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【陵辱】鬼畜作品を創作して16thプレイ【SM】
454 代理戦争 :2006/07/09(日) 04:56:40 ID:aJ+t23a0


「ここ。……ここなら、あんたの条件にあうと思う」
(省略)

455 代理戦争 :2006/07/09(日) 04:58:05 ID:aJ+t23a0
物置のつもりで造った小部屋には、何も無かった。ただ天井が少し崩れて、空が覗いていた。
ウスライは埃やコンクリートの破片――おそらく、天井の――の少ないところを選ぶと無造作に腰を下ろした。
一方のハダレは、そこに居づらいとでも言うように離れた所に鞄をおろす。
(省略)

456 代理戦争 :2006/07/09(日) 04:59:21 ID:aJ+t23a0
「もういい」
その隣で、ウスライが厳然と、しかし謝罪を拒絶するような真似はせずに言った。
「お前だけの所為ではない。俺がお前を一人にしたのは、俺の判断だ。
(省略)

457 代理戦争 :2006/07/09(日) 05:00:16 ID:aJ+t23a0
その根拠は、『異』の保持者がちょっとした欲望を感じただけで至る自失状態だった。
普段はどんなに冷静で上品な者でも、――特定の欲に傾くことが多いが――特に基本的欲求には全く抗えない。
あるものは眠たくなると何日でも眠り続ける。あるものは水を狂ったように飲み続ける。
(省略)

458 代理戦争 :2006/07/09(日) 05:01:05 ID:aJ+t23a0
「十日も寝たきりだった人間が、半日走り回って疲れない筈が無い。まだ傷も完治していないのに徹夜する気か?
 また明日明後日には移動するのに」
「……疲れてるし、体中痛いけど」
(省略)

459 代理戦争 :2006/07/09(日) 05:02:10 ID:aJ+t23a0
ちらっと上目遣いに見上げると、ウスライがじっとハダレの方を見詰めていた。
強引に聞き出そうと身構えるのでもなく、かといって放って置くのでもない。
言いたいなら聞いてやるというような、そんな雰囲気と頭にぽんと乗せられた掌。それが、ハダレを後押しした。
(省略)

460 代理戦争 :2006/07/09(日) 05:05:19 ID:aJ+t23a0
十秒きっかり位で説明して、もう一度振り仰ごうとすると、その後頭部に掌が当たった。
「オレの住んでたとこって、米も野菜も水もあんまりないとこで、じゃあ何を売るかって言うと、
『異』を売って金もらってたんだよね。でもさ、そんなこと繰り返してたらそのうち『異』の血がなくなるよな」
(省略)

461 代理戦争 :2006/07/09(日) 05:05:59 ID:aJ+t23a0
「外の事なんかそもそも知らないオレに、こっそり空とか、海とか町とか、部屋にないもの色々教えてくれてさ。
 そんで、――いつか絶対自分の足でそういうの見にいこうって、オレに思わせてくれた」
ウスライの様子など露知らず、ハダレは憧れるように、噛み締めるように兄を語った。
(省略)

462 代理戦争 :2006/07/09(日) 05:07:26 ID:aJ+t23a0
「違う」
だが、ウスライの返答は期待を裏切り、そして更に予想だにしなかった告白へと続く。
「『異』の素養は遺伝で決まる。
(省略)

463 代理戦争 :2006/07/09(日) 05:08:40 ID:aJ+t23a0
「……オレ、どっかでなます切りにされてもおかしくなかった訳?」
うわぁ……と顔をゆがめて呻く視線の先には、古めかしい片刃の刀が銀の輝きを帯びていた。
「銃が組織にすら渡らない現状を考えれば、気の効く差し入れといわなければならないだろうな。
(省略)


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