「散歩ですか、由香さん?」
玄関を出ようとして、呼びとめられる由香。
「え、ええ.....ちょっと、じゃがいも畑を見にね」
あわててとりつくろう。
「え、またじゃがいも畑ですか? 昨日も見にいってませんでしたっけ?」
「うん...じゃがいも畑のおじいさんに呼ばれててね...」
心配させないように、明るく言う。
「そうなんですか...夕食までには戻ってきてくださいね」
「うん.....それじゃね」
玄関の扉に手をかける。
「あ、そうだ。今日また達也がスイカを持ってきてくれるそうですよ」
その声に、由香の手が止まる。
「達也クンが?」
振り向いて言う。
「ええ。この前たべさせられなかったお詫びだって」
以前も達也はスイカを持ってきてくれたのだが、近くの川で冷やしていたところを流されてしまい、結局食べれなかったのだ。
「そう...あんまり無理しないでね、って達也クンに言っといて」
再び背を向ける由香。
「ええ...行ってらっしゃい」
一瞬悲しそうな表情をする由香。
だが、背を向けていたため、気づかれることはなかった。
「いってきます...」
白いワンピースに身を包んだ由香は、歩くだけで人目をひいた。
すっかり仲良くなった町の人達に会釈をしながら、由香は歩いていく。
となり町との境目にある、じゃがいも畑。
その近くにある廃屋の前に立つ由香。
過去に置き忘れられたような、古い藁葺き屋根の家。
ちょっと前まではこの田舎では藁葺き屋根の家はあまり珍しくなかったのだが、
数年前からぽつぽつと姿を消しはじめ、今となっては珍しい建物となってしまった。
その古びた藁葺き屋根の家には、不釣合いなドアがついていた。
おそらくこの部分だけ改築したのであろう。
由香はそのドアを静かにノックする。
返事はない。
由香はさびたドアノブを握り、ゆっくりとドアを押し開けた。
きしむような音をたてて、ドアは開いた。
ドアが開くと、独特の腐臭が生あたたかい風にのって由香の顔にムッと覆いかぶさる。
その奥には、ボロボロの藤の椅子に腰かけた、全裸でデブの中年男がいた。
男の足元にはいつのものかわからないゴミが粗大ゴミ、生ゴミを問わず散乱し、足の踏み場もなかった。
そのゴミのせいでこの家はこの世のものとは思えない悪臭を放っていた。
由香は何度かこの家に来てはいるが、未だにこの臭いには馴れなかった。
玄関で戸惑っている由香を、男は椅子に腰掛けたまま無言で手招きする。
用心深く床を観察し、踏んでも大丈夫なゴミを選んでそれを飛び石にして男の元に近づく。
料理は出来ない由香だったが、掃除はできるので男に家の掃除を申し出たことがあった。だが、むげもなく断られてしまった。
「ひっ、ひっ、ひっ、来たな...」
男は木刀で割ったような整っていない形のスイカを熊のようにむさぼり喰っている。
あごからはだらしなく果汁がよだれのように垂れていた。
そのよだれに、時折ハエがたかる。が、そのハエを追い払おうともしない。
直視できないほどのその顔。
男は由香を舐めるように見渡しながら、食べかけのスイカの欠片を床に放りなげる。
この男の部屋のゴミが増えていく理由を、由香はこの時理解した。
床に投げ捨てられたスイカの皮に、男にたかっていたハエが集まっていく。
ハエのたかる皮には「エリックマート」のシールが貼ってあった。それを見て、ハッとなる由香。
「まさかあなた...川のスイカを...」
男はいやらしく舌なめずりをする。
「ああ...あのガキ共が冷やしてたスイカだよ...ごちそうさま」
まるで感謝していないかのように、部屋中に響く大きな音でげぷっとおくびを出す。
「そ...それ...泥棒じゃない!」
由香は男をにらみつける。
「ああ...そうだな...」
ふてぶてしい男の表情を見て、由香はこの男に何を言っても無駄なことを思い出した。
「くっ...」
男の横にある小さな台に無残に叩き割られたスイカが載っており、ハエやゴキブリがたかっていた。
由香はただ、唇をかむしかなかった。
. . . . .
