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医用蛭08 第1部 野に咲く向日葵
コギト=エラムス/文


 悪夢のような発表会に耐えられず、途中で逃げ出した詩織。

 「私...私.....最低の女だ.....」

 詩織は浴室で、少し温度の高いシャワーに打たれていた。

 「自分のために...自分を守るために...人を犠牲にするなんて...」

 惨劇を目の当たりにした詩織は、深い後悔の念にかられた。

 しかも、その惨劇に本位ではないとはいえ、自分も加担していたのだ。

 シャワーのせいでわからないが、きっと詩織は未緒に対する懺悔の涙を流していたに違いない。

 

 不意に、浴室の扉がカラカラと音を立てて開いた。

 「えっ...」

 家には今、両親もいないはず...詩織は振り向く。

 「大田くん!?」

 そこには猛暑のせいで、汗でシャツがべっとりと身体に貼りついた大田がいた。

 咄嗟に見せたくない箇所を両手で被う詩織。

 しかし、両手で被い隠しても、詩織の完璧なプロポーションは隠せない。

 豊かな胸、シミひとつない肌、くびれた腰...。

 被われた両手の上からでも容易にその隠されたものを想像できる。

 「いやあ! 出てって!! 人を呼ぶわよ!!」

 思わずしゃがみこみそうになる詩織。

 そんな詩織の様子もおかまいなしに、シャツを脱ぎ捨てる大田。

 たるみきった脂肪をつけた、醜悪な身体を見せつける。

 「いいよ...詩織に呼ぶ度胸があるんならね」

 ズボンのベルトを外す。

 大田の余裕に気押されながら、詩織は思い出したように言う。

 「げ...玄関にはちゃんと鍵をかけたのに...どうやって...」

 靴下を脱ぐ。

 「君の家の合鍵は、ボクが小学生の時から持ってるよ」

 「えっ?」

 とんでもないことを告白する大田。だが、詩織はシャワーの音でよく聞き取れなかったようだ。

 ゆっくりとズボンを脱ぎ、ブリーフ1枚になる。

 「ひどいな...詩織...」

 その格好のまま、詩織ににじり寄る。

 「せっかく君が未緒をおとしいれたのに、最後まで見ずに帰るなんて...」

 その言葉に、はじけるように反発する。

 「ち...違うわ!...私は...」

 が、言葉が続かない。

 「何が違うっていうんだい?」

 また一歩、詩織ににじり寄る。ビクッと肩を震わせる詩織。

 「ボクの渡した薬を未緒に飲ませたら、どんな結果になるか、

  それは今までボクのことを見てきた詩織なら分からないはずはないよね?」

 顔をのぞきこむくらいまで肉迫する。

 大田の言葉に現実から目をそらすように身体をちぢこませ、目を閉じる詩織。

 「まあ...いいさ、詩織の協力のおかげで、未緒をモノにできたんだ」

 覗きこんだ顔をはなし、ブリーフまで脱ぎ捨てる大田。

 「うっ.....!?」

 大田の剛直には、何やら茶色いものがまんべんなくこびりついていた。

 そしてその剛直からは、顔をしかめたくなるような異臭が漂っていた。

 「な...なに?」

 おびえる詩織。

 「咥えてみりゃわかるよ」

 「えっ...やっ!!」

 大田は言うが早いが、詩織の濡れた髪の毛を掴んで、足元に引きずり倒す。

 「きゃあっ!」

 足をすべらせ、大田の目の前で倒れてしまう詩織。

 運悪く、倒れた先に異臭を放つ大田の剛直があった。

 「うっ...」

 あまりの臭いに顔をそむけようとするが、それよりも早く大田の剛直は詩織の口を襲った。

 まがりなりにも医者の卵である大田にとって、閉じた口をこじ開けることなど造作もないことだった。

 詩織の頬をつかんで力を加えてやるだけで、詩織の口はあっさりと開いた。

 必死で閉じているはずの口をいとも簡単に開けられ、驚いている詩織の口に、

 容赦なく肉の凶器が突き刺さる。

 「んむうっ!」

 大田の剛直にこびりついた茶色の物体は、詩織の口の湿り気でやわらかくなりはじめる。

 それと同時に今まで味わったことのないような苦味が詩織の口全体に広がる。

 精液とは全然違う、舌に痺れるような苦さ。

 その苦さは鼻腔を通し、鼻に抜け、脳髄に突き刺さる。

 詩織は一生、この味を忘れないだろう。

 それほど強烈な苦味だった。

 

