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過去の中にあるが如く 其ノ二
コギト=エラムス/文


 どうしてだろう......?

 男に穢されるのはとても嫌な事なのに、どこかに「もっとして」と思う自分がいる。

 始めは嫌なのに、穢されていくたび心を開いていってしまうのがわかる。

 だんだんと、身をゆだねていってしまうのがわかる。

 .....この男に身をゆだねている間、私はなんだか暖かい気持ちになってくる。

 子供の頃から私の心にあった、ぽっかりと開いた隙間が、埋まっていくような感覚。

 ずっと、埋まらないと思っていた隙間が、埋まっていく感覚。

 それを、私は求めているのだろう...。

 

 

 「またボーッとしてんな...おい!」

 男の呼びかけに由香はハッとなる。

 目の前には、冷たく由香を見つめるレンズがあった。

 

 「テープが勿体ねえだろ、さっさとやれ」

 ぼんやりとした表情でこくりと頷くと、由香はワンピースの肩紐をするりと外した。

 両肩の紐がはずれ、しゅるりと音をたてて、由香の悩ましいうなじから肩にかけてのラインが露わになる。

 その白い肌は触らなくても、きめ細やかでみずみずしい事がわかる。

 そしてそれがわかっていても、男なら誰しもが触れたくなるようなしみひとつない美しい肌だった。

 由香は胸のあたりを押さえ、ゆっくりとワンピースをずらしていく。

 じらしているつもりはないのだが、見ている方としてはなんともじれったい脱ぎ方だった。

 やがて、ぱさりとワンピースが落ちたかと思うと、そこには両腕で胸を抱きかかえるようにして覆い隠す由香の姿があった。

 腕の間からちらりと胸の谷間が覗く。ブラのカップごしからもその形の良さが伺える。

 

 桜色に染まる由香の頬。その上気によって更に色っぽさを増したかに見える。

 何度も見られているが、恥ずかしいのは変わらないらしい。

 「おら、今更なに恥ずかしがってんだよ。とっととチチ出せ」

 男はそう言いながらも、恥じらいうつむく由香の顔をアップで捉えていた。

 

 由香はおずおずと腕を離す。すると、ワンピースとおそろいの柄のブラが露わになる。

 うっすらとした花柄のブラは、清潔さと色気を兼ね備えており、由香の魅力を引きたてていた。

 

 「.....おっと、ちょっと待て。ホックは俺が外してやる」

 ブラに包まれた胸の谷間をアップで捉えながら、男は何かを思いついて言った。

 ブラのフロントホックに手をかけようとした由香の手が止まる。

 「手をおろして、そのままじっとしてろ」

 由香は男の言う通りに手をだらんとおろし、あきらめた表情でうつむく。

 

 「よしよし.....へへへ...」

 男はイスに座ったまま毛むくじゃらの足を伸ばし、由香の胸に近づけていく。

 足の指でホックを外そうとしているのだ。

 

 「よっ...と」

 ぷちん...

 男は足の指を使って器用にフロントホックを外した。

 もちろん、足の指と胸の谷間を同時に映すことも忘れていない。

 ブラを外したとき解放で、ぽよん...と由香の豊かな胸がわずかに飛び出した。

 その勢いで肩紐がずり落ちる。

 

 「へへ...」

 男は足の指で器用にブラをつまんだまま、引っ張った。

 しゅるり...

 布ずれの音をたてて、由香のブラは由香の身体から離れた。

 

 「よっ」

 男は膝をまげて勢いをつけ、蹴り出すようにして由香のブラを部屋の隅に投げた。

 「あっ」

 思わず声をあげてそのブラ行方を目で追う由香。

 ぱさり...

 由香のブラは、元が何だったのかがわからないほど腐敗した生ゴミの上に落ちた。

 

 かさかさ...

 落ちた由香のブラの上を、ゴキブリが這った。

 それを見て、由香の背筋にぞくっと悪寒が走った。

 ブラの上を這うゴキブリを見て、まるで自分の胸にゴキブリが這っているかのような錯覚をおぼえ、鳥肌がたってくる。

 

 もぞもぞ...

