231 名前:初仕事44:2006/12/14(木) 22:31:13 ID:B15OxvYH0
ガンガンガンガン、と突いて、またズルリと抜く。抜けきるぎりぎりまで抜いてから、
また根元までをズチュっ、と音を立てて突きこむ。そんなことを繰り返しながら、
けれどヒッツレは表情を毛ほども変えない。
なんてかわいいんだろう。不思議と僕はそんなことを感じていた。黙々とツメカミを
いたぶってる姿が、なんだかいじらしい。
たぶん、ヤツは最初からツメカミを狙ってた。冷静に、ただ狙いを定めてたんだ。
いくら目を合わせても、なんの身の危険も、切迫した思いも感じ取れなかったワケが
今なら分かる。いや、かえって安心感みたいなものを僕は感じ取っていた。待ってろ、
そのうちなってヒッツレに言われてるような。それがこんな結果を見ることになろうとは、
全然予想もしてなかったけど。
ツメカミが苛立って、僕を犯して、熱い息を吐きながらイッて。暴れたり物を投げたり
はしゃいだりしてるのを、ヒッツレは身を屈めてじっと見ていたんだ。一気にとびついて
喉笛を噛み切るその瞬間を待って。そこまで思って、ぞくりとした。鳥肌が僕の腕を
覆うように立って、波のように引いていく。
きっともう、ツメカミが発狂するまでヒッツレは止まらない。今までじっと見つめ続けて
きたヤツの熱が全部吐き出されるまで、ツメカミは壊され続けるんだ。


232 名前:初仕事45:2006/12/14(木) 22:32:05 ID:B15OxvYH0
「素敵だね…」
思わず呟いた僕の横顔を、カーンがじっと見てるのがわかる。その目を見ないまま、
僕は彼の体を手で押しやった。ぬるん、と硬い蛇が出て行く。ツメカミが僕の中に
放ったものと、僕の腸液と、おいしいゼリーにまみれてそれはきっとてらてらと
光っている。
「食わせてやったら」
ツメカミの顔から視線を外さず、僕は言った。カーンがどんな顔をしたのかは分から
ない。でも少しの間を置いて、僕の言葉どおりに彼はツメカミの方へ向かった。
カーンの手がツメカミの髪をわし掴みにする。その手が僕の胸になすりつけていた
精液が、ツメカミの髪にべっとりとまとわりついた。彼がそこに陣取ったことで、
ツメカミとヒッツレの顔がその陰になった。僕はよく見たくて、足の裏で床を漕いで
少しだけずり上がる。
ヒッツレに突き上げられて揺れている頭をしっかりと掴みあげると、その口に
カーンは汚れた蛇を飲み込ませる。うぐぅ、と呻いて、でも抗うこともなく
ツメカミは長い蛇にその口を犯される。無理やり押し込んだカーンの怒張が、
ツメカミの口にこそげられていく。少し引き、またねじこむのを繰り返すうち、
口の端に濁った粘液が盛り上がっていく。


233 名前:初仕事46:2006/12/14(木) 22:33:00 ID:B15OxvYH0
ツメカミは手先を胸のところで丸めたまま、上も下も口をふさがれて、ぐちゃぐちゃに
汚されながら震えてる。目は見開いているけど、その焦点はきっとどこにも合っていない。
カーンの蛇がまとった汚れが盛り上がるようにたまっていく。まるで、食べるのが下手な
子供がソフトクリームを口の端にべたべたにしてるみたいに。
行儀悪いな、いつもながら。ちゃんとこぼさずに食べなくちゃだめだろうツメカミ。
あちこち痛む体を、僕はゆっくりと引き起こす。ツメカミのために。じりじりと体を
引きずってツメカミのそばまで這って行くと、ぼんやりしていたヤツの目がしっかりと
僕をとらえた。その口の両端に、たぶん唾液に薄められたもろもろの汚れが泡だって
ついている。
僕は、自分の精液をなすり付けた指先で、そっとツメカミの口元をぬぐってやった。
指の腹だけではとり切れない粘液は、第二関節までをも汚して、僕の指にのっかった。
白い濁りの中に、赤茶色の濁りが混じって泡立っている。ツメカミが僕の腸の中に
出したもの、そして僕が腹の上に出したもの。そんなもろもろが、僕の指の腹の上で
ミックスされている。汚らわしくて、いつまでも眺めていたいような気がした。


