- 841 :報告会2 1/13:2007/03/11(日) 09:48:24 ID:rY3ibBdt0
- 花田はPCのモニタをにらんで溜息をついた。
その花田をにらんで戸村がイライラと体を揺すっていた。
中野は1人がけのソファに座って身を固くしている。
「なー、なんで始められねえんだよ。
報告あったんだろ。そのままやればいいじゃんかよ」
我慢しきれなくなって戸村がせっつく。
報告会のメンバーの中では、19歳の中野を除けば戸村が最年少だ。
生来の性格もあるのだろうが、23歳と若い分こらえが効かない。
「再現しにくいんだよ。これじゃ見てる側がつまらない」
花田はリビングルームを見渡した。今日集まったのは全部で8人。
収集はいつも急なので残業などで来られない人間もいる。
だが報告会は狼の報告があったその日のうちに開くのが鉄則だ。
ウサギの心に植え付けられた恐怖や嫌悪が生々しいほど
報告会は盛り上がるからだ。
そして観客は狼の報告を読まずに来る約束になっている。
報告はあくまでもウサギの口から、が報告会の掟だ。
しばらく考えこんでいた花田はやがて肩をすくめて宣言した。
「今回はいつもとやり方を変えます。狼さんの報告を
俺が読み上げてナレーションにするね」
「えー、それじゃウサギくんの報告はなし?」
観客達の残念そうな声に花田は首を横に振って答えた。
「まったくなしにはしないから大丈夫」
「そっか良かった。あれが一番の楽しみだもんな」
受けた辱めを衆人環視の中で逐一報告させる。
それが報告会の醍醐味だというのは全員の一致する意見だった。
- 842 :報告会2 2/13:2007/03/11(日) 09:49:00 ID:rY3ibBdt0
- 「じゃ戸村君、これね」
花田が戸村に小さなものをそっと手渡した。
「はー、今回の狼さん、こういうの趣味なのか」
戸村が感心したように呟き、ポケットに入れた。
「え、何? 見せてよ」
観客が問いかけるが戸村は「まだ内緒」と笑った。
そして戸村はいきなり中野の腕をつかみ、引きずり起こした。
中野が怯えて青ざめた顔で戸村を見上げた。
「戸村君、張り切ってるねえ」
「当然。順番が来るのをどんだけ待ってたか」
戸村は下品な笑い声を立てた。
中野は顔を引きつらせて硬直している。
何をされるか知っているだけに恐怖が抑えられない。
「ほら花田さん始めてくれよ!」
戸村にせっつかれて花田は苦笑した。
「じゃあ、始めます。今回は立ち位置とかは適当でいいよ。
とりあえず最初にどんな人だったかは報告してもらおうか」
「あ、はい…。たぶん30前後くらいで、スーツじゃなかったけど
鞄が仕事っぽいからたぶん出勤なんだと思いました。
ちょっと体の大きな人で、力が強かったです」
中野が蚊の鳴くような声で告げ、花田がうなずいて読み上げ始めた。
「『俺も今朝ついに憧れのウサギくんに会いました!
8時の特急でした。先頭車両の一番後ろのドア。
どれほどこの日を待ったことか。どれほど探し回ったことか。
あの子かな、この子かなと期待して近寄っては
落胆することのどれほど多かったことか。
でも今朝はピンと来たんですよ。間違いないって思った。
ここに書かれていた特徴にそっくりだったし、
おどおどして周りの様子をうかがってるところがね。』」
「前置きなげーよ! さっさと始めてくれよ」
苛ついた戸村が花田のナレーションを遮り、一同が爆笑した。
- 843 :報告会2 3/13:2007/03/11(日) 09:49:31 ID:rY3ibBdt0
- 「長いのはここだけなんだから待てって。
『シミュレーションは完璧にしていましたから、
乗り込む時にウサギくんのバックを取って誘導しました。
ウサギくんは座席のある方へ行こうとしていたけど
ぐいぐい押して反対側のドアまで連れて行きました。
俺にはそこが都合がいいんで。押されて変に思ったのか
ウサギくんが最後に振り返りました。だからウサギくんは
俺と対面する形でドアに押し付けられました。』」
戸村が中野を押して壁に向かおうとしたのを花田が止めた。
「だから、そうしちゃったら皆に良く見えないからさ。
ちょっと違うけど後ろからやってよ。場所はそこでいいから。
『ウサギくん、最初から俺のこと警戒していたみたいでした。
俺から離れようとしていたし、鞄で前を防ごうとしていたし。
発車してすぐ俺はウサギくんのお尻に左手を伸ばしました。
ウサギくんが怒った顔をして俺をにらみました。
