5月2日に語ったものまとめです。
 

※ネタ前提。
  学園モノ。記憶喪失モノ。鷹羽学園。
  鷹羽学園とは…
  鷹羽リョウの親族間で遺産のいがみ合いが起こり、すったもんだの末、鷹羽リョウに全権が譲られてしまった。
  というわけで鷹羽リョウが理事長。
  リョウは鷹羽学園復興のためミニ四駆学部設立。(ミハエルとかを)勧誘し、星馬兄弟も勧誘。
  兄貴はそういうわけで鷹羽学園に入学。1年後、豪がやってくる。


第1章:
  豪がやってきてしばらく。
  豪と烈は学年が違うながらもルームメイトとして一緒に生活していました。
  そして、周囲には内緒ながらも、こっそりと兄弟愛以上の感情を持ち、付き合ってるような状態でした。
  ある日、烈と豪はとあることから大喧嘩してしまいます。
  豪は部屋を飛び出し、そして聞こえたのは車の音。
  烈が駆けつけると、豪が血を流して倒れていました。
  豪の腕の中にはマグナムと共に、見たこともないミニ四駆がありました。
  
  豪が眼を覚ますと、豪は全ての記憶を失っていました。
  兄のことも、喧嘩したことも、なにもかも。


第2章:
  豪は怪我はしていたものの、記憶がないこと以外はたいした事無かったため
  学園に返されました。
  烈は授業以外は豪につきっきりになるようになりました。
  WGPのビデオを見せても何も思い出さない豪ですが、走ることで思い出すかもしれない、という
  リョウの助言で、放課後は2台のマシンを走らせることにしました。
  そのころ、学園ではとつぜん機械が止まってしまったり、動いたりする現象が続発。
  リョウは解明に乗り出します。そして、それが豪が持っていた見知らぬミニ四駆ではないか、と
  思うようになります。

第3章:
  走っても走っても記憶はもどらない。豪がいらだっているのとは対照的に
  烈は記憶が戻らなくてもいいんじゃないか、と思うようになります。なぜなら、記憶をなくした豪に
  自分が恋人だったと告げていなかったから。このままでいれば、元の兄弟に戻れるんじゃないかと、
  思うようになっていました。しかし、豪にそんなことはいえません。
  ある日、建物内のコースで見知らぬミニ四駆を走らせたとたん、停電に。
  非常電源に切り替わり、兄貴がみたのは、破壊されたコースと、手に傷を追った豪。
  幸いたいしたことが無かったものの、烈は思い切って豪に言います。記憶を取り戻すのをやめようと。
  もう豪が傷つくのを見たくないと訴えた烈に、豪は「兄貴は知っていることを全て教えてほしい」と
  言いました。烈は思い切って、豪をベッドに押し倒しました。

第4章:
  何が起こったのかわからない豪に、烈は口付けをします。
  烈は、「自分たちは恋人関係だ」と告げました。豪はそれは禁忌だろう、といいます。
  うなずく烈。最初から覚悟はできていたのは豪のほうで、自分は覚悟ができていなかった。といいました。
  だから、豪を突き飛ばし、豪は自分を信じてくれないのか、と泣いて。部屋を飛び出していったこと。
  その後で、豪は記憶を失った。と烈は言いました。
  「兄弟に戻ろうと何度も思った。だけどダメだった」烈自身が豪を好きになっていた。
  思いが溢れて泣く烈に、豪は烈を出きしめ、「辛かったな」と一言。
  「自分が記憶が戻って、今のことを忘れてしまっても、豪にその思いをちゃんと伝えてやれよ」
  と言い、それでもあえて記憶は取り戻したいと言いました。
  「自分の事もある、けど。この迷子のミニ四駆の居場所を、見つけてやりたいから」と。

