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8月25日
コギト=エラムス/文


 トントン

 低い位置からのノックの音。

 こんな低い位置からノックの音がするということは、ノックをしているのは背が低い人物である。

 今、この家にいる背の低い人物といえば、私の妹の詩[しらべ]と、いとこのボクくんだけだ。

 しかし、この部屋は私の部屋であると同時に、詩の部屋でもある。

 普通、自分の部屋に入るのにノックはしない。

 

 「はい」

 

 私は受験勉強の合間にそんな推理を働かせながら、ドアの外の人物に声をかけた。

 外にいる人物はわかっている。私は平静をとりつくろった。

 ドアを開け、バタンと閉じる音が私の横でした。

 私は耳をそば立てながら、受験勉強に集中しているふりをする。

 

 私とボクくんの間には、扇風機がブーンという虫の羽音のような音をたてて回っている。

 「ねえねえ萌ねえちゃん、学校の宿題の観察日記を書きたいんだけど」

 いつもの無邪気なボクくんの声。

 「観察日記? ああ、庭のほうにボクくんが水やり当番の朝顔があるじゃない」

 私はノートにペンを走らせながら、さも邪魔されたくない素振りで答える。

 「ううん、そんなんじゃないんだ」

 ボクくんのしゃべり方が、急に大人っぽくなる。

 「朝顔...やなの? じゃあ、ヒマワリ畑?」

 私は手を止め、ボクくんの方を向く。

 ボクくんは小脇に、スケッチブックを抱えていた。

 「ううん、それでもないんだ」

 たぶん、私とふたりきりの時にしか見せないその姿。

 「萌ねえちゃんのお花を観察したいんだ」

 ボクくんの目が、昨日のお風呂場であったような妖しい輝きを見せた。

 「私のお花...?」

 私はとぼけたふりをしているが、うすうすボクくんの言っている意味がわかってきた。

 「机の上に座って、足を開いて」

 きた。

 昨日はお風呂場の中でボクくんに身体を開いてしまったけど、もうそういうわけにはいかない。

 私はボクくんをたしなめるように言った。

 「あのね、ボクくん。昨日はしょうがなかったけど、子供があんなことしちゃ駄目よ」

 続けようとする私の目の前で、取りだした写真を見せつけるようにひらひらとさせるボクくん。

 その写真には、全てのことの元凶である私が自室で自慰にふけっている姿が写っている。

 

 不意にボクくんがその手を離す。その近くにあった扇風機の風で写真が舞い上げられ、

 ひらひらと私の横を通りすぎる。

 そしてそのまま開けっぱなしの窓に向かっていく。

 私はハッとなって、いそいでその写真をつかみとる。

 あぶない。こんな写真が庭に落ちて、家族に見られでもしたら。

 思わず取り乱してしまう私。

 

 「で、なにがしょうがなかったの?」

 ボクくんの方を向くと、新たな写真がボクくんの手の中でひらひらとしていた。

 私の毅然とした態度は、ボクくんの手によってほんの数秒で打ち破られた。

 

 すでにもう、ボクくんのペースだった。

 

 . . . . .

 

