進め!? ヘル学電脳研究部「Bugッてハインケルさん」


「感謝してもらっていいぞ。本来悪魔さん、字楽ティーチャーに突き出して、
やばい儀式の生け贄にでもしてもらうところなのだから」
勝手なことを言う電脳研の部長の両脇に珍妙な格好をした二人の巨乳女が並んだ。
「俺様も常々超ときめきてーと思っているんだがな、
難儀なものでなかなか理想の相手に出会えず今日まで来ちまった。
もちろんお前もその相手ではないぞハインケル、お前にはピクリともトキめかね〜」
物憂げに吊るされた裸の裏番を眺めながら寺門は嘆いた。
「ほう、暇潰しにひとつ聞いてやる。お前の理想の相手はなんだ?」
実は時間稼ぎ目的の質問をぶつけるハインケル。
「そうだな…ヘル学で例えれば、インテグラ先生の扇情ボディにフェイスと
リップのそばかす眼鏡、胸は古奈美で尻は奈夢子に足はセラス。
性格は由美子で趣味は綾瀬のごとくゲームとコスプレとやおいを愛する。
夜のベッドの上ではお前や由美江のようにエロエロ」
「見たことも無いのに人を色情狂みたいに言うな。
しかもそんなパーフェクトジオングの様な女が存在すると本気で思っているのか」
「お前のキャラでそこまでぬかすかハインケルよ。
だがいるぞ、この世に確かにそれは存在する。ゲームの中になあ〜」

(危険だ! この男はあらゆる意味で危険すぎる!)
なろうことなら裸のままでもいいからハインケルは今すぐここから逃げ出したかった。
「寺門部長が電脳研究部史上最強の部長と言われる意味が分かりましたか?」
二人の会話に古奈美が割ってはいる。
椅子に鎮座する部長の両肩に二人の痴女がしな垂れかかる。
彼の両肩に学園の爆乳クイーン・セラスにも匹敵する豊かな乳房が乗る。
だが余人が喜びそうな状況も、寺門部長にはただ単に煩わしいだけだった。
古奈美と奈夢子の腕が寺門部長の首筋に蛇のように絡まりもつれる。
「こんなに、こんなにお慕い申し上げているのに、
部長はゲームを、ゲームキャラを愛するあまりに私達に振り向いて下さらない…」
古奈美の右手が外れて、奈夢子は右手に何かの瓶を掴む。
「だから、だから私達が部長に成り代わり貴女に制裁を加えます。
部長が…部長がご命令されれば私達は…」
二人の恐るべき片思い女たちはハインケルにじり寄る。
「や、やめろっ 近付くんじゃない!」
「私達は喜んで貴女を犯します、ハインケルさん」

奈夢子の掴んだ瓶から透明の粘度の高い液体が「天狗」の鼻に垂らされる。
その鼻から垂れた液体――何のことは無い、ただのローションだ――を
両手で受け止め、古奈美は自分の豊満な胸に塗りつけた。
ハインケルの背後に回った奈夢子が裏番の左足を持ち上げる。
「まずは後ろからズパッといってみましょうか」
「天狗」の鼻がハインケルの後ろの穴に宛がわれる。
「ば、バカッやめろっそんなところで何をするっ!?」
あがくハインケルを無視して奈夢子は「鼻」を後ろにめり込ませる。
「肩の力を抜いて、楽にして。そうでないと後が辛いわよ」
「そ、そんなこっ、と急にいわれてもっあッああっあああ」
きつい抵抗を伴いながらも「天狗」の鼻は深々とハインケルの腸内に侵入を果たした。
「部長! ハインケルさんは後ろの穴は処女のようです! 一番槍はこの奈夢子のようです!」
「ハハハハ そいつは良かったなあ奈夢子。どうだハインケル? 我が電脳研名物の暴れん坊天狗は?
アメリカ人を恐怖のどん底に叩き落した暴れん坊天狗はよ!?」

ハインケルは寺門部長のくだらない話などもう耳に入らなくなっていた。
体内で暴れまわる「鼻」にその意識を撹乱されていたから。
その「暴れん坊天狗」の鼻はご丁寧にもバイブレーション機能まで搭載している。
奈夢子が腰を動かすたびにハインケルの内粘膜が伸び縮みし、
鼻が小刻みに振動すると耐え切れずに彼女の口からくぐもった声が漏れ出した。
「あううっ… ち、畜生、畜生っ 同じ女にこ、こんな後ろをっ んんん!」
「あら? 男の子ならよかったの? 奈夢子ちょっとショック〜」
ハインケルの背中に男のそれとは全く違う、
すべすべと滑らかで柔らかく温かい感触の肌触りが密着する。
奈夢子の乳房が強く押し付けられているのがハインケルにも分かった。
しっとりと自分も奈夢子も汗ばみ始めているのも。
だがハインケルは背後にだけ注意を向けることは出来なかった。

