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8月24日
コギト=エラムス/文


 それは、夏休みもあと一週間という、8月24日の夜の出来事だった。

 「ねえ、ボクくん、一緒にお風呂はいろっか?」

 私は、夏休みを利用して遊びに来ている従兄弟のボクくんにそう言った。

 ちょっとびっくりして、その後照れたような顔をしたボクくん。

 そんな様子がおかしくて、私は更に言う。

 「いいじゃない、背中流してあげるよ」

 ボクくんは不思議な存在だった。彼は私の言っている事の意味がわかんないような顔をしていたが、

 ボクくんに話すとなぜか心が少し軽くなった。

 そんなボクくんと、一度ゆっくり話をしてみたかった。

 この時の私は、受験に、人生に、将来に、そして恋に悩む乙女だったのだ。

 

 半ば無理矢理、ボクくんに一緒にお風呂に入ることを承諾させた。

 この時私は、これが残りの夏休みを一変させるような選択であったことに、気づいてなかった。

 

 「ねぇ、女の人のハダカって興味ある?」私は脱衣所でいたずらっぽくボクくんに聞いた。

 「...あるよ」

 いままでもじもじとした受け答えしかしなかったボクくんが、いやにハッキリと言った。

 「...ホラ」

 ボクくんは1枚の写真を取り出した。

 私はその写真を見て、息を呑んだ。

 そこには、同級生を想って自慰をしている私が写っていた。

 しかし自慰といっても胸を触るのと、パンティ越しにあそこに少し触るくらいのかわいいもので、

 この時はこの行為がなぜ気持ちいいのかもよくわかっていなかった。

 私は無言でその写真を奪いとる。しかし、ボクくんは冷静に。

 「...あげるよ。まだまだいっぱいあるから」

 「どうして...こんな写真を...?」

 「入ろうよ、お風呂。話はそれからね」

 ボクくんはそそくさとお風呂場に入っていった。

 いままで子供としか見ていなかった従兄弟だったが、この写真により一人の男として認めざるを得なくなってしまった私。

 バスタオルで全身を隠すようにしながら、お風呂に入る。いままであった私の余裕は、もうどこにもなかった。

 

 「ねえ...あの写真、どうするつもり?」

 「萌ねえちゃんが、ボクの言うことを聞いてくれれば帰るときにネガごと返すよ」

 「言うこと...って?」

 急に、ボクくんは私の近くに寄ってきた。

 「萌ねえちゃんのあそこ、触っていいかな?」

 「だ...駄目よ! そんなこと!」

 私はびっくりして否定した。

 「じゃあ...ボクが東京に戻ったらあの写真、みんなに配っていいかな?」

 無邪気そうに、ボクくんはとんでもないことを言う。

 「嫌だったら、あそこ、触らせてよ、萌ねえちゃん」

 無邪気さの中にも、私を脅迫するような凄みを感じた。

 「ど...どうすればいいの?」

 「まず...そのバスタオルを外して」

 冷静に、ボクくんは言う。

 私はこんな子供相手なのに、なぜこんなに恥ずかしがってるんだろう。

 おずおずと、私はバスタオルを外す。巻きつく相手のなくなったバスタオルは、湯船を漂う。

 「手を出しちゃだめだよ」

 ボクくんは漂うバスタオルをつかんで湯船の外に出すと、私のあそこに手を伸ばしてきた。

 私は延びてきた手に恐怖を感じ、足を閉じる。

 「ダメだよ、足を開いて」

 少し怒るような口調で、ボクくんは言った。

 私は目をつぶり、恥ずかしさに身を震わせながら、必死に足を開く。

 「手を出しちゃだめだよ」

 ボクくんはさっきと同じセリフをもう一度私に言って、私の、誰にも触れさせたことのないところをいじりはじめた。

 年下の男の子に、いいように触られている。あまりにも異常な状況に、私の心臓は飛び出さんばかりに高鳴った。

 ボクくんは長い時間、私のあそこをいじっていた。

 だんだん私が足を閉じていくので、そのたびに少し怒ったような口調で、また足を広げさせられた。

 はじめはくすぐったいだけだったけど、だんだんと、身体の芯がしびれてくるような感じがしてきた。

 私が自分でいじってる時にはなかった、不思議な感覚。

 「気持ちよくなってきたね」

 それもあっさりとボクくんに見破られた。

 私は無言で首を横に振るのが精一杯だった。

 「じゃあ、ここはどうかな?」

 「あんっ!」

 ボクくんの指が動くと背筋に電気のようなものが走った。

 いままで感じたことのないような刺激に、自分でも信じられないくらい恥ずかしい声が出た。

 「ここ、クリトリス、っていうんだよ、萌ねえちゃん」

 私に顔を近づけながら、その部分を執拗にいじるボクくん。

 クリトリスのことは友達から聞いて、少しは知っていたけど、触られるのはもちろん初めて。

 私は次々に襲いかかる快感の波に、さっきのような恥ずかしい声を出さないようにこらえるので必死だった。

 

