Milch Girl (2) カラン、カン……
研究室から、錫の音がする。澄んだ金属音だが、余り軽やかではない。
カラカラン……
そのやや太い鈴の音に混じって、困惑したかのような女の声が聞こえる。時々息をつまらせるように、必至に何をか抗っている様子。
「せ、先輩、……う……それだけは勘弁して下さいぃ! お、う、お願いします、私、私……」
俊子の声だ。
「そんなの誰かに見られたら……ん……」
半ば悲しみにくれた俊子の声。だが、邦彦の声が無情な言葉を連ねる。
「牛女が何言ってさらす、さあ行けよ!」
勢い良く研究室のドアが開け放たれる。そこから俊子が蹴り出される。赤い首輪についた小形のカウベルをカラカラ鳴らして転がると、彼女は涙目で邦彦の方を向く。
「……んく……」
俊子の肌はやや汗ばんでいた。着ている牛柄の「覆うべきところを覆わぬ」水着もどきは汗など全く吸わない様子だ。しかし脂汗はどんどん出てくる――彼女の膣の入り口には小指ほどの大きさのローターが押し込まれているのだ。陰唇からピンクの細いコードが、右太ももに巻かれた牛柄のゴムバンドに挟まったコントローラーに伸びている。そのコントローラーのツマミは「MAX」を指し示していた。
「何してる、ほら行くぞ!」
彼女の次に研究室から出てきた邦彦が、俊子の首輪に結ばれた赤い綱を引っ張る。
綱を引っ張られると、首が締まる格好になる。
「……あ、はぃ……」
結局邦彦の言うことを聞かねばならない。俊子は邦彦を後ろに、廊下の冷たい床の上を四つん這いで歩き始める。
カラン、カラン……
彼女の首輪に着けられたカウベルが、静かな廊下に響く。
ゆっくりと手足を動かして、俊子は廊下を進む。
と、いきなり邦彦が俊子の尻を蹴る。
「はあうっ!」
彼女の肛門にはまだ5センチの尻尾の根が埋められたままだ。蹴られた途端に棒が中に突き刺さる。俊子はたまらず背をのけぞらせて硬直する。
「尻を振って歩くんだ。モンローウォークみたいにな。その方が早く進めるだろ?」
「は、はい……」
「わかったらさっさと行くんだ! また蹴られたいか?」
慌てて俊子は再び進み始める。言われた通りに尻を振って動く。尻の肉はぷるんぷるんと波打って、その柔らかさを見せつけんばかりだ。それを見ていると、邦彦はその尻を鷲掴みにして何かしてやりたい衝動に駆られる。
――だがまだいい、我慢だ。
邦彦は足音を極力殺して歩く。彼の耳に入ってくるのは、俊子の太ももの肌同志が擦れる音と、上気たった彼女の息。
それから、くぐもったローターのモーター音と小さく漏れる甘い声。
ヴ……ウ……
「ハア、ハア、くうんっ、く…………ん……ぁ……」
時々、彼女の首輪のカウベルがコン、コンと小さく澄んだ音を出す。
静かな廊下で奏でられる、淫らで卑猥だが心地の良い小夜曲。
この小夜曲が第三者に邪魔される事はない。何の事はない、もう会社の業務はその全てが終わっており、建物の中には誰もいない。自動警備システムはあるが、そんなもの今さら何だというんだ。
今はただ、逸脱の緊張感に胸を高ぶらせながら、人間以下に成り下がりつつある女の恥じらいのメロディーを聞いていればいいのだ。
やがて、二人は階段に行き着く。ここを降り切れば、建物の出口がある。
邦彦は俊子より先に段を数歩降りて、手綱を引く。
「さあ、早くしろ」
つかの間ためらいを見せた俊子だが、ようやくゆっくりと降り始める。手足を身長に動かしつつも、決して尻を振るのを忘れる事はなかった。その尻はつんと突き上げられ、降りる度に背筋がよじれるのに合わせて尻も揺れる。怯えたような目で邦彦を見つめながら階段を降りる俊子は、舞台で四つん這いになりながら客に向かって歩いてみせるストリッパーのようだ。
だが、邦彦は別の所を見つめていた。
「……俊子のおっぱい、綺麗だよ。本当に熟れてる果物みたいだよ……」
まじまじ胸を見やる邦彦の視線に、俊子はたまらず腕と肩をすくめて、歩きながらも胸を隠そうとする。だが、それで出来上がった胸の谷間が、さらに彼の注目をあおる結果となる。
