「似合う似合う!」 「そう…………なんか?」 制服の試着をしてくれと頼まれて、差し出された箱を開けてみれば新品のセーラー服………ではなくて白い学ランだった。何か違うような気がする。今時、いくら時代遅れのヤンキーでも着ないような気がする。むしろ白ランは、コスプレに近いような気がする。だが香川は何も言わないことにした。 「まあ岡山がいいっていうなら」 「そう、とにかく香川に似合うと思ったけのぉ、やっぱり似合う!可愛い!」 「よ、喜んでいただけてうれしいです……」 岡山は異様なほど喜んでいる。ま、まあこれでお揃いの学ランで、黒と白でなんだか結婚式っぽい。思わず香川の口元がゆるんだ。 と、岡山はおもむろに自分の膝をぽんぽんと叩いた。そこに座れということだろうか。 「なに?」 「こっち来い」 そろそろと寄っていく香川の腕を掴み、香川を自分の方へと抱き寄せた。ぎしっと椅子がきしむ。 ちょうど面と向かうっている形だ。香川は、岡山がふだんストイックな分、今、性急に事を進めたがる彼のギャップに戸惑いながらも、岡山の胸に身を預ける。岡山は優しげに微笑み、背中に手を回して耳にふっと息を吹きかけた。 「あ?ん、このまま?制服、汚しちゃうやないの」 「いいって」 「なんか、岡山にしてはしょうたれやなぁ」 岡山は前戯をすっとばし、ズボンを脱ぎ勃起したそれを取り出し、しっとりと濡れた香川の秘唇にあてがう。丁度向かい合う態勢であり、震える香川の姿を全て見ることができる。香川は岡山の熱っぽい視線に耐えられず、ふいっと目をそらした。怯えているようにも期待しているようにも見えた。 「先、先っぽ入ってきて」 「そうじゃの」 「あ、そのままきて、きて岡山」 媚肉を押し広げながら膣を征服していく性器に、香川は眉を寄せながらも嬌声を上げる。羞恥に彩られた赤は、岡山の嗜虐心に火をつける。 「い、たっ、いたい、岡山痛い」 「その姿勢つらいじゃろ、布団、敷くか」 「よ、汚しちゃいかんと思って、新品、やし」 「お前のためにつくったんじゃからえー。いやなら抜くけぇの」 岡山は悪戯っぽく笑い、挿入した性器をゆっくりと引き抜いていく。「あっ、あっ、やめ、やめぇ、それほし」可愛い声で懇願する香川に岡山は口元を釣り上げる。額に浮かんだ汗を舌でぺろりと舐め、彼女の望むままに一気に腰を突き上げた。 「腹減ったのー。出前たのもか?最近うどんばっかだし、たまには別の………ほれ、カレーうどんとか」 「ああ!?カレーうどんなんて邪道!岡山、そんなん食べるんやったらうちがつく…………ぐっ、ん、あ、もうちょい休んでから………」 勢いよく起き上がろうとした香川は、腰に走った痛みになすすべもなくへなへなと床に突っ伏した。 「香川、無理せんでええ」 岡山は優しく少し汗ばんだ香川の髪をなでる。「うどんの未来、岡山に頼んだ………」と香川は遺言のように呟き、眠りについた。あ。無理させたのは自分じゃったの。岡山は電話の子機を手を取りながら、ぷっと小さく笑った。 |