「さ...早速やるんだ」
この部屋には似つかわしくない最新式のデジタルビデオカメラ。
そのファインダーを由香に向ける。
「はい...」
そのファインダーに目をあわせないように視線をおとしたまま返事をし、ゆっくりと男の股の間にしゃがみこもうとする。
ひざまずこうとする由香の足元に、ふわりと風が起こり、白いワンピースの裾から白い肢体をちらりと覗かせる。
男は由香のほぼ真上からカメラを向けているので、白いワンピースの胸元からのぞく隆起の谷間までを克明におさめることができた。
色っぽくしねをつき、清楚な白いワンピースからしなやかな脚と、ふくよかな胸の谷間をちらりとのぞかせ、
ファインダーを上目づかいに見上げる由香のその姿はそれだけで男を魅了するに十分なものがあった。
それを撮影する男も例外ではなく、できれば今すぐにでも押し倒したい気分だった。
「やるんだ」
だが男は目の前にある煩悩を振り払い、冷静を取りつくろいながら言う。
男が我慢できるのも、この後には更なる官能が待っているからだった。
「はい.....」
へその毛と繋がった、もっさりと茂った陰毛の間からたれ下がるどす黒いイチモツに手をかける。
イチモツに顔を近づけると、たえがたい臭いが更に強くなる。
おそらく、いや、間違いなくこの部屋で最も臭い箇所に、いま由香は顔を近づけているのだ。
それどころか、その臭いの元凶を舐めあげようと、舌を出してそのイチモツに顔を寄せていく。
男は由香の端正な顔と、グロテスクなイチモツを対比するようにファインダーにおさめようとする。
それはまるで、同じこの世のものとは思えないほど美しいものと、醜いものが間近で存在する光景だった。
「んっ...んっ...」
鼻が曲がりそうになる臭いを必死にこらえながら、ぺろりと亀頭をひとなめする。
「おほっ!」
亀頭に舌が触れると、男はぴょこんと腰を浮かせる。
胃液が逆流しそうになる味覚が、由香の舌いっぱいに広がる。
それを必死にこらえ、まるで飴玉を舐めるかのようにぺろぺろと亀頭に何度も舌を這わせる。
その度にぴちゃぴちゃという音が男の股間からたちのぼる。
「おお...おほっ! おおっ...」
男の嬌声とともに、男のイチモツはだんだんと張りをもってくる。
由香の舐めあげに歓喜の声をあげながらも、ファインダーはそらさない。
「おほっ! こ...こっちを見ながら...舐めるんだ」
由香は男の言葉に、閉じていた目をあけ、上目づかいにレンズを見る。
「よしっ...そのまま...口のところを...」
上目づかいのまま、赤黒い亀頭の鈴口を、舌の先でチロチロと刺激する。
割れ目に舌の先がわずかに入りこみ、その筋の上で舌が上下に動く。
やがて、鈴口から滲み出た汁が舌の上に乗る。
亀頭から透明の雫があふれ出したのを見て、男は射精したいのを必死にこらえながら言う。
「よ、よしっ、次だ...」
すでに男に教えこまれた手順がある。
由香は無言で鈴口から舌を離す。由香の舌先と、鈴口からの汁が糸の筋となった後、ぷつんと切れる。
すっかり大きくなった男のイチモツを白い手で持ち上げ、その裏に顔をもぐりこませる。
色白で端正な由香の顔の上に、どす黒いイチモツが乗るかたちとなる。
由香の美しい顔に、自らのイチモツを乗せるという行為。
「よ...よおし...」
あまりの征服感と、思った以上の官能的な画に、満足そうな声をあげる。
由香の整った鼻が、亀頭の裏にツンと当る。
鼻先から漏れる息が、男のイチモツの裏をくすぐる。
「んっ...」
ぴちゃりと音をたて、イチモツの縫い目に舌をつうっと這わせる。
「おおっ...」
ぞくぞくとした感覚が男の脊髄からたちのぼり、脳天まで通過する。
ぴちゃ...ぴちゃ...ぴちゃ...
