君を知りぬ 君とはじめて出会ったとき 生まれたわけを知った あの日感じた気持ちを ずっとずっと忘れないだろう 君を知った日――― 「これは…」 どこまでも続く漆黒の闇にネオンのように光る格子が切れ、壁がぱっくりと割れている。コードはこめかみにひとすじの汗を流しながらそっと壁に触れてみた。その裂け目は自分でも見事なものだと思う。 わが愛刀『細雪』に斬れぬものなし。 縹藍の裾を風に弄られるままに立ち尽くす。白木で誂えた細雪を下げ、コードはこれをどうするか思案していた。斬ってしまったのはDr.カシオペアの電脳空間をハックしようとした愚か者で…そう、そこまでは良かった。そこまでは普通のハッカー退治だ。問題はそのあとで、まさかハッカーの背後に音井教授の電脳空間があったとは…。大抵の場合そうだが、電脳空間では自分の空間にはきちんと囲いがしてあって、用のある人のためにそれなりのエントランスがある。T・Aに加盟する科学者の持つ空間はさらに特殊な作りになっていて、ちょっとやそっとでは入れないことになっている。それゆえにハッカーは躍起になってデータを盗もうとするわけだが、幾重にも張られた防御壁がそれを困難にしている。はずなのに…。 彼が切った傷はかなり深く達していて、ハッカーにとっては格好の入り口になるに違いない。これはまずいと、コードが壁の修復にかかったそのときだ。 「なにしてるの?」 愛らしい声が足元から聞こえてきた。紅葉のように小さな手が着物の裾をちょんちょんと引いている。変なところに変な力がかかっているのに気がついてコードはそっと足元を見やった。見れば小さな子どものプログラムが不釣合いな大きな瞳で自分を見つめているではないか。こんな小さな子どもが自分のそばまで来たのに気がつかなかったのは不覚だったが、彼は何故かこの子を知っているような気がした。子どもはにぱっと笑う。柔らかそうな頬がふっくらして、見上げてくる瞳はアメジストだ。腰まで伸びた髪は雲のように豊かで滑らかに光る空色だ。背丈はコードの半分くらいだろうか、体つきは未熟だが声の感じで女の子であることがわかった。 コードがふっとしゃがみ込んで少女と視線を合わせる。彼女はまたにっこり笑った。 「お前、名前は?」 コードが優しく問う。すると彼女は一瞬きょとんとしてう〜んと考え始めた。どうやら自分の名前もまだわからないようである。しかしただのプログラムではあるまい。このように精巧なものはT・Aでなくては作れないはずだ。コードが斬ってしまったのは音井教授の電脳空間の壁、そしてこの子は…。ならばどこかにナンバーがあるはずだ。しばらくじっと見つめ合って、コードは彼女の額にそれを認めた。 「ちょっとみせてみろ」 「うにゅ?」 コードの繊手が彼女の前髪をかきあげる。彼女は少しくすぐったそうに首をすくめて見せた。 ―――<A−S>の刻印 コードはがくーんと肩を落とした。間違いない。この子はやがて自分の相棒となるべき<A−S>その人なのだ。コードが知っているはずである。とはいっても話に聞いていただけなので実際に合うのはこれが初めて。もっと言えばこんな形で出会うはずではなかったのだが。出会ってしまったものはしかたがない。コードはこれも何かの因果と諦めた。それがコードにとって将来吉と出るのだがそれはまだ先の話だ。 「いいか、俺様が迎えに来るまで絶対外に出るなよ」 「うん、わかった」 「絶対だぞ? 俺様が来る前に一歩でも出てみろ、この扉も塞いでしまうからな」 「うん。約束する。だから絶対来てよ」 「ああ」 大きな紫水晶の瞳をぱちぱち瞬かせて<A−S>はにっこり笑った。 このまま電脳空間の壁を空けたままにしておいてはこの子がハッカーに襲われる可能性がある。一度パートナーとなる存在をなくしているコードにとって二度までは耐えられない。壁を塞ごうとして、<A−S>の反対にあった。 