141 名前:養育係9:2006/11/05(日) 14:44:53 ID:uEj9R3BI0
罰のとき抑えようもなくこみ上げてくる快感がなんであるのか、当時の私はわかっていませんでした。
養育係が私を罰するために掻き立てたなにかなのであろうと、思い込んでいました。
ただ、性器が固くなり先端から露がこぼれるのだけは、病気ではあるまいか、と怖くなりました。
しかし、これについても養育係が
「坊ちゃまの心が落ち着きを欠いている証拠です。
病気ではありませんが、大人になって心が落ち着かぬとこのようなことがまま起こります」
と丁寧に解説してくれたのでそんなものかと納得していました。
あのころの私は養育係の言葉を疑う知識も理由も持ち合わせていなかったのです。

もちろん、申し出なければならない過ちは勉強だけではありませんでした。日常全てに渡っていました。
うっかり花瓶を割ってしまったときや、ペンをなくしてしまったときも当然申し出なければなりませんでした。
いつぞやに、申し出をしなかったことが、養育係に露見してしまったときは、いつもより太い棒を入れられ、
乳首と性器の先端にはじんじんする薬を塗られて勉強部屋に半日放置されました。
体の奥底から湧き上がるえもいわれぬ快感は私の内を激しく焼きました。
熱の放出は許されることなく、のどが枯れるまで泣き叫びました。

この体験に懲りて私は養育係の目を掠めようとは思わなくなりました。
どのようなささいな過ちでも、養育係に申し出るようになりました。
なにせ、養育係は別邸の下働きを全て掌握しています。
私の行動はどこでどう見られて養育係に通告されるのかわかったものではないのです。
監視者の目を常に意識しなければならない状態でした。
また、己の行為が養育係の目からみて、過ちに当たるのかどうか、常に念頭において行動するようになりました。
こうして私は養育係の考えを外から強いられるのみならず、己の内側にも持つようになったのです。
養育係が心の中に住み着いたも同然でした。
私の思考はもはや私のものでなく養育係のものでした。私の目は養育係の目でした。
心の中まで支配下にあった、と云うのはこうしたわけがあるからなのです。

142 名前:養育係10:2006/11/05(日) 14:46:02 ID:uEj9R3BI0
ところで、養育係の与える罰は当節の基準からすれば、厳しすぎるのでしょう。
けれども、己の過ちを認めず、不正直がはびこる昨今においては、かような考えで教育に当たること自体は
おかしなことではないと思います。
こういうと、お前は養育係の呪縛の下にまだあるのだ、
ここはあの別邸ではない、それに時代はもう変わったのだとおっしゃられるでしょうか。
ですが、私は時代が変われど良きものは残すべきであると考えています。
私も年を重ね、今ではご存知のとおり息子もいます。
息子には昨今の風潮に流されず、きちんとした躾をしたいものです。

また話がそれました。どうにも私はまとまった話が苦手で、ご容赦下さい。
養育係の尽力にもかかわらず、私の過ちは減りませんでした。
あまり学問に向いていなかったのでしょう。始終、間違って、罰を受けていました。
養育係は私がいっかな向上しないのでなんとかせねばならないと、躍起になりました。
ついに学のある養育係ははるか南方の成人の儀式を書物から見つけ出しました。
雨多く、緑濃いその地では、男子は大人になる際に、成人男性の精を口や肛門に受けるのだそうです。
そうすることで、大人として変貌を遂げるのだとか。
養育係は南方の風習を私に試してみようと思い定めました。
説明を受けたとき、私は素直に養育係に感謝しました。
物覚えが悪く過ちの多い私のために、書物からあらゆる方策を探ってくれたのは事実です。

