桜の夢春の恋


桜東風吹く、という雅な表現なんか君は気にしないだろう
ただ、ああ春なんだなと思うだけで
足元に芽吹く花に目を留めて、綺麗だと微笑む…。


そんなことを思いながらガオンは旅路にあった。周囲には春の気配が立ち込めていて足取りも軽い。
もはやコートの必要もなくて持っていたカバンに詰めてしまった。
桜も地方によって咲き始めているという。
ガオンは途中で薄く染まっている場所を見つけた。そうやら満開の桜らしい。
「ほう、これは」
遠景からでも充分過ぎるほどだが、近づいてみると更なる美しさに圧倒される。
植えてあるのは染井吉野だろうか、薄い花弁が儚さを漂わせる見事な桜だ。それが道なりに何本も植えてある。
桜並木になっているのだ。
ちょうどいい、ここで昼食にしよう。
そういってガオンが木の根元に腰を下ろした瞬間。
「きゃあああ!!」
悲鳴と共になにかが落ちてきて、ガオンはその下敷きになった。
「な、なんだ…?」
「あたたたた……あれ? ガオンじゃないか?」
聞きなれたその声にガオンは何とか顔をあげた。槁の外套に笠をかぶったその人をガオンはよく知っている。
「ゾロリじゃないか」
「いやー、久しぶりv」
「久しぶりなのはいいが、いい加減に降りてくれないか…」
「あ、悪い悪い」
そういうとゾロリはガオンから降りて彼の背中や胸元をはたいてやった。どうやら怪我はなさそうである。
「お前のおかげで助かったよ」
「何をしていたんだ、あんな木の上で」
ゾロリはふとはたく手を止めた。
「いや、こんだけ咲いてるんだからどっかに実が成ってないかなと思ってさ」
探していたら毛虫が出てきて、驚いてバランスを崩して落ちてしまった、とゾロリは言った。
ガオンは呆れた。
「…この木の実は食用にはならんぞ」
「え、そうなのか?」
「ああ、染井吉野は園芸品種だから。果樹を狙うんだったら桜桃にするんだな」
「なんだ、それ」
「ミザクラといって食用品種だ」
「ふーん…」
実が成らない、成っても食べられないと聞かされたゾロリはつまらなそうに小さく頬を膨らませた。
ゾロリにとって学術的なことなど興味はない、問題は自分が楽しめるか否か、あるいは食べられるかそうでないかということである。
笠を取ってガオンの横に腰掛けるゾロリが男装の麗人だと知ったのは初めて出会った時だった。
がむしゃらに進みつづける彼女とそのお供はなんの装備もなく雪山に突入し遭難した。
バカな旅人がいるものだと思いつつ、放ってはおけなかったので救助した。
雪で冷たく濡れた服を脱がそうとしてゾロリが女であることに気がついたのだ。
ピンと伸びたキツネの耳に柔らかそうな毛で覆われた長い尻尾。そして煌く月の髪と漆黒の瞳。
ガオンは自分の中になにか温かいものが芽生えたことに気がついた。それが恋だと知ったときにはもう彼女とは別の道を歩んでいた。
「食べられないのか…イシシとノシシががっかりするなぁ…」
「そういえば、双子は?」
いつも彼女の周りでちょろちょろと目障りな双子の姿が見当たらない。
「ああ、あいつらなら罰としておつかいに行かせた」
「おつかい?」
「あいつら、夜中にこっそりもの食ってやがって、何にも残ってないんだ。あんまり減りが早いから問い詰めたら白状したよ。というわけで近くの街まで買いにやらせた。朝からなにも食ってないんだ」
「…そうか」
愚痴をこぼしているわりに、彼女はとても楽しそうに笑った。なんだかんだ言ってあの双子が可愛いらしい。
ガオンは持っていたランチボックスを差し出した。
「よかったら、食べるか?」
「え、いいのか?」
食べ物と聞いて彼女の目が明るく輝いた。ガオンにしては珍しくおにぎりと唐揚げを持っていた。
「なんかイメージ違うよな」
「ほっとけ」
ゾロリの手が宙をさ迷う。どのおにぎりにしようか悩んでいるんだろう。けれど彼女の手はおにぎりも唐揚げも掴まなかった。
「…やっぱりいいや」
「…遠慮しなくていいんだぞ」
「イシシとノシシに悪いだろ。帰ってくるまで待つよ」
ひらひらと手をふった彼女をみて、ガオンはなんとなく自分の膝にランチボックスを引き取った。
食べづらくてふたを閉じてしまう。
「お前は食べていいんだぞ」
「…一人では食べづらいだろう」
「…そっか」
ゾロリはガオンが気を使ってくれたのだとわかるとそのことにはもう触れなかった。
春の日差しを受けながらふたりでゆっくりひなたぼっこ。
「いい天気だよなぁ…」
「…ああ」