「部長! ハインケルさんのここに隠しボタンがありました! どうしましょうか?」
ハインケルの足元にひざまづく古奈美が薄い毛に覆われた下腹部の
裂け目の一角にあった豆状の「ボタン」を人差し指でゆっくりなぞる。
「くうっっ 何がぁ ああ…ボタッンンだっ あう ああ…」
背後の奈夢子が執拗にハインケルを突き上げる為まともな会話が出来ない。
「ボタンか、そうだな〜 強化合宿で練習した高橋名人の16連射をやってみろ。
16連射までいかなかったらそのボタンで出来るまで練習だぞ」
「わっかりました!!」
古奈美の親指がハインケルの敏感なボタンの上に置かれる。
念入りにもボタンを覆うカバーまで剥いて中をむき出しにして。
その親指が何か変なものに取り付かれたかの様に高速で上下し始める。
「なあぁっ!? あっああっ んんああっ!」
強い電流のような刺激がハインケルの体中に走り、
四肢をばたつかせてもがくも両手は手錠に拘束され冷たい金属音だけ残し、
両足は奈夢子に抱えあげられて虚しい抵抗に終わった。
古奈美は自分の「16連射」の成果に満足したらしい。
「部長! 次はハインケルさんの洞窟探検をしますね!」
「『チャレンジャー』では洞窟の中で噴水の上をジャンプで移動したっけなあ。
ドン・ワルドラドもいるのか? 徹底的に探せ古奈美」
全く意味不明な会話の後に古奈美の指が二本、ハインケルの秘肉を押しのけ侵入した。
柔らかくぬめりのある壁伝いに古奈美は探索を試み、
時に中を隈なく掻き回して「アイテム探し」ならぬ「快楽探し」に熱中した。
だがそれだけでは不十分とみたのか古奈美は舌で
先ほど「連打」した赤剥けたボタンをコロコロ転がし始めた。

「あふっう!?」
再び全身に鋭い刺激が走り、ハインケルは顔を後ろに反らせる。
天井を仰ぐ彼女の耳に奈夢子が口を寄せ、息を吹き込み舌を滑り込ませる。
今度は身震いする快感の細波がハインケルの頭から足元にまで走った。
「うふふふっ♪ 私達ほど大きくないけど形がすっごく良いオッパイね!
その天辺の硬くなってる突起も貴女のボタン?」
奈夢子がハインケルの耳元で熱い呼気を伴いながら囁く。
「ちっ違う あっちがっうってば やめやめっ んん!」
奈夢子の両手の指が後ろから伸びてハインケルの既に感度の高くなった乳頭を上から押さえる。
押されてハインケルの乳房は深々とへこんでしまった。
「溜め撃ち! 溜め撃ち! そして16連射ッ!!」
奈夢子の意地悪な指はハインケルのローションですべりが良くなった乳首を執拗に捏ね繰り回してもてあそんだ。
「部長〜! 大変です、ハインケルさんは気持ち良過ぎてBugッてハニてらっしゃいます!
部長の言うとおりエロエロな人でした!」
奈夢子が歓喜の状況報告をする。

彼女の指摘どおり、ハインケルはこの時自ら腰を動かし奥へ奥へと催促し始めていた。
錯乱する意識の中でハインケルは新しく生まれた感覚に戸惑い慄いた。
(同性で…女相手に…何感じてるんだ私は…私は…私は…変なのか…)
自分を前後から嬲りものにする古奈美と奈夢子の所作に一々敏感に反応し、
彼女らの男には求めようも無い柔らかな温もりのある肌を貴重なものに感じ始めている自分がいた。
「やっぱりなあ、オレが思ったとおりだ。
お前は度し難い淫乱女だよハインケル、顔からぴゅるぴゅるふぇろもんが出てるゼ。
オレのような最終解脱者でなければ、男も女も等しくお前に狂っちまう」
嘲笑い解説する寺門部長の目の前に鎖でぶら下げられながらも
なお快楽の虜となり淫らな嗚咽を漏らし始めたハインケルと、
当初は面白半分だったはずなのに、今は夢中になって彼女の敏感な部分を刺激するために、
その白く優美な曲線を描く肉体にからみつく古奈美と奈夢子がいた。