あれほど舐めとったのに亀頭の先からはもう透明の液があふれ、その下にいる由香の顔に垂れる。
男のイチモツを舐め上げるたび、ガムシロップのような液が筋となって由香の顔に跡を残すように垂れていく。
「んっ...」
その液は由香の瞳にも垂れた。
苦しそうにうめいて、液の垂れたほうのまぶたを閉じる由香。しかし、その上からも容赦なく透明の液は筋をつくっていく。
「よし...そのまま上を向いたままでいるんだ」
男のその言葉に、由香の動きが止まる。
男の鈴口から垂れた液は、幾重にも筋になって由香の顔を汚していた。
痛々しく片目を閉じながらも、必死にカメラ目線をする由香。
自らの液でその美しい顔を汚した様を十分にカメラにおさめると、
「咥えろ」
それだけ言う。
「はい...」
白い肌に似合う桜色の唇を開き、男の脈動するイチモツをゆっくりと咥えこむ。
「んむっ...んんっ」
由香の小さな口に、血管の浮き出たイチモツが少しづつ飲みこまれていく。
「んっ...んっ」
由香は男のイチモツを半分くらい口に含むと、唇でしごきあげるように顔を動かしはじめる。
「んっ...んっ...んっ...」
由香の頭が前後するたび、鼻にかかったうめき声が漏れる。
「おおう...ふうっ...」
男は満足そうなため息をつく。
「んっ...んっ...ん...」
由香が頭を前後させるたびにさらさらと髪の毛が動く。
「んくっ!」
不意にその髪の毛を引っ張られ、由香の頭の動きが止まる。
「ほら...ごほうびだ」
「んんっ!」
男のイチモツを咥えたまま、髪の毛を引っ張られる痛みにくぐもった悲鳴をあげる。
男は先ほどから口の中で溜めていたよだれを、股の間にひざまずいている由香の顔めがけてだらりと垂らした。
「んんんん!」
だらしなく垂れたよだれは、由香の整った顔にべとべとと付着する。
男はもう何年も歯を磨いていない。顔を汚していくよだれの目に染みるような臭いに由香は顔を反らそうとするが、
髪の毛をひっぱられ、固定されているのでままならない。
男の垂らしたよだれの中には、先ほど食べていたスイカの種が混じっており、由香の白い顔に黒い種がぺたりとくっついた。
由香の顔は、男の思うさまによだれまみれにさせられてしまう。
「へへへ...イイ顔だぜえ...」
鈴口からの液とよだれで膜を張ったようにヌラヌラと濡れ光る由香の美しい顔。
その美しい顔の、かわいらしい口には男のイチモツがささっている。
これほどの美女を思うさま汚せる快感に、男は武者ぶるいをする。
自らが汚した美女の顔を、まるで証拠に残すかのようにその全てをカメラにおさめると、
「続けろ」
由香の髪の毛を引っ張っていた手を離す。
「ふぁい.....んむっ」
その屈辱的な扱いにも、黙って従う由香。
男のイチモツを咥えこんだまま返事をし、再びそのものを口に含みはじめる。
じゅぷっ...じゅぷっ...
男のイチモツと、由香の唾液が絡み合い、口内から発した音が部屋中に響く。
由香の顔が往復するたび、ワンピースの襟がふわりとなびいて、その奥にあるふくよかな隆起がちらりと覗く。
「もっと...亀頭が見えるくらいまで口を戻すんだ」
そのわずかに見える隆起も逃さずカメラに収め、由香を見下ろしたまま指示を出す。
そして由香は口を戻すときに亀頭が見えるくらいまで顔を引くようになる。
「うっ...」
これにより亀頭が由香の唇に挟みこまれるようになり、男の官能は更に増す。
カリ首の段差を唇が通過するたび、男は同じようなうめき声をあげる。
じゅぷっ...じゅぷっ...
