ホットミルク 優しい色とほんのり甘い香りのホットミルク 寂しい夜にそばにいてくれた君のように 寂しさに疲れた心を癒してくれる 「ん…」 ふと寝返りを打ったゾロリを見つめて、ガオンは誰も見ていない苦笑を浮かべた。すっかり寝入っている彼女の眠りを妨げないようにそっと体を起こす。肌蹴た胸元にそっと手をやり、お気に入りのガウンを直してやるとガオンはするりとベッドを離れた。 その拍子にゾロリは小さく声を上げて寝返りを打った。ガオンは微苦笑しながらクリスマスプレゼントとして彼女に贈った巨大な熊のぬいぐるみを抱かせる。ゾロリはしっかりとそれに抱きついた。 久しぶりに彼女が城を訪れてくれたのは嬉しいが、タイミング悪く明日は会議が入っていた。この城の王子として、あるいは次代の王としてやらなければならないことはたくさんある。ゾロリを愛したい気持ちは充分すぎるほどあったのだが今日は泣く泣く我慢した。彼女もそれをなんとなく察したのか、何も言わずに黙って寝てくれた。ただ、彼女が眠るまで一緒にいたかったのは確かだ。ガオンは自分も寝てしまわないように気をつけながらゾロリを寝かしつけて仕事に戻った。 ベッドスペースから見えない位置にあるデスクに向かい、パソコンを起動させる。 来年の予算案、新法案、諸外国との国交、福祉など数え上げればきりがない。 ガオンはこんな仕事をイヤだと思ったことはない。生まれたときから帝王学を学んできた彼にとってこんなことは当然といえた。母シンシアを助けていくために自分にとって必要な知識であり技術である。 しかし自分には博士としての時間が欲しかったことも否定できない。ゾロリはそんな博士としての彼の中に飛び込んできた小さな存在だった。 初めて出会ったときは同じメカ好きとして惹きあうところはあったのだが、よもやこんなふうに思いあう間柄になろうとは思いもしなかったのだ。やがて彼女に自分が王子だと知れても、その関係は変わらなかった。ただひとつ、肌と肌とを触れ合わせるような深い仲になったこと以外は。 パソコンが起動するとガオンはキーボードを見もせずにプログラムを呼び出した。昨夜遅くまで作っていた資料の最終校正をしようと思っていたのだ。画面をスクロールさせ、一字一字丁寧に確認したあと、念のために校正ソフトにもかけてみた。 文章の校正が終わると今度は表計算ソフトを呼び出し、昨年の国家予算の収支を確認し、新たに今年度の予算案と比較する。 「農業関連の予算はきちんととっておかないとな。それに特別支出についても再考する必要があるな」 今回の予算案が作成される前に地球が滅亡するという騒ぎがあったために組まれた特別予算をそのまま次年度に回すかどうかの審議が行われる。結局地球は今ベッドの上ですやすやと寝息を立てているゾロリの発案と彼女を取り巻く仲間たちの手によって救われた。特別予算は一銭も使われることはなかったのである。 「どうしたものかな」 無理に計上する必要もなかったが、このままにしてもおけなかった。ガオンはしばらく思案したあと、重臣たちの意見を仰ぐことにしてこの件は置いておくことにした。どうせ彼一人で決めることではないのだ。 そうだ、これは案なのだからある程度の見通しを立てつつもそんなに完璧に作り上げることはない。 王族に必要なのは傲慢な政治手腕ではなく、臣下たちとの協議を図れる柔軟さなのだ。母王シンシアもそうやってこの国を保っている。 キーボードを叩き、マウスを操作する彼の手が、ふと止まる。 女王シンシアを悩ませているひとつの事例が頭をよぎったからだ。 それはガオンの妃のことだ。 シンシアを悩ませているのはガオンの外歩きではない。むしろ母は彼の外遊を尊重している節がある。曰く、王子という身分を伏せて庶民の暮らしを見るのも良い、と。