- 191 :報告会1 9/10:2007/02/13(火) 20:39:05 ID:lg+0LHgE0
- 立っているのもやっとと言う状態で脚を震わせている中野に、
花田が呆れた声をかけた。
「おーいウサギくん、いつまで楽しむ気? リアルだったら
電車もう駅に着いてるよ? どさくさ紛れに何してんの」
中野は奥歯をかみ締めて息を一つ呑みこんだ。
「あ、あ、か、彼が、俺の手を、どかせて、自分で、握って」
今井が中野の手を放し、みずから中野の性器を握り込んだ。
中野が今井の手首を弱々しく握った。
「はがそうとしました。けど、姿勢が悪くて力が入らなくて」
「そんなこと言って、本気じゃなかったんでしょ」
野次に首を振って否定してみせ、中野は震える声で続けた。
「ほ、本当に、むりだったんです。だから彼が俺の、こすって、
やめて欲しかったけど、やめてくれなくて」
今井の指が中野のものを上下にこすり立てる。布地を突き破りそうに
尖ったそこは、中野が限界に近づいていることを示していた。
観客は唾を飲み込みながら中野の痴態を鑑賞している。
このまま絶頂を迎えたのか。逃げ切ったのか。
今井はもう自分が痴漢になったつもりで夢中になって
中野を責め立てていた。このままいかせてやると意気込み、
それこそ電車の中では無理なほど勢い良く扱きまくる。
中野が声にならない悲鳴を上げて激しくかぶりを振った時、
花田が今井に向かって呼びかけた。
「はいそこまで。残念ながら電車は駅に着いてしまいましたとさ」
今井が悔しそうに舌打ちして手を放し、観客は失意の声を上げ、
中野は尻餅をつくように床にへたり込んだ。
- 192 :報告会1 10/10:2007/02/13(火) 20:40:47 ID:3sTy4/Tk0
- 「狼さんの報告の締め。
『あと5分あればいかせられたと思うんですが、残念です。
俺は遅刻してもいいからもっと続けたかったけど、ウサギくん、
駅に着いたらダッシュで降りて逃げて行っちゃったんですよね。
いつも皆さんの報告を読んで、俺だったらホテルまで
連れて行くのにって思ってたけど、確かにあれは無理です。
俺は駄目でしたが、次の狼さんが調教を完了してください。
てか、俺もまた次の機会を狙ってますけどね!
逃げ回らないで、毎朝同じ電車の同じ場所に乗ってくれたらいいのに。
とにかく、ウサギくんは想像以上にエロかわいくて最高でした!』
今回も反響すごいぜ。1時間でレスが50もついてる。人気者だな」
花田が中野の横に屈みこんで笑った。中野はうつろな眼で
床を見つめている。その2人に今井が苛立った声をかけた。
「そんなことより、もういいだろ? おつとめの時間だぜ」
今井が中野の髪を鷲掴みにして顔を上げさせた。
「せっかちだな今井さんも。余韻を楽しんだらいいのに」
「もう無理。待てないね。ほら見てよこれ」
呆れ顔の花田に今井は大きく膨らんだ股間を突き出してみせ、
それからそれを中野の口に押し付けた。中野が震える手で
ファスナーを下ろし、今井の性器を取り出して舌を這わせる。
観客達も立ち上がって集まってきた。
「そうそう、後がつかえてんだから早くしてよ」
「てか、いつになったらこの子の尻、解禁してくれるの」
不満を口にする観客達を花田は笑ってなだめた。
「近い将来。あと少しだけ、このままで楽しませてよ」
観客達は「仕方ないなあ」と呟きながらてんでに中野の体に
手を伸ばし、服を脱がせ始めた。すでに昂ぶっていた性器を
いじられて、中野がうめき声を上げる。両手はもちろん背中や
尻の谷間に男たちの性器が押し付けられ、こすられる。
報告会は終わり、花田言うところの懇親会が始まっていた。
(終わり。報告会2に続きます)
- 193 :風と木の名無しさん:2007/02/13(火) 20:46:32 ID:uwjPWcNM0
- 報告会たん乙です!
