「浦島太郎の話」って、みなさんもよく知ってますよね?
♪助けた亀に連れられて〜 龍宮城に行く話です。
で、豪華な接待?wを受けて浦島太郎さんも大満足なのですが、地上のことも気になるので「悪いけど、そろそろ帰るー」と言ったのかどうかは分かりませんが、別れ際に乙姫さまから「玉手箱」のプレゼントを受け取って地上に帰る。
乙姫さまは、心理学を知ってかしらずか、言うわけです。

「絶対あけないでね」

そんなこと言われたら、人はついつい開けてしまうもんですw
で、浦島太郎さんは、よぼよぼのおじいちゃんになってしまう・・・。
と、子供にしてみればあまりハッピーエンドではないお話ですよね?w

「なんで、そんな玉手箱なんか渡すんだあああぁっ!乙姫って実はやなやつうううぅ!!!」っと。 で、子供心に教訓を持つわけです。「人生楽ありゃ、苦もあるさぁ・・・」っと。
「何かいいことがあったときには、その反動でとてつもなく良くないことが起こるんだ。だから無難に生きていこう・・・」と。 よくありますよね?

実際、なぜ乙姫様は浦島太郎に玉手箱を持たせたのか?は、もちろん作者にしか分からないところでもあるのですが、1つの答えとして『エビングハウスの忘却曲線』というのがあります。

もう100年以上も昔に、ドイツのエビングハウスさんと言う人が唱えた学説なんですが、それはその当時ではとてもとても画期的なことで、「人間の記憶と時間の関係をあらわした曲線」なのだそうです。 ま、どうやって実験したのか?は今回は関係ないので置いといて、、結論だけいうと、人の記憶と言うものはまる1日たつと、半分以上、100あれば、その実に70%程度は忘れてしまう・・ というものなんです。
1日たつまでもなく、約1時間で50%近くのことを忘れてしまう、というのが実験の結果わかっていることらしいのですが、そりゃぁ一夜漬けで本をパラパラめくって勉強しても、なかなか頭にはいっていない訳だぁ。

この学説がいったいどう『浦島太郎』と関係あるのか?っというと、龍宮城での素晴らしい記憶も日が経つにつれて次第に薄れて行き、帰ってきてから何年も経って、浦島太郎が実際におじいさんになったときにはそのほとんどの記憶が消えてしまっている。っと言うわけなんです。 「鮮やかな写真も、時間がたてばセピア色になる」とか、そんな感じですね。 乙姫様は、玉手箱を使って浦島太郎をおじいさんにすることで、龍宮城での楽しい記憶を一瞬にして完全保存させた訳です。
これで、浦島太郎は鮮明な記憶を持ったまま死んでいけると言う訳ですね。

乙姫様には分かっていたはずです。
地上と、龍宮城での時間の流れ方が大きく違うということを。
(確か、浦島太郎が地上に戻った時には400年以上は時間が経っていたんでしたっけ?) 地上に戻った浦島太郎が時間の差のことを知ったら愕然とするだろう。
でも、そこで浦島太郎がその世界で生きていこうとするのなら問題はないけれど、彼が新しい世界に適応できなかったら??? 彼がそこで龍宮城での出来事を思い出すのなら、彼は必ず『玉手箱』を開けるだろう。と・・・  その瞬間、記憶は鮮やかなまま保存される。

『玉手箱』は乙姫様の最後の愛情だったわけです。

過去の思い出だけの中で生きていくのは、とても悲しいことです。
時間が経てば、その唯一の「過去の記憶」でさえも薄れて、消えていくのですから。
・・・かといって、乙姫がしたことが正しいとは思わないですけどね。
2人とも、未来の可能性を否定したわけです。
浦島は自分自身の、そして、乙姫は浦島の未来の可能性を。

過去の栄光や、未来への恐れ、過去の観念、未来への過大な期待、色々なものに振り回されて、私たちは『今』を見失ってしまうことがしばしばあります。
でも、大事なのは『今』を選択すること。
『今』を選択し続けること。
『今』以外に、私たちが生きることは出来ないですからね。

童話って、やっぱりなかなか奥が深いものですね


乙姫物語
資料提供してくださった方ありがとうございました m(_ _)m

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