思っていたよりも気が強いなって思いました。
でもやっぱりまともには逆らえないんですね。
お尻を撫で回して谷間に指を突っ込んだけど
俺の腕を押さえようとする程度で抵抗にすらならない。』」
戸村が背後から中野にはりついて尻を両手で揉み始めた。
左手でという報告とは異なるが、花田はそのまま続けた。
「『安心したんで思い切り密着して揉みまくりました。
緊張しているからかお尻に力が入ってるみたいで
ちょっと固かったけど、ぷりんとした弾力が最高でした。』」
戸村はすでに息を荒げて自分の腰を中野の尻に押しつけていた。
上下に揺すって股間をこすりつけている。
- 844 :報告会2 4/13:2007/03/11(日) 09:50:03 ID:rY3ibBdt0
- 「どう、ウサギくん。こういう風にされたの?」
花田が問いかけてきた。
中野は顔をうつむかせたまま小さく首を横に振った。
聞かないでいて欲しかった。
中野が一番いやなのは辱められて感じてしまうことだ。
戸村のように自分の快楽や興奮を優先して乱暴に触ってくるなら
自分の浅ましさに消え入りそうな思いをすることもない。
だが痴漢は戸村よりもやんわりと時間をかけて中野をいたぶった。
そして中野は心ではいやがりながら愛撫に応えてしまったのだ。
今日は報告を全部読み上げると思ったから少し安心したのに。
何が書かれているか確認できるから、書かれていないことは
省いてしまえると思っていた。
だがこんな風に途中で質問されたら言わないわけにいかない。
報告に書かれていることをこっちが省いたら折檻される。
「じゃあさっさと訂正しろよ。聞かれる前にさ」
戸村が気分を害した様子で言った。
「あの、彼はもっとそっと触ってきました」
観客がまた爆笑し、戸村は苦々しい顔で手を止めた。
「手の平も使ってゆっくり揉みこんで、
指先はもっと小さい動きで…、あ、あっ、そうです」
戸村が言われた通りに指先で動きに変化をつけていく。
さっきよりもはるかに猥褻な動きだった。
「そ、それで、時々指を尻の間に差しこんで動かしたんです」
「こう?」
戸村の指が谷間に滑りこんでバラバラに蠢いた。
痺れが中野の背中を這い登り、中野は軽く仰け反った。
「はい、ああ、そうです、それ…」
目をきつく閉じ両手を固く握りしめて中野は呟いた。
- 845 :報告会2 5/13:2007/03/11(日) 09:52:53 ID:Ir5kqvx30
- 花田がくすくす笑い出した。
「そんなこと一言も書いてないのに、よっぽど気持ち良かったんだ?
ここであえて再現してもらいたいくらいに」
その声が耳に届いた中野が唇をかんだ。
言わなくて済んだことまで言ってしまった。
「遠慮しねえで言えよウサちゃん。いくらでも良くしてやるぜ」
戸村がすっかり飲みこんだ動きを繰り返している。
中野が泣きそうに顔を歪めるのを見て花田が目をPCに戻した。
「『いやらしいイタズラをされて感じちゃうのが悔しいのか、
ウサギくんが困った顔をしてにらんできました。
実に苛めたくなるタイプの子ですなあ。
俺は以前からウサギくんを効果的に苛める方法を考えてきました。
そして準備も整えていました。そして今日それを使いました。
ローターを持ち歩いていたんです。』」
戸村が嬉々として小さなローターを取り出し、観客が歓声を上げた。
「道具責めか! 初めてだな」
「電車の中ではって事だけどな」
懇親会で道具を使われる中野を観客は何度も見ている。
あの痴態を電車の中で繰り広げる中野を思い描いて観客は舌なめずりした。
「『尻を揉んでいたから、ウサギくんの注意は前には
向いていませんでした。だから、鞄の下をくぐって
ローターを前に押しつけるのは簡単でした。』」
戸村がローターのスイッチを入れ、両腕を中野の体に回した。
背後から抱えるような姿勢でローターを中野の股間に押し当てる。
「あっ…!」
思わず泣き声をもらしながら中野が前にのめった。
無意識に逃れようとした動きだったが戸村はそれを許さない。
中野を抱き止めてローターを股間全体に滑らせる。
中野が戸村の腕をつかみ押しのけようと身をよじった。
だがそれも痴漢行為の再現という制限の中でのことだった。
逃れることなど許されてはいない。
- 846 :報告会2 6/13:2007/03/11(日) 09:53:28 ID:Ir5kqvx30
- 「『その瞬間ウサギくん、すごくびっくりしたみたいで
目をぎょっと見開いてました。声が出そうになったみたい。