「よ...よおし、もっと奥まで咥えこむんだ」
男は我慢できずに、由香の前髪をつかんで引き寄せる。
「んむっ! んんんっ!」
もっさりと茂り、汗で湿り気を帯びた陰毛に由香の顔が沈んでいく。
でっぷりとたくわえられた腹の脂肪に、由香の鼻がめりこむ。
すでに由香の鼻腔を犯していた腐臭は、さらに由香を犯さんばかりにその臭いを強めていく。
あまりの腐臭と、喉の奥を亀頭で突かれてむせかえり、顔を離そうとする由香だったが、
男はそれをさせず、引っ張った前髪を離さない。
「おら、たっぷり味わうまで顔を離すんじゃない」
「んふっ! んふっ! くふっ!」
苦しそうに咳き込む由香。
男は由香の咳き込みが止まるまで、力づくでその顔をとどめておいた。
じゅぷっ...じゅぷっ...
由香の顔が男の亀頭がわかるくらいまで離れたかと思うと、
今度は男の腹の脂肪に顔を押し当てるくらいまでもぐっていく。
やがてその往復が何度か続いた後、男は何の予告もなく、先ほどと同じように由香の前髪をつかんで引き寄せた。
前髪を引っ張るだけでは飽き足らず、カメラを持った手を由香の後頭部に回し、押さえつけるようにして更に引き寄せる。
ちょうど、由香の顔を両手で抱え込むような形となる。
「んんんんんっ!?」
いきなりのことに目を白黒させる由香。
由香の顔は男の手によって腹の脂肪にこれ以上ないくらいめり込み、由香の視界はその脂肪によって完全に奪われてしまう。
「お、ううっ!」
男は由香の頭を押さえつけたまま小さくうめくと、びくん、びくんと尻肉が痙攣しはじめた。
びゅくん!
それと同時に、由香の喉の奥まで入りこんだ鈴口から勢いよく、白く濁った塊が放出される。
びゅっ! びゅっ! びゅっ!
そんな音が聴こえてきそうな勢いで、次から次へと腐臭を放つ白濁液が由香の口に注ぎこまれる。
「んくっ! んふっ!」
脂肪の中に顔を埋められた由香は、ただくぐもった悲鳴をあげることしかできない。
「吐き出すなよ!」
男は射精の快感に夢中になりながらも、それだけは言う。
「んふっ! くふっ!」
次々と口の中に注ぎこまれる白濁液の、腐ったような味。
由香にとってはまるで望まない味覚が、口の中を犯すようにどんどんと広がっていく。
びゅくっ びゅくっ びゅくっ.....
由香にとっては気が遠くなるほどの長い時間、男の射精は続いた。
「ふうううう〜っ、よかったぜぇ...」
満足そうに言うと、男はようやく由香を解放した。
ちゅぷっ...