 「んんっ、んんっ、んんっ!」

 まるで処女を奪われたときのように顔をしかめ、必死になって暴れる詩織。

 「詩織、その茶色いやつを全部飲み込むんだぞ!」

 涙をぽろぽろとこぼしながら抵抗する詩織を力づくで押さえつけ、

 イラマチオのように腰を動かし、詩織の口の中で茶色い物体をこそぎ取り、口内に残していく。

 「吐き出したらどうなるか、わかってんだろうな!」

 なおも暴れる詩織に、大田はとどめの一言を浴びせる。

 途端、詩織の抵抗は急に力ないものとなり、変わりにひっく、ひっくとしゃくりあげをはじめる。

 吐き出したらどうなるか。詩織には想像もつかなかった。考えたくもなかった。

 だが、詩織の本能はその一言で、吐き出すことに拒否を示したのだ。

 詩織の防衛本能は、大田の仕打ちよりも、この苦い物体を飲み下すことを選んだのだ。

 

 詩織はしゃくりあげながら、耐えがたい苦さの物体を、ゆっくりと飲みくだしはじめる。

 ごくっ...ごくっ...

 茶色い物体が通過するたび詩織の細く、白い喉が動く。

 自分の剛直が詩織の口の中ですっかり綺麗になったことを確認した大田は、

 詩織の口から剛直を引きぬく。

 詩織の口の中で大きくなった剛直は、ちゅぽんと音をたてて、詩織の口から抜ける。

 まるで、真剣が鞘から抜けるように。

 足元で震えながら口の中のものを必死に胃に流し込もうとしている詩織。

 大田はしゃがみこみ、詩織の口を手で押さえる。

 「まだ、口の中にはいっぱい残ってるな...?」

 大田の問いに、口を押さえつけられ、しゃべれない詩織はこくりと頷く。

 「今、詩織の口の中に入ってるものが何か、教えてやろうか...」

 詩織の瞳からこぼれた新たな涙の粒が、口を押さえる大田の手を伝って床に落ちる。

 その答えは、きっと自分が聞いたら後悔してしまうものだ。詩織は直感していた。

 だが、耳を塞ぐことはできない。

 肩をすくめ、その答えを聞かないように詩織は必死に身をちぢこめる。

 そんな事をしても、無意味であるとわかっていても、体が自然とそうなってしまう。

 それはまるで肉食動物に睨まれたウサギがおびえる姿のようであった。

 「今、詩織の口に入ってるのはな...未緒の...如月未緒の大便なんだよ...」

 悪魔のような、嫌らしい笑みを浮かべる大田。

 詩織が吐き出せないように、詩織の口にかかる大田の手の力が、一段と強くなる。

 「未緒のやつ、ボクの目の前で泣きながらウンコ漏らすから、

  そのままケツにチンポを突っ込んでやったんだ。

  それでもアイツ、漏らすから出ようとしてたウンコをピストンで押しかえしてやったぜ」

 おぞましいことを得意気に言う大田。

 「でもボクのチンポが入ってもまだ端の方からブリブリ漏らすんだ。まいっちゃったよ」

 あっけらかんとした調子で言う。

 「で...未緒にブチ込んだチンポを洗わずにここまで来たってわけ」

 詩織の更におびえた顔を確認すると、大田は急に真面目な顔をして言う。

 「さあ...残りも全部飲み込むんだ。詩織...」

 「うっ...ううっ...うううっ...」

 嗚咽のような声をあげ、詩織は子供のように泣き出した。

 大田の目の前であるにもかかわらず、涙が止まらなかった。

 この涙も、この男を喜ばせるスパイスでしかないことがわかっていても、止まらなかった。

 詩織はまるで子供のように、おいおいと泣きじゃくった。

 「こんなに嫌がってくれるとはな...」

 大田は脱衣所に置いてある自分のカバンに視線を移す。

 「チッ...こんなになるんだったらビデオカメラ設置しときゃよかったぜ...」

 大田はいますぐこの手を離して、カバンの中のビデオカメラを取りだし、

 詩織の嗚咽を余すところなく録画したい衝動にかられた。

 「まあ...いいか。これからいくらでも見れるんだし...」

 

