悪女になろう! 〜正しいおねだりの仕方〜 「もーっ!! いい加減に認めてあげてっ!!」 「駄目だったら駄目だ!!」 「なによ、分からず屋」 「なんだと〜〜〜」 どうしてこんなことになったのだろう、オラクルとエモーションは互いに顔を見合わせ、溜め息をついた。 事の経緯はとても簡単だ。オラクルとエモーションの交際について兄であるコードに許しを得たい、それには彼の恋人であるシグナルを通じて話してもらうのがいいだろう、そう考えてのことだったのだ。予想通りにシグナルは快諾してくれたし、彼女の説得に応じてコードも話だけは聞いてくれることになったのだ。電脳空間における最大最良のデータ量とセキュリティを誇る<ORACLE>の管理者であるオラクルと、シンクタンク・アトランダムを統率するDr.カシオペアの出世作でもある世界初の女性型ロボットプログラム・エモーションはともにプログラムのみの存在で長く電脳空間で暮らしてきた。現実空間に出ることのないふたりにこうして恋が芽生えてもおかしくはないだろう。 しかし、兄であるコードにしてみればそれは非常に面白くないことだったのだ。末の妹であるユーロパはアトランダムと交際しているし、みのるも正信と結婚して今や一児の母でありれっきとしたロボット心理学者でもある。この上また妹を誰かに取られてしまう。妹思いのコードでも流石に三人目は我慢ならないらしい。話を聞くためシグナルに引きずられながらしぶしぶ<ORACLE>にやって来たものの聞く話はないとばかりにすましこんでいる。その態度に怒ったのは誰でもない、シグナルだったのだ。それから喧喧囂囂と一時間に及ぶ言い合いが続いている。 「シグナル、もういいから落ち着いて」 「オラクルは黙ってて、今日という今日はいくらコードでも許せないわっ!!」 シグナルの剣幕にオラクルは思わず引いてしまう。 「お兄様、論点がずれていますわ、私とオラクル様のことですのに…」 「うるさい、お前は黙っていろ、俺様は今このガキと話をしているのだ!!」 意地になっているコードに対し、エモーションは言葉が出ない。 「ガキとは何よ」 「うるさい、ガキだからガキだといったんだ、人のことにかまっている暇があったらちったぁ特訓でもしたらどうだ」 そういってコードはソファの上にふんぞり返った。対するシグナルは相当悔しかったらしく、返す言葉も見つからないまま握った拳を膝の上において小刻みに震えていた。オラクルとエモーションは流石に自分たちのことでシグナルが責められているのに耐えられなくなってそっと彼女のそばにつく。 「お兄様、言いすぎですわ。<A−S>、ごめんなさい、私たちのせいで…」 「ごめんね、シグナル…」 ふたりは口々に謝罪したがコードにはどこ吹く風、かわりにシグナルがきっと顔を上げて言い返した。 「いいわ、コードがそんなふうに言うんだったら私、コードと別れる!!」 「勝手にしろ、お前のようなひよっこにつきまとわれんですむかと思うとせいせいする」 売り言葉に買い言葉の喧嘩はとうとう別れ話にまで縺れこんだ。当事者だったオラクルとエモーションは流石に仰天してふたりを宥めてかかる。こんなことになるだなんて思わなかったのだ。 「いけません、<A−S>、私たちのためにあなたまでお兄様と仲たがいすることはありませんわ」 「…いいんです、エモーションさん」 「いいって…どうしてです? <A−S>はあんなにお兄様をお慕いしていたのに…」 エモーションがシグナルをそっと覗き込んだ。泣いているかもしれないと思ったからだ。でもシグナルは泣いていなかった。 「あんなに頭が固いだなんて思ってませんでした。もっと話がわかると思ってたのに…失望しちゃいました。だからいいんです。そのかわりエモーションさんはオラクルと幸せになってくださいね」 「<A−S>…それはいけませんわ、<A−S>を不幸にして私が幸せになるわけにはいきません」 「それは大丈夫ですよ」 自信たっぷりな言葉にコードを説得していたオラクルがぎょっと振り向く。