由香はゆっくりとイチモツを口から抜き、その口をすぼめる。
男の精液がまだたっぷりと口の中にあるからだ。
あまりの量に由香の頬は少しふくらみ、口の端からはあふれた精液が筋となってあごに伝っていた。
男の精液を口に含んだまま、あきらめたような表情でうつむく由香。
再びカメラを構え、その表情をファインダーにおさめる男。
「よし...口をあけて、精液を見せるんだ...」
そのあとすぐつけ加える。
「言っとくが、床にこぼしたら床を舐めさせるからな」
その言葉に、身体を少し強張らせる由香。
由香はこの部屋でゴキブリを見かけなかった日はなかった。
自分が最も嫌う生き物が這いまわる床を舐めるなんて、死んでも嫌だった。
そういえば、この前はハエといっしょにこの男の身体にゴキブリがたかっていた。
だが男は自分の身体を這いまわるゴキブリをまるで当たり前のように振り払おうとしはしなかった。
それは、由香にとっては全身の毛が総毛立つほどおぞましい出来事だった。
もう、由香にとってはこの男がゴキブリ同然だった。
しかし今の由香は、そのゴキブリ同然の男の足元にひざまずき、性器を舐めあげてその子種を口にためているのだ。
考えるとショック死してしまうような事なので、由香自身、考えないようにしているだけかもしれない。
「なにやってるんだ、早く口をあけろ」
ぼーっとしていた由香の太ももを、足の先でつんと突く。
びくっと肩を震わせる由香。
咄嗟に自分の今おかれている状況を思い出し、口の中に溜めこんだ精液をこぼさないように顔を上げ、ゆっくりと口をあける。
こぽっ...
由香の口が開いたとき、唇に付着した精液が糸のように上唇と下唇を繋ぐ。
その小さな口の奥には、今にもあふれださんばかりの精液の溜まりがあった。
口の中で唾液と精液が交じり合い、幾重にも筋をつくっている。
「よおし...そのまま動くなよ」
男は由香の顔全体を映したあと、ズーム機能で口の奥を撮影する。
ビデオカメラは由香の口の中に入りこんだようにその中を克明に記録する。
由香の口の中で溜まる精液は、まさに男が由香を征服したという証明であった。
その証明をより多く残すため、男は由香に指示を出す。
「舌を上にあげるんだ」
男の言葉のあと、由香の口内の精液の溜まりから、ピンク色の舌が顔を出した。
舌は精液をすくいあげるように顔をだし、すくいあげた精液は筋となってまた溜まりに戻っていく。
由香の口の中をどろどろと精液が移動する様を撮影しようというのだ。
「よし、じゃあその舌をぴちゃぴちゃ動かして精液を味わうんだ」
「ん...」
口を開けているため返事ができない由香は、うめいてそれを返事のかわりとした。
ぴちゃっ、ぴちゃっ、ぴちゃっ
男の言われるままに、舌をぴちゃぴちゃと精液のたまりに打ちつけるようにする由香。
由香の舌が精液の溜まりに打ちつけられるたびに、ぴちゃぴちゃと嫌らしい音をたてる。
あふれた精液が下唇からこぼれ、筋となってあごに垂れて行く。
口の端からこぼれた精液は、すでに由香の白い喉元を通って豊かな胸の谷間を濡らしていた。
すでに男の精液とよだれで、あごから胸元までがべとべとになっている。
あまりの仕打ちに、由香の閉じたまぶたの端から、涙が頬をつたった。
だが、男は容赦しない。
「次は、精液を舌ですくって歯にぬりつけるんだ」
男は自らの精液で、由香の口内を徹底的に蹂躙するつもりであった。
ぴちゃっ...
涙をこぼしながらも、必死になって舌で精液をすくいとり、舌先で歯に精液を塗りつけていく。
ぴちゃっ...
歯茎の裏、歯の裏まで、男の指示によって精液を塗りつける。
ぴちゃっ...
もはや男の精液によって、由香の口内はすみずみまで汚されてしまった。
ぴちゃっ...
塗りつけた精液はすぐに垂れはじめ、口の中で筋となってまた精液の溜まりに戻っていく。
ぴちゃっ...
「ほら...垂れてきてるぞ...もう一度そこに塗るんだ」
ぴちゃっ...
男はカメラで舌の動きをとらえながら、由香に命令する。
ぴちゃっ...