そしてその度に母はこういうのだ、『ゾロリ王女のように完璧にお忍びしなくてはダメよ』と。 そう、母はゾロリを気に入っている。そしてガオンの妻にと願っている。 ゾロリもシンシアを嫌いではない。幼いころ母を失った彼女にとってシンシアは懐かしい母を思わせるのだろう。 しかし困ったことに彼女は王女ではない。王家の血など混ざっていないのだ。 かいけつゾロリ――世間を騒がす快盗の正体がゾロリなのだ。もちろんガオンとしてはそれを承知の上で彼女との交際を続けているわけだが、いざ結婚となると、はいそうですかと行かない現実が待っている。自分は王族で、彼女は曰くつきの庶民で。 その道は決して平坦ではあるまいが、自分たちで望んだ道だから。たゆまず歩むしかない。 ガオンはふうとため息をついて眉間を押さえた。パソコンの画面を眺めるのも少々辛くなってきた。 だが休んでもいられない、もう少しで資料が仕上がるのだ。ガオンがパソコンに向かおうと手を退けた時、頬にほわっと温かいものが当った。 ふと横を向けばゾロリがほかほかのタオルを持って立っていた。 「ゾロリ…」 ガオンの呼びかけにゾロリは小さく微笑んだ。 「目が疲れたんだろ? 少し温めれば?」 そういって少し心配そうな顔をした彼女の気遣いに、ガオンは素直に応じた。 「ありがとう…」 ガオンは上を向いてぬれたタオルを目に乗せた。目元がゆっくりと温められて気持ちがいい。全身的な疲れも癒されていくような気がした。 タオルの温熱時間はごく僅かですぐにぬるくなってしまう。ちょうど目の疲れも和らいできたのでガオンはそれをはずした。 「ありがとう、ゾロリ。起こしてしまったかい?」 ゾロリはタオルを受け取りながら首を横に振った。 「勝手に目が覚めたんだよ。そしたらお前がいなかったから」 デスクライトだけという薄明かりの中でゾロリは笑って見せた。 「なぁ」 「ん?」 「邪魔しないから、そばにいてもいいか?」 ガオンはキーボードを打つ手を、一瞬止めた。おおよそ、彼女の言葉とは思えなかったのである。が、彼は平静を装って構わないとだけ言った。 ゾロリにはどんどん甘えて欲しいと思うが、どうすれば本当に彼女が甘えられるのか。ガオンにとっては思案の為所だ。 多分、今のはさりげなくだが甘えていたのだろうと思う。 ゾロリはタオルを片付けてくるとそこらへんからスツールを持ち出し、ちょこんと座った。嬉しそうに尻尾を振っている。 「寒くないようにしてな」 「お前は寒くない?」 「ああ、大丈夫だよ」 そんな彼女の心遣いだけ嬉しかった。ガオンがキーボードを打つ速度も自然と上がる。 あとは法律案だけを作ってしまえば仕事は終わりだ、ゾロリを抱きしめてゆっくりと眠ることが出来る。 ゾロリはそんなガオンをじっと見つめていた。 「すまないな、退屈だろ?」 「邪魔はしないっていったろ? いいから早く終わらせろよ」 邪魔はしないがやはり退屈はするらしい。ゾロリは尻尾を上下左右に振ってみたり、窓の外を覗いてみたりと椅子にじっとしてはいなかった。 ガオンがキーボートを叩いてデータを保存する。そしてプリンターを起動させて資料を印刷することにした。 音を立てて紙を吐き出すプリンターを、ガオンは見向きもしない。印刷している間に他の資料の製作にかかっているのだ。 ゾロリは床に落ちたプリントアウトを拾い上げ、覗き込んだ。最初の一枚は表紙だったらしく、大き目のフォントでタイトルが書いてあるだけだった。それから2枚目、3枚目と落ちてくるのをゾロリは丁寧に拾い上げて順番どおりに並べた。そして数十枚に及ぶ印刷が済んでも、ガオンはまだそれに手をつけようとはしなかった。 こんなに集中したガオンを見るのは、初めてかもしれない。