『いや〜、お兄ちゃんに会えないのいやだ〜〜、うえ〜〜〜〜ん』 いやいやと頭を振ってわんわん泣き出した<A−S>にコードは眉間にしわを浮かべつつ、ならばと扉を作った。これならばハッカーが侵入してくることもないだろうし、いつでも<A−S>に会うことができる。泣いていた<A−S>もこれには大いに満足でコードに抱きついてうれしそうに礼を言った。しかしここにハッカーが侵入しなくとも<A−S>が出ていけば確実に餌食になるだろう。それを懸念したコードは内側からは開かないように設定した。これならば彼女がここから出ていくことはあるまい。彼女の頭をぐりっとなでる。どうやら<A−S>はコードを気に入ったらしい。初めてみたものを親だと思う生まれたての雛のようだと思いながらコードは彼女の手に小さな約束を施す。 にっこり笑ったまま<A−S>は立ち去るコードに手を振っていた。 『必ず来てやるからな』 そういったものの、コードはなかなかに多忙だった。Aナンバーズ1の経験を彼女に貸すべく、彼のボディやプログラムについての検討がなされていたし、今日も今日で打ち合わせが入っていたのだ。待ちくたびれて泣いていやしないかと不安ではあったが、これも将来彼女のためになることと、コードは心を殺して打ち合わせに参加した。決まったことは、コードのボディが鳥型になること、そしてそのボディがMIRAで作られること。音井教授が発明した特殊金属MIRAは情報を蓄積する、いわば『考える金属』で、これまで簡単な動作を行うのにかかっていたデータを大幅に圧縮することができた。これにより大幅に空き容量が増えたことになる。夢見る金属がもたらす未来にコードは期待していた。どんなひよっこか楽しみだといっていたのに、そのひよっことはつい最近自分のせいで出会ってしまったわけだから…と何につけ彼女を思いだす。早くいってやらねばと思いながらも打ち合わせはまだ終わらない。 そのときコードは電脳空間で起こった事件をまだ知らなかった。 「ここどこだろう…」 コードに言われたとおりおとなしく待っていれば良かった。でも、コードだって悪いもん。必ず来てくれるって言ったのに全然来てくれないんだから。でも…怖い。ここ、どこだろ…。 とことこ、小さな足がゆっくりと歩みを進めるが、なかなか前に進まない。いや、進んではいるのだ、ただ風景が変わらないだけで。公共空間の裏路地を歩きながら<A−S>は不安そうにあたりを見回した。けれど音井教授の電脳空間から出たことのない彼女には未開の地であるのは当たり前で、細い道は薄暗く、まだ延々と続いているようだった。歩いても歩いてももと来た道に帰れそうもない。やがて<A−S>は歩くのをやめた。疲れてしまったのだ。ひとりぽつんと座り込む。 「コードお兄ちゃん、怒るかな…」 ここを出るな、と言われたのに出てきてしまった。最初は開かなかった鍵もがちゃがちゃやっているうちに開いた。なんとかコードのところへ行こう。そう決めて歩いていたのは良かったんだけれど、方向なんてさっぱりわからない。無限に続く闇は終わりを知らない格子によって描かれる。適当に歩いていて、それならばいつかは何処かにつくかもしれない。でもそれではいつになるのかわからない。 「お兄ちゃん…」 怖くて、淋しくて、悲しくて。ちょっと怖いけど優しいコードの顔を思い浮かべるたびに彼女の中に後悔の念だけが押し寄せた。じわっと鼻の奥が熱くなって、目がじわーと潤んでくる。頬はだんだん上方に向かって歪み小さな手がそれらを覆い隠す。 「助けて…お兄ちゃん」 「誰? そこにいるのは?」 「え?」 声のするほうを見る。サイドだけ長いネオングリーンの髪が鮮やかだ。自分よりもずっと大きい女の人で、でもコードよりは小さな人。変わったカットの入った服を着ているけれどとても優しそうな人だ。<A−S>はおずおずと顔を上げた。優しい緑色の瞳がじいっと自分を見つめている。