実際俊子の乳房は綺麗なラインを保ったまま、そよ風に揺れる果物のように下に垂れ下がっていた。実際彼女のその巨乳は、AV女優のものほど下品ではなく、むしろ美乳の要素も兼ね備えている。彼女が歩く度、ぷるぷると震えるあのきれいなおっぱいから、おいしいミルクがなみなみと出てくるのだ。それを考えただけで、邦彦はそのまま彼女を抱き上げて胸に吸い付きたい気分に陥る。
――だが、それは後の楽しみだ。
そのうち、二人は階段の踊り場についた。
邦彦はしゃがみ込んで、俊子のおでこにキスをして頭を撫でてやる。
「……っんあ!」
「俊子、だんだん僕の理想に近付いていくね。四つん這いもさかりがついた牝のようで凄くさまになってたよ」
「や、やだ……」
俊子は泣きそうな声を出してうつむく。
だが邦彦はそんなことおかまいなしだ。俊子の尻の方に回ると、片手で陰唇から伸びるローターのコードの根元の方をつまみ、もう片方で「尻尾の棒」を摘み、揺さぶりをかける。
「ああああああああああ、はあうぅっ! あうああ、あううんっ!」
声を裏返して呻く俊子。だが、その声には悦楽からくる艶かしい響きがあった。
「イイかイイか、よおしよし、いい子いい子。……じゃ、降りような」
再び、残りの階段を降りる二人。だが、先ほどと同じ調子の邦彦に対して、俊子はややボルテージを高めた様子であった。
「ううううんぅ! あん!」
「はぐぅんんっ!」
さっき腰の双穴を塞ぐ異物を揺さぶったせいもあるのか、俊子の喘ぎ声が大きくなっていた。彼女は肩で荒く息をしながら、岩場のイモリのように、階段の上を背をうねらせながら尻を振って降りていく。肛門から伸びた「牛の尻尾」はそれに合わせて尻を打つように揺れ、首輪のカウベルはさっき以上にカランカランと軽やかな音色を響かせる。
だが、降りはじめよりはかなり早いペースで進み、またたく間に建物の出口に行き着いた。
俊子はかすれたような甘い声を小さく漏らしながら、身体中をこわばらせていた。
「俊子?」
邦彦は彼女に声を掛ける。
すると、俊子は四つん這いのままで彼の方を振り返る。涙目の彼女の口角からわずかだが涎が垂れていた。半ば放心したかのような表情。
「俊子……」
二人の前には、ガラス張りの扉越しに外の光景が広がっている。空は既に真っ暗となっており、目の前の道路は全く人も車も通る気配がなく、ただときおり吹くそよかぜに生け垣の葉が微かに震えている。
「これで行くの? これで、行くの? ……」
「あとちょっとだ、さあ行くぜ」
邦彦は扉を開け放つ。肌で直接外気に触れたせいか、俊子は縮こまる。
「さっさと来いよ!」
手綱をピンと引っ張られる。しかし俊子はそれでもしばらく動かなかった。
邦彦は何度も手綱を引っ張る。その度にカウベルが音を鳴らす。だが俊子は、決心がつかないのかなかなか動こうとしない。
「オラァ、早く!」
ついに腹を立てて、邦彦は強く手綱を引っ張った。
「ひゃっ!」
俊子はそのまま首を引っ張られて前のめりに上体を引き倒される。
と、液体が叩きつけられるような音。
見ると、俊子の後ろあたりにじわじわと水たまりが出来始める。
「漏らしたな……」
「……ご、こめんなさい、ごめんなさい……いや、いや、はずかしいよぉお……」
これには邦彦も呆れ返ってしまった。当の俊子は涙を流して羞恥に身体中こわばらせながら彼の方を向いて「すみません、すみません」と謝りつづける。だが彼女の尿は途中で止まる事なく、全て出し切ってしまった。周囲に尿臭が漂う。
「本当にすまないと思うなら、途中で止めるとか、そう言う事が出来ないのかよ」
「……やろうとしたけど、できなかったですぅ、本当にごめんなさい……」
涙をボロボロ流す俊子。黄色い液体の水たまりの上にしゃがみこみ、身体中カタカタ震え上がらせている。
「君、見損なったよ。……もうこのまま括りつけてほっぽってやろうか?」邦彦が吐き捨てるようにそう言った。「プレゼントも返してもらうよ、素っ裸でそこにずっといてろ」
「いや、いや! そんなのいや!」
「お前みたいなションベンタレ、面倒見切れねえよ!」
「いや、お願い、助けて! 言う事聞くから、このままにしないで! ……うう」
声に出して俊子は泣き始める。
