サモンナイト3“剣製の魔術師”第二話
朝食は困難を極めた・・・・。
「所で、食材は何処にあるんです?」
今、俺はアティさん達と海岸線を歩いていた。
「今は無いですね(ニコ)」
俺からの質問ににこやかに返すアティさん。
「で?どうするんですの?」
そのアティさんの返答にいらただしげに声を発するベルフラウちゃん。
その脇には俺から身を隠すようにしながらこっちを覗いているアリーゼちゃん・・・。
まだ警戒してるんですか・・・・、そうですか(泣)
「大丈夫です、こっちです。」
そう言って、アティさんに連れられてきたのは周りが良く見渡せる岩場。
俺は岩場で、即席の釣竿を作っているアティさんに質問をした。
ココは何処なのかを。
「解りません、リィンバウムの何処かだと思うんですが。」
は?
「実は私達、ある事件に巻き込まれてしまいまして、遭難してしまったんです。
気が付いたらこの島で目を覚ましたんです。」
なるほど、しかし解らないことがまだ沢山あるな。
「はい、質問です。」
「何ですか?」
「リィンバウムって何処ですか?」
「・・・そこから説明しましょうか。」
アティさんと俺は、魚を釣るためのえさを採りながら話し合う。
何時の間にか眼鏡をかけた(何処から出したんだ?(汗)アティさんから色々聞いた。
まず、リィンバウムについて、この世界はリィンバウムを中心に、機界・ロレイラル(機械の世界らしい)、鬼妖界・シルターン(昔の日本か、中国みたいな世界らしい)、幻獣界・メイトルパ(これは理解し辛かった、ジャングルの世界とサバンナの世界で、自然が一体化しているみたいな世界か?)、霊界・サプレス(天使や悪魔がいる世界、俺達の世界にも来ているのかな?)の4つの世界が周りにあるらしい。
で何で俺が此処に召還されたかと言うと、アティさんでも解らないらしい・・・。
え?
ただ彼女は頭の中で願ったらしい、ソレに俺が答えたっと言うことらしい。
「実際はありえないんです、サモンナイト石、あ、リィンバウムでは、召還術で使われる触媒で、この石と、呪文を用いて、4世界の人たちと契約を結び、その人の力を借りる術なのですが。
私はその石を持っていませんでしたし、呪文も唱えていません。」
「原因不明・・・ですか?」
「はい。」
ハッキリと言うアティさん。
マジですか?
と言うことは俺は元の世界に戻れない?
「原因が解るまでは、そこで提案なんですが、原因が解るまで一緒に行動しませんか?」
落ち込む俺にアティさんは優しく提案する。
「現状、此処に居るのは私達だけですし、私にも責任があるようですし。
ベルフラウちゃん、アリーゼちゃんも良いですよね?」
こう言った後、ベルフラウ達にも確認を採るアティさん。
「・・・気に入りませんけど、実際その方に助けられましたし・・・。私は良いですわよ。」
とベルフラウ嬢。
「私は、お姉さまが良いと言うのなら・・・。」
少し打ち解けてきたらしいアリーゼ嬢は(隠れるのを止めてくれた(嬉)、小声で返答する。
「アティさん達が良いと言うのなら、異存は無いよ。」
と俺は答えた。
実際こんな所で一人で生きていくほど、俺はサバイバルに精通してないしな。
渡りに船だ。
「じゃあ、よろしくお願いします、シロウさん。」
「はい!こちらこそお願いします。」
そこでやっと釣りができる状態になったので、役割を分担することにした。
アティさんが釣りをしている間に、俺達がこの近くに散らばっている役に立ちそうな物を拾ってくることになった。
サモンナイト石は解らなかったので、ベルフラウちゃん達に任せっぱなしになったが。
1時間ほどである程度集まった(剣もそれなりの物を見つけた。)
1番の収穫は、シャインセイバー、ダークブリンガーと言うサモンナイト石を見つけたこと、後何故かお鍋と調理セット(包丁やまな板・・・なんでさ?)を見つけた事かな?
で戻ってみると見事な魚を4匹釣り上げたアティさんがまっていた。
早速焼き魚にして、皆で食べた。(ベルフラウ、アリーゼは何と焼き魚は初めてだそうだ。まあ、美味しいと言っていたので良かったが。)
そして今後の方針と言うわけではないが、暫くこの砂浜を進んでみようと言うことになった。(アティさん曰く、有人の島なら、何処かに港があるはずだし、無人島なら此処に戻ってくるので確認が取れるかららしい・・・、なるほど)
じゃあ、出発だ
(続く)
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