警告!!
 
 
この物語はフィクションであり、現実に存在する全ての人物・団体・理念・学問等とは一切関係ありません。
 
この物語は 十八歳未満の読者には不適切な表現が含まれています。何かの間違いでこれを読んでいる十八歳未満の方は直ちに撤退してください。
 
なお、エロス描写に関して峯田はど素人です。未熟拙劣をお許しください。
ジャンル的には 現代・ファンタジー・アイテム・鬼畜・近親・ロリ・洗脳・孕ませ・ハーレム ものではないかと思われます
 
作品中に 読者に不快感を与える要素が含まれておりますが、峯田作品の仕様であります。ご注意ください。
 
この物語は T.C様 【ラグナロック】様 難でも家様 きのとはじめ氏 のご支援ご協力を受けて完成いたしました。感謝いたします。
 
 

 
 
        『ソウルブリーダー 〜無免許版〜 その2』
 
 
 
俺の名は与渡大輔。 彼女いない暦=年齢 のちょっぴり空しい人生を送っている、ごく普通の高校二年生だ。
特技は瞬間暗記術。神経衰弱で負けたことがないのが密かな自慢だったりする。
 
 
で、俺の前であぐらかいてる全身黒タイツの大男がサタえもん。
レアもの魂の繁殖で一山当てるために、魔界からやってきた悪魔だ。
サタえもんは魂契約(魂と引き換えに三つの願いをってやつだ)の免許すら持ってない最下級悪魔だから、レアもの魂を持つ与渡一族を繁殖させるに俺の協力が必要なんだ。
 
 
 
サタえもんは俺の前でうっかり本名洩らしてしまって、俺に支配されちまった間抜けだが悪魔には違いない。
で、悪魔ってのは害意がなくても人に不幸を持ってくる存在なんだ。
1時間足らずだが、本物の悪魔と話してみると良く解る。
 
しかし俺はサタえもんを追い払う気はない。
手元で監視してないと危険だし、俺や俺の家族親族が別の悪魔に狙われたときには、番犬代わりに使えるかもしれない。
追い出して、入れ替わりにもっと知恵の回る悪魔が来ても困るしな。
 
あと正直な話をすると、俺はサタえもんの魔界アイテムに興味がある。
上手く活用すれば、俺だってモテモテ君になれそうな気がするんだ。
 
 
 
 
 
しっかしようサタえもん、もう少しマシなアイテムは無いのか?
どれもこれも強力だが使い難いか、使っても意味がないような物ばっかりじゃねえか。
 
「足りぬ足りぬは工夫が足りぬ! 貴様の祖父はもっと詰まらん道具を上手く組み合わせて使っていたぞ?」
 
ああ、そういや源一郎爺さんはお前と契約して、戦災孤児から富豪に成り上がったんだよな。
しかも書類の不備につけこんで魂の支払い踏み倒したし。
とゆうか、詰まらないアイテムばっかりなのは認めるのかよ。
 
しかし本当なのかな? サタえもんは悪魔なのかもしれんが、悪魔にも妄想患者っているんじゃなかろーか。
コイツが出してるアイテムだって、本当に効果があるかどうか。
 
 
「貴様が試そうとしないからだろうが」
 
 
だってなぁ、俺は自我が壊れた恋人も24時間発情してるような愛人も要らんからのー。
 
 
「解った。細かい制御が出来るものが良いんだな?」
 
 
それは微妙に違う。
思うにサタえもんが失敗続きなのは、顧客(人間)の要望に対するリサーチが浅いからなんじゃないか?
 
 
「これを使え。『妹コントローラー』だ」
 
人の話聞けよ。
 
サタえもんが出してきたのは、携帯電話とテレビのリモコンを混ぜたような小さな機械だった。
酷いセンスの駄洒落だが、何をする機械なのか一発で分かるのはありがたい。
 
 
由香をコントロールしてもなあ‥ いや待てよ、そうでもないか。
いくら可愛い妹とはいえ、最近の由香にはちと腹に据えかねる点があるからな。
年頃だから自分の下着を男に触られるのは嫌なんだろうが、干してる洗濯物取り込んだだけでひっぱたかれるのは堪らん。
沙希ねぇのならともかく、お前の熊さんパンツに興味は無いっつーの。
 
 
 
 
妹コントローラーの使い方は 液晶画面に各種ステータス画面を呼び出して、方向キーで選択ABボタンでパラメータの増減、決定ボタンで数値固定‥と。まるっきり携帯ゲーム機じゃねえか。
バラメータは0から10まで、平均は5か。
 
ではさっそく覗いてみることに‥ なんか人の日記を勝手に見ているみたいで、ドキドキするな。
もっとタチ悪いけど。
 
 
えーと、兄への愛情(家族愛) 7
同じく兄への信頼 8
 
おお、割と高いな。小さな諍いはあっても兄妹の絆はしっかりしているのか。ちょっと感動。
 
兄への尊敬 2
 
‥俺、全然尊敬されてないのな。なんか悔しいので8ぐらいにしとこう。ピッピッピッピッピッピッと。
 
ふんふん。妹コントローラーで操作できるパラメータは心理面だけでなくて、行動面や肉体面もあるのか。
 
露出 5
 
なんじゃこりゃ?
 