「じゃあ、今度からちゃんとするって僕に誓うかい?」
邦彦が俊子の前にしゃがみ込んで優しく問い掛ける。彼女は、うん、と頷いた。
「よし、今から……一回だけしか言わないから、ちゃんと教えるように謝るんだ、まず……」
俊子は邦彦の言う事に耳を傾ける。だがそれは、正直普通の謝り方ではなかった。謝ると言うより、誓いであった。
「……いいかい、棒読みみたいな謝り方だったら、もうそのまま置いてくからな」
言わなければ、彼はそのまま置いていってしまうだろう。多分朝に誰かが出勤してくるまで素っ裸で玄関にいなければならなくなるだろう。下に自分の尿の水たまりを敷いたまま。だが言ってしまえば、……後戻りはもう出来ない。
二つに一つの選択であった。だがどちらをとっても、もう自分は人間でなくなるような気がした。
しばらく俊子は口をつぐんでいた。
ようやく、声を出した。
「……せ、先輩、ごめんなさぁい……」
また口をつぐむ。俊子の陰唇に潜められたローターが微かに音をたてる。
「私、私、道端でおもらししてしまう、恥知らずの牝牛ですぅ! 人間の格好をしてますが、私の正体はエッチなことしか考えてない、さかりのついた馬鹿な牝牛ですっ! わ、わたし、わたし、」俊子はその豊満で形のよい乳房をゆっくり邦彦のいる方に数歩進んで、「乳牛なんです、だから、おいしいミルクをたくさん出すのが仕事なんです! でも、そのためには先輩にたくさん調教してもらわないといけないんですぅ! だから……だから、お願いです、言う事は何でも聞きます! ……おしっこ途中で止めれるようにするから……私を捨てないで!」
目一杯涙を浮かべて、俊子は邦彦に哀願する。
邦彦は自分の顎を指でさすると、持っていた手綱を扉の取っ手に巻き付けた。
「せ、先輩……?」
俊子の願いが聞き入れられなかったのか、邦彦は近くのライトバンのところへ行ってしまった。
「いや、こんなのいやぁああああ!」
俊子はまた声を上げて泣き始める。その場に尻を落とし、崩れるように泣き崩れる。
が、邦彦はライトバンの扉を開けて何やらゴソゴソした後、しばらくして戻ってきた。
邦彦が再び俊子の元に戻ってきたとき、彼女はきょとんとした顔で彼を見た。
「涙でびしょびしょじゃないか。吹いてあげような」
そう言って邦彦は持ってきたトイレットペーパーで彼女の顔を拭いてやる。
「先ぱぁい……」
「わかったからもう泣くなって。よしよし」
涙を拭き終えて、邦彦は両腕で彼女の頭を抱き締める。頭を撫で、肩を叩いてやると。彼の胸元で俊子は泣くだけ泣きじゃくる。
ようやく俊子が泣き終えると、邦彦はすこし移動させてから、彼女の尿で濡れた下半身に回る。
「さあ俊子、――?」
その時四つん這いの俊子は、しゃっくりあげながらも、邦彦が拭きやすいように自分から肩幅に足を広げて腰を突き上げて陰部をさらけだす。
これには邦彦も驚いた。命令を待たずに、自分から腰を向けてきた。肛門から尻尾の生えた尻を、ローターを含みながらも尿で汚く濡れた陰部を向けてきた。しばらく唖然としたが、彼は笑って、軽くぺたぺたと彼女の尻を叩き、それから撫でてやる。
「はっはっは、よしよし、いい子だ」
邦彦は丁寧にトイレットペーパーで尿を拭き取ってやる。ほどよく柔らかい太ももの裏から、尻の恥じらいの谷底にいたるまで、まるで磨くように拭く。
「うんん……」
拭く場所によっては、感じるのか、時々尻をくねらせる。だがもちろん邦彦はそれを許さない。
バシっ!
尻たぶを強く平手打ち。
「ひゃん!」
「じっとしてないと拭けないだろ?」
「……はい」
消え入りそうな返事であった。本人も、自ら異性に自身をさらけだして恥ずかしいのだろう。
ようやく俊子の腰を拭き終える。
「これだけ拭いてもマンコは濡れっぱなしかよ。ほんとにさかりついてるよな」
邦彦にそう言われて俊子は上半身をうずくまらせてしまった。むき出しの胸をぺったり地面につけて、まるで猫がそうするように腕を下に揃えて上に顔を置く。乳房はぺったりと形をつぶしてしまった。
また邦彦は俊子の尻を叩く。今度は焦った様子で、さっきよりも強く。
バチィィ!