コードもシグナルに視線を向けた。 「…私のこと、好きだって言ってくれる人はたくさんいますから」 カルマでしょ、パルス兄でしょ、オラトリオでしょ…と指折り数えていくシグナルはもうコードのことなど気にしていない。 その日からシグナルとコードは『恋人』という関係を解消した。そしてお互い全く口を利かなくなった。この事態に数人が心配し、また数人は心配しながら内心喜んでいた。それはそうだろう、これまでシグナルに思いを寄せていてもガードが硬くて全く手が出せなかったのだ。しかしシグナルはフリーになった。これまで諦めていた連中がいっせいに動き出す。 「シグナルちゅわ〜〜ん」 「なあに? オラトリオ」 シグナルがふわりとふり返り、遅れてついてきた髪を払う。彼女の兄であるオラトリオはその仕草に心を鷲掴みにされた。にっこりと微笑むシグナルに気取られないよう、さりげなく肩を抱いてみたりする。いつもなら『変態!! 痴漢!!』と大騒ぎする彼女が今日は大人しい。 (こいつは…本当に師匠と別れたんだ…) オラトリオはここでコードが飛んできやしないかとはらはらしていたのだ。しかしコードはやってこない。 シグナルは本物のフリーだ!! そう確信するとお得意の口説きにかかった。 「あのな、シグナルちゃん、おにーさんこれまで何度も言ってきたけど、シグナルちゃんのことすっげー好きなんだ」 「うん、私も好きだよ、オラトリオのこと」 「…ほんとか?」 「本当だよ」 オラトリオの電脳は真っ白になりかけた。夢にまで見たシグナルがもうすぐ手に入る―――!! それを思うだけで今にもショートしてしまいそうだ。 「じゃ、じゃあ、俺とお付き合いしてくれるかっ?!」 オラトリオが期待満面に問うとシグナルはそっと顔を伏せた。そしてどうしようかと困ったように口を開く。 「それは…もうちょっと待ってほしいの…」 「…やっぱ、師匠のことか?」 シグナルは小さく頷いた。オラトリオはあ、と小さく声を漏らした。シグナルとコードは別れたばかりなのだ。自分から突きつけた三行半とはいえ、相当辛かったのだろう。けれどだからこそ早く幸せになってほしいと願った(?)オラトリオは彼女を捕まえるや否や交際を申し込んだわけだ。 「まだ別れたばっかりだし…その…気持ちの整理が出来てからでもいいかな」 少し寂しげに問うシグナルの瞳は僅かに揺れていた。オラトリオはしっかり頷いてやる。シグナルは安心して笑った。 そのあと、シグナルはカルマやパルスに対しても同じ事をしてみせた。 みのるの指示でその様子をじっと観察していたハーモニーは急いで報告をしに飛んでいく。そのとき庭の木からすべての様子をみていたコードは何度も腰を浮かしそうになったが『俺様にはとうに関わりのないこと』と平静を装っていた。あくまで、装っていたのである。 次の日、研究所の一室に女性ばかりが集まっていた。みのるの横にコードの妹のひとりであるエララ。そしてパソコンの画面にはこれもコードの妹であるユーロパ、そしてホログラムプロジェクターにエモーションだ。画面には出ていないがカシオペア博士もユーロパの横で話を聞いているという。 集まったメンバーはコードの妹たちと母親だ。 最初に口を開いたのはエモーションだった。 「私のせいでこんなにご迷惑をおかけして申し訳ありませんわ」 ネオングリーンの髪が零れそうなくらい、エモーションは深々と頭を下げた。事情を先に説明していたためにみんなは口々に気にしないように言う。その言葉にエモーションは安心して頭を上げた。 「でもシグナルちゃん、何で別れるなんて言ったのかしら…」 「そうですね、あんなにお兄様をお慕いしていたのに…」 エララが悲しそうに顔を伏せた。シグナルが嬉しそうにコードのことを話しているのを思い出していたのだ。 『聞いて下さい、エララさん。