黄色いふわふわの尻尾がパタパタと揺れる。今日の彼女はなんだか機嫌がよさそうだ。
ふと、彼女の視線が地面に落ちているのに気がついた。
「ガオン、たんぽぽだ、たんぽぽが咲いてるぞ」
小さな花に何が嬉しいのか、彼女はちぎれんばかりに尻尾を振ってガオンを呼びつけた。
彼女に教えられるまでもない、ガオンの周囲にだってたんぽぽは咲いている。ほかにも名の知れない花が無数に足元を彩っている。
「よかったー、これで当分食うには困らないよな」
「何っ?」
「おお、つくしだ、つくし。よもぎにドクダミ、わらび〜〜、これだから春は好きさ〜♪」
山菜や野草には事欠かない季節である。しかしながらガオンは驚きを隠せない。
ただ野に咲いているだけの草花が食べられるとは。
そんなガオンをよそにゾロリは野草取りに必死だ。食べ物はいくらあっても困らない。
(そうか…たんぽぽは食べられるのか…だが一体どこを……)
ガオンは迷った。花ではなさそうだし、種も綿毛なので食用にはなるまい。となると葉か茎か、あるいは根ということになる。
(葉…が、食べられそうだ)
何を思ったのがガオンはたんぽぽの葉を一枚取るとあろうことかそのまま口に突っ込んだ。そのままもしゃもしゃと噛んでみる。
「〜〜〜!!ガ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ン!!」
「うわぁぁ!! お前何やってんだっ、吐けっ、吐き出せっ!!」
口中に広がった苦味に耐えかねて綺麗なお顔が歪んでいる。今更吐き出せないのであわてて水で流しこんでしまうとようやく一息ついた。
「大丈夫か、お前」
「食べられないじゃないか、ゾロリ」
「ばか。そのままで食べられるわけないだろう? ちゃんと灰汁抜きして、それから塩茹でにしてマヨネーズで食うんだよ」
基本的に山菜や野草に生で食べられるというものはほとんどないのでよい子はまねをしないように。
「大丈夫かぁ?」
「ああ、なんとか…それよりもいつもそんな物を食べてるのか」
「だからちゃんと調理してるって」
いつも無計画に旅をしているように見えるが食料に関する知識についてはゾロリのほうが何枚も上手のようだ。
ちゃんと計画を立て、日数を決めて旅をしている自分とは違う。
彼女には戻る場所がない。踏み固められた土だけが道とは言わない。
待ってくれている人もいない。
失踪した父親、幼いころに死んだ母。
――なにもかもが自分と違いすぎる。
でもだからこそ。
彼女は強い。
失うことを知っている儚さと、もう失うまいと努力する力が彼女の中に同居していて、それが彼女をしなやかに飾り上げる。
彼女のうわべの美しさだけに目を奪われるとその本質を見失う。
ガオンはゾロリに恋をした。
「…いつまでこんな旅を続けるんだ?」
「いつまでって…玉の輿に乗るまでさ」
ゾロリはう〜んと背伸びした。ふっと息を抜くと穏やかな表情に戻る。
「小さいころから夢だったんだ。ママはひとりで俺を育ててくれた。小さかったから何も出来なくて…大きくなったらお金持ちと結婚してはやくママを楽にしてあげようってそればっかり考えてた」
もちろん、まじめに働くという選択肢も捨ててはいなかったが。
「けど、それも叶わないうちにママは死んだ…俺は一人になった。もう失うものなんてないから、だったらいっそ王子様でも探してみようかなって…旅に出た」
語尾がだんだん小さくなっている。死んだ母親でも思い出しているのだろうか。
ガオンは思わず、彼女を抱きしめた。
そうしなければならないと、ガオンの中の何かが言った。
抱きしめられた拍子にゾロリの髪を止めていた金具が落ちて、さらりと背中に流れた――結い跡のないしなやかで艶やかな金色の髪が。
「が、ガオン…」
「私じゃ、だめか?」
「え…」
ガオンの胸に押し付けられるようにして抱きしめられているゾロリにガオンの囁きは聞こえなかった。
「私では、お前の王子様にはなれないか?」
満月の夜、たった一度だけ触れ合わせた肌を忘れられなくて。
『俺様は狐だぞ』
狐でないものが狐と交わることは場合によってはその身の破滅すら意味する。
ほかでは満足できなくなってしまうことなんてましなほうだ、とも。
彼女の言うとおりになった。でも後悔なんかしていない。彼女を求めるココロは止めようがなかった。
「ガオン…俺は…」
「愛してるんだ、ゾロリ」
耳元で囁かれる甘い言葉にゾロリは頬を真っ赤に染めた。
「ぅお、俺様も…お前のことは……その……嫌いじゃ…ない」