「ひゃぁ!」
「そんなことしたら乳首が汚くなるだろ!」
「す、すみませんっ!」
慌てて腕を立てる俊子。彼女の形良くいい具合に垂れている乳房は、地面につけたせいで土やほこりで汚れてしまった。
「ああ、もう」
邦彦はトイレットペーパーでほこりを簡単に拭き取る。ぷるぷると乳房が揺れる。
「……うふ」
「なんで笑うんだよ」
「……ごめんなさい……、でもなんだか、おっぱいがくすぐったくて……」
「ああそうかい。……さあ、あらかた終わったから、行くぞ」
ようやく邦彦は立ち上がって、俊子の手綱を引っ張る。
今度は素直に邦彦についてくる俊子。もちろん背中をくねらせて尻を振るのも忘れない。彼女の表情もさっきより明るい。こころなしか彼女の首輪のカウベルも軽やかな音色を奏でているようだ。
カラカラン、コロン……
邦彦が振り返れば、俊子は上体を起こして上目使いに笑顔を向ける。両胸が柔らかく弾むように揺れる。
「う、うぁんっ!」
しかしまだヴァギナにローターが震えているせいか、時々恍惚の表情すら浮かべる。
邦彦はとりあえず頭を撫でて、先ほどのライトバンへと俊子を連れていく。
ひとまず、後ろのドアを開けて、そこに俊子を上がらせる。
「やっとここまでこれたな。全く、どれだけ時間かかってんだよ……、さ、俊子。お尻をよくこっちにみせるんだ」
「……ん。……こうですか?」
言われる通りに俊子は邦彦の前に、尻尾の生えた菊門とローターをくわえこんだ陰唇をあらわにする。よく覗き込むと、陰唇の向こう側に、何やら少し飛び出ているのが見えた。すかさず邦彦がそこに手を伸ばして軽く触ると、
「あぁっ!」
俊子はビクンと腰を動かして、素頓狂な悲鳴を上げる。
「……そ、そこは……」
「クリトリスビンビンだね。ずっと感じてたのか?」
「はい……」
今まで通っている会社の研究室から外に、恥ずかしい格好させてローターくわえて引きずり出されたのだ。ここのところがどうもなっていないわけがなかろう。だが彼女自身かなりその気になってきているのは本当の所だ。
「よく頑張ったな、抜いてやろう」
邦彦はコードを引っ張ってローターを抜いてやる。陰唇の中の肉がめくり上がり、まるで名残り惜しむかのようにつつぅと糸を引いて、ぶるぶる震えるローターが抜き取られる。俊子の口から、息がもれる。
が、そのままで終わらせる気など邦彦にはなかった。手にとったローターをそのまま、俊子の菊門に押し込んでしまった。
「きゃあうぁ!」
ちょうど彼女の直腸の中では、尻尾の棒にローターが玉突き衝突した状態になっているはず。
俊子の菊門が、突然の異物に驚いてきゅきゅっと痙攣する。
「うむぅ……」
両肘をついて、俊子は唸る。
「この方がイイだろ、ん?」
「……い、いやぁ、ぁうう」
邦彦は自分の指を俊子の陰唇に突っ込んで、ひょこひょこと動かした。
「あああ、はぁあ!」
「……いやぁ? そうか? マンコびしょびしょだぞぉ、ほら」
愛液で濡れそぼった指を、俊子の目の前に見せ、頬に擦り付けてやる。
「さあ、本当のことを言うんだ。……いいんだろ?」
親指でローターをさらに沈めて、邦彦はもう一度聞いた。
「ああぁ……いい、イイです。お尻の穴が、くぅ、変になっちゃうよぉお!」
邦彦は満面の笑みを浮かべ、俊子の尻を軽くぱんぱん叩く。手綱を手すりにゆわえると、後ろのドアを閉め、自分は運転席に乗り込んだ。
バックミラーを覗き見ると、そこには、尻を突き出したまま、まだ悩ましく呻いている牛女、俊子がいた。尻を時々振りながら、口からわずかによだれを流している。
車のエンジンをかけた後、邦彦は思い付いたように俊子に話しかけた。
「なぁ、俊子。おまえ、『ドナドナ』は知ってるか?」
唐突の妙な質問に、俊子はいささか不思議そうな顔をする。
「どうなんだ?」
「……知ってます……んぅっ」
「よし、歌え」
「え?」
「『ドナドナ』を歌うんだよ」
「……歌うんですか? ……んんんっ」
「ちゃんと聞こえるように、心をこめて、な」
俊子は、すこし間をおいてから、命令通りに歌い始める。だが、尻の穴で暴れるローターの快感の余り、時々「くぅっ!」とか「はうぅっ!」とうめきはしたが。
ある晴れた 昼さがり
いちばへ 続く道
荷馬車が ゴトゴト
子牛を 乗せてゆく
かわいい子牛 売られて行くよ
悲しそうなひとみで 見ているよ
ドナ ドナ ドナ ドナ
子牛を 乗せて
ドナ ドナ ドナ ドナ
荷馬車が ゆれる
邦彦はようやく車を発進させた。
「うまく歌うじゃないか」
「……くふぅ、んっ……ありがとうございます……」
「でも四つん這いのままじゃ歌いにくいだろ? ……正座で歌ったらいい」
