271 名前:風と木の名無しさん:2006/12/15(金) 10:34:48 ID:JuAzuaHIO
代理タソ乙です!!

超よかった!!泣きそうだよ(´Д`)素晴らしい作品をありがとうございました。

272 名前:風と木の名無しさん:2006/12/15(金) 11:13:33 ID:JuAzuaHIO
代理さん乙!!
最高にGJでした!!!!(ノД`)

秘かに続編期待してみたり。

273 名前:風と木の名無しさん:2006/12/15(金) 11:46:33 ID:pZyosHuR0
ハイハイ、オツカレ
煽ってんじゃなくて
本当に最後まで完結させたのは凄いね
それは認めるよ

でも
>> ID:JuAzuaHIO
最後まで自演ですか?w

274 名前:風と木の名無しさん:2006/12/15(金) 13:14:24 ID:OGjrnY/6O
>>273
てめえの自演だろカス
まじで死んでくれや

275 名前:風と木の名無しさん:2006/12/15(金) 14:48:46 ID:pHjTnXeP0
まあまあ、今日はやめようや。

代理さん、お疲れ様でした。
そして、最後まで読ませてくれてありがとう。
ハダレが今までの人生の折り返し地点を越えて
幸せになった、と信じてます。(鬼畜に反しますが)
またここで、そんで偶然でもどこかのサイトとかで
あなたの作品が読めることを楽しみにしてます。

276 名前:風と木の名無しさん:2006/12/15(金) 16:06:30 ID:JuAzuaHIO
いやいや今日に限らずこれからもだろ

代理さん本当にお疲れ様でした。世界感が素晴らし!!!
ハダレタソとウスライタソのその後も気になる〜
素晴らしい作品をありがとうございました。

277 名前:最後の鏡5:2006/12/15(金) 16:20:29 ID:2XMdtb+c0
投下します。

男女の絡みというか、とりあえず女性が絡んできます。
エロなし。

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9月21日 PM1:00
「おはようございます」
「おはよー」
直人が顔を上げると真司が歩いてくるところだった。
「おはよう」
「おはよう。今日真司のシーンあるんだっけ?」
「いや、ほんとは無かったんだけどさ…」
真司は直人の隣に腰を降ろした。
「今日さ…葬式あるから、収録中止になって。監督とちょっと相談でもしようかと思って来た」
直人はあぁ…と小さく呟いた。
「行かなくていいのか?」
「今の佐山さん見てるとこっちまで辛いから。俺には無理。しばらくしたら線香上げに行くことにした」
「俺、明日行ってこようと思ってんだ」
「明日?明日は来客多そうだからやめといた方がいいって。余計佐山さん疲れるだろ」
「そうだな、じゃあもうちょっと後にする」
直人が頷いていると、直人の名前が大声で呼ばれた。
「シーン19始めるのでスタンバイお願いします!あと、間宮さん監督が呼んでました」
二人は揃って立ち上がる。
「じゃあまた後で」


278 名前:最後の鏡6:2006/12/15(金) 16:23:03 ID:2XMdtb+c0
9月21日 PM4:00
直人が服を着替えて戻って来ると、監督の傍で真司もモニターを覗き込んでいた。
「迫真の演技お疲れ!ほんとに倒れたかと思ったよ」
「嘘つけよ。まぁ実際この季節に雨のシーンなんて倒れるかと思ったけど」
「お陰でいいシーンが撮れたよ」
直人は監督の言葉に礼を言いながらモニターに視線をやった。
モニターの中では直人が雨に打たれて立ち尽くしているところだった。
「この後、例の長台詞なんだって?頑張れよ」
真司が立ち上がって直人の肩を叩く。
次のシーンは2ページもの主人公の独白だ。
全てが終わった後、それが策略だったと知った主人公は半ば発狂しながら自らが悟った真実を延々と語っていく。
「言った通りこのシーンは見せ場だからな。頼むよ」
「頑張ります」
監督は満足そうに笑うと立ち上がった。
「シーン18、始めるぞ」



9月22日 AM11:30
結城から電話がかかってきた。
「佐山さんのところのマネージャーに連絡しました。25日の午後ならお互い大丈夫みたいです」
「わかった。…佐山さん、やめるって?」
「まだ憔悴しきってて、とても聞ける状態じゃないそうです」
「わかった」
直人が電話を切っても、テレビではまだ佐山の芸能活動の今後について流れていた。


279 名前:最後の鏡7:2006/12/15(金) 16:25:47 ID:2XMdtb+c0
9月25日 PM2:00
直人は車を降りた。
運転席にいる結城は身を乗り出すようにして助手席側の直人へ話し掛ける。
「この後打ち合わせなので、また迎えに来ます」
「珍しく結城ちゃんがいないから羽伸ばしてくるよ。ところで俺の携帯は?まだ修理?」
「明日には戻ってくるらしいですよ。3時半か遅くても4時には迎えに来るので安心して下さい」
「なら平気か。よろしく」
結城の車が動き出す。それを見送らないで直人は後ろの邸宅を振り返った。
新しくて広い家。佐山はこの中に一人でいるはずだ。
直人はインターホンを鳴らした。


9月25日 PM2:10
「いらっしゃい」
玄関に出てきた佐山は無理やり笑顔を作ってはいたが、ひどく憔悴していた。
「この度はご愁傷様です」
直人は言いながら頭を下げる。
「ありがとう…。妻も喜ぶと思うよ。どうぞ」
佐山に続いて歩き、リビングへと通されるとそこは綺麗に片付けられていた。
誘われるまま椅子に座った直人は、佐山がキッチンへ向かっている間に部屋の至る所を観察する。
黒と白でまとめられた部屋はどちらのセンスだろうと直人は考えた。
装飾品の無さから佐山だろうかと言う所まで直人の考えが至った時
キッチンの方からガラスの割れる音、とにかく大きな音がした。
「どうしたんですか?」
直人がキッチンへ向かうと、佐山が倒れていた。辺りには粉々になったティーカップが散らばっている。
「佐山さん!」
完全に動揺した、裏返った声で直人は叫びながら佐山の体を揺すった。
小さなうめき声を上げて佐山が目を開く。
「佐山さん?大丈夫ですか?」


280 名前:最後の鏡8:2006/12/15(金) 16:26:50 ID:2XMdtb+c0
佐山が何かを呟いた。しかし、直人にはそれが聞き取れなかった。
「何ですか?」
直人は佐山の唇に耳を近づける。
「…なお」
自分の名前を呼ぼうとしているのかと直人が訝しく思っていると
佐山の腕が伸びてきて、直人の頭を抱きこんだ。
「佐山さん?」
直人が慌てて身体を起こそうとしても離れることができない。
「やっぱり生きてたんだね、ナオ…」
直人の顔から血の気が引いていく。
更に力を込めて起き上がると、ようやく佐山から離れることができた。
「しっかりして下さい!俺、ナオさんじゃないですよ!内海です!」
「どうして逃げるんだ、ナオ…もうどこにも行かないでくれ」
佐山の目は直人の方を向いているのにどこか焦点があっていない。
佐山が直人の腕を掴む。
「違いますって!」
直人がそれを振り払うと、急に佐山の表情が変わった。
「どうして僕を拒絶するんだ…ナオ!」
直人が逃げようと後ずさったところで佐山が荒っぽく直人の肩を掴んだ。
その弾みで直人はキッチンとリビングとの段差から、足を踏み外す。
直人は頭を強か床にぶつけた。
「お仕置きだよ、…」
佐山が囁くような声で名前を呼ぶが、直人は反応しない。
佐山は気を失った直人を寝室へと引きずり始めた。

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ここまでです。


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