<A−S>にとってそれは初めて見る女の人だったが、ちっとも怖くなかった。ゆっくり立ち上がると彼女は女の人のところに駆け寄った。 「お姉ちゃん、誰?」 <A−S>はちょこんと小首をかしげて問う。その仕草が年相応でとても可愛らしい。 「私は<A−E EMOTION:Elemental Electro Elektra>。エモーションと呼んで下さいましね」 「エモーションさん…」 <A−S>はしっかりとその名を刻み込む。長い名前だったが、『エモーション』でいいと言うからこの優しいお姉さんはエモーション。 エモーションは<A−S>に視線を合わせてしゃがみ、小さな手を取ってにっこり笑ってくれた。<A−S>も安心してにっこり笑って返す。 「あなた、お名前は?」 「私は、<A−S>。お兄ちゃんがね、そう教えてくれたの」 こーやっておでこあげて。<A−S>は前髪を上げて刻印を見せた。エモーションはびっくりしつつも、彼女の手を引いてくれた。未完成のロボットプログラムがひょこひょこ歩いているというだけでも驚きなのに彼女に名前を教えたという『兄』が引っかかる。まさかオラトリオではなかろうと思う。彼は――<A−O ORATORIO>は学術機関専用空間<ORACLE>の守護者であり、<A−S>にとってはまだ見ぬ実の兄である。彼女の兄弟の仲で電脳空間にダイブできるのは彼だけなのだが、彼の性質を考えると該当しなくなる。何故自分の妹を連れ出して、またこんなところに放置する必要があるのか。オラトリオではないとすると残るはただひとり。エモーションは<A−S>をつれて、音井教授の電脳空間へ急いだ。 ふたりが教授の電脳空間のそばまで来ると、見知った人影に出会った。 コードだ。 約束どおりに来てくれたんだと、<A−S>は嬉しくなった。けれど自分は約束を破って外に出てしまった。迷子になって戻れなくなってしまったところをエモーションに助けてもらっている。きっと叱られる。あの扉もなくなってしまう。それを思うと<A−S>は素直にコードの前に出られなかった。 「お兄様」 コードの肩がびくっと震えた。くうるりと振り返るその顔にはしまった、と書いてある。しかし彼は自分に声をかけた人物の顔をみてほっと胸を撫で下ろす。これがオラトリオでなくて本当に良かった。 「なんだ、エレクトラか、どうした、こんなところに…ん?」 コードがぎょっと目を見開いた。そこにいるはずのない<A−S>が、何故エモーションに連れられてここにいるのか。いや、そもそもあの扉は内側からは開かない仕掛けになっていたはずだが?! コードは慌てて<A−S>に駆け寄る。彼女は叱られると思い、ぎゅっと身をすくめた。が、彼女は叱られなかった。ぽんと肩に手を置かれる。びっくりして顔を上げると、コードが彼女以上にびっくりしていた。 「お、お前どうやってあそこから出た?」 「あ、あのね、がちゃがちゃやってたら開いちゃったの…」 「なんだと?」 あのプログラムを解除したというのか? しかもかなりいい加減な方法で? ドアノブを回したくらいで壊れるような簡単なものではなかったはずなのが…。これがこの子の持つ新しい可能性なのだろうか。その一辺をかいま見てコードは驚きの連続だ。<A−S>はまだ俯いたまま、視線だけをあげてコードをみた。目が合うと、ぱっと下げてしまう。 「ごめんなさい…」 「ん?」 泣き出しそうな声で謝る<A−S>にコードは優しく話しかけた。 「出ちゃだめだって言われてたのに…」 うるうると潤む瞳がコードをみる。その輝きにコードは怒るでもなく、やんわりと彼女を抱きしめた。 「俺様こそ、会いに来てやると言ったのに来てやらなくてすまなかったな」 「…じゃあ、あのドア、なくならない?」 コードがゆっくりと肯定する。出てしまった彼女と、会いに来てやらなかった自分と、これでおあいこなのだから。コードはふわっと彼女をなでてやる。<A−S>はうれしそうに笑って、コードの首に抱きついた。 