「露出度のことだ。0でイスラム教徒の婦人レベル、10で公然猥褻罪レベルだ」
 
なるほど、じゃ8ぐらいにしてみるか。
 
 
 
肉体面は‥成長率まであるのか。
 
最終成長度合
身長 3
腰  4
胸  2
 
涙出てきた。由香のやつ発育が遅れていることにコンプレックス持っているのに‥
我が妹の胸に明るい未来は無いらしい。
あまりに哀れなのでパラメータを弄って、22歳の成長が終わった時点で
 
身長 5
腰  5
胸  4
 
になるようにしておく。人並み程度で良いだろう。
巨乳は肩こりとか色々面倒らしいし、俺の趣味でもないしな。由香は小さい方が似合うと思う。
代わりに健康と免疫と基礎体力と‥防御力や回復力に関係するパラメータを全部MAXに上げてやろう。
運も上げられるだけ上げておく。これも兄心だ。
ついでにいくら喰っても太らないようにしておくか。良かったな、由香。これで念願のケーキ屋のメニュー全制覇ができるぞ。
 
 
 
さてと、色々と適当に弄ってみたが‥ 由香は隣の部屋にいるから結果は分からないんだよな。
どう変わったのか、ちょっくら見てくるか。由香がセミヌードになってたら成功だな。
 
「それには及ばんぞ」
 
ん? どうゆう意味だサタえもん。
 
「兄との距離を下げれば向こうからやって来る」
 
えーと、今は4か。‥これを0にすると‥  来ないじゃないか。
 
「瞬間移動してくるわけじゃないからな」
 
‥なるほど。それもそうか。
 
 
 
コンコン
 
「おにいちゃん‥入っていい?」
 
おおう、本当に来たよ。
単なる偶然なのか? それともひょっとして‥本物なのか妹コントローラー。
 
「あー ちょっと待ってくれ」
 
おい、サタえもん。床に並べてる怪しげなアイテム片付けろ。
特にどう見てもナマモノなバ○ブとか刺付き鞭とかヤバ過ぎるから。
 
 
 
 
 
 
妹コントローラー以外の怪しげなブツを片付けて‥サタえもんは部屋の隅で壁にめり込んでて貰うか。無駄にでかいから場所塞ぎなんだよな。
サタえもんは俺以外の人間には見えないし触れないんだ。そのうえ俺や俺が使っている物体以外の物を素通りできる。つまり壁抜けがいつでもできるわけだ。
 
 
おーし、もう入っていいぞ。
 
 
おずおずと、ドアに隠れるようにして入ってきた妹の姿を見て、俺の目玉は飛び出しかけた。
 
由香は、俺のお古のランニングシャツ一枚とゆう凄い格好だったからだ。
 
 
いや、よくよく見ればショーツは穿いているらしい。見えないようにランニングシャツの裾を引っ張って隠しているが、隠しきれなくて白い布地がチラチラと見え隠れしている。
で、ランニングシャツは布地が厚めで色が濃いやつだから透けて見えたりはしないんだが、下に引っ張ってるせいで、あるかなしかの胸の膨らみが見えちまっている。
 
 
「‥あんまり、見ないで」
 
おおう済まん。耳まで真っ赤になりながら俯く妹から目をそらして、俺はベッドに腰掛けた。
これで露出度8か? むしろ全裸より刺激的だぞ? 上げすぎたかもしれん。
待て、落ち着け俺。相手は中二のガキ、しかも妹だ。
 
とりあえず露出度下げるか。
 
妹コントローラーを操作して露出度パラメータを呼び出そうとした俺の傍に、由香が座ってきた。
しかも抱きついてくる。
お、おい由香!? 
 
「おにいちゃん‥」
 
よ、よせ由香、そんなウルウルとした目で兄ちゃんを見上げるな!
露出度露出度‥いやその前に距離を取らなきゃ  ああっ露出度のパラメータがみつからねえ‥
由香のやつがもう上半身ピンク色に見えるくらい上気してて、ランニングの胸元から見えるぽっちりが‥てマズ過ぎるだろっ!
 
「おにいちゃん‥由香の胸、こんなにドキドキしてるんだよ‥」
 
由香は俺の右手を自分の薄い胸に押し付ける。うわー薄くてちっちゃいくせに暖かくて柔らかいぞー‥ってお前の胸、鼓動速過ぎだぞ妹よ。
 
「恥ずかしくて恥ずかしくて死にそうだけど、由香は心臓壊れてもいいからお兄ちゃんの傍にいたいの‥」
 
止めてくれ。腹上死も腹下死も御免だ。
露出度は後回しだ。距離か愛情を人並みに抑えなきゃ‥
俺は勘違いしていた。愛情7ってのは割と高いんじゃねえ、兄妹としては拙いぐらいに高いんだ。
 
俺はとりあえず見つかったパラメータ‥羞恥心を下げてみた。元の数値が6なので、半分の3まで下げてみる。
 
羞恥心を減らすと、由香の顔色はとりあえず良くなった。ゆで蛸状態から、頬を染めてる程度まで顔の赤みが落ちる。
もう心不全の心配はなさそうだ。由香の健康を10にしておかなければ、とうの昔にのぼせてひっくり返っていただろう。
そのほうが面倒がなかったかもしれんが。
 
 
 
 
「‥おにいちゃん」
 
お、おう少しは落ち着いたか我が妹よ。
 
「お兄ちゃん、由香のこと 嫌い?」
 
嫌いなわけがなかろーが。
 
「じゃ、好き?」
 
‥え、いや好きとゆうか
 
「どっち?」
 
大好きだぞ。
由香が生まれたときから‥いや、生まれる前からずっと年中無休24時間フルタイムで大好きだ。
てゆうか、俺が憶えてる最初の記憶は 由香が入ってる母さんのお腹(臨月)撫で撫でしながら、母さんに兄の心得を懇々と説かれる とゆーものだからな。
 
「お兄ちゃん‥」
 
妹よ!
 