143 名前:養育係11:2006/11/05(日) 14:47:17 ID:uEj9R3BI0
儀式は月の冴えた夜に私の寝室で行われました。
秋でした。カーテンの隙間から一条の澄み切った白い光が流れ込み、養育係の顔を照らし出しました。
その顔は養育係が語って聞かせる地獄の悪鬼を思わせ、私は軽く身震いしました。
養育係は、着物の間から黒々とした性器を取り出しました。
さらに着物の隙間からは、肉が幾重にも折り重なった腹が垣間見えました。
私は正視しないようにそっと目をそらしました。
養育係の性器は太くて大きく、さらに顔を近づけるとむっとする臭気が鼻をつきました。
ですが、私がまっとうな大人になるためです。必死にこらえて、臭い肉棒を口に含みました。
「坊ちゃま、もっと舌を使って。そう。裏の筋もきちんと舐めるのです」
養育係は細かな指示を出してきます。必死に従いました。
やがて、養育係の性器は充実し、私は首尾よく口にその精を受けることができました。
苦さと生臭さに気が遠くなりかけましたが、必死でそれを嚥下しました。

144 名前:養育係12:2006/11/05(日) 14:48:30 ID:uEj9R3BI0
儀式はその晩だけでは終わりませんでした。
一晩精を受けたくらいで私の性質が変わるということなどありえませんでしたので。
私は来る晩も来る晩も、口腔に肛門に養育係の精を受けました。
どちらかと言えば、肛門で受けるほうが好きでした。
第一に臭い匂いをかがなくてすみます。
第二に口に養育係の巨大な性器は余るのですが、肛門はすでに罰のおかげで異物の挿入に慣れていましたので
存外すんなり太いものを受け入れることができました。
それに、ある一点に快楽を激しく掻き立てる箇所があって、そこを突かれると
これが大人になるための大切な儀式であることも忘れて身も世もなくよがってしまいました。
「あんっそこいいっ……もっと」
養育係は首尾一貫していましたから、このような時も正直であることを求められました。
私はどこがいいかという他にも、性器がむずむずしてたまらないことや、
乳首が固くしこってじんじんすることなどを全て詳細に養育係に告げなければなりませんでした。
正直に私が告げると、養育係は乳首をつまんでくれたり、性器をこすってくれたりしました。
私は次第に積極的に、告げるようになりました。そして儀式から幾ばくかの悦びを得ることになったのです。
そんなわけでこの儀式自体はそれほど苦痛でもありませんでした。
罰の時には許されない熱の放出が儀式のときは許されるのも、ありがたいことでした。
ただ一つだけ難がありました。精液を放出することは養育係にとって少なからず労を要すのでしょう。
吐精の際に、おうおうと奇怪な声を上げるのです。その声はどうにも慣れることができませんでした。

145 名前:養育係13:2006/11/05(日) 14:50:07 ID:uEj9R3BI0
けれど、私たちの暮らす社会があっという間に大きな変貌を遂げたように
私の小宇宙もある日、終焉を迎え、あらゆる価値が覆されました。
全ての社会とその価値は突き崩される運命にあるようです。
であるならば、一つの社会の価値を絶対として他を否定するのはおかしなことではないでしょうか。

きっかけは私が父の屋敷に呼ばれたことでした。
母亡き後、私のことはすっかり忘れていた父でしたが、健康の衰えを感じて
跡継ぎの顔を見ておこうと思った模様です。
父は私を書斎に来させ、じろじろと観察しました。視線の冷たさに私は震え上がりました。
別邸ではこのような冷たい取り扱いを受けたことはありませんでした。
私はどうしたらよいのかさっぱりわかりませんでした。
父が私にいくつかの質問を投げかけたときには舌はもつれ、膝は踊って
まともな返事は到底できないありさまでした。
う、とかあ、とはうなる私に父は大層立腹しました。
「いい年をして、なんだ。その要領をえない返事は。お前が私の血を引いているのかと思うと胸が悪くなる」
父は語気荒く私を叱り飛ばしました。
思わぬ事態に頭は混乱しました。
父に好かれているなどとは思っていませんでしたが、まさかここまで叱られるとは予想もしていないことでした。
それに別邸では毎日が予定通りに過ぎていきましたので、私はこうしたとっさの出来事には弱くなっていました。
父が怒っています。その原因は私がまともな返事ができないことにあります。
そして、まともな返事ができないということは、私が過ちを犯したということであり、過ちは直ちに認めなければいけない。
私は養育係の教えを忠実に実行しました。
ズボンと下着を脱いで、父に尻を向け
「間違った悪い子のお尻の穴に棒を突っ込んで、罰してください」
と願いました……。