照れて耳がへにょんと寝ているのがとても可愛い。ガオンはゾロリの頬に手を添えるとそっと上を向かせた。
「ゾロリ…」
「ガオン…」
ゾロリはそっと目を閉じた。ガオンの呼吸をだんだん近くに感じ始めた。
もうすぐ唇が触れ合う。
そのとき。
シューッ、ガゴンッ!! コン、コロコンコンコン…
目を閉じていたゾロリにはそれだけ聞こえた。何事かと思ってぱっと眼を開けると頭を抱えてうずくまるガオンと鼻息も荒い双子が目に入った。
どうやらガオンは缶をぶつけられたらしい。
「ガオンっ? しっかりしろっ」
「〜〜〜〜!! なんなんだ、お前らあっ!! 私になんの恨みがあるんだッ!!」
ぎっと睨みつけられた双子はどこ吹く風。手にはまだシャケ缶を持っている。まだ投げつける気なのだろうか。
「こらこら、お前たち。危ないからやめろ。たまたまガオンに当たったからよかったけど俺様に当たったらどうするんだ」
「せんせに当てないように投げてるだ」
「コントロールには自信があるだよ」
…師弟揃ってさりげなく容赦ない。
「せんせにちょっかい出すなって何遍も言っただよ」
「オラたちせんせを守ろうとしただけだ」
シャケ缶を取り上げられてなおも言い縋る双子をなだめながらゾロリはそっと後ろを振り向いた。
「あーあ、たんこぶになっちゃってるなぁ」
ずきずきと疼くたんこぶを押さえるガオンの目が少し潤んでいる。相当痛かったらしい。
「…お前たち」
ゾロリの声が、少し低く響いた。
「俺様を守ろうとしてくれたのは嬉しいけど、ものには限度ってもんがあるぞ。俺様お前たちにはたくさんのいたずらを教えてきたが人を怪我させるようなことは教えなかったはずだ」
ゾロリは振り向かない。イシシとノシシは彼女を怒らせたことに気がついた。
「…せんせ」
「俺様じゃなくて、ガオンに言うことがあるだろう?」
イシシとノシシは顔を見合わせて頷いた。
「すまねぇだ」
「ごめんなさいだ」
ぺこりーと頭を下げるとゾロリは小さく苦笑した。
ちらとガオンを見やる。彼もわかってはいるらしい。ゾロリを見て頷いてくれた。
「わかればいいんだよ。さ、このタオル濡らしてきてくれ。冷やしてやらないといけないからな」
イシシとノシシはにっこり笑うと小さな足でぱたぱたと駆け出した。
その後姿を見送ってゾロリはガオンに向き直る。
「…悪かったな、ガオン」
「ゾロリ…」
「悪気があったわけじゃないんだ。ただあいつらにしてみれば俺様が誰かのものになるのがたまらなく嫌なんだなろうな。なんとなくだけどそれはわかるよ…」
そう言うとゾロリはガオンのたんこぶにそっと唇を寄せた。
困ったような微笑を見せるゾロリにガオンはしばし見とれていた。
(こういう顔もするのか…)
そしてゾロリを攻略するためには双子を先に陥落させる必要があることに気がついた。同時にそれが容易でないことにも。
「あの双子は…」
「ん?」
「あの双子はお前のことを母か姉のように慕っているんだろうな」
「…多分な」
それ故に、容易ではない。慕っている女性を守ることこそ男のなすべきことだ。それを他人に譲るということはその女性自身をも譲ったことになる。
だが幸いにして手元には手付かずの唐揚げ弁当が残っている。手懐ける第一歩はここからだ。
「せんせ〜」
「タオル濡らしてきただ〜〜」
「ご苦労さん」
ぽてぽてと走ってきた双子を労ってゾロリはタオルを受け取った。少し固めに絞ってガオンのたんこぶに当ててやる。
双子も心配そうに見守った。
しばらく当てていると疼きがなくなって落ちついてきた。ガオンはそっとタオルを外す。少し長めの前髪が軽く濡れている。
「もういいようだ」
「そいつはよかった」
ゾロリも双子もほっと胸をなでおろした。
「さ、お前たちもおなか空いたろ? もう昼飯の時間だな〜」
見上げるとお日様はいちばん高いところで春の野を照らしている。ガオンは思い出したかのように引っ込めていたランチボックスを差し出した。
「あ、ゾロリ、これを」
「あ、そっか。それがあったっけな。おーい、唐揚げ弁当ゲットしたぞ〜〜」
「唐揚げだか〜♪」
「せんせー、たべたいだー」
ぴょこぴょことゾロリの周囲を跳ねて回る双子にとってそれが誰の物だったかはあまり気にならないらしい。
食べ物は食べ物。それが彼らの主張だ。
ガオンに塩を送られている格好なのにも気がついていないところはまだまだお子様なのだろう。
それから4人でなんとなくお弁当を囲んでみたりして。