 詩織がいくら泣いてもわめいても、大田は決して詩織の口を押さえた手を離すことはなかった。

 しかし、詩織も口の中のものを飲み込もうとしない。

 「なあ...詩織、いいかげんあきらめて飲み込んだらどうだ?」

 なおも涙をぽろぽろとこぼしながら、いやいやをする詩織。

 「お前の唾液と混ざって、未緒のウンコがジュースみてえになってるだろ」

 詩織の現在の口内の状況を、大田は下品な言葉で言い当てた。

 それでも首を左右に振る詩織。

 「しょうがねぇなあ...自分の意思で飲み込むところを見たかったんだが」

 大田は独り言のように言うと、空いたほうの手で、詩織の後頭部から手を回し、額を押さえる。

 そしてそのまま詩織の額を後ろに引く。

 頭が後ろに傾き、詩織の白い喉が反る。

 「んぐっ.....ごくっ」

 詩織の喉が風呂場全体に響くような大きな音で鳴った。

 詩織の口の中にあったものが、大田の手によって一気に胃の中に流しこまれた。

 「あ.....」

 大田の手によって、あれほど拒否していたものが、あっさりと喉を通過した。

 あっけにとられる詩織。

 

 「よし...じゃあ愛しあうとするか...立つんだ、詩織」

 あっけにとられる詩織を無視するかのように、大田は立ちあがりながら詩織の手を取る。

 「あ...」

 大田の手によって、あっさりと立ち上げられる詩織。

 詩織の目には、大田の体が急に大きく見えはじめた。

 

 かなわない

 

 今まで自分が全て拒否してきたことを、この大田はやってのけた。

 いくら自分が抵抗しても、この人の前では赤子の手をひねるようなものなのだ。

 今までも、そして今も、大田に自分の体をいとも簡単に征服された。

 

 「ほら...詩織、片足、上げて...」

 「はい...」

 詩織は大田の言うとおり、素直に片足を上げる。

 

 無駄な抵抗はやめよう

 逆らった自分が愚かだったのだ

 

 「いくよ...詩織...」

 「はい...」

 うわごとのように、詩織は返事をする。

 立ったまま、正面から挿入される。

 大田の怒張が、前戯もなしに詩織の花弁を割り入る。

 「あは...ん」

 今までとは違う挿入の感覚に、今までとは違った満足そうな声をあげる詩織。

 抵抗をやめたことによって大田の陵辱は、まるで最愛の人の愛撫のような甘美さで、

 詩織を包み込んだ。

 「ああっ...ああっ...あん...」

 いままで大田の怒張が出入りするたび、詩織は悲鳴のようなうめき声をあげていたが、

 今は違う。艶のかかった甘えるようなあえぎ声に変わっていた。

 「あん...あん...あん...」

 それも、大田の突き上げにあわせ、まるで二人が同調するかのように声をあげていた。

 大田は詩織を抱きしめる。大田の肩に、詩織の顔が乗る。

 詩織は大田の背中に手を回し、より密着しようとする。

 大田は詩織の押しつけられた豊かな胸の感触を楽しみながら、器用に腰だけを突き動かす。

 大田の腰が、蛇口にあたり、シャワーが勢いよく二人に降り注ぐ。

 二人の体に、水滴がはねあがる。

 それでも構わず二人は、お互いを貪りあっていた。

 「ね...詩織、気持ちいい?」

 詩織をきつく抱きしめながらも、腰だけは動かして詩織を責める。

 「あっ...あっ...あっ...うん...気持ちいいっ」

 大田の台詞に、詩織自らも腰を動かしながら答える。

 目を伏せてはいるが、その両手はしっかりと大田の背中にからめていた。

 いままで大田の怒張が出入りするのは、苦痛以外のなにものでもなかったのだが、

 今の大田の怒張は出入りするたびに快感のさざ波を詩織に残していった。

 「こ...こんなの...初めてっ」

 初めて得ることができたSEXによる快感の感想を正直に漏らす詩織。

 肉壁がこすりあげられるたび、自分の身体の中がくすぐられるような感覚。

 いつしか詩織は、望む箇所を怒張が刺激するように、自ら腰を動かしはじめた。

 「自分から腰を使いはじめたね...詩織」

 いつになくうれしそうに言う大田。

 「あっ...いっ...言わないでぇ...」

 シャワーに打たれ、身体中からしずくをたらしながら、二人はお互いの身体を貪りあった。

 「あんっ...なんだか...ヘンな気持ち...」

 詩織の身体から起こるさざ波が、だんだんと大きくなってきた。

 「イクんだね...じゃあボクもイクよ...詩織」

 より加速をつけて、大田の腰が動きはじめた。

 