 「湯加減どう?」

 お母さんの声だ。私はびっくりして両肩をびくっとさせた。

 擦りガラスの向こうに、いつものお母さんの姿が立っていた。

 「う、うん。ちょうどいいよ」

 私は裏声になりながらも、必死に返事をした。

 「そう、バスタオルここに置いとくね」

 お母さんはそう言って、脱衣カゴにバスタオルを入れていった。

 その姿に、私は急に現実に引きもどされた。

 また、私のアソコを触ろうと手をのばしてきたボクくんの手を取って。

 「ね、ボクくん、こんなことやめましょ」

 私はいつもの私にもどって、真面目な顔をして言った。

 そうだ、相手は子供なんだ。

 ボクくんは視線を落とした。

 「写真を撮って人を脅すなんて、一体どこでおぼえたの?」

 私は小さな子を叱るような感じで言った。

 「だめだよ、そんな大人ぶっても」

 ボクくんはそう言いながら、すばやく私のアソコに手を延ばした。

 「あうっ!」

 さっきまで火照っていた体のくすぶりが残っているせいか、私はいとも簡単に声をあげてしまう。

 「や...やだっ...やめて...」

 私は必死にボクくんの手をはねのけようとする。子供とはいえ男の子の力は強く、ままならなかった。

 「萌ねえちゃんはボクのされるがままになっていればいいんだよ」

 「あっ、あん!」

 どうやらボクくんを本気にさせてしまったらしい。

 先ほどまでのゆるやかな快感とは違い、声をこらえることすらままならないほどの愛撫が私を襲った。

 「どう? もう逆らわないって誓う?」

 ボクくんは容赦なく私の快感を引き出していった。

 このままでは変になってしまう。

 「わ、わかった、わかったからやめて!」

 私は必死にそれだけを言う。

 「わかった、じゃなくて、わかりました、でしょ?」

 「わ、わかりました、やめてください!」

 私は言われるがままに、ボクくんに敬語を使っていた。

 「よし...」

 ボクくんは私のあそこから手を離した。

 さきほどまでの身体中に電気が流れるような快感がひいていき、あとには心地よい余韻が残る。

 

 「じゃあ...おっぱい吸わせてよ」

 ちょっと怖い感じすらしたボクくんが、無邪気な子供の顔に戻って言った。

 「え...」

 「おっぱい、吸わせて」

 「はい...」

 私は足の間にボクくんを迎えいれた。

 ボクくんはまるで赤ちゃんのように私の胸に吸いついた。

 風呂場全体に響くような音をたてて、私の乳首を吸いあげる。

 空いたほうの手で片方の乳房を揉むようにもてあそぶ。

 あまりの激しいボクくんの吸い上げに、私はとても恥ずかしくなって。

 「ああ、ボクくん、やめて」

 両手でボクくんの頭を離そうとするが、びくともしない。

 私はこんな幼い子供に、再び快感を引き出された。

 クリトリスの時と違い、なんだかじれったいような気持ちよさが、私の胸のあたりから広がる。

 お風呂の温度と相まって、私はなんだか夢の中にいるような気分になった。

 しかし、それも長くは続かなかった。

 