体も感電したみたいに跳ねて、近くにいた人がチラッと見た。
噂どおりウサギくんは気付かれるのが絶対にいやみたいで、
慌てて下を向いていました。悔しそうでした。』」
今、中野は悔しそうな顔などしていなかった。
ここでは常に恐怖がまず先に中野を襲う。
「『他の人の時もそうだったらしいけど、ウサギくん、
脚をぎゅっと閉じていました。
でも指の1本や2本、ねじこんじゃうのは簡単ですよね。
俺もむりやりローターを股の間に押しこんでいきました。』」
そこまで読んで花田は溜息をつくと呆れ声で言った。
「戸村君、そんなに先走ったら報告にならないよ」
戸村はすでにローターを中野の性器に当ててさかんに動かしている。
中野の体が激しく震え、声をこらえて喉がひくついていた。
注意されても戸村は気にする様子もなく笑った。
「気にすんなよ。大まかでいいんだろ今日は?」
「それはそうだけどもうちょっと抑えて。まだ先があるんだから」
戸村がふんと鼻を鳴らしてローターをいったん中野から離した。
中野が体の力を抜いて息を吐き、すぐまた飛び上がった。
戸村がローターを中野の股間にねじこんだのだ。
「あっ、あーっ!」
「ウサギくーん、声大きい! ホントにそんな声出したの?」
観客に叱られ、中野が歯を食い縛って声を殺す。
「最近しょっ中だよね。減点の対象にならないの?」
「そうだよ、これはもうお仕置きしないと駄目でしょ」
「ご、ごめんなさい、もうしませんっ…!」
中野が悲鳴じみた声を上げた。
- 847 :報告会2 7/13:2007/03/11(日) 09:54:55 ID:Ir5kqvx30
- 観客達は一気に色めき立った。
お仕置きの名目でやってみたいことは山のようにある。
「いやだ、お願いです! もうしませんから許してください」
中野は泣き出しかけていた。
今までに2度お仕置きされて苦しさは思い知っている。
1度はこのマンションに丸2日監禁されていたぶられ続けた。
もう1度は胸、尻、性器にローターを着けたまま町を連れ回された。
それだけでなく今後のお仕置き案もあれこれ聞かされている。
中野は次のお仕置きを心底から怖れ、すくみ上がっているのだ。
花田は中野の怯え切った顔を見て冷たく笑った。
今朝の狼ではないが、本当に中野は苛められるのが似合う男だ。
そう思いながらも花田は観客を押えにかかった。
「まあまあ、今回までは許してあげようよ。電車の中みたいに
まわりに気がねしなくていいと思うと気が緩むんでしょ…。
それに、皆に見られながらってのが好きだから興奮しちゃうみたいだし、
そこは大目に見てあげないと」
自分の言葉に笑い転げる観客を見て花田はまた冷たい笑みを浮かべた。
花田は、中野という素材を発掘したのは自分だと思っている。
中野を仕込んだのも自分なら、報告会を発案し実行してきたのも自分だ。
すべては自分の支配下にあるべきだと思っている。
観客のわがままに引きずられる気はなかった。
観客の笑い声が一段落するのを待って、花田は報告を続けた。
「『ウサギくんがいやがって体をよじりました。
でもローターをちんちんに押しつけて動かしてあげたら
びくびく震えちゃって、なるほど本当に感じやすい子です。
俺が思うに、ウサギくんは先天性エロ物質分泌過多症です。
だから痴漢に遭遇した時点で感じる準備ができちゃう。
だから少し触ればあっという間に燃え上がっちゃうわけ。
でもそんな体をよほど恥じてるんでしょうねえ。
懸命にそういう自分を無視したり否定したりしてるんですよ。
痴漢に抵抗できないのはそのせいなんじゃないかな。』
ひどい話だと思いません? 俺たちがせっせと育ててきたのに」
- 848 :報告会2 8/13:2007/03/11(日) 09:55:37 ID:Ir5kqvx30
- 笑い続ける観客にも気を向けない様子で戸村が中野を嬲っていた。
お許しが出たとばかりにローターを中野の性器にこすりつける。
声を立てるまい、抗うまいと、中野が体を硬直させている。
だがローターに嬲られている性器は膨らみ始めていた。
戸村は中野の股間を左手で押し広げ、右手に持ったローターを
小刻みに揺らしながら性器に沿わせて滑らせていく。
「あーあ。戸村君がやっていることは今日の狼さんの報告とは
もう関係がありません。ほっといて続けますね。
『俺はローターでゆるゆるとウサギくんをなで回しました。
ウサギくんのちんちんはむくむく起き上がってきました。
次第にウサギくんはもがくこともできなくなってきました。
