結婚式の新婦控室に、突如、暴漢が乱入した。
男は驚くベルダンディーの口をふさぎ、
悲鳴をあげられないようにしてから床に押し倒した。
抵抗しようとするベルダンディーの身体をがっしりと押さえつけて、
純白ウエディングドレスのスカートをまくりあげる。
そして乱暴にガーターごとショーツをはぎとり、
何のことわりもなくベルダンディーに剛棒を突きたてる。
男の手際はあざやかだった。
部屋に入り、ほんの数秒で身体の自由を奪い、そして蹂躙しようとしているのだ。
「んんっ!!」
ベルダンディーは痛みのあまり声をあげるが、
口を押さえつけられておりくぐもった声になってしまう。
男は右手でベルダンディーの頭を押さえつけ、
ずり上がって逃げられないようにしてから抽出を開始した。
結婚式の当日、しかも開始直前に、
いままで守りとおしてきた純潔を力づくで見知らぬ男に奪われてしまったベルダンディー。
純白のウエディングドレスに身をつつんだ女神を、その汚れなき存在を、
「力」という一点のみで彼女の意思を無視し、思うがままに踏みにじる。
ベルダンディーはがっしりと身体を押さえつけられ、ただ腰をくねらすことしかできない。
男はただひたすら腰を打ち込む。
男の荒い呼吸と抽出音、そしてもがくベルダンディーのウエディングドレスの布ずれの音だけが部屋に響く。
ベルダンディーには男を迎え入れる準備などできてはいなかったが、
男は力づくで抽出をくりかえした。
しばらくして、男は押さえつけていたベルダンディーの頭を自分の方にひきよせるように押す。
次の瞬間、男はうめいて動きを止め、射精の準備にはいる。
「んんーっ!?」
最後の抵抗も空しく、ベルダンディーの奥には男の精液が大量に注ぎこまれた。
しかも男はより奥に射精するべく、ベルダンディーの身体をひきよせたのだ。
ぐったりとして焦点の合わない目で天井を見つめるベルダンディー。
もはや抵抗する力などなかった。
だが男は押さえつける力をゆるめる様子もなく、2回目の抽出にはいった。
もう終わっていたかと思っていたベルダンディーは、びっくりしていやいやをする。
しかし、それも無意味であった。
男は今度は、ベルダンディーを満足させるための腰づかいを行った。
緩急をつけた腰づかいで、ベルダンディーの官能を少しづつ引き出そうとしていた。
やがて、ベルダンディーの口からは「ああ」「うう」と、今までとは違ったうめき声が漏れはじめた。
それを確認した男は、口元だけにやりと笑うと、狭いベルダンディーの膣内の急所を、的確に責めはじめた。
先程の蹂躙にはなかった、愛液が太股から垂れる。
口を押さえられてはいるが、とうとうベルダンディーは男の責めにあわせ、甘いあえぎ声をあげるようになった。
口を押さえられているのは不幸中の幸いで、男がこの手を離せば、恥知らずな声を部屋全体に響かせることになる。
男は、ベルダンディーを征服するのに成功したのだ。
男は長い時間、太く長いものをベルダンディーの中に打ち込み、射精した。
そしてベルダンディーも幾度となく絶頂をむかえた。
まるで男はベルダンディーの子宮に自らの印を残すかのように射精をくりかえした。
ひときわ強烈なストロークの後、男は最後の精をベルダンディーに放ち、
長い時間ベルダンディーの中に入ったままであった剛棒を抜く。
そして男はキャップのようなものを取りだし、精液がこぼれ落ちようとしているベルダンディーの秘所にあてがう。
荒く息をするベルダンディーの潤んだ瞳を見つめて、男は言った。
「これは俺のくれてやったザーメンが流れねえようにするための栓だ」
男はベルダンディーの答えを待たずに続ける。
「お前はこのまま俺のザーメンを子宮に入れたまま式に出るんだ。いいな」
男は疑問形でなく、命令形で言った。
驚いたことに、ベルダンディーは無言でうなづいた。
「よし」
男はベルダンディーの頭をなでると、侵入してきた窓から逃げ去った。
あれほど精を放ったというのに、男の動きにはよどみがなかった。
男が逃げ去った直後、ノックの音がした。
「おーい、ベルダンディー、そろそろ式がはじまるよ」
螢一の声だ。
その声には答えず、ベルダンディーはうっとりとした目で天井を見つめていた。
. . . . .
「病める時も、健やかなる時も、汝は森里螢一を、夫として認めますか?」
「はい...」
ベルダンディーは腹に手をあて、言った。
「誓います.....」
男の願望の煮こごりのような性格が魅力の女神様のサイドストーリーです。
「アフタヌーン」の2000年7月号の付録、「ウエディング・ベルさま特大ポスター」を見て書きました。
タイトルの「雨点」に特に意味はないです。せめてタイトルだけでも高尚ぶってみたかったんです。
一応、続きを書く予定。