両の目に涙を浮かべて俺を見上げる由香を、抱きしめる。
あー 可愛いぞマイシスター!
暖かくて柔らかくて、ほのかに良い匂いがして、とにかく可愛い。こんなに可愛い生き物がいて良いのかと思うくらい可愛い。
世間一般の兄どもの、妹ウザイとかゆう発言を俺は全く信用していない。
アレは照れ隠しか、妹に悪い虫を近づけないための防衛線だろう。
ひょっとしたら、由香のような可愛い妹を持てなかった不幸な兄の魂の叫びなのかもしれんが‥
まぁ、俺には関係のないことだ。
 
 
「‥お兄ちゃん?」
 
おや? ちょっぴし不機嫌ですか妹よ。
‥済まん、あまりの可愛さに兄ちゃん脳味噌溶けてたから、話聞いてなかったよ。
 
 
 
「今日は、最後までしてほしいの」
 
‥最後までって 何を?
 
「四年前まで、このベッドの上で毎日してたこと」
 
ほげ?!
 
 
 
 
 
す、済まん由香。アレは俺が悪かった。全面的に。
 
 
四年前、俺は中学一年生で由香は小学四年生。
思春期真っ盛りの色餓鬼だった俺は、性とゆうかエロスに激しく興味を持っていた。
が、同時に性に興味を持っていることを誰かに知られることに強い抵抗感があってのー。
 
信じられないかもしれんが、四年前の俺はコンビニのエロ漫画コーナーに視線を送ることすらできないムッツリ野朗だったのだ。
 
普通の中学生なら、同級生との猥談やこっそり手に入れたエロ画像から、あるいは親の本を盗み読みしたり図書館でちょっとエロい本を隠れて読んだりして、その手の知識を得たかもしれんが‥
幸か不幸か、俺には 俺の行く所なら何処にでも付いてきたがり、俺の言うことは何でも聞く妹‥つまり由香がいた。
 
 
最初はお医者さんごっこの延長線上の行為だったんだが、二人だけの秘密な遊びは回を重ねるごとに過激になっていった。
 
母さんが仕事で遅くなる日とかは、由香と二人っきりで留守番してたわけだが‥
俺と由香は、そんな日は大抵いけない遊戯に耽っていた。勿論、しっかりと戸締りしてからな。
 
 
どんな遊びかってゆうと、基本的にはごっこ遊びだ。
配役は例えばお姫様と魔王だったりするのだが、役が変わっても遊びの内容に大差はない。
 
 
で、魔王である俺は、さらってきたお姫様とゆう設定の由香を膝に乗せて、あるいはシーツの上に組み伏せて弄ぶ。
 
最初のうちは、スカートをめくったり脇の下をくすぐったり耳たぶを甘噛みしたり と、軽い悪戯なんだが、続けているうちに段々と過激になっていく。
 
シャツのボタンを一つづつ外して‥あるいは首までめくり上げて、胸を晒し米粒のような未発達の乳首を指の又で挟んでそのまま撫で回したり‥
細い腰からスカートを剥ぎ取り、コットン布地の下着越しに小さな尻のさわり心地を楽しんだり‥
薄い布地越しに尻の感触を充分に楽しんだ後は、両足の付け根に手を差し入れて割れ目を布越しに指先でなぞりあげたり‥ その上に埋もれている小さな肉の芽の在り処を探ったり‥
 
 
このいけない遊戯は、俺か由香が互いの名を呼ぶとその場で終わることになっている。
互いに「お兄ちゃん」「由香」と呼びかければ、その瞬間に現実に帰る。遊戯は終了だ。
続けたくても、相手が嫌がるようなら無理強いはしない。
それがいけない遊戯を続けるうちに出来た、絶対のルールだった。
 
 
 
始めのうちは戸惑っていた由香も、時間と共にこの遊びに慣れていった。くすぐったがるだけだった愛撫も、続けていくと効果が出てくる。
妹の幼い身体は次第に快感に目覚めていき、遂に達することを憶えてからは俺の執拗な愛撫を喜んで受け入れるようになった。
愛撫を続ける俺が、妹の股間を守るちっぽけな布地‥少々湿り気を帯びた最後の一枚を剥ぎ取ろうとすると、何も言わなくても自分から細い腰を浮かせて、脱がし易くしてくれるぐらいになったのだ。
俺もその頃には由香が感じるポイントをほぼ把握していて、いつでも確実に妹を絶頂へと導けるようになっていた。
 
 
 
四年前の俺は、十歳になったばかりの妹を毎日のよーに指と舌で逝かせてました。
マジ外道です。生きててごめんなさい。
 
 
 
 
 
