすくめて、もっと深く稀星の身体を腕の中に包み込んだ。
(省略)

446 中国風断片8 :03/08/27 22:46 ID:gAlIYTpk
 今、稀星を抱いているこの手を、染めた血潮を吼牙は思い出した。
 稀星に持ってきた鹿の肝は、市などで求めたものではない。吼牙が自分で
牝鹿を射て、生きたまま腹を裂いて取り出したものだ。本来ならば子をはら
(省略)

447 中国風断片9 :03/08/27 22:48 ID:gAlIYTpk
 乳兄弟の死を耳にした日から、稀星は食を断って死を求めたという。自らも
また半死の傷を負いながら、死に瀕した稀星の牀にかがんで口移しに清水をそ
そぎ込んだとき、吼牙の心を支配していたのはまったき恐怖だった。
(省略)

448 中国風断片10 :03/08/27 22:49 ID:gAlIYTpk
【公子】

 夕方になって、燕氏が一抱えのあざやかな花をたずさえて姿を見せた。
(省略)


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