『まるで父娘のようですわね…私と<A−S>もですけれど』 小さな<A−S>に対して何かを言い聞かせているコードをみながら、エモーションは久しぶりに暖かい気持ちになった。 それから数ヶ月の間、コードとエモーションはかわるがわる<A−S>の様子を見に来た。彼女がここにいる間のことは基本データとして残っても記憶には残らない。なぜなら彼女はまだ生まれてもいないのだから。人間の胎児が母体での記憶を持っていないように、彼女もまた生まれる前の記憶にならないのだ。その事実を知った<A−S>は丸一日泣きじゃくって二人の手を煩わせたが、次の日にはけろっとしていた。 「完全に忘れちゃうわけじゃないんでしょう? どこかで覚えてるならそれでいい」 そういってにっこり笑ってみせたのはふたりを心配させまいとする彼女なりの配慮なのかもしれない。ならばと、ふたりはできるだけのことを<A−S>に教えた。コードは剣術をはじめとする武道一般と戦略を、エモーションは女の子らしくと家事全般から行儀作法まで。両親(?)の教育方針が全く逆だったが<A−S>は混乱することなくこなしていった。 「いいか、<A−S>。相手に飛び道具がある場合はどうする?」 「えっとね、飛び道具を使えなくする!」 「そうだ」 「今日はお花のお稽古をしましょうね」 「はい、エモーションさん」 こうして時が流れたある日のこと。珍しくコードひとりでやってくると、いつもとは違う<A−S>が出迎えてくれた。これまでは10歳前後の幼女の姿だったのが今では16歳くらいの少女の姿だ。髪も踝まで伸び、その身を柔らかな曲線が包んでいる。急に女性らしくなった<A−S>に驚きながらもコードは冷静さを保った。 「いらっしゃい、コード」 「あ、ああ。ところで<A−S>、その姿は…」 「ああ、これ? 私の外観が正式に決定したんだって。名前もね」 これまでプロジェクト名の<A−S>で呼んできたのだが、正式に固体名が決まったらしい。 「ほう、なんという?」 コードが問い掛けると、シグナルはにっこり笑って答える。その笑顔さえ僅かに大人びている。 「シグナル」 「シグナル…よい名だな」 SIGNAL――それは信号、あるいは徴候。 行くべき道を指し示す星、道を互いし者には正しき道を、その道を行くものには灯火を――そう、それが“SIGNAL”の意味 この子は俺様を導いてくれる。 そしてこの子を護りゆくものは自分。 「コード」 「…なんだ」 「私をサポートしてくれるって聞いた」 「ああ、そのつもりだ」 「よろしくね」 「ああ…」 彼女の正式名称が決まる。それは別れが近いことも同時に示していた。 それからまた数日。今度はエモーションとともに訪れると、<A−S>…シグナルは出迎えてはくれなかった。 「どうしたんでしょう、いつもは走ってお迎えに来てくれるのに…」 「何かあったか」 不審に思った二人が奥のほうまで進んで、ようやくシグナルに出会えた。彼女はたくさんのケーブルにつながれて座っていた。ゆるりと開いた目に捕らえた影に気がついてふわりと笑ってみせる。ケーブルがまるでリボンのように彼女を飾っていた。 「どうしたことだ、これは」 「私…起動するんだって」 「なんだと!」 「今、このケーブルから起動用のデータが流れ込んできてるの。さっき『音井信彦』っていうのが入ってきたかな」 のぶひこ、とはあの信彦だろうか。他ならぬコードとエモーションの妹、みのるが正信との間に生んだ子どもの名だ。それが彼女とどう関係するのかわからなかったが、とにかく彼女はここを去る。それだけは確かだった。 ふたりは悲しまない。シグナルがここを去ってしまっても、それは何ら悲しむことではない。むしろ笑って送ってやるのが正しい。彼女はこれから現実空間に生をうけるのだから。電脳空間対応プログラムを持つシグナルならエモーションもまた会うことができる。