「どうして謝るの? わたし楽しかったよ。お兄ちゃんに抱っこして貰うのもキスするのも大好きだったし。 ‥その‥舐めて貰うのも‥」
 
羞恥心3でも流石に恥ずかしいのか、由香は語尾を弱めて俯いた。
いや、あのな‥ 妹をおもちゃにする兄とゆうのはそれだけで腐れ外道なんじゃが‥
 
「わたし、お兄ちゃんのおもちゃになんか成った事ないよ?  ‥お嫁さんや奴隷ならあるけど」
 
ううっ いや、本人になった気がなくてもなあ‥
 
 
 
 
 
由香の言うお嫁さんとは ごっこ遊びの中での話だ。
まあ定番中の定番ネタだ。
もともと俺と由香は、ガキの頃のおままごとも合わせれば百回以上式を挙げている。作った子供も累計で三百人は固い。沙希ねぇに(おままごとの中で)産ませた分も入れれば五百人はいくだろう。
奴隷うんぬんとゆうのも ごっこ遊びだ。
 
 
このいけない遊戯は、最初のうちは由香が気持ちよくなった所で終わりだったんだが‥
由香が確実に何度でも逝けるようになると、遊戯の第二ラウンドも遊ぶようになった。
 
魔王役の俺は、まずお姫様役の妹を徹底的に愛撫して一回逝かせる。これで第一ラウンド終了。
お姫様(妹)が絶頂の余韻から醒めたら、俺は「余の妻になるか? それとも奴隷になるか?」とか言って、これからどうしたいのか妹に選ばせる。
 
由香が どちらも嫌 と言えば、第一ラウンドに戻る。俺は再び妹に熱烈な愛撫を加え、由香が蕩けそうな甘い悲鳴を上げるまで可愛がるわけだ。
そして、その後でもう一度選ばせる。
花嫁のヴェールか、奴隷の首輪か、それとも更なる愛撫か。
 
 
由香が結婚を選べば、俺たちは夫婦の誓いを立て、指輪の交換をし、口付けを交わす。
それから俺と由香は二人同時に気持ち良くなれるプレイを主に楽しむ。本物の新婚さんのよーに、イチャイチャと乳繰り合うわけだ。
俺が特に気に入っていたプレイは、仰向けに寝た俺の腰に跨った由香にベリーダンスを踊って貰うことだった。
 
奴隷を選べば、由香は隷属の誓いを立て、俺は妹を自分の奴隷と認めて犬の首輪を付けてやる。
そして奴隷である由香は、主人である俺にご奉仕を始める。
ご奉仕と言っても、何をするかは由香が決める上に、俺には拒否権がない。
しかも主人役はご奉仕中は動いてはいけないし、命令(懇願)はできるが奴隷(由香)は命令に従う義務がない。
 
何のことはない。ご奉仕中は、俺と由香の立場は第一ラウンドの真逆に入れ替わってしまうのだ。
 
由香が奉仕する場所は、ある一箇所に偏っている。
とゆうのも 俺が由香の秘密の谷間に興味深々なのと同じで、由香は俺が秘蔵している珍しいお宝に興味があったからだ。
 
そして俺はそのまま一回逝くまで、つまり俺の股で激しく自己主張を続けている分身が力尽き果てるまで、妹の奉仕とゆうか愛撫を受け続けなくてはいけないのだ。
 
奴隷ごっこを始めた夏の初めには、その小さな手指を使っておずおずと‥
慣れてきた夏の中ごろには、手指に唇と舌も加えて積極的に‥由香は俺を気持ち良くしてくれた。
夏の終わりごろには、俺は由香の口で果てるのが当たり前になっていた。
 
 
 
 
四年前の俺は、まだ十歳の妹に毎日のよーに精液飲ませてました。
マジ変態です。もう死にたいです。
 
 
 
 
 