俊子は、四つん這いをやめて、正座をしようとする……が、ローターのこともあって、結局尻はつけないようすだ。手を運転席、助手席のシートの肩において、姿勢を支える。
「あぁっ……」
俊子のうめき声がそのまま邦彦の耳に入る。そればかりでなく、彼女の甘い息遣いも聞こえてくる。
「さあ、続きを歌うんだ」
青い空 そよぐ風
つばめが 飛びかう
荷馬車が いちばへ
子牛を 乗せて行く
もしもつばさが あったならば
楽しい牧場(まきば)に 帰れるものを
ドナ ドナ ドナ ドナ
子牛を 乗せて
ドナ ドナ ドナ ドナ
荷馬車が ゆれる
車は街の中を走る。街では色鮮やかなライトがまたたき、人もたくさん行き来していた。俊子は自分の恥ずかしい姿を見られまいと身をかがめつつ、歌い続ける。
俊子が二番も歌い終えると、邦彦は俊子の方を向いて促す。
「さ、俊子ちゃん、繰り返し『ドナドナ』歌うんだぞ、ほら」
「……先輩……私、売られるんですか?」
「は?」
「私をどこかに売り払っちゃうんですか?」
「そんなことできるわけないだろ?」
「でも『ドナドナ』の子牛って……あうんっ!……市場に連れてかれるじゃないですか」
それを聞いて突然邦彦は大笑いする。
「いきなり何言い出すかと思ったらそんなことかぁ、はっはっは。なあに、『ドナドナ』歌わせてるのは、ただ単に耳が寂しいからさ。だから、君の可愛い鳴き声を聞きたかったのさ」
赤信号で車を止めると、邦彦は俊子に振り返ってこう言った。
「他人に渡すわけないじゃないか。渡すもんか、おいしいミルク出して、可愛い声で無く子牛ちゃんを。……そうだろ?」
青信号になり慌てて車を発進させる。
「……先輩……」
「もう俺は先輩じゃない、君の飼い主だ」
「あ、すみません。……御主人様。そうですよね。私を捨てるなんて無責任な事、しませんよね」
「ああ、君のことを愛してるからね」
その時邦彦は、俊子が自分の息を飲み込んだのを聞き取る。
「……そうさ、君を今みたいにしたのは、他の奴に君を渡したくなかったのもあるんだ。君の意志なんか関係ない。君を家畜にしてでも、君は俺の物にしたかった。ははっ! ……俺は会社から宝を盗み出したんだよ。牛女の君をね」
邦彦はそう打ち明けて、さらに話す。
「君は俺の新しい家で家畜として暮らすんだ。逃げる事は――」
「私、逃げませんっ!」
強い調子で、俊子が答えた。
「……先輩、いや、御主人様、私、実は……御主人様となら結婚してもいいと思ってました。 でも、こんな形になるとは思わなかったけど……でも、今、嬉しいんです。恥ずかしいけど、嬉しい……。子牛でもいいんです、御主人様に愛されてるんなら、私それでいいんです!」
二人の間にしばらく沈黙が流れる。
その後に、さらに俊子が続ける。
「……私、御主人様が大好きです。なんでも言う事聞くし、いい声で鳴くし、おいしいおっぱいもたくさん出すから、……御主人様、お願い、私を捨てないで、ね」
邦彦は一息おいて即答した。
「もちろんさ」
俊子の顔が途端にぱぁっと明るくなった。邦彦は彼女に向かってこう言った。
「家に帰ったらたっぷり可愛がってやるからな。今から尻振って喜んでろ!」
「はいっ、御主人様! 楽しみにしてますぅ!」
「さあ、気を取り直して、『ドナドナ』を最初から歌うんだ! さん、はい!」
「……御主人様?」
「何だ、言う事を聞くんじゃなかったのか?」
「いえ、そのぉ、……替え歌、いいですか?」
「なんでもいいさ、歌ってみろ」
ある晴れた 昼さがり
おうちへ 続く道
車が ゴトゴト
子牛を 乗せてゆく
かわいい子牛 歌って行くよ
嬉しそうなひとみで 見ているよ
ドナ ドナ ドナ ドナ
子牛を 乗せて
ドナ ドナ ドナ ドナ
車が ゆれる
一通り俊子が歌い終えると、邦彦はひとまず誉めてやる。
「いい感じじゃないか? よおし、今度はおっぱい自分で揉んだして、首輪の鈴も鳴らして歌うんだ」
「……こうですか?」
俊子は自分の両手を胸にやると、くにくにと回してみせた。形いい乳房は彼女自身の手でいとも簡単に歪められる。
「色っぽくな」
「……こう?」
俊子は時々胸に谷間を作って見せたりしながら、時々乳首の周りを摘んで突き出したりしながら、回すようにもみしだく。
「なんだか、このままおっぱい出ちゃいそう……」
「鈴もちゃんと鳴らせよ」
カラン、カラン……
俊子がもみしだく胸を揺すると、カウベルは軽い音を立てて鳴った。
「よし、それで歌うんだ。家に着くまでな」
「はい……」
ある晴れた 昼さがり
おうちへ 続く道
車が ゴトゴト
子牛を 乗せてゆく
かわいい子牛 歌って行くよ
嬉しそうなひとみで 見ているよ
ドナ ドナ ドナ ドナ
子牛を 乗せて
ドナ ドナ ドナ ドナ
車が ゆれる
