サモンナイト3“剣製の魔術師”第二十四


一旦帰った俺達は、事後処理をフレイズさんに任せて船に戻った。

そして夜、約束した通りに砂浜に行くと、もうファリエルさんが待っていた。

早速だけど、用件を切り出す。

「銃の販売許可ですか?」

はい、一応アルディラさんとキュウマさんには話してあります。

「そうですか・・・。」

一寸思案顔のファリエルさん。

「良いですよ、今度の護人会議で話してみましょう。」

良かった・・・。

ホッとする俺、一方ファリエルさんは何処と無く不機嫌そうだ・・・。

・・・なんで?

「・・・シロウさんらしい、と言えばらしいですけど・・・、一寸不満です・・・。
でも、それがシロウさんらしいんですけど・・・。」

と俺にムーっとした顔で話しかけるファリエルさん。

むぅ・・・、俺、何か変なことをしたか?

・・・、落ち度は無かったはずだよなあ・・・。

解らん・・・。

「所で・・・、シロウさん、一寸質問してもいいですか?」

おっと、考えに沈むのは話し相手に失礼だな。

「何ですか?ファリエルさん。」

俺が振り向くと、ワクワクしてますっと言う顔をしているファリエルさんがいた。

こ、この顔は・・・遠坂と同じ顔だ(汗)

「シロウさんは、何時も武器を何処からか取り出していますけど、どうやっているんですか?」

・・・・うーん、どうする?

・・・まあ良いか、この世界では「召喚術」という魔術もある事だし。

「あれは、取り出してるんじゃなくて「創って」いるんです。」

「「創って」・・・・?」

俺の答えに目を丸くするファリエルさん。

「俺の世界には「魔術」と言う「技」があります、一般には知られていませんが。」

「知られていないんですか?」

「ええ、「魔術」は、その一族が研究し、受け継ぐ・・・そう、「特殊な技術」って言ったら良いのかなあ?そういった類のものなんですよ、だからその特殊性から秘匿されているんです。」

まあ、「魔術」と言っても、「ルーン」「東洋魔術」「西洋魔術」etc・・・それこそ日本でも数種類の魔術存在しているし、世界になると無数にあるに違いない、まあ俺は遠坂やイリアに師事を受けていたから「西洋魔術師」になると思うが・・・。

他の技術にも「気功術」てのもあるし・・・。

まあ、今の質問には関係ないか・・・。

「で、俺の得意な魔術は「投影」・・・。物、特に「剣」を創るのが得意なんです。・・・と言うより、その「投影」以外はからっきしなんですけどね。」

「そんな事ありませんよ、すごいです。」

苦笑いする俺に、真剣な顔をするして、答えるファリエルさん。

・・・ファリエルさんって、いい人だなあ。

「その「魔術」・・・、私も使えますか?」

「・・・すいません、俺もどちらかと言うと「魔術師見習い」と言ったほうが早いほどなんで、人に教えるなんてとてもできません。それに・・・。」

「それに?」

「俺の「魔術」は特殊ですから・・・。」

「そうですか・・・。」

無理を言ってすいませんっと誤るファリエルさん。

「いえ、気にしないで下さい。
実はこのリィンバウムの「召喚術」も一般の人には秘匿されている「秘儀」なんです。」

なんでです?

「シロウさんが、シロウさんの世界での「魔術」の説明と同じように、「召喚術」にも、一族でしか伝えられないような「特殊な技術」なんです。
アティさんがいた帝国では「召喚術」の研究が盛んで、軍人ならある程度は使えるようですが、一般の人は使う事ができません。」

なるほどなあ。

ん?でもこの島の人たちは「召喚術」使っているなあ?

「あ、私は生前「召喚師」でしたから使えますよ。」

そうか・・・、俺たちの「魔術」は「魔術回路」が無いと一切使えないが、「召喚術」は魔力があれば誰でも使う事ができるんだったな。

彼女や、他にもこの島の人たちを味方してくれた召喚師がいたに違いない。

納得した。

・・・・さてっともう、遅いし鍛錬の時間だな。

そう言う訳で、ファリエルさんと別れて船の自分の部屋に戻り、ベットに横たわり「心象世界」に潜る。

其処には、赤毛の青年が待っていた。

そして、今日の鍛錬が始まる・・・・。

(続く)





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