天然少年研究論。2








いつだって3人一緒に風呂に入ってはいるが、お互いの裸なんて、そうそうじっくり見ることはない
湯船につかりながら栄純は睨むように降谷と春市(の裸)を見ていた




「栄純君、目が恐い」
「・・・カワイイって言ったのまだ怒ってるの?」




神経を逆撫でするような降谷の発言に眉間に皺を寄せながら栄純が言う




「ちょっとぐらいデケーからっていばんじゃねーーっっ!」
「威張ってないし」
「栄純君、そんな気にすることないって」
「慰めんな春っち!!」




慰められると・・・ミジメになる




ぐしぐしと鼻を啜った栄純は、そういえばと顔をあげた
そしてニッと鼻に皺を寄せて笑う





「降谷、いい気になってんのも今の内だけだぜ!」
「なってないし」
「ボス・・・カントクはお前なんか目じゃねーんだかんな!ハッキリ言って
馬並みだぞ!!」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」




突然の、栄純の問題発言に2人は顔を見合わせる




「ちょっと待って・・・何で監督のサイズを知ってるの?」
「そうだよ、何で?」




ザバザバと真剣な顔で至近距離に寄ってきて、栄純の肩をガッと掴む




「へ?」




その迫力に思わず目を丸くしてパチパチと瞬きをした栄純の体はガクガクと揺すられて
お湯は大きく波打つ





「栄純君!」
「沢村!」
「そ、そんなん見たからに決まってんじゃん!」






あの日、何故か生徒用の風呂に入っていた監督の尋常じゃないナニを思い出しながら思わず顔を赤くすると、2人もつられて顔を赤くし、それから青くして、むぅ・・・と眉間に皺を寄せるのだった






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