 その錯覚していたものと同様の感覚が、自分の胸に走った。

 「ひっ!!」

 びくん! と方をあげて胸に視線を移す。

 

 すると毛むくじゃらで、まるでゴキブリのように真っ黒な男の足の指が、由香の胸をぷにぷにと触っていた。

 

 「へへへ...足で触ってもやっぱり気持ちいいな...」

 男はそう言いながら、足の指先で由香の胸をぷにぷにと突いていた。

 足の指の力を受けて、由香の胸はその力の通りにむにゅりとへこむ。

 「うくぅ...」

 ツンとすえた匂いのする男の足は、ゴキブリ以上の嫌悪感を由香に与えた。

 あまりに腐臭に、肩を縮こまらせ、顔そむけてしまう由香。その身体はふるふると震えている。

 だが男はその仕草を由香が乳房の愛撫に感じたものだと勘違いする。

 「足でチチ嬲られて気持ちいいのか?」

 男は嫌らしくそう言いながら、器用に足の親指とひとさし指で由香の乳首をくりっとつまんだ。

 「ん!」

 由香の身体の震えが一瞬大きくなる。

 男の言葉の通りに、由香の身体は足での愛撫を快感に変えた。

 

 「気持ちいいみたいだな」

 男はそう言いながら、一回だけ足の指で乳首をつまみあげる。

 くりっ

 「あ!」

 再びびくんと由香の身体が震え、今度ははっきりとした嬌声をあげた。

 

 普段、手や口で愛撫してやるよりも覿面に反応する由香を見て、男は確信した。

 こいつは貶めてやればやるほど感じる女なのだと。

 由香は由香で、いつ洗ったかわからないほど黒く汚れた足で乳首を愛撫され、

 それは死んでしまいたいほど嫌なことなのに、足の指で乳首をつままれるたびに身体を走る官能に戸惑っていた。

 

 男は由香の反応が面白くて、執拗に足の指で乳首を嬲った。

 くりくりくり...くりっ

 「ん...うぅっ...」

 だんだんと由香の息が荒くなってくるのがわかる。

 

 「これはどうだ...」

 次に男は、足の裏を由香の乳房に押しつけた。

 むにゅっ...

 「あっ...」

 足の裏で乳房を押されるような形となり、バランスを崩した由香は後ろに手をついた。

 「よし...そうやって手で支えてるんだ...」

 男はまるで由香の乳房を踏みつけるようにぐいぐいと足の裏を押しつける。

 足で踏みつけられ、弾力に富む由香の乳房はむにゅむにゅと形を変えていく。

 「んんっ.....」

 手や口から送られる愛撫に比べるとずっと単調な愛撫だったが、

 まるで乳房を踏みにじられているような感覚に、由香の官能はどんどん高まっていく。

 

 「足でも揉み甲斐のあるいいチチだ...」

 足の裏で感じる由香の乳房の吸いつくような肌の感触に、男は正直な感想を漏らした。

 

 

 男が由香の乳房から足を離すと、足の汚れが乳房にこすりつけられたせいで由香の美しい乳房は煤けたように汚れていた。

 片方の乳房はつやつやとした白さをしているのに、片方の乳房はうす汚れている。

 まさに、汚される前の乳房と、汚された後の乳房がふたつ並ぶ、見ている者の想像力を喚起させる光景。

 「おお...」

 男は予想しなかった官能的な由香の姿に感嘆の声をあげ、まるでふたつの乳房を見比べるように執拗にカメラにおさめた。

 

 「よし...じゃあ今度はその綺麗なほうのチチが汚されていく様を撮ってやる」

 男は由香のまだ汚されていない、雪のような乳房に足の指を這わせた。

 足の裏では乳房を覆ってしまい、汚される様がよく見えないので、男は足の指先で由香の乳房に汚れをこすりつけるようにして嬲っていく。

 汚れを移されているというのに、由香の乳房はぷにぷにと健気に形を変えて汚れを受け入れていく。

 

 「くうううっ...」

 目をそむけ、自分の乳房が汚されていく様を見ようとはしない由香。時折、屈辱にうめく。

 由香の屈辱にたえる表情が、男の嗜虐の炎をメラメラと燃えたたせていった。

 

 「おお...」

 自分の身体の汚れを、美しい女に移していくという征服感。

 綺麗なものを踏みにじるサディスティックな欲求。

 降り積もったばかりの新雪に、一番乗りで足跡を残していくような感覚。

 男の足の指によって、まさに新雪のような由香の乳房はどんどん足跡を残され、汚されていく。

 

 そして男の思惑通り、由香のきれいな乳房がだんだんと男の足によって汚されていく様をリアルタイムにカメラにおさめられてしまうのだった。

 