 少しづつ頭の中が白く、呆けていく。

 「(これが...イクってこと...?)」

 「詩織! イッていい? 詩織の中でイッていい?」

 腰をぶつけながら、耳元なのに大きな声で言う大田。

 「うんっ! イッて、詩織の中でイッてっ!」

 まわした両手に、ぎゅっと力が入る。

 「詩織の中に出すよ、ボクの濃いザーメンをドピュドピュって、いっぱい出すよ!」

 わざと隠語を浴びせかける大田。

 「うんっ! 出して! 詩織の中にいっぱい精液だしてっ!!」

 初めて来る大きな快感に、詩織は我を忘れていた。

 「詩織っ!!」

 ひときわ大きなストロークのあと、詩織の中に熱いものと、詩織の全身をえもいわれぬ快感の波がかけぬけた。

 「大田くんっ!」

 しっかりと抱き合ったまま、詩織は背中をのけぞらせ、絶頂を迎える。

 どぴゅっ、どぴゅっ、と、自分の中に精液が注ぎこまれているのがわかる。

 その温かい液が広がるたび、背筋にぞくぞくとした快感が走る。

 「あ...いっぱい...いっぱい出てる...詩織の中で...大田くんの精液が...」

 自分の中で何度もしゃくりあげ、鈴口から精液を発射する大田の男根を感じながら、身体を震わせる。

 はじめて得ることができた、絶頂。

 相手は啓介ではなかったが、今の詩織にそんなことを考える余裕はなかった。

 

 射精した後、繋がったまま余韻を楽しむふたり。

 「良かったよ...詩織、でも、詩織のせいで、ボクのココはまだこんなに元気だよ」

 一度だけ腰を突き入れる。

 「あんっ!」

 ビクンと身体を震わせる詩織。

 消えかけた身体の中の火に、再び油が注ぎこまれる。

 「ほら、まだ詩織の中で、暴れたいっていってるよ」

 そのままぐいっと亀頭を子宮に押しつける。

 「んんっ!」

 のけぞる詩織。

 「責任とってね...詩織...」

 そう言うと、さきほど射精したばかりだというのに、大田は再び腰を動かしはじめる。

 ビクンとなる詩織。

 「あっ、や...やめて...そんなに突かれると...こ...声がでちゃうっ」

 少し恥ずかしくなったのか、困った顔で大田を見つめる詩織。

 しかしその瞳は潤み、まるで大田を誘ってるようにしか見えなかった。

 「何を言ってるの...さっきは風呂場中にひびく大声でよがってたくせに...」

 こつんと、亀頭で子宮を一回だけ突く。

 「あんっ!」

 あっけなく声をあげてしまう詩織。

 「気持ちいいんでしょ?」

 大田は一回だけ腰を動かす。

 「あっ」

 詩織は敏感に反応する。

 「どうなんだ?」ズッ

 「あっ」

 「成績優秀で」ズッ

 「んっ」

 「容姿端麗で」ズッ

 「あん」

 「純真可憐で」ズッ

 「んんっ」

 「清楚で」ズッ

 「ひっ」

 「クラスのマドンナの詩織が」ズッ

 「あっ」

 「オマンコ突かれて」ズッ

 「んっ」

 「感じてんのか〜!!」ズッズッズッズッズッ

 そう言うと、大田は容赦なく加速をつけて腰を動かしはじめた。

 「あっあっあっあっあっあっあっあっ!」

 もはや大田の一挙一動に敏感に反応する詩織。

 「いっぱいかわいい声で鳴いてね...詩織」

 大田は腰づかいで詩織の更なるあえぎ声を引き出そうとする。

 「あっ! あっ! あっ! ああん!」

 そしてその試みにあっさりと恥ずかしいあえぎ声を引き出されてしまう詩織。

 

