サモンナイト3“剣製の魔術師”第十一話


「集落に・・・ですか?」

っとアティさんが尋ねる。

「はいです、先生さん達に来てもらおうって、護人さん達に頼まれて、マルルゥ迎えにきたですよ。」

っとマルルゥちゃん

「お招き・・・、ですわね。」

「ですね・・・。」

とベルちゃん、リゼちゃん。

「先生さんたちのこと、皆さんも。すごく気になってるです。
だから、遊びに来てくれればきっと、仲良しになれるですよ。」

とマルルゥちゃんは、ホバーリングしながら話している。

・・・・どういう原理で、浮いてるんだ?

「・・・・良いですね、それ。
私も、皆と、仲良しになりたいし。」

と一寸考えた後、マルルゥちゃんに話すアティさん。

俺も賛成、やっぱ相手を良く知らないとね。

「連れっててくれますか、マルルゥちゃん?」

アティさん、乗り気です。

で、俺とアティさんは行く気満々。

だけど、ベルちゃんと、リゼちゃんが一寸浮かない顔をしている。

「ベルフラウちゃん、アリーゼちゃん、一緒に行こう?」

「私は行きませんわ。」

「私も一寸・・・・。」

二人とも、何かおかしいな?

「そうですか?じゃあ、一寸行ってきますね。」

え?アティさん?

「良いんですか?」

俺は部屋を出たアティさんを捕まえて、質問する。

「本人達が行きたくないんでしたら、無理に誘っても・・・。」

っと、一寸弱気のアティさん。

「・・・それは不味いでしょう、今、あの子達はアティさんだけなんですよ。
あの子達の保護者は、アティさんなんです。
もう少し強引に誘いましょう。」

「でも・・・。」

よし、俺から誘うか。

俺は引き返して、二人を誘う。

だが二人は、頑として首をうなずかない。

「二人とも、船の中に居っぱなしだと、体に悪いよ。
一緒に出かけよう?」

「・・・・申し訳ありませんが、シロウの頼みでも、今日はいけませんわ。」

「私もです・・・、宿題もしませんと。」

うーむ・・・・これ以上は逆効果だな・・・。

「解った、じゃあ何かお土産を持ってくるかね。」

「・・・少し期待してますわよ・・・。」

「行ってらっしゃい、シロウさん。」



この後、カイルさん立ちも誘ったが、全員NO。

うーむ、いけませんなあ・・・。

「結局、来てくれるのは、先生さんと青服さんだけですか。」

「ごめんね、マルルゥちゃん、せっかく迎えに来てくれたのに・・・。」

「ごめんな、マルルゥちゃん。」

すまなそうにする俺とアティさん。

「気にしないでください、おあいこですから。」

おあいこ?

「マルルゥもですね、先生さんたちを呼びに行く時に、お友達を誘ったですよ。
でも、皆付いていかないよって、断られちゃいました。」

・・・・そうか、やはり島の人達の、この世界の人に対する不信感は根強いんだろうな・・・・。

「でも、きっと仲良くなれるですよ。」

マルルゥちゃんは、気にせずニッコリ笑いながら喋る。

・・・そうだよな!

この問題は気長にやっていくしかないよな!

で、俺達はマルルゥちゃんの案内で、ファルゼンさん達が、「集いの泉」に案内される。

「ヨク、キテクレタナ、アティ、シロウ。」

とファルゼンさん。

「お招きありがとうございます、ファルゼンさん。」

アティさんは、一寸頭を下げながら答える。

ファルゼンさんの他には、アルディラさんがいる。

それと、後二人。

一人は角の生えた、日本の忍者の格好をしている人、この人はキュウマさん、シルターンの集落「風雷の里」の護人だそうだ。

何処となく「佐々木小次郎」と似ている。

でメンドクさそうにしている全身縞模様の、男の人。

この人はヤッファさん、メイルトパの集落「ユクレス村」の護人だそうだ。

・・・なんかランサーに似ている気がする・・・。

「じゃあ、自己紹介が済んだんで、俺は帰るぜ。
二人ともユクレスにきたら顔を出せよ。」

とヤッファさん

「私も帰ります、ミスミさまと今後の協議もありますので・・・。」

とキュウマさん。

どうやら、島の人達に俺達を見てもらうのが、目的か。

そりゃ、見てもらったほうが早いに決まってる。

俺は賛成だな。

「・・・4ツノシュウラ、クヲミタアト、ココニモドッテクルノダ、コンゴニツイテ、ハナソウ。」

「「解りました。」」

ファルゼンさんの言葉に、答える俺達。

では、何処から見ましょうかね?

「じゃ、マルルゥが案内してあげるですよ。」

え?良いの?

「ハイですよー、マルルゥ、もっと先生さんたちと仲良しになりたいですから。」

そうか・・・、ありがとう。

「それしゃ、お願いしちゃいましょうか?」

そうですね。

アティさんの言葉に、うなずく俺。

「喜んでー♪」

じゃあ、まずはマルルゥちゃんの住んでいる所に案内してもらおうかな?

「じゃあ、ユクレス村ですね♪
こっちですよー♪」

案内される俺とアティさん。

出発だ。

(続く)




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