 

 「よし...じゃあ今度は、そのエロいチチで俺のも楽しませてもらうか」

 男の足でわずかに煤がかかったように汚れてしまった乳房をアップでとらえながら、男は言った。

 

 男の股間で、その瞬間を今か今かと待ちわびるようにぴくぴくと脈動する剛直。

 まだ一向に萎える気配はない。それよりも、由香の乳房を汚した行為によって、その硬度を増しているように見えた。

 

 由香はあきらめたように目を閉じ、男の股の間に入りこんで、ゆっくりと胸の谷間を近づけていく。

 

 「んっ...」

 由香はわずかにうめいて、男の股間から伸びる弓なりに反ったものを豊かな双丘の谷間に包み込んだ。

 ずっしりとした量感のある双丘に、男の肉棒が包まれる。

 「うぉ...」

 

 柔らかな肉に包まれ、男は思わず声をあげてしまう。

 これほど男を喜ばせる肉を持った女はそうそういない。

 

 ぴくぴくと脈動し、その鼓動を由香に伝える。

 男の剛直は由香のやわらかな乳房に包みこまれているものの、その存在感を由香に知らしめている。

 「(あっ...びくん、びくんっていってる...)」

 だがそれは、男も同様で、

 「へへ...俺のチンポからお前のドキドキ言ってんのが伝わってくるぜ」

 由香の鼓動の高鳴りを、由香の乳房を通し、男の剛直を伝い、知らせていた。

 

 改めて顔を近づけても、そむけたくなってしまう腐臭が乳房の間からたちのぼってくる。

 「さ...しごけ...」

 男は由香のそんな気持ちを無視するかのように言った。

 

 由香は両手で自らの乳房を左右から押さえつけ、より強く男の肉棒を挟みこむと、

 「んっ...くっ...ん...」

 ゆっくりと上半身を動かして、胸の間にある剛直をしごきあげるようにする。

 

 由香の身体が動くたびに、男の剛直が胸の谷間から亀頭を出し、そしてまた埋没していく。

 「よし...こねあげろ...」

 男の一言で、由香は両手で挟みこんだ乳房をこねるようにして揉んだ。

 むにゅむにゅと形を変えながら、男に愛撫を送りこむ由香のやわらかなふたつの肉球。

 やがて、胸の谷間に見える亀頭の先端が、少しづつ鈴口から出された粘液によって濡れていく。

 

 「よしっ...」

 男がそう言ってしばらくした後、由香の眼前に透明の液体が垂れ落ちてきた。

 その生臭い匂いを放つ液体は、男のよだれだった。

 「きゃあっ!!」

 いきなり腐臭を放つ液体がぬらぬらと眼前に垂れてきて、由香はびっくりして悲鳴をあげる。

 胸をこねあげていた手を止め、震えながらゆっくりと顔をあげる。

 そこには大きく口を開け、ためこんだよだれを口の中からだらしなく垂らす男の醜い顔があった。

 「や...やだっ...」

 あまりのおぞましい光景に、カタカタと震える由香。

 やがてそのよだれは、由香の胸の谷間にべっとりと垂れ落ちた。

 「いやあ!!」

 パニックになって身を引こうとする由香。

 「動くな!!」

 だが、男の厳しい一言によって、由香の身体は凍りついたように動かなくなる。

 

 ぬらぬらとした腐臭を放つ、生あたたかい液が由香の胸の谷間にたっぷりと溜まっている。

 

 「へへ...潤滑液のかわりだ」

 潤滑液というには、あまりにも汚らしいその液体。

 「さあ...その液をチチに塗りこんでしごくんだ」

 男はせかした。

 

 「ん...う...んんっ」

 由香はまぶたの端に涙の粒を浮かべながら、ゆっくりと乳房によるしごきあげを再開した。

 

 くちゅっ...くちゅっ...くちゅっ...

 

 男のよだれと肉棒と乳房がからみ合い、しごきあげるたびに谷間からくちゅくちゅという音が響く。

 由香の谷間の中で糸を引き、揉みあげられる男の剛直。

 谷間からあふれたよだれは糸を引いて床に垂れ落ちていく。

 

 しばらくして、

 「う...おお...う」

 男の切羽つまったようなうめき声を聞き、由香はハッと顔をあげる。

 男は今にも絶頂にのぼりつめそうな、そんな表情をしている。

 男を見上げる由香の不安そうな表情。由香の大きく黒目がちな瞳に男の顔が写りこむ。

 その不安そうな表情は、男の獣欲を一気に加速させた。

 

 がしっ!