第5章:
  リョウは迷子のミニ四駆の正体をつかみます。そして、その事実を兄弟に伝えようとしましたが、
  兄弟は部屋にはいませんでした。次郎丸にも協力を求め、探すことにしました。
  その頃、兄弟は学園から離れた広場で、ミニ四駆を走らせていました。
  兄弟の前に一台の車が止まり、そのミニ四駆を渡せ、と迫る黒服。
  烈はソニックを囮に使うことで、黒服から逃げました。途中次郎丸に見つかり。二人は学園へと戻ります。
  そして告げられた事実。
  迷子のミニ四駆の正体は”兵器として作られた最強のミニ四駆”でした。
  名前を、”ディオマース・マグナム”。最速のミニ四駆マグナムと、最凶のミニ四駆ディオマース・ネロの掛け合わせ。
   磁力場を発生させるMGストーンはシャーシに癒着しており、取り外しは不可能。元のGPチップがマグナムのデータを元にしていたため、そう呼ばれたそうです。
  壊すか、二度と走らせないか、それくらいしか方法はありませんでした。
  豪は嫌だと首を振ります。居場所を探してたのに。やっと見つけたら壊せなんてそんなことはできないと。
  烈はしばらく考えます。そして、ディオマースマグナムが事件を起こすのは、GPチップがMGストーンを完全にコントロールできていないからじゃないかといいました。
  きっと助けてやる。烈は豪に、そういいました。

第6章:
  二人は部屋に戻ります。どうしようもない思いが周囲を立ちこめますが、迷子のミニ四駆に生き方を
  与えられるなら、まだ希望がある。そう思っていました。
  そしてかかる1本の電話を、豪が取りました。「担任の先生だった」と豪は笑いました。
  夜になり、豪は一人で部屋を抜け出しました。
  向かったのは、あの黒服とあった広場。豪が待っていると、黒服がやってきます。
  「ソニックを返してください」と豪はいいました。
  相手の要求はわかっていました。豪は要求どおり、ディオマース・マグナムを置き、10歩下がります。
  黒服が近づいて触れようとしたその瞬間。
  隠れていたマグナムが飛び出し、黒服をひるませます。その隙を突き、豪は二つのマシンを取り戻します。
  黒服が持ち出したのは…拳銃。
  豪がまずいと思った瞬間、あたりを強力な重力場が包みました。

第7章:
  豪は、全ての記憶を思い出していました。
  烈のことが信じられなくて、出て行ってしまったこと。
  闇の中走らされていた、悲しげに破壊し続けるミニ四駆。
  泥棒だとわかっていながら、豪はその名前も知らないマシンを持ち出して山道を下った瞬間。
  目の前を車が迫ってきた。その瞬間、抱えたミニ四駆が光ったと思ったら吹き飛ばされていた。
  それでも、そいつだけは守りたくて、抱えながら意識を失ったこと。全てを。
  烈が駆けつけると、豪は泣いていました。「ディオマース・マグナムを助けてほしい」と
  破壊ならいくらでもできるディオマース・マグナムでしたが、誰一人死なせずに力をコントロールすることは
  今の状態では限界を超えていました。
 
  豪はその後、二日間、眠り続けていました。
  ディオマース・マグナムは壊れた姿を黒服たちに見せ付けたことで、
  もう走れないとみなされ、追っ手から逃れることができました。
  烈は病院へ向かいます。
  豪は眼を覚ましていましたが、検査入院とのことで、もうしばらく病院にいることになりました。
  聞くのはあいつのことばかり。
  今一生懸命システムを作ってる。また走れるようになる、と烈が言うと、豪はほっとして微笑みました。
  林檎をむき、豪に差し出します。
  「まだ、兄貴を好きでいていいのかな」と豪はいいました。
  「いいよ」と烈が言うと、豪は嬉しそうに笑いました。
  恋人ではなくなってしまっても、まだ兄弟の絆はあるのだから。と。
  「兄貴のことが好きだ…これからも、ずっと」
  「ああ」
  うさぎ型の林檎に、午後の日差しが照り付けていました。
  
   

おしまい。

もともと記憶喪失モノとしてはAMNESIA DAYSというタイトルにするつもりでした。






 

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