 私はボクくんの言われるがままに、さっきまで受験勉強をしていた机の上に座らされる。

 ボクくんは無遠慮に私のワンピースのスカートに手を突っ込む。

 「あっ、ちょ、ちょっと!」

 びっくりしてその手を押さえようとした時。

 「あっ!」

 するり。

 そんな擬音がよく似合うような鮮やかさで、ボクくんは私のパンティを引きぬいた。

 くの字に曲げられた私の足も何の障害ともせずパンティは私の身体から離れていった。

 「じゃあ、足開いて」

 ボクくんはさりげなくそのパンティを半ズボンのポケットにしまいながら言う。

 パンティの行方が気になるが、今はそれどころじゃない。

 「ね、おねがい。もうやめて、こんなこと」

 私は上目づかいで、ボクくんに言う。

 「私、来年高校受験で大事な時期なの。だから...ひっ!」

 またしてもするりと私のスカートの中に入ってきたボクくんの手は、いとも簡単に私の大事なところにある芽をつまんだ。

 不意をつかれ、こわれた縦笛のような悲鳴をあげてしまう。

 その芽をこねこねと指でこねる。

 「あっ...くっ...」

 電気が走るような感覚に、お風呂場での出来事と、その時の快感を一気に思い出してしまう。

 「はぁああ...」

 気持ちよくって、つい吐息を漏らしてしまう。

 すっかり大人しくなった私を見て、満足そうなボクくん。

 「ここが...花びら...」

 「あっっ!」

 ボクくんは芽から手を離し、指で私の花びらの外側をなぞる。

 つつっ、と指の腹でなぞられるたびに、くすぐったい感覚がおしりから背中を伝って首筋に至る。

 「うくっ!」

 ゆっくりと、じらすようにボクくんは私の花びらをなぞる。

 そして、なぞりながら、私のワンピースのスカートをたくし上げようとする。

 「あ...」

 私はその手に弱々しく手を乗せる。

 そんな力ない抵抗が無意味なのはわかっている。

 ふわっとした風が、私の前髪をくすぐった。

 完全にめくり上げられた、私のスカート。

 「ほら...見て、萌ねえちゃん。こんなに綺麗な花があるよ...」

 ボクくんと私の目の前にさらけ出された、私の「お花」。

 「や、やだっ!」

 私こそあまり見なれないものの、こうしてボクくんにいわれるととっても恥ずかしくなってくる。

 ボクくんの言葉ひとつひとつが、私の体温を少しづつあげていく。

 「ピンク色の花びらで...」

 今度はふたつの指で、花びらをなぞりあげる。

 「ああっ...」

 私はボクくんの言葉にいちいち反応してしまう。

 ボクくんの指づかいに、ひくひくと震える私の花。

 「ほら、めしべのあたりがだんだんと濡れて、朝露みたいなのが出てきてるよ...」

 私のアソコは、だんだんと湿り気を帯びてきた。

 というよりも、ボクくんのその言葉に反応してからあふれてきたようだ。

 「だっ...だめよ、ボクくん、そんなことしちゃ」

 快感に身を震わせながらそんなことを言っても、全然説得力がない。

 ボクくんの仕打ちに、私はされるがままになるしかなかった。

 

 「ほら、舐めてみて、朝露」

 私の目の前に、私の朝露で濡れ光るボクくんの指が差し出された。

 「え...」

 流石に躊躇した。

 おしっこの出る穴の近くから出ている液を、口に入れるなんて...。

 「そんな...んぷっ!」

 ボクくんは私の答えを待たずに、私の口に無理矢理指を突っ込んだ。

 顔をそむけようとするが、ボクくん指はどんどん私の口に入ってくる。

 やがて、私の舌に、その朝露が触れた。

 はじめて味わうの私の朝露の味は、へんな味だった。

 朝露が舌に触れてから、私は抵抗をやめた。

 「そのまま...指をずっと舐めるんだ」

 「ふ...ふぁい...」

 私はあきらめ気味に返事をする。

 ボクくんの指が入っているせいで、ちゃんとした言葉にならなかったが、ボクくんには伝わったようだ。

 私はゆっくりと、その指を自分の意思で口に迎え入れた。

 

 「花びらの内側...これが花弁」

 花びらをいじっていた指が、まんなかの穴に、すこしだけ指が入る。

 「くふんっ!」

 「ほら...気持ちいいからって指を舐めるのをやめちゃだめだよ」

 冷たく言う。

 「ごっ...ごめんなさいっ」

 つい、謝ってしまう。

 でも、私はボクくんの機嫌をそこねないように、必死になって指をしゃぶり続けた。

 その舐めあげにあわせて、ボクくんの指が私のアソコの穴に出入りする。

 その度に、くぷっ、くぷっと音をたてる。

 私はその指をより深くいれてほしくて、ボクくんに媚びるように必死になって指を舐めつづけた。

 