コードもシグナルのサポート機として現実空間での起動が決まっている。だから泣くことはない。ただひとつ悲しむべきはここでの記憶がなくなることだろう。それも、僅かに根底に残るだけで。 「コード、エモーションさん、今までありがとう。とっても楽しかったです」 「私も楽しかったですわ。またお会いしましょうね」 「はい」 動けないシグナルの手をエモーションは優しく握った。 「シグナル…」 「…先に行って待ってるから…早く来てね」 「ああ、必ず行く」 コードは彼女の額に口づけた。そうすると彼女が喜ぶのを知っているからだ。 やがて彼女の体が透き通っていった。プログラムのすべてがボディへと流れ込んでゆくのだ。薄れゆく意識の中でシグナルはふたりに微笑みかける。 「…いってきます」 「いってらっしゃい」 「…すぐに行く」 「うん…待ってる…」 そうして、彼女は生まれゆく。<A−S SIGNAL>としてこれから多くの困難を仲間たちとともに乗り越えてゆく――奇跡の少女となるのだ。 彼女が去ったあと、コードは思い出の扉を消した。もう、ここに彼女が戻ることはない。 「…少し、淋しくなりますわね」 エモーションが呟く。彼女にとってシグナルは娘のような存在だった。現実空間に出ることのない彼女はシグナルに会う機会が減ってしまうのだ。でも彼女はくじけない。兄であるコードに注文を忘れない。 「お兄様、私のかわいい<A−S>に悪い虫がつかないよう、しっかり護って下さいませね?」 「…悪い虫?」 「そうですわ。<A−S>は私の可愛い娘。いつか素敵な殿方に巡りあうまで大切に大切に育てなくては」 「……」 「聞いてらっしゃいますの?!」 「ああ、聞いている…」 このときの妹の言葉がよもや現実になろうなどと、今のコードには想像できなかった。 「コード、私が生まれる前にそんなことを…」 エモーションの何気ない一言から発覚したこの事件はシグナルの兄、オラトリオやオラクル、カルマまでが知るところとなってしまった。なんとか隠しとうそうとしたコードの努力も空しく、シグナルがコードを追って地下空間に降りてきてしまったがためにすべてがばれた。 「じゃーあ、私のお願いをひとつ聞いてくれたら、教授たちには黙っててあげる♪」 「ぐっ…( ̄_ ̄);」 そういうわけでコードはシグナルを連れ、例の場所までやってきた。そう、そここそコードが細雪で切ってしまったあの場所である。 「お前があまりにも五月蝿く泣きじゃくるから扉を作った」 コードが指し示すあたりに扉があったらしい。今は見る影もないが、確かにそこにあったのだ。 「…そうなんだ」 シグナルがことんとコードに寄り添う。 「私…何となくだけど覚えてたみたい」 「ん?」 「リュケイオンでコードと融合したとき…とても懐かしい感じがしたの」 エモーションのことをおぼろげながらにも覚えていたシグナルだから、コードのことを僅かに覚えていても不思議はなかった。 「こういうことだったのね…」 シグナルが静かにコードの胸に身を寄せた。それに応えるように彼女を抱きしめ、口づける。 「…お前は俺様のものだ、誰にも渡さない」 「うん…」 しっとりと抱き合う姿に芳しい未来を信じて……。 遥かなる恋路の始まりに君を知りぬ… ≪終≫ ≪あとがきでっす≫ コード×シグ♀の電脳空間出会い編でした。なかなか筆が進まずに苦労いたしました。女の子ヴァージョンだとこんな感じでどうかしら?ってことで。『コードがお父さんから恋人になるまでの話』じゃないですからね! Sさん!←私の友人です。当たらずとも遠からずですが(苦笑)。 本当は『オラトリオに見つかった』…とか考えてたんですけど、原作の流れと連動しなくなるので止めました。女の子って時点ではずれてるからやってもよかったんですけどね。まぁ、オラトリオに見つかったらまず食われてるでしょうね、シグナル(核爆)。 じゃあ、こんなかんじで、あとよろしく♪ |