 ついに気持ちよすぎて立っていられなくなる。

 快感のあまり崩れおちそうな詩織の腰を片手でがっしりとつかみ、無理矢理立たせる大田。

 詩織の腰をぐいぐいと引き寄せながら、開いた片手で詩織の太ももを持ち上げ、脚をあげさせる。

 やがてその脚は新体操のように大きく天井に向かって上がっていく。

 詩織はバランスを崩し、壁によりかかる。

 詩織がスポーツ万能であるせいか、そのしなやかな脚は何の苦もなく天井まで持ちあがる。

 片脚で体を支え、片脚は天井を向いている。

 ちょうど、足だけで「I」の字を書いたようになっている。

 「ほら...この体位だと詩織のオマンコにボクのチンポが出入りするのが丸見えだよ...

  詩織からも見えるだろう?」

 詩織の片脚を足を天井に向けたまま、大田はささやきかける。

 たしかに、脚を水平に広げた状態では、その中心にある詩織の秘所はほとんどの角度で丸見えだった。

 つつましく開いた花弁に、大田の怒張が押し広げるように出入りする。

 わざと大田は詩織に見せつけるように腰を大きく引いて亀頭が見えるくらいまで出し、

 それから根元まで挿入するのを繰り返した。

 「あっ、やっ、...やだっ...やっ...恥ずかしい...」

 詩織は恥ずかしそうにうつむいた。

 大田の亀頭のエラが、花弁の入り口にひっかかる度に、詩織はビクンと体を震わせた。

 

