長いこと繋がったままゆさゆさと揺られ、結合部からはぐちゅぐちゅと卑猥な水音が聞こえる。福岡は上体を起こして、反り返ろうとする陰茎がより強く膣の内壁にこすれるように腰を動かした。この角度はちょうど気持ちよく感じるところに、ぐりぐりと亀頭が押し付けられる。 「………ん……佐賀、そろそろ、いって………」 「なしてそんな投げやりなんじゃ」 「佐賀、飽きられてんじゃなかと?」 ちょうど長崎がシャワーを浴びて出てきたようだった。喧嘩うっとんのか!と佐賀が怒鳴ったが、長崎は笑顔で返して携帯の着信を確認をしていた。佐賀はしばらく長崎を睨みつけていたが、福岡がつんつんと佐賀の頬を指でつついた。 「どこ見とんの佐賀?浮気は許さんよ」 「あ、福岡………」 まるで佐賀は福岡の強い瞳に吸い込まれる。横目で長崎が見ていたが、多分、いつまでも初心を忘れない心がけをする2人に呆れているのだろう。そしてその後は全く2人のことは気に留めず、マイペースに酒をついでいた。 その内佐賀は達して精液を福岡の中に吐き出した。余韻もそこそこに、ちゅぽんっと音をたててそれを抜いた。 「あー………もう、ひりひりしてきた。あんたらねぇ、これで何回目やと思っとんの」 「さー何回目だろうね」 「朝までやる気かって聞いとるばい」 彼らの精力は一体どこから出てきているのか。気を完全に失うなんて失態を2人に見せるわけにはいかない福岡である。彼らから出ている、いつまでたっても消えそうにない色気に少し戸惑う。 「いやぁ、ね。流石に福岡も疲れただろうからそろそろ終わりにしようと思っとった。ばってん福岡がそこまでしたいって言うなら………」 「おいは福岡の気が済むまでいつまでも付き合おうと思っちょる!」 「………駄目だこいつら早くなんとかしないと」 はぁーと福岡が頭を抱えてため息をつく。ゆっくり悩む時間もなく、福岡は長崎に捕えられてしまう。 「今度は俺。長崎は休憩ばい」 赤く熟れた陰唇は開ききっており、溢れる愛液と精液が混ざったものが流れ出して肛門の方まで垂れてしまっている。長崎は柔らかい尻肉をつかみ、ぐにぐにと菊門に指をつきいれて動かす。 「………長崎、あんた、どこ弄ってんの」 「福岡ここも好きだよねー。今日は使ってないけん」 「長崎!福岡がいやがっちょる!」 佐賀が止めようとするが、今は長崎の番だ。お互い、口は出しても手を出さないという暗黙のルールがあった。手を出していいのは福岡が頼んだ時だけだ。 長崎は先程猪口についだ酒を口に含み、福岡に口づけをしながら無理やり飲ませる。飲みきれなかった分が唇からつぅっと零れた。 「何飲ませたと?」 「お酒」 「嘘」 「半分はね」 頭にかーっと熱がのぼってくるような感覚。酒に強い福岡が、こんなにすぐ酔っぱらうことはないのに。長崎のことだ、お酒の中に何か混ぜたのだろう。 「あ、こら、ちょっと乳首噛まんで」 「おっぱい大きいねー何食べるとこんなに大きくなると?」 「知らんよ、勝手におっきくなっただけ………あ、もう後ろはいいにしてぇ」 指で穴を拡張して潤滑油もほどほどに、抵抗なく根元まで勢いのまま突き入れてしまう。 「あっ、ん、やぁ動かんでぇ、あ、指がうねって、長崎のがうねってる、指、増えて、んんっ、ぁ、ふ、ぅ」 後ろの穴でも十分感じる、最初は気持ち悪いと感じていた福岡も、今では快感にすり替わっていた。 押さえつけられるように後ろを突かれる福岡、ふと視界に佐賀が入る。 「佐賀、あたしの前に座って」 「ええのか」 「いいの」 熱っぽい目で福岡は佐賀を手招きする。少し小さくなった性器を前に、福岡はどこを触ったらどう感じるかを触ったらを把握している指先で敏感なところを這わせた。大きな胸で性器をはさみ、先っぽを舐めあげるとぶるっと佐賀が震えた。 素直な反応に満足した福岡は、目を閉じて口を大きく広げて、ぱくんと口の中に陰茎を根元まで飲み込んだ。佐賀から声が漏れた。 ぬらぬらと福岡の舌が佐賀の熱い塊を舐めあげる。その状態で、ゆっくりと福岡の頭が前後に動いていく。口の中でだんだんと大きくなっていくのがわかった。 「っ、ふくっ………」 「ん、ぁ、さが、きもひい?」 真っ赤な顔、ろれつの回らない舌で福岡が上目遣いに伺う。佐賀が「気持ちええ」と素直に答えると、福岡はにへらっと笑った。舌がうねった。鈴口にねじりこむようにして入ってくる。陰茎の張り詰めた感覚からもうすぐ達するのがわかった。 「福岡」 「欲しい、さっきもらったばかりでも、ばってん佐賀のも欲しいばい」 「妬けるなぁ」 とは言うが長崎は引くつもりはないらしい。なのでその状態で、佐賀が福岡の下にもぐりこんだ。 佐賀は乾いた唇を舌でぺろりと舐めた。そしてすぐに、突きいれる。 「ふっんぅ、ふ、ふたりのが、あっ、あぅ…擦れてっあっ固いのが擦れてて、あっ、あつくて、いっぱい、いっぱいばい、ふたりのがね、あ、ねえ、聞いとる?」 前は佐賀、後ろは長崎に攻められる。これ以上とない幸せだと福岡は思う。きっと他の2人も、そう、思っている。 「あ、すごい、すごかっ、ふたりとも、んっ、長崎のも、佐賀のも、ふっ、ああっ、もっ、ゆっくりして、つかれっ」 豊満な胸が揺れに揺れていたが、体力の限界で力が抜けた福岡は佐賀に倒れこんだ。 それでも2人は加減を一切せず、壁の粘膜を擦り削るように激しく激しく攻め立てるのだった。 陽が昇りはじめてしまうと、福岡の体内時計がいつまでも寝ていることを許さないのか、福岡はゆっくりと目を覚ました。まだ数時間しか寝ていない。福岡は起き上がって、大きなあくびをした。肌のあちこちに爪あとやらキスマークやらが散っていて、とても人に見せられたものじゃない。 ふと視線を落とすと右に佐賀、左に長崎が横になっていた。まだ起きる気配はないようだ。 「寝てる時が一番仲良しかと………」 なにより静かばい。起きているときはなんやかんやと騒がしい。福岡は佐賀と長崎、2人の寝顔を見比べて満足げに笑った。まるで2人の母親のような気分になる。とても幸せ。ずっと続いていればいいなぁと思う。 福岡は2人の手は離さず握ったまま、もう一度眠りについた。 |