甘い溜め息を時々漏らしながらも、言われた通りに胸を揉み、カランカランと首輪のカウベルも鳴らしながら、繰り返し繰り返し俊子はそれを歌う。実際彼女はいい歌声を持っていた。
彼女の入社以来ずっと見て来た邦彦だが、こんな彼女の一面を見るのは初めてであった。
本当はみじめさをあおるつもりで歌わせたのだが、なんだか本人からのってきてしまった。しかし別にいいだろう。時々恍惚のあえぎ声を漏らしながら歌う彼女の美声は聞いてて気持ちがよかった。
◇
二人を載せる車は、完全に明かりの落ちた寿司屋の前に止まった。
「到着」
エンジンを止め、邦彦は運転席側のドアを開けた。
「あの、御主人様?」
「どうした?」
「あの、新しい家って……」
「ああ、あそこだ」
邦彦が指差した場所は、寿司屋の向かいの建物、窓の大きいこぢんまりした一戸建てであった。
「え……?」
そう、そこの一戸建てに行くとなれば、道路を横断しなければならない。
だが、その道路には、人や車がときどき往来している。
「そんな、御主人様、私、また裸で?」
「何言ってんだよ」邦彦は道路側のサイドドアをガラガラと開け放つと、手綱を持って軽くくいっと引っ張る。「さあ、行くぞ」
「ちょ、ちょっと待って――」
「早く降りて来いよ、いちいちぐずぐずするな、ほら!」
「ひゃっ!」
今度は思いきり手綱を引かれたため、俊子は降りざるを得なかった。
四つん這いで、アスファルトの上に降り立つ。
冷たい。肌寒い。
だが、そこに人の視線が刺さる。俊子にはそれがどこに向けられているか、痛いほど分かる。それは自分の来ている牛柄の水着もどきに、恥ずかしさでうつむいた顔に、地面に紡錘状に垂れている二つの乳房に、白く柔らかい尻に、そして、恥知らずにも見事にさらけだした陰部と、いろんなものを差し込まれた肛門に。
好奇の目、軽蔑の目、嘲りの目。それが俊子の体を犯す。
「やあっ!」
「おら、歩け!」
手綱に引っ張られるまま、俊子は歩き始める。揺れる胸、響き渡るカウベルの音、そして自分からくねらせる尻。
――さらにたくさんの視線が俊子に突き刺さる。ひそひそ声も聞こえる……あんな格好で恥ずかしくないのかしら、インランもあそこまでいったらビョーキよね、裸で四つん這いで道歩くなよな……
「……やぁぁん」
俊子は小さく鳴く。と、邦彦が立ち止まる。
「裸見られて気持ちがいいのか?」
俊子は邦彦にそう聞かれて、恥じらいながらもこう答えた。
「あぁ、はいぃ、すごくイイのォ……ダメぇ」
俊子は全身に鳥肌が走るのを感じた。それを、背をそらせて目一杯楽しむ。突き刺さる視線と、肛門のローターと、さっき自分が言った言葉のせいで、俊子の体は熱く火照っていた。
「あん、じっと出来ないよぉ」
「よしよし、行こうな」
人が通る中を、俊子はゆっくりと四つん這いで進む。
邦彦は、会社を辞めさせられた鬱憤はどこへやら、ものすごく愉快であった。――どうだ! 俺は自分の愛人を裸で犬みたいに歩かせてるんだ。当の本人も堪忍したのかどうなのだか、ノリ気で俺のいうことをききやがる!
車から店の扉まで数メートル。
だが邦彦にとっては、俊子の淫らで可愛い四つん這い歩きの姿を思う存分堪能できた。
一方俊子にとって、その数メートルの移動は「生まれ変わる」瞬間であった。逃れられない諦めから、公の場での羞恥を経て、自己憐憫の中から悦楽を引き出すに至った。それが、今までほのかに好意を寄せていた異性がいる事でさらに増幅される。
夜の街灯の光に、濡れそぼった陰唇がわずかにキラリと光る。
ようやく到着した。邦彦が扉を開けると俊子が先に中に入り、身震いせんばかりの甘い溜め息をつく。
店内には、カウンターがあり、テーブルがあり、椅子がある。どこにでもあるような喫茶店である。
四つん這いのままきょとんとする俊子に、邦彦が説明する。
「ここが俺たちのこれからの仕事場だ。なあに、お前がいれば絶対成功するさ。詳しいことは後で説明する、とりあえず、あそこの階段から上がるんだ。さ、行け」
靴の先で俊子の尻をつつく。彼女の尻はつつく度に柔らかくへこむ。「あんっ」と愛らしく呻いて、彼女はゆっくりと両手足を動かして歩き始めた。身のよじらせ方も、もう板につき始めている。
「……さかりのついた牝牛だな」
邦彦は俊子に向かってこう言った。率直な感想であった。
すると、俊子がそれに答えるように、首輪のカウベルを自分からカラカラと鳴らした。
階段はカウンター奥にあった。結構勾配が急である。
俊子は邦彦より先にその階段を登っていく。
階段の下から見上げれば、肛門も陰部も、果ては綺麗な紡錘状に垂れ下がる乳房まで股からのぞけて見えた。いい眺めだ、邦彦は俊子の後をついていきながら終始顔に笑みを浮かべる。
2階は居住空間となっていて、一本の廊下を中心に、キッチンや浴室、トイレ、さらにいくつかの部屋がある。