今日コードが…』 幸せそうに話すシグナルの口から『コード』の名前が出ない日はなかったというのに…そうしてまで、彼女は自分よりも誰かの幸せを願うのだろうか。自分がどんなに傷ついても誰かが幸せならそれでいいのだろうか。 「でも、ちょっと変じゃない?」 パソコンの画面からユーロパが口をはさんだ。 「ねえ、みのるさん。シグナルってば告白されたみんなにOK…ていうか、そういう返事をしてるんですよね?」 「ええ、ハーモニーの話だとそうね。今すぐは無理…って言い方だったみたい」 「そうですか…」 「どうしたの、ユーロパ」 エララがそっと画面を覗き込む。ユーロパはよく似た瞳で双子の姉に微笑みかけた。 「みのるさんも同じこと考えているんじゃないですか?」 一同の視線が集まる中、ユーロパの問いにみのるは少し寂しげににっこり笑った。 「そうね、シグナルちゃん、きっとなにか考えがあってのことなのよ。いくらなんでも全員とお付き合いは無理ですもんね」 稼動して間もないうえに天然で純真なシグナルが二又三叉をかけて平然としていられるわけがない。女性陣はどうやら気がついたようだ。 「早くしないと、シグナルちゃん壊れてしまうかも…」 「みのるさん」 パソコンの画面は少女ではなく上品な老婦人に代わっていた。みのるの義理の母、そして<A−E>シリーズの生みの親であるカシオペア博士だ。 「お母様…」 「おばあ様…」 「…これは一度コードと話をしてみる必要がありますね。コードが妹を大切に思うのもわかりますけれど、自分の恋人まで巻き込むのはよくないわ。それにシグナルのことも心配です。コードを呼んできて頂戴。それからシグナルも」 「わかりました」 みのるは目礼すると研究室から出て行った。残された面々はこの場にカシオペア博士がいることを心強く思っていた。 「お久しぶりです、博士。今日は俺様に何か御用とか」 鳥形のコードがちょこんと椅子の背もたれに足をかけた。安定したバランスが見れてとても安心だが今日はその話ではない。みのるはシグナルに付き添っている。彼女は自分も呼ばれた理由がわからずに混乱しているようだったがそれでもちゃんと挨拶を返してくれた。 「いえね、久しぶりにあなたとシグナルの顔がみたくなったのよ。ふたりは仲良くやっているのかしら」 シグナルははっと顔を上げ、コードは渋い顔をしてみせた。といっても表情が変わるわけではないから、そのかわりに頭を下げている。 「あら、どうしたの? あなたたちは恋人同然のお付き合いをしていると聞いていたのだけれど…」 「あっ、あの、博士」 「なにかしら、シグナル」 カシオペア博士はすべての事情を知っている。けれどシグナルはそのことを知らない。純粋に自分たちのことを思ってくれている博士に嘘をつきたくない。シグナルはすべてを白状しようとした。けれどコードが一足早く口を開く。 「シグナルとは…恋人という関係を解消しました」 「解消…では『別れた』ということなの?」 「はい」 コードが淡々と肯定するのを、シグナルは気が遠くなりそうになりながら聞いていた。 違う、本当は別れたくない!! そう叫びたくても声が出ない。エモーションとオラクルは私にとってとても大切な人、だから幸せになってほしい、それだけなのに…どこから間違えてしまったのだろう、知らないうちに零した涙が頬を伝って流れ落ちる。コードはカシオペア博士から視線をそらした時に気がついた。 「シグナル…」 「コード」 カシオペア博士の口調が厳しくなった。今この広い世界でコードを叱ってくれるのは博士ただひとりなのだ。 「事情は全部聞いていますよ。コード、あなたが妹のことをとても大切に思っているのはわかるわ、でもただ束縛するのが愛情ってわけでもないのよ。失敗するかもしれないけれど案ずるより生むが易しというわ。エモーションとオラクルのこと、もう少し考えてあげたらどう?」 「…博士」 一同が静まり返る。シグナルもいつの間にか泣きやんでいた。コードの小さな頭がくるっとエモーションを向く。