 「あら、詩織ちゃん、お風呂入ってるの?」

 浴室を磨りガラス一枚で隔てた脱衣所に、詩織の母親が入ってきた。

 その瞬間、ビクンと体をこわばらせる詩織。

 大田も、腰の動きを止める。

 「あっ...ママ、帰ってたの?」

 あわてて返事をしたため、声が裏返ってしまう。

 詩織は急いで天井に向けた脚を降ろそうとするが、大田がしっかりと支えており、ままならない。

 「今帰ったばっかりよ。どうしたの? お風呂なんて?」

 「えっ...ちょっと部活で...きゃううんっ!」

 大田が腰を1回だけ突きいれる。大田の亀頭が子宮にコツンと当たり、詩織は思わず声をあげてしまう。

 「どうしたの? 詩織ちゃん?」

 心配そうな、母親の声。

 大田は詩織の脚を上げたまま、詩織の体を回転させ、浴室の入り口に向ける。

 ちょうど、まる見えになった結合部が、母親の方を向く形となる。

 この薄い扉がなければ、今ごろ詩織の母親は自分の娘の結合を見せつけられ、卒倒しているであろう。

 母親に見せつけるような形で、大田は再び腰を動かしはじめる。

 詩織は恥ずかしさのあまり両手で顔を被う。

 「どうしたの? 返事なさい、詩織ちゃん!」

 まさか母親も、自分の娘が家の風呂場で男に犯されているなんて想像もしないだろう。

 しかも、片脚を大きくあげ、股をおっぴろげてその結合部を見せつけるようにして。

 「な、なんでもないの」

 詩織は気取られないように、必死で取り繕う。

 その横では、大田の怒張が我が物顔で詩織の大事なところを刺し貫いている。

 「ちょっと部活で汗をかいただけだから、心配しないで」

 相変わらずのバランスの悪い体制で貫かれながら、詩織は返事をする。

 「そう...長湯は身体に毒よ」

 母親はそれだけ言うと、脱衣所から出ていった。

 バタンと、脱衣所の扉が閉まる音がする。

 「へへ...ママが来た時、詩織のオマンコ、キュッキュッって締まったぜ」

 からかうように大田は言う。

 「もう...」

 上目づかいに言う。

 「Hなんだから...」

 詩織はむくれる。

 「あうううんっ!」

 そのむくれた顔も、あっという間に色っぽい顔に変わる。

 大田が腰を突き入れたのだ。

 「詩織も負けないくらいHだな」

 「そんなこと...あっあっあっあっあっ!」

 詩織の言葉の途中で、大田は得意の高速ピストンにきりかえた。

 この突き上げを受けて、平静を保てる女はいない。

 急所を的確に突くこのピストンを受けた女は、もうなすがままに絶頂に導かれるしかない。

 詩織も例外ではなく、言葉をあげられないほど感じさせられていた。

 「あっあっあっあっあっあっあっ...あうううっ!」

 ほんの数分のピストンで、あっさりと気をやらされてしまう詩織。

 ぐったりと力が抜け、壁によりかかる詩織の高く上げた脚を降ろし、無理矢理立たせる。

 素早く背後に回りこむ大田。

 「あっ...大田くん...ちょっと待って...あああんっ」

 大田は詩織の制止を無視していきなり背後から突きたてる。

 スブリと音をたて、大田の怒張は背後から詩織を襲う。

 今度はいきなり、トップスピードで腰を動かし始める大田。

 「あっあっあっあっあっあっあっ!」

 余韻を感じる間も与えられず、再び詩織は絶頂への階段を追いたてられるように上がっていく。

 前のめりになりそうになった詩織の脇をかかえ、羽交い締めにして無理矢理立たせる。

 詩織の尻に、大田の腸骨がぶつかるたびにパシンパシンと音をたてる。

 それはまさに尻を鞭で打たれる馬のようであった。

 「イク? イクの? 詩織?」

 大田はピストンのスピードは緩めず、詩織に聞く。

 「あっあっあっあっあっ、イ、イクっ!」

 激しい突き上げの中、懸命にそれだけ答える詩織。

 大田は羽交い締めにした詩織を解放する。

 「あうんっ!」

 詩織は前のめりになり、窓の桟に手をつく。

 「イクんだな? イクんだな?」

 「イクっ! イクっ! イクぅっ!」

 大田は詩織を貫きながら、目の前の窓を開け放つ。

 「イクところを皆に見てもらいなっ!」

 「あっ! あっ! あっ!」

 詩織の目の前が、急に広くなる。

 窓が開き、その先には啓介の家の庭が見える。

 「イッ...イクぅ! イッちゃうううっ!」

 大田の放った精が、詩織の中に広がる。

 詩織が背筋を大きくのけぞらした瞬間、目の前の家の庭に、誰かが現れる。

 「あううううっ!」

 その男の姿を見た瞬間、詩織の中にかかっていた、魔法のようなものが一気に吹き飛ぶ。

 「け...啓くんっ!」

 その声に、トレーニングウェアの啓介は振り向く。

 まるで、凍りついたように動かない詩織。

 今まで、あれほど受け入れていた大田の精液が、急に背筋に悪寒を走らせる存在に変わった。

 風呂場での大田を求めた自らの痴態が、走馬灯のようにかけぬける。

 「け...啓くん...啓くん...」

 啓介は明らかに動揺しながら、詩織に背を向ける。

 詩織は涙声で啓介を呼ぶが、啓介は振り向かない。

 啓介はそのまま、家の中に入っていく。

 「いやああああああああああっ!」

 家の扉が締まった瞬間、詩織の絶叫が響いた。

 

 詩織は、まるでぬけがらのように、浴室に横たわっていた。

 大田は、その詩織を見下ろしながら、服装を整えていた。

 「チッ...あと少しで、詩織が完全にボクのモノになるところだったのに...」

 詩織の羞恥を煽ろうと開けた窓の外に、まさか啓介がいるとは。

 忌まわしそうに、啓介の家の方を見る。

 「最後にアイツが現れたせいで...せっかくの”魔法”が解けちまった...」

 詩織の花弁から、大田の精液がどろり...とこぼれ落ちてきた。

 しかし、詩織は空を見つめたまま、ピクリとも動かなかった。

 「(詩織の心は...まだ、麻生のことを想ってる...)」

 大田は悔しそうに唇をかむと、詩織の母親にばれないようにこっそりと、詩織の家を後にした。

 

 . . . . .