 ボクくんの下半身が私に近づいてきた。そして、乳房をもて遊んでいた手が、いきなり私の口を押さえつける。

 「んんっ!」

 悲鳴にならない悲鳴をあげる私。

 その直後、身体が引き裂かれるような痛みが、身体中をかけぬけた。

 始めはなにが起こったかわからなかったが、たて続けにおこる痛みに、

 ボクくんが私のあそこにおちんちんを入れたのだとわかった。

 無防備だった私のあそこに、まるでくさびでも打ちこんだかのように、ボクくんのおちんちんがめり込んでいた。

 私はボクくんをはねのけようとするが、ものすごい力で、それもかなわなかった。

 私は私の従兄弟に、いとも簡単に犯されようとしていた。

 「やっぱり処女だったんだね。萌ねえちゃん」

 無邪気にボクくんは言う。

 「萌ねえちゃんの処女は、ボクがいただいたよ。これで、萌ねえちゃんはボクのものだ」

 ボクくんは私の返事を無視し、屈辱的なセリフをたて続けに浴びせかけた。

 私は、私の処女を何の断りもなく奪われ、悔しいような、惨めなような気持ちになった。

 しばらくして、私の身体の芯に、ズンッ、という感じの振動があった。

 「奥まで入ったよ、萌ねえちゃん」

 ボクくんは私に腰を突き入れながら、言った。

 ボクくんのおちんちんは、子供の頃に見たお父さんのよりも遥かに大きく、

 私のあそこの奥に入ってもまだかなりの余裕があった。

 私はボクくんに口を押さえられているので、くぐもった悲鳴しかあげられないでいた。

 「おちんちんさえ入れば、ボクの勝ちだよ、萌ねえちゃん」

 そう言うと、ボクくんは腰を「の」の字に動かしたり、腰を振る速度に緩急をつけはじめた。

 いままでは痛みしかなかったボクくんの突き上げも、だんだんとしびれるような感覚を伴ってきた。

 口を押さえられてはいるが、私はきっと気持ちよさのあまり、声をあげていたに違いない。

 「きもちいいでしょ?」

 それすらも簡単に、ボクくんに見破られる。

 「ここかな? ほらっ」

 ボクくんはそう言いながら、私の中のあるところを突き上げる。

 私はびくんと背中をのけぞらせる。

 「今度はこっち、ほらっ」

 また、びくんと背中をのけぞらせる。

 「こっちはどうかな? ほらっ」

 私は小一時間の間、ボクくんにいいように嬲られていた。

 ボクくんの一挙一動に、ただ体をくねらせることしか出来ない私。

 私の意思を完全に無視し、私の大事なものは、完全に奪い去られようとしていた。

 私の体の奥から、ひときわ大きな快感の波が、おしよせてきた。

 「そろそろイクんだね」

 ボクくんは絶頂に追いうちをかけるように、ひときわ激しいピストン運動で私を責めあげた。

 ちゃぷちゃぷと、湯船に波がたつ。

 ボクくんの数回の突き上げのあと、私は生まれてはじめての絶頂を迎えた。

 ボクくんは私の絶頂の痙攣にあわせ、ピストン運動の速度をおとした。

 しかし、ボクくんは私の口を押さえたまま、ピストン運動をやめることはしなかった。

 

 それから、私はゆっくりとしたボクくんのピストン運動で、何度も何度も絶頂を迎えることとなった。

 その間も、私の口はふさがれたままであった。

 

 何回目かの絶頂を迎えようとしたとき、ボクくんは私の口を覆っていた手を外した。

 「萌ねえちゃん、どう?」

 腰を突き入れる速度は緩めずに、私に聞く。

 「い、いいの」

 私は何も考えられずに、思ったことを口にした。

 「萌ねえちゃんはもうボクの女だよ、いいね?」

 「は...はい、私は、ボクくんのものです」

 「いつでも、このオチンチンでやられるね?」

 「はい、やられます、いつでも、犯されます」

 「じゃあ、そろそろボクもイクよ」

 「はい...イッてくだ...きゃん!」

 私の返事を最後まで聞かずに、いままで緩やかだったピストン運動の速度を上げるボクくん。

 私は自分で自分の口を押さえ、声が漏れないようにする。

 しばらくして、ボクくんがビクンと痙攣すると、私のおなかの中に、暖かいものが広がった。

 これが...男の人の射精なのね...。

 しばらく私は呆然としてたが、ボクくんが湯船に沈んでいることに気づき、あわてた。

 「た、大変! のぼせてる! ボクくん、しっかり!」

 私はボクくんとの性行為でもうフラフラだったが、最後の力をふりしぼってボクくんを救出した。

 

 . . . . .

 

 ボクくんは、ベッドの上で安らかな寝息をたてている。

 どうやら、そのまま眠ってしまったようだ。

 私は、ボクくんの側にずっとつきっきりになって、団扇でボクくんをあおいであげていた。

 「こんな小さな男の子に...やられちゃったんだ」

 ボクくんのあどけない笑顔からは、とても信じられない事実だ。

 「萌ねえちゃん...」

 ボクくんが、寝言で私の名前を呼ぶ。

 私はそのギャップに、クスッと笑い、ボクくんにキスをした。

 その後、私は気がついた。

 「あ...今の、ファーストキス...かな?」

 私は、独りで照れていた。

 

 

 


解説

 『ぼくのなつやすみ』で実際にある、萌ねえちゃんと風呂に入るイベントを元にしました。

 いいですね。萌ねえちゃん。

 しかしゲームの方はセンチメンタルを演出しすぎでやっててしらけてしまいました。

 ダンカンのナレーションも舌割悪くて聴き取りにくかったし.....。

 

 

 


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