ただぼおっとしている俊子の手綱を引っ張って、邦彦は浴室へ来いと促す。
「いろいろと汚れてるからな、お前の体。綺麗にしてやるよ」
そう言えば、俊子の体には、今でこそ乾いてはいるが、精液や尿で汚れているのだ。それに、四つん這いになっていたから、手足も真っ黒になっている。
二人とも服を脱いで、浴室に入る。だが、俊子の肛門に刺さった尻尾とバイブ、それから首輪はそのままだ。
邦彦はシャワーノズルを持って、目一杯の湯を出して俊子に掛けてやる。最初は喜んでいたが、邦彦が顔にかけるので、あわてて手で遮ったりする。
その仕草をしばらく楽しんだ後で、邦彦は普通に彼女の体にかけてやる。すると彼女は手で身体中をさすり始める。肩をさすり、手足をこすり、胸や尻をを撫でる。
もうずっと彼女の裸を見ているのに、その彼女の仕草を見ているうちに、またも邦彦の股間が暴れる。
「よおし、俺のも綺麗にしてもらおうかな?」
浴槽のへりに腰掛けて、邦彦は自分のそそりたった赤黒い一物を俊子に見せつける。
「両手で持って、全体を舌でやさしく舐めるんだ」
俊子はおそるおそる邦彦のを持つ。
そしてゆっくりとそれに口を近付け、舌先で辿々しく亀頭の裏の筋をなぞる。
「いろんなところをなめるんだ」
俊子の小さく赤い舌が、俊彦の肉棒をチロチロと舐めあげる。舐めたところは彼女の唾でてらてらとぬめる。
時々邦彦が自分の肉棒をひくひくと動かす。俊子は戸惑いがちにも、健気に暴れる邦彦のモノを舐めつづける。その仕草が妙にかわいくて、邦彦は頭を撫でる。
「よしよし、いい子だ。……次は、くわえてなめるんだ。いいか、歯をたてるなよ」
俊子は言う通りに、おそるおそるだがかっぷりと肉棒をくわえる。
「くわえたり離したりしてなめるんだ」
邦彦はその都度その都度、俊子に注文をつけていく。そのうち、俊子の奉仕がだんだんとうまくなっていく。
邦彦の両手で頭や顔を撫でられながら、ちゅぱちゅぱと音を立てながらねちっこくしゃぶりつづける俊子。
「ほんとうにチンポが大好きな牝牛だな。おいしいか? ん?」
「……、はい」
「へへ、よおし、もっと舐めるんだ」
「はい……」
俊子のピンク色の舌が、邦彦の赤黒い陰茎を舐め上げていく。むらなく自分の唾を塗らんばかりに、丁寧に舐め上げていく彼女の表情は、どこか恍惚として――目もとがたるみ、頬を赤らめ、生暖かい吐息もせわしない。
「そろそろ……、よおし俊子、胸に挟め」
言われるがまま、俊子は両胸で邦彦の肉棒をはさむ。
「いい、いいぞぉ、すごくいいぞぉ、ああ、ああああっ!」
邦彦が腰を動かし始めた。俊子のふくよかで白い胸の谷間を、邦彦の逞しい怒張が出入りする。
一体俊子はこれをどういう顔で見ているだろう? 邦彦は彼女の表情を覗き見た。
――喜んでいた。
口元をほころばせ、えくぼを作っていた。自分からも胸を寄せて肉棒を包み込むと、その舌を亀頭に懸命に伸ばす。そして、亀頭が口元にやってくるとぺろりと舐めあげる。
邦彦の視線に気がついて、俊子は上目遣いで彼を見る。彼女は遠慮がちにこう聞く。
「……あ、あの、気持いいですか?」
「何が?」邦彦が聞き返す。
「その……私のおっぱい」
「ああ、凄く柔らかいよ、まさに牛女の乳だよなぁ」
「……御主人様のも、凄く熱いです……ああ、嬉しいけど、怖い」
邦彦は俊子の頭を撫でてやると、さらに続けて腰を振る。
「ああ、怖いよぉ、凄く脈打ってるよぉ!」
「……ああ、もうだめだ、俊子、さあ、その口で全部受け止めるんだ、……ああ、ああ、あぐっ!」
肉棒からほどばしる白い液体。それは俊子の口目掛けて飛ぶが、全て命中せず、頬や顎や首、あるいは肉棒を包む乳房に飛び散った。
俊子は邦彦を上目使いに見上げ、唇についた精液を舌で舐めとると、口のものとあわせてこくっと飲み込んだ。こっくりと喉が動く。
まだわずかに口の中に残っている白い精液が糸を引くにまかせて、俊子は邦彦にこう言った。
「……御主人様のミルク、おいしいです」
精液にまみれた顔で微笑む俊子を見て、邦彦はまたも勃起した。
また俊子の髪を撫でる邦彦。
「お前も、これからおいしいミルクをたくさん出さないとな」
「はい、私たくさんおいしいおっぱい出します」俊子は返事する。「今も、すごいんです……御主人様のが私の胸で動き回ってた時、我慢してたおっぱいが出ちゃったんですよ……」
そう言って俊子は自分の胸を両手に抱えて邦彦に向ける。赤く充血した彼女の尖った乳首は明らかに、飛び散った精液とは別の液体でてらてらとなまめかしく光っていた。
邦彦は両手をお椀にして俊子の胸に近付ける。
「よし、乳を搾るんだ」
俊子は恥じらいながらもうなずいた。自分の手を胸にやり、キュッとしぼってみせると、乳首から液体がピュっと飛び出た。
