【陵辱】鬼畜作品を創作して8thプレイ【SM】
- 590 銀杏黄葉 1 :05/03/18 03:17:29 ID:G+7QH7ul
- 能楽堂は公園の一角にあった。春の日曜日の午後。桜吹雪の中、ひっそりとその建物はあった。
事業の主催や共催の手続きをする課に勤務している3歳年上の公務員のいとこに能の入場券を貰った。
(省略)
- 591 銀杏黄葉 2 :05/03/18 03:19:10 ID:G+7QH7ul
- 満席ながら、客席には補助椅子が席の後ろに並べてあってその椅子は少しまだ空きがあるようだった。
なかなか盛況だった。こんなに能を好きな人がいるんだろうかと思った。ふと、目の前の台車に積み上げ
てある折り畳みの椅子が目に付いた。ドアの前のスペースに余った椅子を台車ごと置いておいたのだろう。
(省略)
- 592 銀杏黄葉 3 :05/03/18 03:20:44 ID:G+7QH7ul
- ドアから中に入り込んだその学生は暫く座っている自分の横で立っていた。混んでいる客席で空席を探
しているようだった。ふいにその学生は俺の座っている椅子の後ろに回りこんだ。小さく金属の触れる音。
その学生は俺の横に椅子を広げて俺と並ぶようにして腰掛けた。
(省略)
- 593 銀杏黄葉 4 :05/03/18 03:22:08 ID:G+7QH7ul
- 「馬鹿?」
拍手の音に紛れて聞こえてくる隣からの声。顔を向けると学生と目があった。その学生は俺の手首から
手を離すと俺の顔を見て軽蔑したような顔をして言った。
(省略)
- 594 銀杏黄葉 5 :05/03/18 03:23:13 ID:G+7QH7ul
- 「壁側の手前の柱」
俺はその指し示す先を見ることもなく、学生の指先から学生の顔に視線を移して思ったままの事を口に
する。
(省略)
- 595 銀杏黄葉 6 :05/03/18 03:24:22 ID:G+7QH7ul
- 「何にも知らないんだろ? 知れば好きになるよ、きっとさ」
「いや、教えると言われても」
「あ、ちょっと待ってて」
(省略)
- 596 銀杏黄葉 7 :05/03/18 03:25:25 ID:G+7QH7ul
- 「……六月」
ほんの少し唇の端に笑みを浮かべて、俺の言葉を繰り返す。
(省略)
- 597 銀杏黄葉 8 :05/03/18 03:26:45 ID:G+7QH7ul
- 四月は慌しく過ぎた。新入社員の俺には覚える事がたくさんあった。地元の大学を出てそれなりに地元
では知られた会社に就職して営業職。悪くはなかった。四月の終わりに三歳年上の兄が結婚して両親と同
居する事になったのをいい事に会社の近くに小さなアパートを借りて一人暮らしを始めたけれど、一人暮
(省略)
- 598 風と木の名無しさん :05/03/18 03:44:37 ID:Op+IwCVa
- 流れ元に戻そうという気持ちも投下も嬉しいんだけど・・・
・・・
どこが鬼畜?
- 599 風と木の名無しさん :05/03/18 03:52:52 ID:envIKq9s
- 乙!
>>598
>>589
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