真っ赤になって下を向いて、本当にウサギみたいにぴるぴる
震えていました。ウサギくんって命名した人、天才。
強気だった顔が段々泣き顔になってくるのがたまりません。
怖くてはずかしくて、どうしたらいいのかわからないんですね。
俺は後ろに回していた手で少し脚を開かせようとしました。
でもこれにはウサギくん抵抗。必死になって脚を閉じる。
ちょっとムカッてしたので、ケツ穴めがけて思い切り指を
突っこんでグリグリ動かしてあげました。』」
戸村が中野の尻の中心に指を乱暴に差しこんだ。
服ごと捩りこもうとするかのように強くえぐる。
中野が口をぱくぱく開けて出せない悲鳴を逃がしている。
「ほら、これでいいんだろ? ちゃんと報告どおりにしてるぜ」
戸村の得意そうな声にまた観客が笑い出した。
やんちゃな戸村のおかげで今日はずいぶん和やかだ。
- 849 :報告会2 9/13:2007/03/11(日) 09:56:11 ID:Ir5kqvx30
- 「『電車が大きく揺れるところがあるんですけど、そこでウサギくんが
なんとか俺から逃げようともがきました。でも正面は俺がいるし、
左側は腕で押さえてるし、右側は別の男の背中があって、逃げ場はない。
それでも感じ過ぎちゃってもうじっとしていられないのか、
ウサギくん、上に逃れようと爪先立ちました。
何の意味ないことは言うまでもありません。
でもウサギくんの必死さが伝わって来ていい感じです。』」
中野が萎えかけた脚に懸命に力を込めて爪先立った。
僅かに位置が上がっただけの股間を戸村が続けて嬲る。
「ここから先はしばらくウサギくんの報告でもいけそう。
ほら一人でよがってないで、何をされたか報告しなよ」
「ああ、あ、ま、待ってっ…」
急に話を振られて中野が上ずった声を上げた。
「待ってじゃねえだろ。俺の方がさっきから待ってんだよっ」
戸村がローターを素早く動かし、中野がのけぞった。
爪先立ちになっているせいもあって、戸村に背中を預けてしまう。
「それ忠実な再現だよ。なんでも『ウサギくんはドアに背中を
押しつけて必死にこらえて』いたそうだから」
花田の言葉に戸村がにやりと笑った。
「ドアにもたれるより俺にもたれる方が楽しいよなあ?」
耳元でささやき、中野の耳をくわえて舌でねぶる。
「こらこら戸村君、ちょっと役得過ぎだよそれは!」
観客がブーイングを上げ、戸村はぺろりと舌を出してみせた。
観客はからかい半分に中野にも叱責を飛ばす。
「ウサギくんがさっさと報告しないからいけないんだよ」
「ほら、早くしないと本当にお仕置きだよ!」
中野は慌てて体を起こし震える声で報告し始めた。
「彼が、俺のファスナー、を、下ろしました」
観客がどよめく中、戸村が乱暴に中野のファスナーを引き下げた。
- 850 :報告会2 10/13:2007/03/11(日) 09:56:47 ID:Ir5kqvx30
- 俺の、もう立っちゃってたから、ファスナーからはみ出して、
それを彼が片手で持って、あ、ローターを、さ、先っぽ、に…っ!」
中野が息を詰まらせた。
戸村が下着越しにローターを中野の性器の先端に当てたのだ。
「ウサギくんはここが好きだもんなあ」
戸村が卑猥な笑い声を立てながらじっくりと中野の先端をなで回す。
中野が痙攣したように体を幾度も揺らした。
「それにしても下着の染みすごいな」
「朝もこんなに濡らしちゃったの?」
外から見てもはっきりわかるほど濡れた下着に視線が集中した。
「『ガマン汁だけでもう下着がびちょびちょで驚きました。
こんなにガマン汁を出す子、初めてです。
冗談抜きですごい淫乱と言うか、どんな体してるのかと。』
狼さんが引いちゃうくらい漏らしてたみたいですね」
はずかしさと悔しさで、中野の目に涙がこみ上げた。
「そんで、そんで?」
「あ、あの、俺、なんとかやめて欲しくて、手で自分のペニスを
かばおうとしたんです。だけど、邪魔するなって感じに手首を
つかまれてひねられて、痛くて、あ、怖く、なったんです」
浅い息をしながら中野が言訳のように性器にかぶせようとした手を、
戸村がつかんでひねろうとした。
「あー、そこまでしなくていいから! 戸村君は加減てものを
知らないんだから、捻挫でもされたらかえって面倒だ」
花田が慌てて口を挟み、戸村は肩をすくめるとまた中野の
股間に手を戻して好き勝手にいじり始めた。
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