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先輩3 峠
コギト=エラムス/文


 俺の腕の中では、しゃくりあげながら小さくなって震えている藤原先輩の姿があった。

 抱きしめたら壊れてしまいそうなほど、小さく、儚げな存在。

 俺は泣きじゃくる藤原先輩の頭を撫でる。

 

 しばらく、藤原先輩は俺の胸の中で泣いていた。

 「じゃあ...行きましょうか、先輩」

 藤原先輩の小さな肩を抱いて、俺は言った。

 「どうしても...車に乗らなきゃ駄目ですか...?」

 藤原先輩は眼鏡を外し、目をこすりながら言う。

 俺は、藤原先輩が居酒屋のトイレでした放尿の後始末をしながら先輩から聞いた台詞を思い出した。

 

 「コイツはな、髪の毛を引っ張ってやると大人しくなるぜ。

 だからな、コイツが言うこと聞かなかったらポニーテールを思いっきり引っ張ってやんな」

 

 先輩の言葉を心の中で反芻しながら、俺はそっと藤原先輩の綺麗なポニーテールに手を延ばし、力まかせに引っ張る。

 「あううっ!」

 俺の手の中に藤原先輩の柔らかく、サラサラの髪の毛の感触があった。

 藤原先輩はいきなり髪の毛ひっぱられ、悲鳴をあげながらガクンと顔を上げる。

 俺は力をこめて、藤原先輩のポニーテールを引っ張りつづけた。

 「い...いた...あ...」

 小さな藤原先輩は、身をよじらせる。なんとかふりほどこうともがくが、

 女の力では俺の拘束はびくともしない。俺はその勢いにまかせて言う。

 「行きますよ。先輩」

 「は...はい...」

 藤原先輩は弱々しく返事をする。力づくで顔をあげさせられ、潤んだ瞳で俺を見つめていた。

 

 藤原先輩のMR2は、「PATRiC」とカッティングが入っていた。この車の名前だろうか。

 俺は藤原先輩の愛車の運転席に乗り、藤原先輩を助手席に乗せる。

 おもむろに運転席を最大まで倒す。

 「えっ...きゃっ!」

 そして無言で藤原先輩の腰に手をかけ、力まかせに俺の元に引き寄せる。

 戸惑ったような声のあと、短い悲鳴が車内に響く。

 想像以上に藤原先輩の体重は軽く、いとも簡単に俺の元に引き寄せられる。藤原先輩のやわらかな腰の感触が手に残る。

 俺は藤原先輩をヒザの上に乗せ、シートの位置を調整する。

 「あの...何を?」

 俺のヒザの上で不安そうにたずねる。

 「じゃあ...行きましょうか」

 俺は藤原先輩をヒザにのせたまま、倒したシートに寝そべった。

 「えっ?」

 今にも泣き出しそうな藤原先輩の顔。

 「このまま運転するんですよ。先輩」

 「で...でも、あぶないです。これじゃ...あっ!」

 抗議をしようとしたので、俺はおどかすつもりで藤原先輩のポニーテールに手をのばすふりをする。

 何をされるかと思い、藤原先輩は抗議をやめて体をビクンとちぢこませ、目をつぶる。

 先輩から教わった藤原先輩を黙らせる方法は、思った以上の効果があった。

 

 俺は、先輩の次の台詞を思い出していた。

 「お前、コイツのこと好きなんだろ? だったらヤッちまえよ」

 「えっ...でも...」

 「女なんてな、無理矢理にでもチンポをブチ込んでやりゃあ大人しくなるんだよ」

 

 藤原先輩はしぶしぶと車を走らせ始める。

 まるで車と一体化したように澱みなく路面を滑るように移動するMR2。

 キャンパスで藤原先輩のドライビングテクニックは噂として聞いていたが、

 地面を走っているというよりも空中を飛んでいるかのような乗り心地に驚かされた。

 「ごめんね...」

 驚きのあまり俺は藤原先輩がボソリとつぶやいたのに気づかなかった。

 「あの...お家はどちらですか?」

 公道に出たMR2。藤原先輩はおずおずと俺に聞く。

 だが俺にはこの小さな存在をおとなしく帰すつもりはさらさらなかった。

 