「他愛ないなー、腹いっぱいになったら眠くなっちゃったんだな」
すかピーと軽やかな寝息を立てて双子は眠っている。ゾロリは自分の外套をかけてからそっとそばを離れた。
まるで母親のように双子を見守るその仕草にガオンは新鮮な驚きを得た。
きっとその顔は忠実な双子だけにみせるものだろう。
いつか彼女と暮らせる日が来たとき、ゾロリは自分にもああいう顔をしてくれるのだろうか。
それだけ考えて、ガオンは読んでいた本を閉じた。
(――自分はまだ未熟過ぎる)
双子に缶をぶつけられるほどだ。そしてゾロリに対する自分の思いがどれだけのものかも同時に知る。
(重症だ…)
狐と交わることを決めたあの日から、もう心は離れられなくなっていた。肌を合わせてからそれはどんどん強く大きくなっていく。
「ガオン…大丈夫か?」
「うわっ、ゾロリ!?」
思考の中に突然現れたゾロリに驚いてガオンは思わず声をあげる。
「なんだよ、さっきから呼んでるのに」
「あ、ああ、なんだ?」
「痛まないか? たんこぶ」
そっと伸びてくる繊手がガオンのこぶに触れる。こぶは痛くないけれど、心が疼くのを感じる。
「ゾロリ…」
すっと伸ばした腕の中にゾロリは吸い込まれていくようにゆるりと身を預けた。
「さっきはイシシとノシシのせいでお預け食っちまったもんな」
いたずらっぽい瞳がくるんと揺らめいてガオンを捕らえた。捕らえられてもいい、どうせ逃げようなんて思わない。
捕らえられたるは狼か、狐か、はたまた両方か。
「嫌いじゃないよ、ガオン」
「はぐらかすな、ゾロリ」
「これで精一杯なんだけどな…」
くすくす笑う唇を塞ぐ。もう邪魔は入らない。
二人を見つめているのは満開の桜だけ。
「…春は好きだよ。寂しくなくなるからさ」
「なんでだ?」
「冬は狐にとって恋の季節だからさ。…その……俺様も、さ。どんな男よりもお前がいいかなって…今更ながら思い始めた」
「そういえばそんなことを言ってたな」
「正直言うと…寂しかった。お前に会えなくて…」
「ゾロリ…」
腕の中の彼女をもう手放したくないと思った。けれどどんなに力をこめても、どんな言葉を囁いても彼女を引きとめる術はない。
ゾロリは自由奔放な風なのだから。
お日様の光と月の雫を浴びる狐はきらきらと輝きながら忠実な双子とともに道なき道を行く。
だから…
「…次はいつ会えるかな」
ガオンは少し寂しげに呟いた。相反する思いがぶつかりあって、結局彼女の好きにさせるという方向を取った。
そんなガオンの心情を読んだのか、ゾロリは少しきつく抱きついた。
本当は、自分だって離れたくないけれど――でもその続きが見つからなくて。
いつか答えを見つけたとき、そばにいてもいいのだろうか。それまではきっと互いに旅の空。
「いつでもさ。俺様たちは会いたいときに会える。これまでだってそうだったろう?」
「違いない」
お別れに頬に軽く口付けて、ガオンは名残惜しそうにその場を去った。
「もう、行くのか?」
「…双子が目を覚ますと厄介だからな」
「本当に悪かったな、ガオン」
「なに、構わない」
薔薇一輪、残して――ここに、心に。