234 名前:初仕事47:2006/12/14(木) 22:33:47 ID:B15OxvYH0
ツメカミの目を見下ろすと、しっかりと僕の目を見据えていた。目の端が赤く、たぶん
怒りのせいなんだろう、じんわりと涙に潤んでいる。
僕はにこりと笑ってやった。そして第二関節までしっかりと汚した指を、カーンの犯して
いる口に横からねじ込んでやった。指の背にカーンの硬い熱さが触れる。
「う…ぐぅ…っ」
僕の手に連動するように、カーンがツメカミの髪をぐいっと引いた。喉を反らされて
ごっ、とうめき声を上げる。そこへカーンがさらに腰を押し付けた。僕はヤツの唇の裏側に
指紋の溝の底までなすり付けるように汚れをおしつけてやった。
ぐぅ、ぐぅと呻きながら、ツメカミの目から涙がぼろっと落ちた。目の端が真っ赤だ。
相当苦しくて、悔しいに違いない。ああ、ツメカミ、あんたもかわいいよ。みっともなくて
情けなくて、今の姿、最高に愛しい感じ。
「シャワー、浴びてくるね」
僕はツメカミの口からひっこぬいた指の汚れを目の近くで確認しながら、ぼそりと言った。
それを合図にしたように、二人の男の腰の動きがいっそう激しくなった。



ここまでです。

235 名前:風と木の名無しさん:2006/12/14(木) 23:17:33 ID:IRp9eAy+O
初仕事たん乙です!すごい展開になってきたねwwホクロえろす

236 名前:最後の鏡1:2006/12/14(木) 23:40:23 ID:TCVsgm+F0
投下します。
エロなし。あまり801っぽくない導入だけです。
既婚者が出てきます。
一応俳優とかアイドルとか芸能関係設定です。

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9月12日 PM10:00
「私、佐山さんがタイプなんですよぉ」
「ほんとですか?じゃあ後で電話番号を…」
「あんた結婚したばっかりやがな」
MCのツッコミにスタジオ中から笑いが起きる。
直人ももちろんそれに合わせて笑う。隣で同期の真司も笑っていた。
「ゆかちゃん、騙されたらあかんで。この人若くて綺麗な奥さんとラブラブやねん」
「えー、ひどい」
ここまでは台本通りだ。
打ち合わせではこの後佐山の新婚生活について話題になるはずだが
毒舌と予想できないトークが売りのこのMCにとって事前の打ち合わせなど
何の意味も持たないことを直人は短い経験の中で悟っていた。
「で、実際どうなん?美人若妻との生活は」
「朝はいってらっしゃいのキスしてます」
「うわー!ムカつくからオンエアではここカットな」
「これ生ですから」
今度も観覧客が笑う。この笑いも含めて予定通りだ。
「そういえば…」
スタジオの空気が硬くなる。
「そういえば」とか「ところで」は予定外のトークが始められる、一種のサインのようなものだと皆知っている。
多分裏で胃を痛めているに違いないディレクターと同じぐらい、直人も緊張していた。