 藤原先輩を片方のヒザに乗せ、俺は上体を少し起こす。

 俺の片方のヒザにちょこんと乗ったまま、こちらを気にしながら運転している。

 「きゃ!」

 俺は藤原先輩をひざにのせたまま自分のズボンのチャックを下ろし、イチモツをしごき始めた。

 藤原先輩はびっくりして悲鳴をあげる。

 数回の擦りあげである程度の硬度を得られたことを確認すると、藤原先輩のスカートを無遠慮にたくし上げた。

 「えっ...やあっ!」

 藤原先輩は何が起こっているか理解できないまま体をよじらせる。

 抵抗しようにも運転中なのでままならない。

 そのまま勢いにまかせて藤原先輩のパンツもずりおろす。

 「やっ...やめてください!」

 運転をしながら、上体をもじもじと動かして抵抗する。

 藤原先輩の恥らう姿をもっと楽しみたかったが、状況が状況だけにそうも言ってられない。

 信号待ちの時、俺は藤原先輩を軽々と持ち上げ、そそり立つイチモツの上に藤原先輩をまたがらせる。

 「や...いやあああっ!」

 ズブリという音をたて、俺の凶器は藤原先輩を串ざしにする。

 俺のイチモツはかなりの抵抗感を受けたものの、奥まで一気に届いた。

 くさびのように打ち込まれた俺のイチモツは、藤原先輩の意思ではもう外すことはできない。

 信号待ちのわずか時間で、いとも簡単に俺に犯される藤原先輩。

 「う...あ...」

 藤原先輩の中は暖かく、藤原先輩の鼓動までも俺の分身を通して、俺に伝えてくれた。

 信号が青になったが、俺のイチモツの仕打ちに震え、アクセルを踏もうとしない藤原先輩。いや、踏めないのだろう。

 後ろの車からのクラクションが響く。

 「ほら先輩、早く!」

 俺は藤原先輩に早く発車するように促す意味で、腰を一回だけ突き上げた。

 「きゃううん!」

 色っぽい悲鳴を車内にひびかせながら、車はゆっくりと発進する。

 藤原先輩は運転するだけで精一杯のようで、先ほどのようなナチュラルな走行感はなくなっていた。

 「峠に行ってください。先輩」

 「えっ...ほっ、他の車と競争なんて...」

 俺の意思を読み、突き上げの余韻に体を震わせながら弱々しく意見する。

 俺の凶器は藤原先輩の中枢を的確についている。もう藤原先輩の自由意思はない。

 俺はもう一度、藤原先輩の中枢を凶器で突く。

 「あううっ!」

 「峠に行ってください」

 俺はもう一度、それだけ言う。

 「は...はいっ」

 藤原先輩はびくびくと体を震わせながら、必死で返事をする。

 車は住宅街を抜け、人気のない峠へと向かう。

 俺は凶器を藤原先輩に突きつけたままで、黙って車に揺られていた。

 憧れの存在を、その意思を無視して蹂躙する快感。そしてそれを行った自分の行動力。

 夢のような出来事の連続に、俺の凶器は何の努力をしなくても天を突かんばかりにそそり立っていた。

 俺が突き上げをしなくても、車の振動で肉壁をこすりあげられ、時折耳に心地よい声をあげる藤原先輩。

 車はゆっくりと、しかし確実に峠に近づいていた。

 

 「女なんて所詮はな、男のチンポの前じゃ無力なんだよ」

 俺は、先輩の言葉をかみしめていた。

 

 この近くの峠は、夜になると走り屋で賑わう。

 人気のない峠の入り口で、藤原先輩に車を止めるように言う。

 車は路面の抵抗を感じさせずになめらかに停車する。

 ここで何をされるのか、不安そうな顔で俺の次の言葉を待つ藤原先輩。

 俺は、車内灯をつけながら言った。

 「じゃあ、全部服を脱いでください」

 「えっ.....あううんっ!」

 俺は何の宣言もなく強烈な突き上げをお見舞いする。

 「あなたに意見する権利はありませんよ。さあ、早く服を脱いで」

 俺は凄みをきかせるように続けた。

 「それとも力づくで服を破いてあげましょうか? そうなると、裸で家に帰ることになりますよ」

 「うっ...ぐすっ...はいっ」

 藤原先輩はまた泣きだした。しかし泣きじゃくりながらも、ゆっくりと服を脱ぎはじめた。

 俺の凶器に貫かれたままで、体をもじもじとよじらせながら泣きじゃくり、服を脱ぐ憧れの人の姿に俺は理性を保つのに必死だった。

 そして小一時間後、脱いだ服で未練がましく体を隠そうとする藤原先輩から服を奪いとり、全部助手席に放りなげる。

 もちろん、下着も。

 俺の眼前には、恥ずかしそうに両手で自分の体を隠しながら小さく震える藤原先輩の体が現れた。

 ヘッドライトの光でシルエットとして浮かびあがる藤原先輩のしなやかな体のラインを見て、

 俺は夢にまで見た憧れの人の裸体の想像以上の美しさに、ため息をもらした。

 先輩の体につく布は、ポニーテールを結ぶ大きなリボンしかない。

 かわいらしいリボンと全裸。なんともアンバランスな光景に俺の凶器は更に硬度を増したような気がした。

 