「えー? あれは由香が飲みたかったから飲んだだけなのにー」
 
い、妹よ‥ 飲ませてた本人がゆうのも何だが‥にいちゃんちょっぴし退いちゃうぞ?
あんな不味いものがよく飲めるもんだ。
 
「うん。せーえきが好きな子はあんまりいないね」
 
そりゃそうだろう‥ て、どうゆう統計だそれは。
 
「んー せーえき飲むの好きな子って、わたしを入れて三人しか知らないから」
 
おいおい、最近の女子中学生はなんちゅう過激な会話しとるんじゃ。
僅か数年でジェネレーションギャップを感じるようになるとは、これが21世紀か‥
 
「話さなくても向こうから聞こえてくるんだもん」
 
耳年真ってやつですか。
しかし中学生で体験済みかよ‥
 
「由香は十歳でせーえきの味を憶えたよ?」
 
うはぁ 俺、大自爆。‥‥もうどう謝ればいいのかも分からないよ。
 
 
「だからどうして謝るの? えっと‥ その‥憶えた時期はちょっと早かったかもしれないけど‥」
 
由香はなにやら口篭っていたが‥ きっ と、顔を上げると自棄のような勢いで捲し立て始めた。
 
「あのね、お兄ちゃん。他の女の子や他の男の人はどうだか知らないけど、由香はお兄ちゃんのせーえき飲むの大好きなんだよ?」
「大好きなお兄ちゃんの、由香を気絶するくらい気持ち良くしてくれるお○んちんを舐めたり咥えたりしゃぶったり吸ったりしてると、すごく気持ちよくて幸せな気分になれるの」
「それで、お兄ちゃんが由香のお口で気持ち良くなってくれているのが分かると、もっともっと幸せな気分になれるの」
「お兄ちゃんのおち○ちんから、熱くて濃いせーえきがすごい勢いで由香のお口に入ってくると、由香はもう堪らなくなっちゃうの。 これが命の元なんだ って。これがお兄ちゃんの欠片なんだ って。これがわたしのおなかに入ったら、わたしとお兄ちゃんの子供ができちゃうんだ って」
「お兄ちゃんがそそいでくれたせーえきを飲んでいると、解っちゃうの。お兄ちゃんがどれだけわたしを好きなのか、どれだけわたしを欲しがっているのか、どれだけわたしを想ってくれているのかが、なぜだか知らないけど分かっちゃうの」
「最後の一滴を飲み干して、お兄ちゃんの顔を見上げると、お兄ちゃんはわたしの頭を撫でて『気持ち良くしてくれてありがとう』って言ってくれたよね?」
「嬉しくて誇らしくて由香の胸はいっぱいになってしまうけど、本当は気持ち良くしてくれたのはお兄ちゃんの方だから、由香は申しわけない気持ちになってしまうの」
「だから次はもっともっとお兄ちゃんに気持ち良くなって貰わなきゃ と思って、また飲ませて貰えるようにお礼を言うことにしてたの」
「由香で気持ち良くなってくれてありがとう。たくさん出してくれてありがとう。由香に飲ませてくれてありがとう ‥って」
 
 
あああああ‥ 由香が壊れちまった。
 
「真面目な話してるんだから真面目に応えてよ、お兄ちゃん!」
 
 
真面目な話‥ えーと、つまり由香は俺に散々弄られ玩ばれたことを恨むどころか‥
 
「だからおもちゃになんかされてないって。‥わたし、お兄ちゃんにいっぱい愛して貰って幸せだったよ」
「でね、お兄ちゃん。わたし思うの。お口であんなに気持ち良くなれたのなら‥膣(なか)にそそいでもらったら、どれくらい気持ち良いのかな? って」
「だからね、続きをしましょおにいちゃん。今度は最後まで」
 
そう言うと、由香はショーツを脱いで俺のベッドに上がり、仰向けに寝転がった。
真っ赤になりながら、股をゆっくりと広げて俺を誘惑する。
 
「由香をお兄ちゃんのおちん○んで貫いてください。そして、由香のお腹にお兄ちゃんの愛をそそいでください」
 
 
 
 
 
 
俺は妹の下半身を見ないようにかなりの努力を払い、成功した。
とにかくその格好は止せ。
なんか着ろ、着るものがなけりゃこのバスタオルでも巻いてろ。
 
「お兄ちゃんの匂いがする‥」
 
露骨な嘘を言うな!! そのタオルは昨日取り込んでから一度も使ってねえ!
ったく‥何処でそんな台詞を憶えやがりましたか、妹よ。
 
「お兄ちゃんのパソコンに入ってたゲーム」
 
嗚呼、また自爆ですかそうですか。
 
 
 
「ねえ、どうして由香を抱いてくれないの?  ‥‥もしかしてお兄ちゃん、ちっちゃい子じゃないとダメな人!?」
 
んな訳があるか。お前以外の幼児体型にはピクリとも反応したこと無いわい。
 
「じゃ どうして?」
 
 
 
あのな由香。俺は鬼畜で変態の駄目兄貴だが、お前のことが大好きなんだ。
好きだから、お前とはこーゆーことをしないと決めたんだ。
 
 
 
 
 
 
四年前、その年の春の中ごろから始まった俺と由香との秘密の遊戯は、月日とともにどんどん過激なものになっていった。
 
夏の初めぐらいには 俺と由香は風呂場で泡まみれになりながら絡み合うようになり‥
夏の半ばぐらいには 俺の分身はたった一枚の布越しに秘密の谷間を蹂躙して、由香を絶頂へと導くようになり‥
そして夏の終わりには 俺は出るものがなくなるまで由香の身体に欲望を浴びせつづけ、由香はその全てを喜んで受け入れるようになっていた。
 
あのまま秘密の遊戯を続けていれば、俺は遅くともその年の秋の終わりか冬の初めぐらいには、最後の一線を越えていただろう。
 
 
なぜ止めたのかって? 一言で言えば、父さんが死んだからだ。
 
 
 
 
 
四年前の九月五日に、俺と由香の父 与渡英輔 は死んだ。
 
父さんは年がら年中仕事で国内外を飛び回っていて、一年の三分の一ぐらいしか家に居ないとゆう一点を除けば、悪い親ではなかった。
 
父さんは子供を叱るのと誉めるのが上手い人で、無類の子供好きだった。
交渉事の達人で、父さんが割って入ればどんな揉め事も修羅場もピタリと収まった。
母さんとは夫婦円満そのもので、万年新婚夫婦とか言われていた。
顔は俺と良く似ていて(いやもちろん俺の方が父さんに似ているのだが)醜男ではないけど美男子には程遠い顔つきで、そのくせモテまくりの人だった。
まぁ、父さんは母さん一筋で他の女には目もくれなかったけどな。
でもって父さんに振られた人は、ますます父さんのことが好きになるとゆう有り得ねえぐらいのモテモテさんだった。
もしかすると、俺のモテモテ君願望はこれが大元なのかもしれん。
 
 
そんな完璧超人の父さんだったが、事故であっさりと死んでしまった。
爺さんの化学工場で薬品爆発が起きて、たまたま見学に行っていた父さんだけが爆発に巻き込まれたんだ。
 