ふと俊子は邦彦を見上げる。邦彦は微笑みながら促す。
「もっと出るだろ?」
実際、俊子の乳首からたくさんの母乳が出てきた。ある程度満たされると、邦彦はそれを口にした。
「……最初の時よりおいしいな」
全部飲み干すと、邦彦はそう感想を述べて、俊子の胸を軽く叩いてやる。
「あんっ……」
「でもどうして一日の間にこれだけ変わったか、わかるかい?」
「さあ、わからないです……」
「考えてみてごらん」
俊子は目線を落として考え込む。しかし、しばらくすると、
「ごめんなさい、わからないです」
と首をかしげてみせる。
「全く、牛女に目覚めたせいで、脳味噌も牛みたいになったしまったのか?」
邦彦はあきれたように言う。
「君は最初、胸の異常を心から受け入れなかったんだ。でも、君が淫乱な牛女だと自覚したせいで、そこのところのストレスがなくなった。だからそれが結果的においしいミルクを出すに至ったわけさ」
さらに囁くように、
「君がこれからもっと自分の肉欲に身を任せられるようになれば、もっとおいしいミルクができるよ。これからおいしいミルクたくさん出そうな」
俊子は、静かにうなずいて、答えた。
「……はい」
◇
喫茶「みるくまま」は大繁盛とまではいかないが、客入りはとてもよい。
場所的には目立ちにくいところにあるのだが、それでもそこそこの利益をあげる事ができた理由は2つある。
まずは、ウェイトレスの制服だ。
「いらっしゃいませぇっ♪」
扉を開ければ、二人のウェイトレスが元気よく迎えてくれる。フィギュアスケートの衣装を牛柄にしたような服に、エプロンと牛耳カチューシャ、そして牛柄のハイソックスを履いている。
二人の名前はそれぞれ俊子と留美という。留美は最近アルバイトで入ってきたウェイトレスだ。制服の脇あたりから飛び出てきそうな巨乳を抱える俊子のセクシーボディと比べて、留美はまだ胸もなく本当に子供の体型だ。しかし二人とも店の顔として客を呼び込んでいる。
さて、メニューはやや少なめ、コーヒーにサンドイッチにカレーライスにピラフ、ケーキセットその他幾つか。料理ではあまり他の喫茶店に勝るところはないようだ。
だが、「みるくまま」のこだわりは別のところにあった。
《無料食べ放題・乳ボーロ》《特製乳シロップ》
この2品目が、店のテーブルに置かれている。
そう、この二つが目当てで客はやってくるのだ。実際味もおいしいし、
なによりそれらが「母乳」でできているということが、客の好奇心を寄せているのだ。
もちろん、その母乳は……。
「ああいい、いいよおぉ御主人様ぁ、あぁっ!」
店が終わると、店長・邦彦はおねだりする俊子にバックの体位で自分の肉の大砲を攻め入れる。制服姿の俊子の胸あたりをめくってやると、たわわな乳房が飛び出てくる。邦彦の腰が突き上げる度に大きく揺れるその胸を揉みしだくと、俊子は決まって悲鳴をあげる。
「や、やだ、で、でちゃうよぉっ!」
最初の頃はセックスの間に胸を揉むとそのまま乳首から母乳を漏らしていたが、最近はある程度堪えられるようになった。
「うああ、痛いよ、おっぱいが痛いいぃ!」
「我慢だよ、さ、さあ、イこうな、一緒にイこうな、イク? イク? ん? ああ、あう、あああっ!」
「はあ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、は、う、あ、あ、あ、あ、ああ、あああっ!」
俊子がイクと同時に大量の母乳が、尖り切った乳首からどっと出た。それは、ちょうど真下に置いていたらいに音を立てて落ちていく。
「はあぁ、すっごいなぁ俊子、たくさん出るなぁ」
まだザーメンを出しつづける肉棒を俊子の肉壷に差し込んだまま、邦彦は俊子の胸を揉む。
「んぁ、はぁ、だ、だって、これが私の仕事ですもの……」
俊子も、母乳を搾り切るために自分で揉み始める。
たらいにはかなりの量の母乳がたまった。首輪をした俊子の顔から胸が映る。俊子がにっこりと笑うと、たらいに映った俊子もまた笑う。
「あ、そうだ」俊子は突然思い出したように邦彦に言った。「留美ちゃんにね、例のヤツ飲ませてあげたの。おいしいですね、って。あの子も将来いい牛女になれるわ」
「そうか。これからの留美ちゃんの成長が楽しみだな」邦彦はそう言うと、再び腰を突き上げる。
「ふぁっ!」
「お前もおいしいおっぱい出さないと駄目だぞ、な?」
「はい、御主人様。私、がんばっておいしいおっぱ……んっ、あ、あう、あんっ♪」
今日2度目のセックスに入った。
頭は羞恥と性欲からできた快楽で満たされ、子宮は邦彦の精液と渇望する淫肉の体温で満たされ――
牛女・俊子は、日ごとにおいしい母乳をその柔らかい胸から出していく。