自分を見つめるあの熱っぽい瞳とはまた違う。 ゾロリはその紙の束をぱらぱらとめくってみた。が、数字やわけのわからない政治用語ばかりで埋め尽くされたその書類はつまらない。ふうとため息をついて、その束をそっとデスクの隅に乗せ、また椅子の上に戻った。 どれくらいそうしていただろう。ガオンの指が最後のキーボードを叩いた。そして床の上に散らばっていただろうプリントアウトを拾おうとして既に集められているのを知った。 「君が?」 ゾロリはこっくり頷いた。が、彼女は椅子の上で寝かかっていた。起こすのも可哀想かと思ったが背もたれもないこの椅子ではいつ落ちるかわからないので頬を撫でる様に叩いて起こした。 「こんなところで寝るんじゃない、ゾロリ」 「あ…ああ? あ、俺寝てた!?」 ゾロリははっと姿勢を正した。ガオンが目の前で苦笑しているのがなんとなく恥ずかしい。 「君が、書類を整理してくれたんだね」 「俺にはそれくらいしか手伝えないからな。もっと何かできればいいんだけど」 「私は君がそばにいてくれるだけでいいけどな」 「言うと思ったよ」 ゾロリはくすっと笑った。ガオンは彼女が束ねてくれた書類を抱いて今度はコピー機の前に立った。ゾロリがその後ろについている。 「何すんの?」 「コピーだよ。会議資料として配らないといけないからね」 女王シンシアと重臣たちなど会議に出席する50人分を今から作成しなくてはならない。コピーがすんだら今度はそれを拾い集めて冊子にするのだ。 「王子様なのに。誰かにやらせればいいじゃん」 「自分で出来ることは自分でやるよ。それに会議資料の冊子を作るメカを導入したからな」 「ああ、印刷工場にあるやつな?」 メカの話ともなるとゾロリも興味津々だ。二人を結びつけたのは他ならぬ雪とメカだったのだ。ガオンがそのメカを見たいかと聞くと、ゾロリは嬉しそうに何度も頷いた。 「じゃあコピーが終わったら行こう」 「ここにはないのか?」 「会議棟の事務局においてあるんだ。誰でも使えるようにね」 そういったそばから紙切れで、ガオンはパネルを開いてトレイを引き出し、紙の補充をした。多分、もう一回くらい補充を余儀なくされるだろう。それくらい予算案決議の時期はなにかと忙しいのだ。コピー機のメンテナンスも自分でこなすガオンにとってそれはなんでもないことだった。 「なあ、ガオン」 「なんだい?」 「なんで秘書とか置かないんだ? いたほうが楽なんじゃないのか?」 ゾロリは1ページの印刷が終わる頃を見計らって、積み上げられたプリントアウトを脇の小さなデスクによけた。あんまりおいておくと実は詰まる原因となることがある。そんな彼女の作業を見ながらガオンはふと頬を緩ませる。 「なんでも自分でやらないときがすまないんでね。だが臣下や召使たちの職を奪わないように気をつけてはいるよ。それに私が秘書を置くとここを抜け出して君に会いに行くのも面倒になる。それでも君は置けと?」 ガオンのいたずらっぽい笑みにゾロリは珍しく頬を染めた。 「ばか。俺はお前が大変なんじゃないかって心配しただけさ」 「そりゃすまない。でも私は君を秘書にしたいよ」 ガオンの言葉にゾロリはぱっと顔を上げた。彼の手がそっと自分のそれを包む。ゾロリはそれを退けるでもなく握り返すでもなくそのままにしていた。というよりあまりに突然すぎて動けなかったというほうが正しい。 「ガオン…」 「意外だったが君は細かいところに目が届くんだな。本当に邪魔はしなかったがそれ以上に手助けをしてくれる。それに君とずっと一緒にいられるし…」 「…俺は秘書よりお妃様のほうがいいなー」 そういって上目遣いに自分を見つめている彼女の瞳に小さな不満が見えて、ガオンはふっと口角を上げた。 「そうだったな。