 不意に、私の口からボクくんの指が抜かれた。

 「あ...」

 つい、名残惜しそうな声をあげてしまう。

 私の唾液で、ボクくんの指はすっかり濡れており、

 唾液は私の唇からも糸を引いて、ボクくんの指とつながっている。

 やがて、その糸もぷつんと切れる。

 「じゃあ、萌ねえちゃん。これはなんていうの?」

 ボクくんはいつの間にか半ズボンからおちんちんを出し、それを指さして言った。

 とても小学生のものとは思えないほどの長さのおちんちん。

 そのおちんちんはもうすっかり大きくなって、私の花弁を狙うかのようにびくんびくんと震えていた。

 私は初めてちゃんと見るボクくんのおちんちんに、少し腰が引けた。

 それはボクくんのあどけない顔からは想像できないほどグロテスクだったからだ。

 

 あんな...大きなものが...私の中に入ってたんだ...。

 私は、昨日の夜のお風呂場での出来事を思い出していた。

 私の中を割り裂くようにして入ってきた、ボクくんのおちんちん。

 始めは言葉にならないくらい痛かったのに、だんだん腰のあたりがむず痒くなって、

 そして寒い冬にあったかいお風呂に入ったような、全身の血管が緩むみたいな気持ちいい感じが、

 さざ波みたいにずっとずっと続いて.....。

 そのさざ波が、だんだと大きな波にかわって...その波に私の身体がふわっと浮かされるような感じになって...。

 あの時、ボクくんに口を塞がれてなかったら、たぶん私はこらえきれずに声をあげていたに違いない。

 

 「お...おちんちん...」

 あの時の感覚を、もう一度味わってみたい。

 私は精一杯の勇気をふりしぼって、ボクくんに言った。

 しかしその答えに、ボクくんは首を横に振った。

 「ううん。違うよ。おしべっていうんだよ」

 「お...おしべ...」

 私はボクくんのおちんちん欲しさに、つい素直にその言葉を反芻してしまう。

 「このおしべをどうするのかな?」

 ボクくんの次の質問に、私は戸惑った。

 「えっ...」

 いくらなんでも、それはちょっと言えない。

 先ほどの「おちんちん」の一言ですっかり勇気を使い果たしてしまったようだ。

 「わ...わかりませんっ」

 私は目を伏せる。

 「わからないの...じゃあ、しょうがないね」

 ボクくんはあっさり言うと、半ズボンの中にそのおちんちんをしまい始める。

 「あっ...」

 私は反射的に手を延ばしてしまった。

 おちんちんをしまうボクくんの手の上に、手を重ねる。

 「まっ...待って」

 私はすがるように、ボクくんに言った。

 「じゃあ、教えて。このおしべをどうするのかな?」

 ボクくんは顔をあげて、再び私に問った。

 「はい...私の...私のめしべに入れてください」

 もうたまらなくなり、私は声を振り絞った。

 その一言だけで、私のアソコはじんじんとしてくる。

 「入れてあげてもいいけど...」

 私の気持ちを知っているくせに、なおじらすボクくん。

 「お、お願いボクくん...意地悪しないで...」

 私はもうなりふり構わず、ボクくんに哀願する。

 「ダメだよ。ちゃんと自分で広げてお願いするんだ」

 

 私は両手で、ボクくんがいじっていた「花びら」に手をかけると、ゆっくりと左右に開いた。

 「んくっ...」

 恥ずかしさのあまりに、声が漏れてしまう。

 「もっと広げて」

 

 「ううっ...」

 私はもう泣きそうなうめき声をあげながら、更にボクくんにアソコがよく見えるようにする。

 もう、恥ずかしくて、ボクくんの顔が見られない。

 「だめ。もっと広げるんだ」

 

 「くふう...」

 更に力を入れ、私はアソコを両手で広げる。

 いままで真空状態だったところに、空気が入ってくるような感覚。

 さっきから私のアソコの穴に、ボクくんの視線が集中しているのがわかる。

 だんだんと、頭がぼーっとしてくる。

 もう一生分の勇気を使い果したんじゃないかと思えるほどの私の行為だったが、ボクくんはまだ満足していない。

 「まだまだ。そんなんじゃおしべはあげられないよ」

 その一言に、私は半ばヤケになって、力いっぱい私のアソコを広げてみせた。

 「くううううっ!」

 ちょっと後悔したような、そんな私の悲鳴。

 きっと私のアソコは大きく左右に広がり、その真中にある穴をボクくんの目の前に惜しげもなく晒しているに違いない。

 