「あれ? せんせ、ガオンはどこさ行っただ?」
二人同時にのっそりと起きあがってきょろきょろと周囲を見まわす。双子の目にはガオンが映らなかった。
ゾロリはまだ寝ぼけているノシシを起こす。
「お前たちが寝てる間に行っちゃったよ」
そう言うゾロリの胸元に真っ赤な薔薇一輪――ガオンが去り際に必ず残していく出会いの証。
イシシは少し不安げに聞いてみた。
「せんせー」
「ん? どうした?」
「せんせーはガオンのこと、好きなんだか?」
双子の言葉がいまいちピンと来なかった。けれど彼ならりに思うところがあるらしい、ゾロリは何気ない微笑を浮かべて答える。
「…好きだよ」
ゾロリの言葉にイシシは寂しげに顔を伏せた。聞いていたノシシも同じように。
いつか自分たちから離れるだろう日がくることはわかっていても、それが今だと思いたくない。
双子はしっかりとゾロリに抱きついた。
「おいおい、どうしたんだよ」
「せんせー、オラたちがせんせーの王子様になるだ〜〜」
「ガオンには負けないだ〜〜」
しっかりと宣言してくれた双子が可愛くてたまらなくて。
「…ありがとう、お前たち…」
ゾロリはしっかりと双子を抱き返した。



春の野に一匹の狐
愛しくてたまらないと思うのは誰あろうか、君
あかねさす紫野行き示野行き
旅路の空に桜色の夢を見て



またどこかで出会いましょう
いつか答えを見つけたのなら
姫も王子も、いつも君のそばに





≪終≫




≪あとがきしながら反省会≫
…えーっと、ガオン×ゾロリ♀で、とうとう双子の王子様宣言までやっちゃったよ(笑…うしかないじゃん?)
珍しくゾロリせんせ、ガオンを引きとめてますね、いっつもガオンのほうからいなくなっちゃうのでたまにはせんせ、引きとめてみませんかってことで。
しかし、双子にシャケ缶投げつけられるっていうのはどうだろ…なんて思いつつ、楽しかったりして(笑)
ちったぁ反省しろや(つ・∀・):・'.::・Σ====Σ≡つ)゚Д゚):∵ぐはっ・・・((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル 注: 文字用の領域がありません!

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