君は私の…」 ゾロリの頬に手を添え、そっと上を向かせた。彼女もそれに応じて目を閉じる。 唇を近づけようとしたそのとき。 二人の行為にやきもちでも焼いたかのようにコピー機が電子音を鳴らした。もう少しで触れるというところまで近づいていた二人は静寂を破るその音に弾かれたようにばっと離れた。 「な、なんだ?」 「あー。また紙切れだって」 ガオンが再びトレイを開いている間に、ゾロリは紙の塊を持ってきた。びりびりと外装を剥がし、ガオンに渡す。それをセットしてトレイを締め、ボタンをおしてリスタートさせると機械は再び動き出した。 なんとなく邪魔が入った二人はそれからコピーが終わるのを無言で待っていた。 「あれだ、拍子抜け…だな」 「そうだな…」 二人は顔を見合わせずに言った。 コピーが終わるとゾロリは10秒で着替えた。さらに書類の山を抱えて会議棟の扉を開けた。警備員が立っているだけで他には誰も居らずに閑散としていた。 ガオンは持っていたカードキーで中に入り、書類を抱えたゾロリとともに冊子作成メカのあるところまでゆっくりと進んだ。 「随分デカイ会議棟だな」 「先々代の王が面白がって作ったんだそうだ。普通の国内会議だけでなくレセプションもここでやるんだ」 「あ、じゃあこの前の全国王様大会の会場は…」 「ここだよ」 ガオンはなんでもないように笑い出した。 「そういえばなんか見たことあると思ったんだよなー」 書類を抱えなおしたゾロリはガオンの後ろについている。ガオンは鍵を持っているため、抱えている書類は少し少なめだ。ある一室の前まで来るとガオンはカードキーを取り出してその部屋の鍵を開けた。 中にはどんなメカがあるのだろう。ゾロリはワクワクしながら中に入った。ガオンが電機のスイッチを入れる。 「これが冊子作成メカだよ」 ガオンの紹介を受けて、ゾロリのテンションは一気に下がった。 「なんだよ、卓球メカじゃん」 「本来は冊子作成メカなんだよ。それをあのイベントにあわせて改造したんだ」 そういうとガオンは卓球メカならぬ冊子作成メカのスイッチを入れ、必要なデータを入力して起動させた。中心のマザーコンピューター、通称ママンメカの腕に乗った子供たちが紙の束をぺらぺらと拾っていき、ママンの手の先にあるホチキスで止めていく。50部の冊子はあっという間にガオンの前に積みあがった。ゾロリは今度こそつまんなそうにその場にしゃがみこんでいた。 「どうしたんだ?」 「いや、拍子抜けしてさ。どんなハイテクメカが来るかと思ったら」 「ハイテクだと思うがねぇ…」 そういうとガオンは冊子を確認して、それから入力したデータをクリアにした。次に使う人のための操作である。二人は部屋のすべてのスイッチを落として出て行った。 会議棟を出ると彼らと入れ替わるように書類の山を台車に積み込んで走ってくる人がいた。これから冊子にするのだということはすぐにわかった。 ガオンは隣を歩くゾロリの存在が嬉しかった。思わずじっと見つめてしまう。 「なんだ?」 「あ、いや」 不躾に見ていたかと、ガオンはふと視線をそらした。 「なあ、お前の部屋、牛乳とかある?」 「なんだい、いきなり」 豆鉄砲を食らった狼も珍しいと、ゾロリは小さく笑った。 「いや、牛乳がないなら厨房…っていうの? 忍び込まないといけないかなーって」 「忍び込まなくてもそれくらい。一体何をするつもりだい?」 「…疲れたときにはほっとしたいだろ」 書類を25部抱えている。ゾロリとガオンで、半分ずつだ。 部屋に戻るとゾロリはガオンに書類を預けてそのままミニキッチンに入った。王子の部屋には一通りの施設がある。 ガオンは冊子になった書類をデスクに置くと、ティーテーブルに座った。 それからしばらくして、ゾロリがトレイを持って現れた。