父さんの死から、四十九日あたりまでのことは、今も思い出したくない。
 
母さんは 後追い自殺でもするんじゃないかと常に見張りを立てなきゃいけないくらい落ち込んでいたし‥
俺の祖父、源一郎爺さんは ショックで寝込んでしまい、その後はめっきりと老け込んじまったし‥
頼みの豊三郎伯父さんは 工場焼失の二次被害を食い止めるので忙しく、葬式にも出てこれない有様だった。
 
そして俺は ただただ呆然としていた。
 
 
葬式やら何やらは、婆さんと沙希ねぇが中心になってやってくれた。特に沙希ねぇには感謝しきれないほど世話になった。
 
問題はその後なんだ。
葬式が終わっても、俺んちのなかは葬式中の方がマシなぐらいに暗いままだった。
 
俺も父さんが好きだし尊敬していたが、由香は更に父さんのことが大好きだった。
母さんは好きとかそうゆうレベルじゃ表現しきれないくらい、父さんのことが好きだった。
 
母さんは食事どころか、放心したまんま水さえも飲まなくなり、遂に緊急入院するはめになった。
その間 俺と由香は本家(つまり沙希ねぇの家)に預けられたわけだが、由香は由香で問題があった。
どうしても、父さんが死んだことを認めないのだ。
正確に言うと再発性の記憶退行‥つまり俺がなんとか由香に父さんの死を納得させても、次の日には忘れているんだ。
 
お父さんはどこにいるの? おとうさんをむかえにいく おとうさんをさがしにいく と訴える由香の姿に、親族も社員も涙を堪えずにはいられなかった。
俺か? ヘタレの俺は堪えることもできずに、由香を抱きしめたまま一緒に泣いていた。
 
 
そんなある日、由香が「おとうさんをさがしにいきます」と書置きを残して消えてしまった。
もう俺も本家の人たちも大慌てだ。
 
で、警察や地元青年団まで駆り出しての大捜索となったんだが‥
捜しても捜しても居やしねえ。
その日は朝からぐずついた天気だったが、昼前には土砂降りになっていた。
当然、捜索は難航するばかりだ。
 
俺は由香が行きそうな場所に目星を付けて、本家の人たちと一緒に駆け回って捜していたんだが‥
心配の余り突っ走り過ぎて、見事にはぐれてしまった。
しかしそのおかげで由香を見つけることができたのだから、良しとしよう。
 
 
俺が発見したそのときには、由香の周りはもうヤバすぎる状況だった。
なぜかは知らないが、由香は町外れの橋の下で、増水し始めた河の砂州に取り残されていたんだ。
砂州は見る見るうちに小さくなっていく。砂州の中央、橋脚が立つコンクリ製土台の島で、橋脚にしがみついている妹の泣き出しそうな顔を見た瞬間、俺は迷わず河に飛び込んでいた。
 
元カナヅチの俺が、濁流に流されもせず由香が居る橋脚の土台まで泳ぎつけたのは、半分奇跡だった。
そこから、無事に脱出できたのは、本物の奇跡だった。
いや、奇跡とゆうよりは幸運の女神の加護だ。
 
まず、俺は沙希ねぇにビニール袋に入れた携帯電話を借りていた。だから由香を発見した直後に、本家の捜索本部に連絡を入れることができた。
 
次に 俺は昔は泳げなかったのだが、小学生時代は毎年夏になると沙希ねぇに扱かれていたので、中学に上がる頃にはある程度まで泳げるようになっていた。
 
更に そのとき俺が穿いていた迷彩ズボンは足首と太腿の部分に仕掛けが施してあり、脱いでからちょいと弄ると即席の浮き袋になるとゆうサバイバル用品だったのだ。
この迷彩ズボンも、沙希ねぇがその年の誕生日に俺に買ってくれたものなんだ。
 
俺は上着と靴と靴下を脱ぎ捨て、由香をおんぶした上で俺と由香の身体にズボンのポケットに入っていたパラコードをぐるぐると巻きつけ、縛り付けた。
そのときには、河の水は土台を被い、水面は俺の踝あたりまで上がっていた。
やはりどう考えても、救助が来るのを待っていては助かりそうもなかった。
 
だから俺は由香を背負ったまま、一か八かで濁流の中に飛び込み‥流されて溺れかけたところを通りがかったおっちゃんにロープを投げて貰い、助かった。
おっちゃんは近所の住人で、堤防の様子を確かめに行く途中、流されている俺と由香を見つけたのだった。
 
やっぱり沙希ねぇは幸運の女神だ。沙希ねぇが居なけりゃ、俺は何度死んでいるか分からない。
 
 
そんなわけで、由香の失踪騒ぎは終わった。
俺の17年間の人生で、一番の恐怖体験だった。俺は失いそうになって初めて、妹の価値‥とゆうか意味を悟ったんだ。
 
 
 
気力体力を消耗した俺は、風邪を引いて三日ほど寝込むことになった。由香は何故か全く風邪を引かず、寝込んでいる俺を看病してくれた。
そう。幸いとゆうかなんとゆうか、あの事件からは由香の記憶退行は起こらなくなったんだ。 
 