由香は涙をあふれさせながら、男の言うとおりに何度も何度も精液をすくい、歯に塗りつけていった。
「よし...もういいぞ」
アップで口の中をとらえていたカメラのズームを戻しながら、男は言った。
その一言に、ほっとしたような表情で口を閉じる由香。
「じゃあ...飲むんだ」
瞳の端にたまった涙をそっとぬぐって、由香はこくりとうなずく。
そして少し顔をあげ、瞳を閉じる。
切羽つまったような由香の表情。由香は精液を飲むときはいつもこの表情をする。
きっと、心の準備をしているのだろう。
「んっ...」
やがて、思いつめた表情からうめき声があがったと思うと、由香の白い喉が動いた。
こくっ...
一度だけでは飲みこめず、何度も飲みこむ。
こくっ...
男の濃い精液は喉の中でからみつき、なかなか飲み下せない。
こくっ...
まるで由香の喉の奥まで犯すように、その精液は喉の中でとどまる。
こくっ...
喉にからみつくむずかゆいような感覚を振り払うように、必死になって喉を動かす由香。
こくっ...
ようやく、全ての精液を飲み干すことができた。
「けふっ...けふ...」
そして今になってようやく、咳き込むことができた。
口を押さえてうつむき、何度も咳き込む。
「よし...」
思いのほか長い時間、由香が精液を飲みこんでくれたことで自分が由香を汚した証拠をより長くおさめることができた男は、満足そうに言った。
「じゃ、第2ラウンドだ...」
男のその一言にゆっくりと顔をあげる由香。
顔をあげた由香の目の前に、冷たいレンズがあった。
衛様のリクエストの『ルームメイトノベル 佐藤由香』の佐藤由香小説です。
新規のリクエストは仕事がヒマになるまでやるつもりはなかったんですが、
10万アクセス突破記念の小説を衛様から頂いて感激のあまり執筆を決意、
そのまま仕事を抜け出してドリームキャスト版『ルームメイトノベル 佐藤由香』を買いに行き、
仕事場に戻ってしばらく遊んでその勢いで書き上げました。
仕事しろよ、俺。
衛様のリクエストの通り、「美と醜」を意識し、徹底的に「醜」を前面に出しました。
こんなんでいいんでしょうか?
違うところがあったら言ってください。「其の二」で直します。
個人的にはもっと「美」を出したかったなあと思っています。
しかもフェラチオだけで終わってますね。
この後、パイズリ、椅子の上でSEXと続きますから御期待ください。
本当は男を包茎にして恥垢を舌で舐め取らせるくだりを入れようかと思ったんですが、
「医用蛭」でやる予定なのでとりあえずやめときました。
さて今回、執筆にあたってはじめて『ルームメイトノベル 佐藤由香』を遊んでみました。
私はこの手のテキスト主体のゲームは『ゾーク』や『表参道アドベンチャー』の頃から大好きなんです。
まだ途中までしか遊んでませんが、感想は以下の通りです。
・佐藤由香の声優あんまりうまくない(だけどあのしゃべり方がいいっていう人もいそう)
・ボイスのボリューム最小にしてもボイスOFFにはならない(読みこみに行っちゃう)ので、ボイスOFF機能がほしかった
・ボタン連打で選択肢を選んでしまうことを防ぐ対策がされているのは良い
・テキストを隠す機能があるのに背景を暗くする機能がない
・しかもテキストを隠したままゲームが進められる(いいのかこれ)
・主人公、由香さんと呼んでるわりには地の文では「由香」と呼び捨て
・一定時間以上ほっとくと画面が暗くなる(最近多いね、こういうの)
・電話すればいいことをわざわざ家に聞きにくる友人の達也
・由香の服装がちゃんとかわるのは良い
・基本的に用件だけ言ってさっさと帰っていく登場人物たち
・あといつもこの手のゲームを遊んでて思うのですが、なぜ最初からテキスト一瞬表示ができないんだろうか...
・どこでもセーブできるのはよいが、オートセーブもほしかった
まだ途中までしか遊んでないのでストーリーについてはわかりませんが、システムについては平均点といったところです。
なお本編のスイカは川に流された後、ちゃんと見つかります。