 

 とある、応接室のような部屋。

 あまり応接室には似合わない、じゅぷじゅぷと何かをすするような音がひびいていた。

 電気もつけず、ブラインドからさしこむ夕日に照らされる。老人と少女。

 

 「よしよし...だいぶうまくなったな」

 老人は自分の股間でひざまずいている少女の頭を撫でる。

 少女はその言葉には答えず、一心不乱に老人の男根を舐めしゃぶっていた。

 いや、答えないのではない。答えられないのだろう。

 休むことなくひたすら肉竿を口に出し入れする少女は、時折老人の顔をおびえた顔で見上げていた。

 おそらく、口を止めて返事などをしたら、この老人にどんな目にあわされるかわかったものではないのだろう。

 少女は終始、老人の顔色をうかがうのよな表情だった。

 まるで休むことを禁じられた機械のように、ひたすら老人の肉竿に唾液を塗りつけていく。

 不意に、ノックもなしに扉が開いた。

 「パパ! お願いがあるんだ!」

 いきなり飛びこんできた、小太りの男...大田は、その「パパ」と呼ぶ人物の近くに詰め寄る。

 股間の間にいる少女の行為を見ても、驚きもしない。

 「なんじゃ...? またおねだりかえ?」

 ノックしないことを咎めもせずに、老人は少し顔をあげて言った。

 

 「うん...どうしても欲しい、オモチャが見つかったんだ」

 

 「ほっほっほっ...またオモチャのおねだりかい.....」

 少女の行為にも言葉ひとつ乱れない老人。

 「そうだ、パパが教えてくれた”魔法”が効かなかったんだよ! こんなの初めてだよ!」

 その言葉に、老人は初めて大田の方をちらりと見る。

 「ほぅ...薬もちゃんと併用したのかえ?」

 それは随分と老人の興味を煽ったようだ。

 「うん...ちゃんと使ったよ。はじめはうまくいってのに.....」

 啓介が現れたせいで、とは言わない大田。

 「ほほぅ...そんな気丈な女がまだいるとはのぅ...」

 ふたりの会話の間に、じゅぷじゅぷと淫らな音が響きつづける。

 「まったく...またさらって来たの?」

 哀れな姿で老人の肉竿を口に含む少女に視線を落とし、あきれた様子で大田は言った。

 「ほれ、だいぶ前、街にサーカスが来とっただろ。父さん、それに招待されてなぁ...」

 半年ほど前だ。

 「ああ、タケヒロサーカスね」

 元々ああいった催しに興味のない大田は、吐き捨てるように言った。

 「乗り気じゃなかったんだが、サーカスにこんな可愛らしい女の子がいてのう...

  めっけもんだったわい」

 また老人は、少女の頭を撫でる。

 「あれ...この女...」

 大田は醜悪な肉塊が出入りする少女の口元を見て、異変に気づいた。

 「ちょっとワシのモノに歯を立ておったから...歯を全部抜いてやったわい...

  そしたら...こんなに言うことを聞くようになった」

 大田の注目した先の説明をする。

 「歯なしの女のおしゃぶりは最高じゃぞ...どうじゃ? お前も」

 「んむっ...」

 老人は少女の髪の毛をつかんでイチモツから引き離す。

 そのまま少女の顔を大田に向ける。

 少女の顔は、涙と鼻水でぐっしょりと濡れており、口からはだらしなくよだれをぽたぽたと垂らしていた。

 「いいよ...それより、ボクのお願い聞いてよね、パパ」

 老人は少女の髪の毛をつかんたまま、少女の口を再び自分のイチモツに導いた。

 少女は懸命に老人のイチモツを咥えはじめる。

 「ほっほっほっ...わかっとるわかっとる...」

 男は少女の頭を撫でながら言うと、近くにあった受話器を取った。

 少女は相変わらず、一心不乱に老人のものをしゃぶっていた。

 

 

 


解説

 「医用蛭07」の続きです。

 「医用蛭06」「医用蛭07」は演劇部の発表会で如月さんがひどい目にあうんですが、

 それよりも藤崎詩織の人気の方が高いようなので、すっ飛ばしてこちらを先に掲載させていただきました。

 話しはすっとばしてますけど、如月未緒がどんな目にあったのかは大体想像がつきますよね?

 

 山辺様のリクエスト通り、お風呂場で云々というお話です。

 あ、しまった。脇への愛撫やってねえや。

 あとはヘルマスター様の追加リクエストですが、大田が詩織の家に入る所を啓介が目撃、じゃなく、

 大田によって詩織がイカされるところを啓介が目撃、に変えました。

 

 ちなみに最後のくだりで大変な目にあっている少女は『ときめきメモリアル2』の野咲すみれちゃんです。

 


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