エモーションは緊張した面持ちで兄の言葉を待った。 「エレクトラ」 コードはエモーションを個体名で呼ぶ。エモーションははっきりと返事をした。 「お前は…オラクルが好きなのか」 「はい、私はオラクル様をお慕いしております」 「…あれの立場はわかっているな」 オラクルがネットホスト用超AIコンピューターで、ハッキングに対する強い精神障害――トラウマを持っていることだ。 「万に一つでもありえんだろうがあれが…いちばん襲われるのだぞ。命を落とすかもしれん。それでも」 「それでも私は、オラクル様のおそばにいます。どんな生き物もいつかはその生を全うするのですわ、どんな形であれ。けれどそれならば私はその最期の一瞬まで…その方とご一緒したいのです…」 万が一、守護者であるオラトリオやコードをもってしてでもかなわない相手がいた場合――実際にいたわけだが――オラクルは壊れてしまう…死んでしまうかもしれない。そして彼女を待っているのは『オラクルではないオラクル』なのだ。それでも彼女は行くという、彼のもとへ。 エモーションの決心は固かった。コードはふうと息を吐くと、もう一度エモーションを見つめた。 「よかろう、お前がそこまで決めておるのなら何もいうまい。好きにしろ」 「お兄様…」 「コード…」 エモーションは涙を流していた。胸に前に手を組み、少し頭を下げていた。 「…あとで電脳空間に行く。オラクルにそう伝えておけ」 「…はいっ!!」 それからエモーションはみんなに礼を言ってプロジェクターから消えた。パソコンの画面に残っていた博士がシグナルを呼ぶ。彼女はその前に座った。 「あなたも大変でしたね。コードを説得してくれてありがとう、私は最後の調整だけだったからとても楽だったわ」 「そんな…私はなにも…ただみんなに迷惑をかけちゃって…カルマたちには悪いことしちゃったし……」 「それでもきっかけを作ったのはあなたよ。私の娘を思ってくれてありがとう、でもコードも大切にしてあげてね」 「博士……はい、気をつけます」 シグナルは少し申し訳なさそうに微笑んだ。カシオペア博士とユーロパはそれから少しみのるやエララと話をしてから通信を切った。 「…シグナル」 「コード……ごめんなさい」 シグナルは素直に頭を下げた。けれどコードはそっちをみていない。顎でケーブルと機材をさす。 「…電脳空間に行くぞ」 「え?」 「え、ではない。仕掛け人が結末を見ないでどうする」 コードの邸の空に、満月が浮かんでいた。ここは現実空間と同じ空を映している。 (そっか、今日は満月だったんだ…) だから、素直になっちゃったのかな…。 月はキーワード。そして『ふたり』の始まり。胸が痛むほど苦しんだ思いを打ち明けて結ばれた夜は満月。逆らえない…嬉しい運命。 (私…間違ってたのかな) それをこの手で裂こうとした。恋人を傷つけてまで…私は何をしたんだろう。コードはオラクルとエモーションの交際をしぶしぶながら認めてくれたし、シグナル自身もコードと元の鞘に戻ることになった。でもなんだかすっきりしないのは罪の意識があるから? そんなことをぼんやり考えながらコードの後ろをとぼとぼ歩く。するとコードが立ち止まった。シグナルもふと足を止める。コードは僅かに天を仰いだ。彼の目に映る琥珀色の揺らめきは、やはり月の影を落としているようだ。 「…すまなかったな、面倒をかけて」 コードの声はとても澄んでいた。冬の冷気の如く研ぎ澄まれた気配が、今はすごく温かく感じる。 「…ううん、私こそひどいことしちゃって…ごめんなさい、コード」 「俺様も、ひどいことを言った。許してくれるか?」 振り向いたコードはひどく穏やかだった。桜色の前髪に隠れる琥珀色の瞳が優しかった。シグナルはふるふると頭を振る。 「許すだなんてそんな、悪いことしたのは私だもん。コードを傷つけようとしたんだもん…」 「それなら、売り言葉に買い言葉でお前を責めた俺様も悪いということで、おあいこだ。