 「うわあ...萌ねえちゃんのめしべ、ぱっくりと開いて...奥の奥まで丸見えだよ...」

 ボクくんは首をかしげるように傾け、のぞきこむようにして言う。

 「やっ、やだあっ!」

 「手を離しちゃダメだよ。手を離したらおしべはなしだよ」

 目をつぶった私の耳に、キュッキュッとサインペンを走らせるような音が聞こえてきた。

 私は薄目を開けてみる。

 「しばらく、そうしてるんだ」

 うっすらと開いた私の視界には、スケッチブックを広げ、真剣なまなざしでペンを走らせるボクくんの姿があった。

 「なっ...なにを...描いてるの...?」

 「じっとして」

 ボクくんは私のアソコとスケッチブックを交互に見ながら、サインペンを走らせている。

 いままで見たことのないキリッとしたボクくんの表情に、私は思わずドキッとなった。

 

 ああ、きっとボクくんは、私のアソコを書いているんだ。

 キュッ、キュッというサインペンの音が私の耳に届くたび、身体がとろけそうになる。

 キュッという一筆が走るたびにあのスケッチブックには、いやらしく開かれた私のアソコが描かれていっているのだ。

 そう考えるだけで私の花弁は触れられてもいないのに信じられないほどの朝露をこぼし、机にぽたぽたとこぼれていった。

 

 私はボクくんが絵を描き終わるまでのしばらくの間、アソコを押し広げた恥ずかしい格好を強要された。

 「ふぅ...お待たせ」

 私に見せないようにスケッチブック閉じて机の上に置くと、私の方を向く。

 絵を描いていたときのあのりりしい表情は、もうない。

 「私のアソコ...描いてたの...?」

 私はボクくんの言いつけ通り、左右に広げたまま聞く。

 「あうんっ!」

 しかし私の問いには答えず、ボクくんは無言で大きく押し広げられた私のアソコにおちんちんを突きたてた。

 私が押し広げていたのと、スケッチブックに描かれるまでの間にあふれさせた朝露のせいで

 ボクくんのおちんちんをあっさりと迎え入れ、また一気に一番奥まで届かせた。

 私は不意をつかれたものの、待ち望んでいた感覚に、背中をのけぞらせる。

 「ダメだ! 広げたままでいるんだ!」

 気持ちよさのあまり手を離そうとした私の手をつかんで言う。

 「は、はいっ!」

 私は自分でも驚くほど素直に返事をして、また先ほどのように力いっぱいアソコを押し広げた。

 「よしっ!」

 ボクくんは私の行為に答えるように、力いっぱいおちんちんを突き入れた。

 私のアソコの一番奥に当る、ずんっ、という感覚。

 「あはあっ!」

 私は待ち望んでいた感覚に、歓喜のあえぎ声をあげてしまう。

 「ほらほら、萌ねえちゃんのめしべに、ボクのおしべがずっぽりとはいっているよ」

 ボクくんは腰を動かしながら、私の後ろ頭をつかんでうつむかせ、私のアソコにおちんちんが入っている様を見せる。

 私のアソコに、ボクくんのおちんちんが、スムーズに出入りしている。

 ああ、あんな大きなおちんちんを、何の苦もなく飲みこんでいる私のアソコ。

 いつもの日常とかけ離れた光景に、気持ちいいのに私は人事のような感じでその抽出行為を見ていた。

 

 まるでアソコも喜んでいるように、ボクくんのおちんちんを迎え入れている。

 出し入れのたびに、くぷくぷと粘液がかきまわされるような音を立てている。

 ぞくぞくとしたさざ波が、あの時と同じように私の身体を駆け巡る。

 