俺の風邪が治るころには母さんの鬱症状も快方に向かっていて‥ 俺と由香が病院に泊まりこんで、交代で母さんの看病をするようになると更に良くなっていった。
 
やがて母さんは退院して、本家で療養生活を送るようになり、俺と由香は本家から学校に通うことになった。
 
 
 
そして秋は終わり、冬が過ぎ、春が来た。
 
春休みのうちに、俺と由香と母さんは俺たちの家に帰ることにした。
久しぶりの我が家は少しばかり埃っぽくなっていたが、あの重苦しさは無くなっていた。
俺の家にとりついていた死神は、去ったのだ。
 
 
親子三人の生活は、時々寂しさを感じることはあったが‥ それ以外は前とあまり違わなかった。
俺と由香は相変わらずベタベタに仲の良い兄妹で、どこに行くのも一緒だった。
由香と約束したからだ。由香を一人で置いていったり、居なくなったりしない と。父さんのように、突然いなくなったりしない と。
 
自然と俺は友達との付き合いが悪くなり、シスコンだ妹離れできない奴だと陰口を叩かれるようになったが、俺は妹に寂しい思いをさせる気はなかった。
 
 
その年の夏が近づいてくると、妹は「秘密の遊びはしないの?」と訊くようになったが、俺は「ごっこ遊びは卒業だ」と断っていた。
妹は不満なようだったが、俺はもう二度と妹とえっちな遊びはしないと決めていた。
 
兄ってのは、妹を守るものなんだ。
だから、妹を快楽漬けにして、妹の自由を奪ったりしてはいけないんだ。
妹を犯して妊娠させたりなんてのは、もっての外だ。
 
 
もっとも、その後 由香と一緒に寝ることもあった。
由香が恐い夢を見て眠れなくなったときとか、雷が恐くて泣いているときは、朝まで一緒に居ることにしていた。
普通の兄と妹でも、それくらいは有りだろうと思うし。
俺は、由香とごく真っ当な兄妹関係になりたいからな。
 
 
 
10
 
 
 
回想が混じった長い話が終わり、俺が由香の方に向き直ると‥ 我が愛しの妹は、ぽろぽろと涙を零して泣いていた。
しまった、父さんのこと思い出させちまったか。
 
 
「やっぱり‥そうだったんだね」
 
ん? 違うのか?
 
「お兄ちゃん 大好き!」
 
俺は飛びついてきた由香を受け止めようとして、受け止めきれずに転がった。
由香は俺の上に馬乗りになって、俺の唇を求めてくる。
 
こ、こら 止めんか。それにタオルがほどけてるぞ!?
 
 
「わたし、お兄ちゃんに飽きられたのかと思ってたけど‥ やっぱり違ってたんだね! お兄ちゃんは由香のことが好きだから、由香の心と身体を思いやってくれたから、由香にえっちなことしなくなったんだよね?!」
 
ま、まあ そうゆうことだな。あのまま続けていたら、俺は間違いなくお前を妊娠させてたからなあ。
 
「本当は由香を妊娠させたかったけど、由香の為に我慢したんだよね?」
 
そうだよ! だから頼む、それ以上誘惑しないでくれ!!
 
「でもね‥お兄ちゃん」
 
由香は優越感とゆうか、誇らしさと媚が混ざった目つきで俺を見下ろし、最後の一枚‥ランニングシャツを捲り上げて、脱ぎ捨てた。
 
「見て」
 
見るなと言われても目が離せません。
数年ぶりに見る妹のオールヌードは、それくらい魅力的でした。
ああっ畜生、押し倒してしまいたい‥
 
 
「由香はもう、子供じゃないんだよ?」
 
俺の妹は、いつの間にやら子供から少女になっていました。
少女です。少しだけど、間違いなく 女 です。
腰なんか、もう立派にくびれができてます。
 
「今の由香は、子供を産める体なんだよ? だからもう我慢しなくていいんだよ? 16になったばかりのお母さんがお兄ちゃんを産めたんだもん、15歳の由香だってお兄ちゃんの子供を無事に産めるよ。だからお兄ちゃんは安心して妊娠させればいいの。後は由香に任せてくれれば、元気で可愛い赤ちゃんを産んであげるから」
 
違う、そうゆう問題じゃねえ!!
いや、身体の問題も大事だが、それ以前の問題があるだろ?
こうゆうことは、好きな男とするべきなんだ。
 
「由香はお兄ちゃんのこと好きだよ。愛してるよ。それじゃダメなの?」
 
駄目だ。
兄妹の愛情と男女の愛情は違うんだ。それは由香だって分かってるだろ?
 
「お兄ちゃんは全然分かってないよぅっ 由香はお兄ちゃんのことが好きなのに、女の子としてお兄ちゃんが好きなのに、どうして信じてくれないの!?」
 
由香‥
 
「教えてよ、由香はどうすればいいの? お兄ちゃんは由香がどうすれば信じてくれるの?  お願い、教えてよぅ‥‥」
 
 
涙声の由香は俺の胸に縋りついて、そのまま泣き出してしまった。
今日は妹を泣かせてばかりだな。
嗚咽を聞きながら、俺は右手で妹の頭を撫で‥ 左手で握りっぱなしの妹コントローラーを操る。
 
俺への感情を下げてしまえば、由香の気の迷いも治まるだろう。
 
 
えーと‥ 愛情愛情‥あったあった。
 
兄への愛情(家族愛) 7
兄への愛情(恋愛) 8
兄への愛情(肉欲) 8
兄への愛情(慈愛) 8
 
兄への独占欲 7
兄への被独占欲 10
 
 
‥おや?
なんか軒並み高いですよ。とゆうか、俺めっちゃ愛されてないか?
 