それでどうだ?」 どんな言葉も今は彼女を慰めないだろう、反応を見せないシグナルの顔をのぞこうとするとさらに俯いてしまう。彼女は泣いていた。 本当はわかっていた。オラクルとエモーション、ふたりがどうしたら幸せになるのか。けれど心のどこかで許せないと思う自分はまだ子どもなのかもしれない。それを教えてくれたのはシグナルだ、この子は幸せへの近道を知っている、そんな気がする。 良いところも悪いところも全部ひっくるめて相手を思いやり、認めあうこと。 そんな大事なことをすっかり忘れていた。 「泣くやつがあるか」 「だって……」 そっと胸に抱くと、シグナルは胸に顔を埋めてきた。何度、こうしてこの子を抱きしめてきただろう、泣くであれ、笑うであれ。 「全く、世話が焼けるな」 そういうとコードはシグナルを抱き上げた。そのまま自分の部屋に連れ込んでしまう。シグナルは僅かに声を上げただけで、でもびっくりしたまま固まっている。 「こ、コード…」 「黙っていろ…」 「コード、やっ…」 板の上に寝かされ、覆い被さってくるコードはシグナルの首筋に唇を落としている。甘い甘い陶酔の時間よ、今だけふたりを…。 「私って悪女には向かないのかな〜」 「あん?」 真綿の布団にくるまっていたシグナルが呟いた。コードは緩やかに小袖をまとい、煙管に火をつけると口に含んだ。 「だってもうちょっと頑張ろうと思ったのにすぐ我慢できなくなっちゃう」 「何を言う、見事な悪女ぶりだったぞ」 ゆらゆらと揺れる煙が虚空に消える。そんなコードの横顔をじっと眺める。誉められているのかからかわれているのかよくわからない。 「そうかな」 「そうだぞ、オラトリオをたぶらかすあたりなんぞ」 「もう言わないで、恥ずかしいんだから」 よくあんなことが出来たと、自分でも不思議だった。一歩間違えるとオラトリオあたりと失楽園…なんてことにもなりかねない。実は心臓ばっくばくで、いちばんの天敵(?)であるオラトリオと対峙していたわけだからこのへんは誉めてもらってもいいと思う。でも… 「しかしもうこれっきりにしてくれ、心臓に悪いからな」 コードが煙管の灰を捨てる。煙草盆の縁に打ち付け灰皿に放り込むと、すっとシグナルに近づいた。苦いような煙草の香りがくすぐったい。もぞもぞと布団から腕を出す。零れるような笑顔で抱きつくと、素肌がそっと月明かりに染まった。 「うん、もうしない」 だって怖かったもん。そう呟いてシグナルは目を閉じる。月が照らす白い肌にコードはそっと手を伸ばす。自分の意地のせいで失いかけた恋人も、今はちゃんとそばにいてくれるから…。妹たちが巣立っていっても、この子がいてくれるなら大丈夫だろう。 「コード、くすぐったい」 「ん〜? そうか? 嬉しそうに聞こえるぞ」 「そんなことないよぉ〜〜♪」 お月様、お月様 悪女になるなら、月夜はやっぱり駄目ですね ≪終≫ ≪おまけ≫ シグナル:そういうわけなんでみんなとはお付き合いできないの。ごめんなさい(ぺこり) カルマ:そうですか、それは残念です… シグナル:でも私、みんなのこと好きだからね♪ オラトリオ:俺のことも? シグナル:うん、好きだよ オラトリオ:ありがとうな、シグナルちゃん♪ シグナル:お兄ちゃんとして(←断言) オラトリオ:…それって、恋人としての進展は? シグナル:なしってこと(←悪気なし) オラトリオ:そっか、ははっ…ははははは…(遠い目) カルマ:日ごろの行いですよね(←ぼそっ) ≪悪女になるなら≫ C×S♀で『カップリング解消の危機(要するに夫婦喧嘩)』と『シグナル・プチ悪女化計画』をやったらこうなった、と。Oc×Eも嫌いじゃないぞということで。C×Sやってるとどうしてもこうなるんです。モチーフは中島みゆきさんの『悪女』という楽曲の中でもサビのフレーズだけだったんですがまさかこんな話になるなんて、私思ってもみなかった(笑)。←走り出したらとまらない、もれさま暴走族ww |