 再び凶器を突きつけられたまま、藤原先輩に車を走らせるように言う。

 全裸でもじもじとあたりを気にしながら、俺の言う通りにする藤原先輩。

 全裸になってから、藤原先輩がこちらをちらちらと見る回数が増えた。俺の視線が気になるらしい。

 峠の頂上を目指し、夜道をゆっくりと走る黄色いMR2。

 色っぽいうなじ、そしてその下にのびる、シミひとつない白い背中。

 俺は憧れの人の無防備な後ろ姿にうっとりと見とれてしまう。

 しばらくして、俺はハッとなり、あたりを確認する。そろそろ良さそうだ。

 俺は両手でがっしりと藤原先輩の細い腰をつかむ。細くて今にも折れそうな腰。白く、きめ細やかな肌。

 「えっ...あ...」

 藤原先輩は何かを言おうとしたが、俺の突き上げを恐れて途中で口をつぐんだ。

 「じゃあ先輩、スピードを上げてください」

 「は...はいっ」

 藤原先輩は腰に回された手の意味を理解したのか、おびえながら返事をし、少しアクセルを踏み込む。

 寝そべったまま顔だけを上げ、スピードメーターを確認する。

 俺は、少しだけ腰を動かす。

 「まだまだ、もっともっと上げてください」

 俺は少しだけ腰を動かし、連続で藤原先輩を突き上げる。

 ズッズッズッズッズッズッズッ

 「ひっ...あ...は...」

 「突くのを止めてほしかったらスピードを上げてください」

 震えながら、少しづつアクセルを踏み込む藤原先輩。

 ズッズッズッズッズッズッズッ

 「あ...や...やっ...」

 「まだまだ...もっとです」

 俺はそれだけ言う、腰の動きは止めない。

 ズッズッズッズッズッズッズッ

 「もっと...もっとです」

 「あっ、あ...あん...あっ...」

 ズッズッズッズッズッズッズッ

 「もっと上げてください」

 「あ...あ...あぅ...ああっ...」

 ズッズッズッズッズッズッズッ

 俺は藤原先輩をイカせないように注意しながら、焦らすような小刻みな突き上げを連続で打ちこんだ。

 まるで、馬を速く走らせるためにムチを与える。そんな感覚だった。

 俺は俺のムチで、白く、かわいい子馬を打ちすえる。

 白く、かわいい子馬は俺のムチに体を震わせ、大人しく言うことを聞くしかなかった。

 峠の休憩所にさしかかるころ、俺は狙いとおりのスピードで車を走らせることができた。

 峠の休憩所は予想とおり、走り屋らしき男たちがたむろしていた。

 俺は一時突き上げを止め、上体を起こして藤原先輩のわきから手を延ばす。

 俺の操作で、休憩所を通過する瞬間、MR2は2回ほどパッシングする。

 「さあ、そろそろレースですよ」

 俺は再び突き上げを再開し、藤原先輩に囁きかける。

 俺の狙い通り、先ほどのパッシングに反応したS13がMR2を追撃してきた。

 バックミラーでその姿を確認しながら、俺はレースの開始を告げる。

 「車内灯のせいでこっちの車内はよく見えます。

 横にでも並ばれたら、全裸で犯されてる先輩がまる見えですよ」

 俺の言葉に、背筋をビクッと震わせる藤原先輩。

 「さ、見られたくなかったらがんばって抜かれないようにしてください」

 藤原先輩は顔を青くしながら、車のアクセルを踏み込む。

 全裸で、俺の凶器に刺し貫かれているにもかかわらず、藤原先輩のドライビングテクニックは素晴らしかった。

 あくまで女性的なしなやかな走りで、男性的で粗暴な走りを見せるS13を寄せ付けなかった。

 どノーマルの車で、ここまで走れるとは.....。

 華奢な体に秘められたテクニックに、俺は舌を巻いた。

 だが、こうでなくてはレースは盛り上がらない。

 S13を軽くいなした後、また別の車がバトルを挑んできた。

 「Q45か...」

 俺の狙い通りの展開になってきた。俺は再び突き上げを再開することにした。

 頃合を見て、必死になって車を走らせる藤原先輩に突き上げをお見舞いする。

 「はううぅん!」

 突き上げた瞬間、車の挙動に澱みが起こる。

 MR2と、Q45の差がわずかに縮まる。

 「ほらほら、がんばってください」

 俺は続けざまに凶器を打ちこんでやる。

 「あっあっあうん...ううっ」

 俺の打ちこみにあわせて声をあげる藤原先輩、そしてその度に、Q45との差が縮まっていく。

 俺は更に突き上げを強くする。

 「ほらほら、追いつかれますよ」

 「あっ...ああんっ!」

 俺の突き上げに、時折大きく挙動をずらすMR2。

 