 私が十分にそれを見たことを確認すると、ボクくんのおちんちんが更に奥まで届いた。

 「あんっ!」

 こつんと、私の子宮におちんちんの先が当り、思わずびくっとなる。

 今度は連続で、私の子宮をこつこつと突き上げてくる。

 「あっあっあっあっあん!」

 今までの荒い呼吸に、私自身も恥ずかしくなるような、甘い声をあげた。

 いてもたってもいられなくなり、私は両足をボクくんの腰に巻きつける。

 「そろそろイクよ? ボクの花粉、受精したい?」

 「は、はいっ! じゅ、受精させてっ! ボクくんの花粉、受精させてくださいっ!」

 私は快感に負けないように、必死にアソコを押し広げたまま、叫ぶ。

 「よしっ、ボクの花粉、受精するようにたっぷりかけてあげるよっ!」

 「あうううううっ!」

 ひときわ大きく腰を突き入れるボクくん。

 その力強さに押され、私は机に座ったままずずっと少し後退してしまう。

 私は更にそれを迎え入れるように、ボクくんの腰に巻きつけた両足に力を入れ、ボクくんを抱きよせる。

 直後、ボクくんの身体がびくん、びくんと震える。

 震えにあわせて、私の身体の中に、熱湯のような熱い液体が広がった。

 「はあああっ...」

 その感覚に、思わずため息がもれてしまう。

 

 射精を終えると、そのまま私の胸元に倒れこんでくるボクくん。

 驚くほど軽い、ボクくんの身体。

 まるで小鳥を胸に乗せているかのような感覚だった。

 

 . . . . .

 

 私の横に置かれていた、ボクくんのスケッチブックが、窓の風にあおられてパラパラとめくれた。

 「あ」

 開いたページを見て、私は思わず声をあげてしまった。

 

 そこには、鮮やかな色のハイビスカスの花が大きく描かれていた。

 「わぁ...すごい...」

 とても小学生が描いたとは思えないほどの絵。絵画といっても遜色ない。

 そのハイビスカスはさも目の前にあるかのように桃色の花びらをたたえ、

 花びらからはキラキラとした朝露をたたえていた。

 その絵の下には、なにやら文が書かれていた。

 

  今日、いとこの萌えねえちゃんとお花を見た。

  そのお花はきれいなピンク色の花びらをしてた。

  ちょっと花びらの中をいじってあげると、

  キラキラした朝露みたいなのがいっぱいこぼれた。

  ボクはおもしろくって、つんつんといじってると、

  「だめよ、ボクくん、そんなことしちゃ」

  って萌ねえちゃんに怒られた。

 

 途中まで読んで、私はハッとなった。

 私はいまだにボクくんのおちんちんが入っているところを、しげしげと眺めた。

 そして、再びスケッチブックに描かれたハイビスカスを見る。

 

 「もしかして...私の...?」

 

 ボクくんは、私の大事なところをお花に見たてて、

 しかもそれを本当に描いて学校に提出するつもりだったみたい。

 

 私は一気に耳まで真っ赤になった。

 

 いそいでそのページを破りすてようと、スケッチブックに手をかける。

 ぐっ、と力を入れようとした瞬間。

 

 「萌ねえちゃん...」

 ボクくんの声に、私は飛びあがりそうになる。

 「萌ねえちゃん...」

 なんだ...寝言か。

 「ほら...萌ねえちゃん...こんなにキレイなお花...むにゃむにゃ」

 ふぅ、とため息をついて、私にもたれかかっているボクくんの頭をそっと撫でた。

 「もう...しょうがないな...」

 私はスケッチブックをパタンと閉じると、ボクくんの側に置いた。

 

 

 


解説

 今はくそ忙しいので、既成の続編くらいしか書けず、

 椎名様とEDO様からリクエストを頂いている「ぼくのなつやすみ」続編希望を書かせていただきました。

 

 というわけで、「8月24日」の続きです。

 ただ、萌ねえちゃんと花を見るなんてイベントはゲームにはありません。

 本当は朝顔が枯れて困っているボクくんに萌ねえちゃんが自ら進んで花弁を見せて写生させるという

 内容にしようかと思ったんですが、それだとなんだか萌ねえちゃんが馬鹿みたいに見えるのでやめました。

 でも、Hさ加減は前の話に比べて下がっているような.....。

 

 まあ掲示板でも書いてあるように、今めっちゃ忙しいです。

 その中でも5分とか10分とかの隙間をぬって書きました。

 時間はいつもと同じくらいしかかってないんですが、延べ日数は最長です。

 とりあえず仕事が一段落するまでは、新規は無理そうなんで続編を少しづつ書いていきたいと思っています。

 


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