兄への信頼 9
兄への敬意 8
 
なんかこっちは数字変わっちゃってるし‥
 
 
しかもどの数値も、減少ボタン押しても減らないし‥
おーいサタえもーん! このコントローラーぶっ壊れてるぞー!!
 
 
 
「極めて正常に作動中だが?」
 
嘘付け。じゃなんで数値が変わらないんだ?
 
「忘れているかもしれんが、俺は貴様に支配されているんだぞ? 嘘や故意の誘導はしたくてもできん。‥変えれない理由は、貴様の妹が変えたがってないからだろう」
 
はい? さっきは変えれたじゃないかよう。それも2から8まで一気に。
 
「貴様の妹は人間だ、故に自我がある。自我があるとゆうことは、即ち価値判断の基準があるとゆうことだ。何にでも好きと嫌いがある。ここまでは良いな?」
 
‥続けてくれ。
 
「妹コントローラーでパラメーターを変える場合、妹本人が変えたいパラメータの操作に関しては妹の無意識が協力するから、簡単に変えられる。しかし妹本人が変えたくないパラメータをコントローラーで弄ろうとすると、妹の無意識が頑強に抵抗するから、簡単には変えられない」
 
ううむ‥ つまり俺がリモコン、由香が本体のスイッチを使ってテレビのチャンネル権争いをしとるようなものか?
 
「まあ、そんなものだ。どちらか一方が圧倒的に高い魔力を持っていれば、そいつが自由に操れるが‥現状では双方の魔力は互角だからな」
 
とゆうことは、この数値はコントローラーではもう変えられないのか。
 
「更に上げることならできるぞ。貴様が望めばの話だがな」
 
これより上げてどうするんだよ。
しかし、数値を見る限り由香はいろんな意味で俺が好きらしいが、何故なんだろな?
 
「知るか。本人に聞け本人に」
 
それもそうだな。
 
 
 
11
 
 
 
へっぽこ悪魔と問答している間、俺は胸に顔を埋めて泣いている妹の頭を、そして妹の柔らかく瑞々しい髪を撫でていた。
少しは落ち着いたかな? そろそろ訊いてみようか。
 
 
なあ 由香。いったい俺の何処がそんなに好きなんだ?
 
「全部」
 
即答かよ! しかも凄い直球だ。
 
 
「じゃあ、お兄ちゃんは由香のどこが好き?」
 
 
ん? お前の好きなところか?
 
 
えーとえーと
 
その‥
 
 
‥‥悪りぃ 全部 としか答えようがねぇや。
 
「でしょ? 由香とお兄ちゃんは両思いだもんね」
 
ああ、そうかもしれんな。
 
「かも。じゃなくてそうなんだもーん」
 
そうだな。俺も「なぜ由香のことが好きなのか?」と訊かれたら「由香だから」と答えちまうだろうな。
 
 
 
 
んー なあ由香、俺のこと本当に好きなんだよな?
 
「うん♪」
 
楽しそうに答えて、妹は目を閉じたまま俺の胸に頬をすり寄せる。
しかし、今の俺たち凄い状況だよな。俺がベッドに仰向けになって寝ていて、その上に全裸の妹がうつ伏せに覆い被さってるんだもんな。 
 
ん。にいちゃん起きるからちょいと退いてくれまいか、妹よ。
よいしょっと。
全裸は流石に目のやり場に困るのう‥ 由香、頼むまたバスタオル巻いてくれい。
 
 
 
 
なぁ由香、俺のことが本当に好きなら六年ほど待ってはくれまいか?
六年たって、由香が二十歳になって、それでも俺のことを好きだったら‥ 俺と結婚してくれ。
 
「えっと‥ お兄ちゃん‥兄妹で結婚は無理なんだけど?」
 
籍は入れなくとも式は挙げれるさ。偽装結婚とゆう手もあるし、戸籍を弄ってもいい。
兄妹で結婚できる国に国籍移すとゆう最終手段もある。
 
「そんな国があるわけないじゃない」
 
なけりゃ造るまでだ。
 
「‥‥お兄ちゃんって、ホントに変態なんだね」
 
まあな。ついでに鬼畜だ。
で、どうなんだ。受けてくれるのかくれんのか。
 
 
「二十歳にならないと、駄目?」
 
国一つでっちあげるとなると、そのくらいの準備期間が要るだろうからな。
 
「子供も、二十歳になってから?」
 
ああ。そのかわり二十歳になったら好きなだけ産ませてやるから。
 
「お兄ちゃんは何人ぐらい由香に子供産んで欲しいの?」
 
ギネスブックに載るくらい。
 
‥退くな。冗談だよ。十人ぐらいでいいよ。
 
 
「‥約束だよ? 二十歳になったら由香を本当にお嫁さんにしてね」
 
おう。六年経ったら結婚しよう。それまで子作りは延期な。
 
「お兄ちゃん♪」
 
俺は嬉しそうに抱きついてくる妹を、今度はしっかりと受け止めた。
本当に幸せそうな、安心しきった笑顔だ。
 
ああもう、可愛過ぎてにいちゃん脳味噌溶けちゃうよ。


 

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