 「ほら、S字ですよ」 ズコズコズコズコズコズコズコ

 「あっ...や...あうん」

 「切り返しミスりましたね、しっかりしてください」 ズコズコズコズコズコズコズコ

 「は...ああっ...ああん!」

 「ああ...だんだん追いつかれてますよ」 ズコズコズコズコズコズコズコ

 「や...やあ...あっ...あん!」

 一瞬だけだったが、何度か並ばれてしまう。だが、俺は突き上げを止めない。

 

 その後も、様々な車がMR2にバトルを挑むが、どれも僅差ながらも負けることはなかった。

 その間ずっと、俺は藤原先輩に容赦ないピストン運動を繰り返していた。

 藤原先輩の愛液で、シートはもうぐっしょりと濡れていた。

 「ご...ごめんね...ごめんね...パトリックさん...あっ」

 藤原先輩は突き上げを受けながら、時折、悲しそうな声で謝っていた。

 

 不気味なツヤ消しをした黒のディアブロZが低いうなり声をあげながらMR2を追撃する。

 「あっあっあっあっあっあっあっ」

 俺は相変わらずのテンポで打ちこみを繰返しながら、先輩の言葉を思い出す。

 

 「どんな女でもチンポ突っ込んでやればヒィヒィよがるしかねえんだ」

 

 藤原先輩の白い肢体が、俺の突き上げにあわせてゆれる。

 「どんな...女でも...」

 俺は無意識にその言葉を口に出して反芻していた。

 今まで俺には手の届かない存在だと思っていた藤原先輩。

 今や俺の突き上げでひとつで、表情を一変させることができる。

 いや、藤原先輩の意思を無視して、俺の突き上げひとつで藤原先輩の表情を変えることができるんだ。

 あこがれの人を、自分の意思だけで蹂躙する。

 あこがれの人を、相手の意思を無視して蹂躙する。

 居酒屋で藤原先輩と会ってから、夢のような出来事が俺の前を駆け抜けていった。

 これが夢でも...この小さな存在が夢でも...。

 藤原先輩の腰にかけた手に、力が入る。

 離したくない!!

 自然と突き上げの速度が上がる。

 バコバコバコバコバコバコバコ

 「あっあっあっ...ああんっ!」

 「女なんてな、無理矢理にでもチンポをブチ込んでやりゃあ大人しくなるんだよっ!!」

 俺は先輩の言葉を叫びながら、力まかせに腰を打ちこむ。

 バコバコバコバコバコバコバコ

 「あっ! あっ! あっ! あっ!」

 「女なんて所詮はな、男のチンポの前じゃ無力なんだよっ!!」

 バコバコバコバコバコバコバコ

 「あん! あん! あん! ああん!」

 「どんな女でもチンポ突っ込んでやればヒィヒィよがるしかねえんだ!!」

 バコバコバコバコバコバコバコ

 「あっ! あっ! あうん! あううん!」

 「上品そうなツラしてても、男のチンポの前じゃお前もただのメスなんだよ!!」

 バコバコバコバコバコバコバコ

 「あっ! あっ! あっ! ああっ! ああっ!」

 俺はひときわ大きく腰を突き入れ、藤原先輩の中枢に自らの精をたたきつけるように注ぎ込んだ。

 藤原先輩も白い背筋を大きく反らし、絶頂を迎える。

 MR2はとっくにバトルの道を外れ、制御を失い薮に向かって突っ込もうとしていた。

 藤原先輩は絶頂の余韻で壊れた人形のようにぐったりとしている。

 このままでは、ぶつかる!!

 俺は射精の余韻を味わう余韻もなく、小さな藤原先輩の体をかばうようにしてシートに押し倒し、

 上から守るようにおおいかぶさる。

 俺は、この小さな存在を守るべく、必死になって藤原先輩の体を抱きしめた。

 ひときわ大きな轟音とともに、ふたりの世界が大きく揺れ、そして俺の目の前は真っ暗になっていった。

 

 

 


解説

 「先輩2 不浄」の続きです。

 変な擬音を多用することで、ギャグ作品だと誤解される危険性をはらむことに成功しました。

 なんというか、非常に女性蔑視な内容で心が痛みます。

 私は車に関しては素人同然なので、そこらへんのシーンの描写はかなりいい加減ですが御了承ください。

 

 今回で終わりの予定でしたが、まだ続きます。

 


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