途中レス混ぜてしまってすみませんorz
リアル投下きたんで興奮してしまいました
中野クンカワイス!!続きの投下待ってます(*゚∀゚)=3
- 194 :土々呂:2007/02/13(火) 21:31:46 ID:+ab/VkCp0
- 報告会たん乙です!自分も 続き待ってます(*゚∀゚)=3
カレー洗顔あり。キモめ。スカとか連想するかも。
東京か金沢だったと思う。ガキの頃けっこうでかい美術館のなんとか展で、
カレーで顔を洗う映像が繰り返し流れるインスタレーションを見た。
脱力した。気持ち悪くなった。笑った。
いっしょに見てた父親は嘔吐した。
幼なじみの、となりの土々呂に告白されたとき感じたのは、
あのインスタレーションを見たとき感じた気持ちとまんま同じだった。
ありえねー。俺も土々呂も男だぜ?普通にキモかった。
俺はキモいという言葉が大好きだ。気持ち悪いとか、生理的にNGとか、
しっし!とか、こっち見んな!とか、空気読めとか、くさいとか
伝えたい気持ちが全部入っているし、短縮されてるから気軽に使える。
よく考えて口にしなくてもいい言葉だ。
なんか駄目っぽいと思ったら、とりあえずキモいでいい。
土々呂はキモい。自分がどれくらいキモいかわかっていない土々呂に
俺はカレー洗顔を強いた。洗顔中ビデオを回した。編集した。
男に「好きだ、」なんて言われて俺がどう感じたか、いかに萎えたか
洗顔中の映像を見ることで土々呂もよーくわかるだろうと思った。
- 195 :土々呂:2007/02/13(火) 21:32:26 ID:+ab/VkCp0
- 指の爪に入り込む生ぬるいカレー。どろっとした茶色いそれは、
ゆるゆるのアレみたいだ。汚らしい。
「カレーで顔を洗えたら、1日だけキモいとか云わねェー」
そう云ったら土々呂は、洗面器に盛ったカレーを自発的に
両手ですくって顔に擦り付けた。
土々呂の白い顔にこびりつく臭そうな茶色のルー。
とろけた玉葱と赤茶けた人参。潰れたじゃが芋。ぬらめく豚肉の脂肪。
俺はリバースしそうになりながらビデオを回した。編集後、
うちの居間の50インチの液晶テレビで繰り返し見せつけた。
上映中、土々呂は撮影時よりも嫌がった。
「眼を逸らさなかったら、もう1日だけキモいとか云わねェー」
その一言で、土々呂は画面を凝視した。
吐き気を堪えながら、カレーで顔を洗う自分を見ていた。
俺と土々呂がまだ厨の頃の話だ。たぶん厨二。14歳ぐらいだったと思う。
- 196 :土々呂:2007/02/13(火) 21:33:16 ID:+ab/VkCp0
- あれから10年。
男に「好きだ、」と云われておえっと思ったうぶな俺はもういない。
高校で覚えたのは受ける悦び。大学で知り得たのは犯す楽しみ。
今おもえば、土々呂は俺好みな中性的な受け男だった。喰っとけばよかった。
あの頃の俺的にはキモいやつだったが、
いまの俺的にはストライクゾーンのど真ん中だ。
もっとも土々呂は永遠の14歳じゃねえ。俺がでっかくなったみてえに、
今頃あいつもきっと育ってる。
美しいって形容詞が似合う男になってたらいいなと思う。
高1の夏、土々呂は家の人と一緒に県外に越した。それっきりだ。
ときどき無性に会いたくなる。
何処かでばったり会えたら、土々呂と一緒にどこ行こう?何しよう?
妄想はつきねぇーが奇跡は起きない。日々は過ぎゆく。
奇跡は起きなかった。だが俺は土路呂と巡り逢った。
土路呂dororoは土々呂totoroに良く似ていた。正確に云うと、
俺の妄想の中の土々呂〜成人男性バージョン〜に酷似していた。
そういうわけで俺はいま、バイト先のコンビニで出会った土路呂にはまってる。
以上、前置き終わり。ようこそアブノーマルな世界へ。
どうか俺と土路呂のエロい話を聞いて欲しい。
つづく
- 197 :風と木の名無しさん:2007/02/13(火) 21:41:03 ID:neiZ48Q10
- ほうほう、それでどうなったのかね?
- 198 :風と木の名無しさん:2007/02/13(火) 22:16:22 ID:HfZK41JQ0
- 卵白に期待
- 199 :風と木の名無しさん:2007/02/14(水) 02:34:12 ID:3tMGuLAu0
- 報告会さん乙です。
すごい続きが気になる。ウサギくんかわいいよ。
次の狼さんマダー??
- 200 :土々呂:2007/02/14(水) 09:23:34 ID:kZSsE9ND0
- 五月くんとはバイト先で会った。名は体をあらわす?彼には
さつきという名字の様に薫る爽やかさがあった。
白い歯がひかる爽快感のある笑顔に惹かれた。
五月くんは僕が幼なじみに似ているのだと言った。
誰かに似ているというのはあまり心地よくないけれど、
五月くんが声をかけてくれたのはそういう背景があったからこそだと思えば許せた。
五月くんは幼なじみを卜卜口と呼んでいた。
家がお隣だったからとなりの卜卜口繋がりかもしれない。
僕はと゛ろ ろ と呼ばれている。
「出会った時ちょうどその映画が公開されていたから」以上の理由を
僕は思いつかない。と゛ろ ろ 。響きよいので好きな呼び名だが
僕には本当の名前がある。それを呼んでもらえないのは寂しい。
卜卜口もずっと、五月くんに卜卜口と呼ばれていたのかもしれない。
あだ名をつけてもらえると親密感が増した気がして嬉しい。
だけど本当の名前を呼んでもらえないのは寂しい。
卜卜口はどう思っていたのかなと考えた。Me tooな気がしたけれど、
それは僕の勝手な思い込みだ。本当のところ卜卜口の気持ちはわからない。
僕は男が好きだ。五月くんは僕的に抱かれたい男だった。
声をかけられて嬉しくて家に行った。大きくて立派なお宅だった。
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