父は恐ろしいものを見るように私を眺め、じりじりと後ずさりそれから机の上の呼び鈴を激しく鳴らしました。
屋敷は上へ下への大混乱になりました。

146 名前:養育係14:2006/11/05(日) 14:52:27 ID:uEj9R3BI0
その時以降、養育係とは会っていません。私は別邸から父の屋敷に移されました。
父の屋敷の者たちは養育係を口を極めてののしりました。
昨日まで、全てであったものが根こそぎ否定されたのです。私は混乱しました。
養育係は悪質な小児性愛者で、私はその犠牲になったのだというものもいます。
ですが、養育係が小児性愛的な意図を持っていたのかどうか、私は存じませんし確かめるすべもありません。
子供の躾のために食事を抜くことは今日でもあります。
こういった躾は生理的な欲求を使って子供を統制しようとしているのです。
養育係が行った躾も、食欲ではありませんが、生理的な欲求を利用した躾と言えなくもありません。
それに先刻から申し上げましたとおり、
方法には問題がありましたが、養育係の教えには認めるべきものも多いように感じられます。
正直であれ、過ちを認めよ、というのは今日においてもなお貴重な教えではありますまいか。
私がこのように言うと、
自分が悪質な小児性愛者の犠牲になったという残酷な事実を認めたくないがために
自己欺瞞をしていると責めるものもいます。私の父がそうでした。
なにが真実であるのか、いまだ私には判断がつきません。
また、養育係の風貌は全く私の好むところではありませんでしたが、
生きていくということは不快なものや好みでないものをある程度許容しなければならないということでもあります。
父の屋敷で、あるいはその後社会に出て私は何度もそれを痛感させられました。
居心地の良い己の好みのものだけが詰まった世界というものは地上のどこにもないのです。

147 名前:養育係15:2006/11/05(日) 14:53:11 ID:uEj9R3BI0
ただ養育係は私の体に激しい肉体的渇望を植えつけました。
父の屋敷に移されてまもなく、私は夜中に寝付けなくなりました。
体が、刺激を求めてうずくのです。
ついに私は父に隠れて、庭師や下働きの男たちで欲求を満たすようになりました。
それは恥ずかしながら現在まで続いていて、この屋敷に屈強な男の下働きが多いのはそういった理由もあるのです。
あの後も養育係が私についてましたら肉体的欲求を抑えるすべも学べたのかもしれませんが
ああなってしまったのでいたし方ありません。

ああ、おっしゃられていたのは私の息子の件でしたね。
この屋敷は私が主人です。私が法です。とかく言われる覚えはありません。
法は家庭に入らずでしたか。そういった言葉もありました。
あなたがお好きな社会で広まっている常識です。
それはともかく、あらゆる社会はそれぞれの法と価値を持つのです。
ここにはここの法と価値があります。
ですからこの件に関しましては、意見は無用です。




148 名前:風と木の名無しさん:2006/11/05(日) 15:07:56 ID:LHTlgSTQO
ごめんなさい、息子って自分の子どもって意味じゃないんです。
詳しくはかけませんが。まだ一人身です。
半年ロムります

149 名前:風と木の名無しさん:2006/11/05(日) 15:15:51 ID:kG1ZO/U2O
他人さまの投下の直後に自分語りをする意味がわからない。
養育係たん乙です。
もっと強いオチがあるとよかったけど、
このスレ受けする話だったんじゃない?


150 名前:風と木の名無しさん:2006/11/05(日) 15:25:44 ID:J9CHlsEH0
養育係タン、超GJ!
自分的にはオチがないからこその淡々としたところが好きだ。
当たり前になってしまった陰惨な恐怖を感じる。


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