柔らかい湯気を上げるおそろいのカップが二つ。 「待たせたな」 「一体何をしてたんだい?」 ゾロリはそのカップをガオンの前において、自分も向かいに座った。 「ホットミルク作ってたんだよ。眠れないときとか、疲れたときとかにいいんだって。温まるし」 「ゾロリ…」 「ママがよく作ってくれたんだ」 ゾロリはゆっくりとカップを持ち上げて自分で作ったホットミルクを口にした。ガオンはその白い飲み物を見つめた。 母、シンシアも王位に着く前にはよく作ってくれた。母が女王になった今はもう家事と呼ばれる一切のことをしなくなったが、母であることに変わりはない。 ガオンはそれをゆっくりと口に含んだ。ほのかな甘さがふわっと広がって心地良い。そしてそれをゾロリが自分だけのために作ってくれたという事実がまた彼を幸せにしていた。 彼女は自分のよき妻に、そしていつか良い母になってくれるだろう。 ガオンは目の前の彼女を見つめた。 「なんだよ」 「いや、幸せだなと思ってね」 そういうとガオンは冷えかけたミルクのカップを置いた。 「いきなり何言ってんだよ、忙しくて壊れたか?」 「…そうかもしれないな」 苦笑して僅かに顔を伏せたガオンに、ゾロリはゆっくりと近づいた。 「ガオン…」 そして椅子の背ごと、彼をそっと包んだ。 「俺でよかったら、直してやろうか? 修理は得意なんだ」 程よい重さと温かさが気持ちよかった。 ガオンはふと顔を上げ、そこにあるゾロリの唇に自分のそれをふわりと寄せた。 ゾロリは拒まなかった。 彼が望んでいることを、知っていたから。 「疲れてるんだよ。一緒に寝てやるから」 「…君を抱けないのが残念だよ」 時計の針はとっくに2時を回っていた。草木さえ眠っている時間にふたりだけこっそりと幸せな時を過ごしている。 「何時に起きるんだ?」 「朝食が8時だから7時には…ね」 「5時間も寝れば充分だろ」 そういうとゾロリはガオンの髪を優しく撫でた。 空になったカップだけそこに残して、ふたりはベッドに向かう。洗い物を置き去りにするのは幼い頃からの癖というか習性であまりしたくはなかったが、それでも今はガオンのそばにいてやりたいと思った。 ガオンはそれを感じていたのか、終始にこやかに笑っていた。夜着に着替えてベッドに入る。巨大なクマにはちょっと中座してもらおう。 「君のおかげで今夜は少し眠れそうだよ」 「大変だな、王子様も」 ベッドに入った途端、ガオンはすぐに寝息を立て始めた。 驚いたのはゾロリのほうだ。いつも自分を見つめていて、眠る時も起きた時も必ず甘い声で囁いていた彼がこんなにあっさり眠るところは見たことがなかった。伏せられたまつげは思ったよりも長く、ダーティブロンドの髪がさらりと流れて額を出している。 「…あ、やばい」 ちょっとだけ、かわいいかもと思った。でも自覚してしまうと彼のことがどんどん可愛く見えてくる。 「…重症かな、俺もこいつも」 ほんのわずかな幸せを ひとつひとつ抱きしめて いつか大きくなれたらいいと そう思って、ゾロリはガオンのそばに寄り添った。 「おやすみ、ガオン…」 ふわりと甘くて温かい、そんな夜がここにある。 優しい色とほんのり甘い香りのホットミルク 寂しい夜にそばにいてくれた君のように 寂しさに疲れた心を癒してくれる ねぇ、お味はいかが? ≪終≫ ≪懺悔の時間≫ ちっとも反省の色が見えないので今度から処刑の時間にしようかしら。 今回は久しぶりにちゃんと王子業に専念するガオン王子を書いてみました。二束の草鞋をはいているのはゾロリせんせも同じことですよねぇ。 最近はアニメにもちっともお出にならないので我慢の限界を超えました。今度はゑろでも頑張ってみようかしらww と言ってみる。 言ってみただけです。 |