 

 「いたっ!」

 男に前髪を掴まれ、強引に下を向かされる由香。

 下を向いたため、胸の谷間にある剛直の鈴口を目の当たりにしてしまう。

 ふと、肉棒ごしに、男の足元に転がる写真立てが見えた。

 その直後、

 「いくぞっ! うくっ! うぐっ! うおおおっ!」

 獣のようなうなり声と共に、男は自ら腰を動かして突き上げた。

 ずるりと音をたて、よだれにまみれた由香の乳房から赤黒い肉柱が飛び出したかと思うと、

 

 びゅくっ! どぴゅっ! ぴゅっ! ぴゅぴゅっ!

 

 まさに咆哮するかのように、その鈴口から白く濁った汚液が排泄された。

 由香は下を向かされているため、目の前にある鈴口から飛び出した液がまともに顔に襲いかかってくる形となる。

 

 びちゃっ! べちゃっ! ぴちゃ! ぴちゃっ!

 

 噴水のように吐き出された精液は、由香の顔に着弾し、

 びちゃびちゃとした粘質系の音をたてて、白濁液が由香の顔にはりついてくる。

 

 ぺちょっ! ぺちゃ! びちゃっ! ぴちゃ!

 

 由香の端正な顔に次々と容赦なく浴びせかけられる男の精液。

 顔をそむけようにも、男に前髪を押えつけられ、顔を固定されているのでままならない。

 「ん...くううううっ」

 あまりの屈辱に、泣き声のようにうめく由香。

 

 着弾した精液はあまりの勢いに、あたりに白いしぶきまきちらす。

 まさに顔面にシャワーを浴びせるかのごとく、男の射精は続く。

 

 びゅっ! びゅく! びゅく! びゅくっ!

 

 「うお...おおっ、ま、まだ出るっ...」

 男は快感のあまり、掴んだ前髪を離してしまう。

 「顔を...そむけるんじゃないぞ...」

 射精に尻肉をぴくぴくと震わせながら、男はなんとかそれだけ言う。

 

 ゆっくりと顔をあげる由香。もうその顔はすっかり男の精液にまみれていた。

 もう、顔をそむける気もなくなってしまった。

 

 「エ...エロい顔だぜぇ...」

 自らの欲望の液で汚した由香の顔は、この美しい顔を自分のものにしたという征服感を男に与えた。

 それ以上に欲望の汚液にまみれ、白い粘塊を顔から糸のように幾重にも垂れ落とす女の顔は、この上なく官能的だった。

 

 もう十分に男の精液にまみれた由香の顔、だが男の剛直は更にうなりをあげて精液を吐き出し、容赦なく由香の顔にふりかけていく。

 「ま...まだまだぶっかけてやるぜ!」

 まさに「ぶっかける」という表現がピッタリとくるその行為。

 剛直は脈動しながら射精をくりかえし、由香の顔をすみずみまで精液を付着させていく。

 

 顔からどろどろと垂れ落ちるあたたかい液を感じながら、由香は視線を落としてさっき一瞬みた写真を見る。

 男の汚れた足の側に上を向いて倒れている写真立て。そこには幼い子供が写っていた。

 

 写真の女の子は、どこかで見たことがあるような女の子だった。

 クマのぬいぐるみを抱いて微笑んでいるが、その笑顔はどこか寂しそうで、

 まるで...過去にとり残されたような、そんな写真だった。

 

 ぼんやりとそれを見る由香。その顔に猶もびちゃびちゃと精液がふりかかる。

 「(.....あの子.....私と同じ目をしてる...)」

 

 やがて、まぶたの上から垂れてきた精液が、由香の視界を完全に奪った。

 

 

 


解説

 「過去の中にあるが如く 其ノ二」の続きです。

 衛様のリクエストの『ルームメイトノベル 佐藤由香』の佐藤由香小説です。

 

 本当は今回で残りのリクエストのパイズリとSEXをやるつもりだったんですが、

 つい調子に乗って書いてしまい、パイズリだけになってしまいました。

 と、いうわけで続きます。

 

 あ、でもリクエストを見返してみると「パイズリで再勃起させる」と書いてますね。

 パイズリする前から勃起してる上に、射精までしちゃってますけど御容赦ください。

 


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