237 名前:最後の鏡2:2006/12/14(木) 23:41:33 ID:TCVsgm+F0
「奥さんて内海に似てるんやって?」
思ってもいなかった形で話題に出された直人は目を丸くする。佐山の方を向くと目があった。
「そうですか?」
「似てへんか?なぁ?」
「あー、そういえば」
佐山と仲がいいというタレントが直人を見ながら答える。一瞬考えて直人は
「いってらっしゃい、あなた」とカメラに向かって投げキッスをして笑いをとった。
「さすがにそれはキモいわー、お前」
「可愛いじゃないですか」
当事者の佐山も笑っている。直人は胸を撫で下ろした。
「えー、じゃあ次はそっちのホモ!」
「ホモじゃないですって!普通に間宮って呼んで下さいよ」
残り3分弱の生放送は真司がひたすらMCにいじられて終わり、直人は隣でタイ
ミングを見ながら笑っているだけで良かった。


238 名前:最後の鏡3:2006/12/14(木) 23:42:10 ID:TCVsgm+F0

9月14日 AM11:30
直人の控室のドアを開けながらマネージャーの結城が叫んだ。
「やったよ!オーディション合格だって!」
直人は勢いよく立ち上がった。
「ほんと?マジ?!」
「本当だよ!おめでとう!」
結城はファックスと共に台本を手渡す。
『最後の鏡』
ある策略によって全てを失った男が、その元凶である男を追い詰め復讐するというサイコサスペンスだ。
原作は何百万部も売り上げた大ベストセラー、監督は近年海外からも注目を浴びている人物とあって
主役になることができれば俳優としての評判は確立されたようなものだとも言われている。
「やった…すごい嬉しい。結城ちゃんありがとー!」
「結城ちゃんはやめて下さい。そんな歳じゃないですから」
結城は苦笑しながらも抱き着いて来た直人の頭を軽く撫でた。
直人はごめんごめんと軽い調子で言いながら結城から離れた。
そして、改めて台本を見つめる。
「記者会見をいつやるかはまだ未定だそうです。じゃあ私はこれで…」
背を向けた結城に直人は思い出したように声をかけた。
「結城ちゃん、これのオーディション出てたってマジ?俳優志望だってことも知らなかったんだけど、俺」
「ただの人数の水増し用ですよ。それに今は俳優なんて大それたこと目指してませんから」
振り返り、微笑さえ浮かべる結城を見て直人も表情を和らげた。
「良かった。俺、結城ちゃんいないと困るから」

239 名前:最後の鏡4:2006/12/14(木) 23:42:49 ID:TCVsgm+F0
9月18日 AM8:00
雨のため、撮影は中断していた。
「最後のカットなのにねー」
共演者のグラビアアイドルが憂鬱そうにしている。
直人と少し言葉を交わした後、彼女は化粧が崩れたと言って控室に戻っていった。
一人になった直人は何をするともなしに空を見上げていた。
「お前さ、寒くないの?そんなとこいて」
直人が振り返ると真司が歩いてくるところだった。
「もうクランクアップしたんじゃなかったっけ」
「近くで別番組の収録やってたんだよ。ラストシーンだっていうから遊びに来た」
「この前の番組?」
「そうだよ。相変わらずキツイんだあの人」
「またホモホモ言われてんの?」
「もちろん」
半ば疲れたような顔で真司が肩を竦める。
本来は二枚目に分類されるはずのはっきりとした顔立ちに、妙に似合う仕草だった。
「そういえば最後の鏡決まったんだって?」
「お蔭様で」
「うわー、お前ってイヤミな奴。絶対主役奪ってやる」
「できるんならどーぞ、会社の友人Aさん」
笑いながらそんなことを言い合っている内に、ようやく雨は止んだ。



9月20日 AM9:00
直人がテレビをつけると、泣いている佐山の顔が大写しになった。
佐山良平、ショック!最愛の妻死去
「ハンドル操作を誤り、中央分離帯に衝突したと見られています。佐山良平さん
ご夫妻はまだ結婚して1ヵ月も経っていないということで、悲しみも一層…」
直人はテレビの音量を下げ、結城に代わりに葬式に出てもらうよう電話をした。

240 名前:最後の鏡:2006/12/14(木) 23:43:29 ID:TCVsgm+F0
すみません、ここまでです。


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