「ハインケルさん! ハインケルさん! 気持ちいいですか!?」
ハインケルの体内から指を引き抜いた古奈美は
代わりに自身が身につけている暴れん坊天狗の鼻を中に挿入する。
「ああうううっ ダメっダメっ 変になるっおかしくなるっ」
瞳を硬く閉じてハインケルは顔を何度も左右に振る。
彼女の下腹部の中で、体内で、二本の奇怪な形状の天狗の鼻が乱舞して攻め立てた。
「先があぁ 先っぽがっ 奥に、奥にいぃっ あたって…」
「おお! 伝説の怪作『ラブクエスト』の迷セリフ、
『先っちょ 先っちょ 気持ちイイ』に匹敵するいいセリフだな〜 俺様マジで感動したぞ」
寺門は手を叩いて狂喜した。
もちろん彼の眼前でくんずほぐれつ互いに快楽を貪りあう
エロスのグルメニアンな三人の耳に彼の声が届こうはずが無い。
よしんば届いたとて、クソゲーを軽く通り越したバカゲーなど彼女らが知るよしも無い。
さっきまであられもないよがり声を上げていたハインケルが急に静かになった。
それもそのはず、彼女の口を奈夢子のくちびるが塞いでいたためだった。
同時に舌が別の生き物のようにハインケルの口内に入り込み余さず犯す。
古奈美はそのローション塗れの自慢の豊かなバストをハインケルのそれに押し付け揺らし、
そのえもいわれぬ感触を互いに楽しんだ。
古奈美の腰の暴れん坊天狗はハインケルが先ほどから垂れ流す愛液で鈍く輝いている。

ハインケルの服から没収した煙草で一服しながら寺門は彼女に語りかけた。
「なあハインケルよお、そのまま聞いてくれや。
俺は正直なところこの学園の支配者に誰がなるなんて話しには興味無いんだわ。
それこそお前のボスのイタ公だろうとショタ会長のスポンサーの眼鏡白豚だろうと、
あのイカしておっかないガングロねーちゃん先生だろうとなあ。
ただ俺様のステッキーゲームライフを邪魔しようなんて命知らずは許しちゃおかない。
だからお前を目茶目茶に犯して説教するのに何の良心の痛みもねー」
煙草の煙をハインケルの顔に吹きかけ彼はキッパリと言明した。

「だがあのシュレディンガーのやり方もハッキリ言って不愉快だ。
部活動をテメエの一存で左右出来ると思い込むその性根が気に入らん。
そこでお前さえ良ければ図書室奪還の為だけの同盟を組んでやるがどうよ?」
際限なく続く快楽の責め苦に息も絶え絶えなハインケルは
「ど、同盟……っ? うあふぅ ああっ」
と喘ぎ喘ぎしながら彼の提案を復唱した。
「ハインケルさんそうしましょうよ! Yesって言わないと…」
奈夢子の指が古奈美の胸に押し潰されたハインケルの胸の乳首をつまむ。
「痛いっいたっ やめやめっ んんあああぁぁ イエス! イエス!
だからやめっ ああもうダメっ んんんああっ!」
奈夢子の変則攻撃にハインケルの耐え続けた精神の糸がプッツリと切れて、
泣きながらそのまま奈夢子と古奈美の丸く大きな胸に挟まれて果ててしまった。

 #

拘束具から開放されたハインケルは寺門が座っていた椅子に腰掛けぼんやりと煙草を吹かしていた。
侵略者から同盟者に一変した彼女の待遇は一気に改善した。
昨日の敵は今日の友、この手の「ゲーム」の合従連衡は珍しくもない。
既にハインケルの服は寺門が返還していたが、何故か彼女は袖を通そうとせず裸のままだった。
「なあ寺門部長、さっきの同盟の件だが条件つけていいか?」
「受諾した後に条件付けんな。まあいい、言ってみろ」
ぼそぼそと話すハインケルの「条件」に最初は怪訝な表情を浮べた
電脳研部長も最後は気持ちよく快諾した。

「古奈美〜 奈夢子〜 ちょっとこっち来い」
寺門部長が手をぱたぱた振って二人を呼び寄せる。
まだ着替えが終わらず下着姿なままの二人が部長の元に集まる。
「何ですか部長?」
「二人とも両手を前に出せ」
「こうですか?」
想い人の前に両手を差し出した二人の両手に部長は抜く手も鮮やかに手錠をかけた。
「ぶ、部長っ!! これは何の冗談なんですか!?」
「古奈美、この度文学部及び『愉駄』の代表ハインケル女史と盟約を結ぶにあたり、
我が電脳研究部は彼女に友好の品を贈呈した。
ついては彼女がその品を早速試したいとのことだそうで…」
振り向いた寺門の正面に、腰にあの「暴れん坊天狗」を装着したハインケルがいた。
そのお面の額に油性ペンで寺門部長が『ハインケル専用』と書いていた。
「そういう訳なんで後はよーろーしーくーねー」

ある種の夜行性肉食獣の瞳でハインケルは怯える「巨乳お試しセット」を楽しげに眺めた…

進め!? ヘル学電脳研究部「秋のシュレ君総受け祭り」へ


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