「ヘソ委員は藤崎さんがいいと思います」
ホームルームの時間、何気ない男子生徒のその一言により、詩織の悪夢のような生活が始まった。
. . . . .
詩織が臍委員になってから、1ヶ月が過ぎた。
臍委員である詩織は、他の生徒よりも少し早く登校しなくてはならない。
周囲の目を気にしながら下駄箱に靴をおさめ、カバンを持ったまま生徒会室に向かってぱたぱたと駆けていく。
以前までは廊下を走ることなどしなかったが、ヘソ委員になってからはほとんど廊下は駆け足で通るようにしていた。
その理由は簡単だった。
詩織の着ている制服の上着の丈が極端に短く、腹部がほとんど見えるようになっていたからだ。
ヘソ委員は家を出てから帰るまでヘソを出していなくてはならないという決まりがあったため、
こういった丈の短い制服を着させられているのだ。
もちろん、制服の下には何も身につけてはいけない決まりもあったため、
詩織は登校から下校まで、いつでもヘソをさらけ出していた。
ヘソ委員になってからは、生徒たちの視線は詩織の腹部に集中するようになった。
詩織の女性的にくびれた腰に、申し訳程度にくぼんだ縦長の形の良いヘソ。
あまりに魅力的すぎるその腹部に、視線が集中するのも無理はなかった。
また逆に他は普通の制服とかわらないのに、
腹部だけ丸だしになっている制服のデザインもかえって官能的であった。
小一時間後、ふぅ、とため息をつきながら生徒会室から詩織が出てきた。
しかし、ひと息ついたのも束の間、用心深くあたりをきょろきょろと見まわし、
目立たないように廊下の端を歩きはじめる。
しかしその気持ちを無視するかのように、詩織の背後からどたどたと走ってくる音が迫ってきた。
「詩織ちゃーん! おっはよー!!」
「きゃっ!!」
後ろから走ってきた男子生徒は勢いにまかせ、詩織の背後から抱きしめるようにしてヘソにひとさし指を挿入してきた。
むにゅっ
「あ.....っ!!」
挿入の瞬間、思わずのけぞってしまう詩織。
「今日もやわらかいおヘソだねぇ〜」
嫌らしい口調で言いながら、男子生徒は詩織のヘソに挿入した指をかきまわすようにむにむにと動かした。
これも、ヘソ委員の仕事のひとつであった。
「あ...や...う...」
もがく詩織。仕事のひとつなので抵抗する権利は与えられておらず、
この男子生徒の好きなようにヘソをいじられるしかないのだ。
「今日もボクが一番乗りみたいだね」
男子生徒は詩織のヘソの中を確認するように指でまさぐる。
「う...あっ...んっ」
男子生徒は心ゆくまで詩織のヘソの中をいじくり回した後、なにやら黒い米粒のようなものを取リだし、
「今日もよろしくね」
と言いながら詩織のヘソにその粒をねじ込んだ。
ずぶっ...
「くっ...」
自らのヘソに異物が入ってくる感覚に、顔をしかめる詩織。
「こぼれ落ちないように、奥の方に入れてあげるね」
そう言いながら、ねじ込んだ黒い粒をぐいぐいと指で押しこむ。
ずぶっ...ずずっ
「んあっ! あ...」
黒い粒は、男子生徒の力によってどんどん詩織のヘソの奥に潜りこんでいく。
やがてその粒は、外側から見て辛うじて頭だけ視認できるほど奥に潜りこんだ。
もう取り出せないほど奥まで黒い粒を突っ込んだことを確認すると、ヘソの奥深くまで突っ込んだ指を抜く。
そしてツヤのある詩織の腹部をぱちんと叩き、
「じゃあね!」
と満足そうに言ってその男子生徒はまた廊下を走っていった。
やっと行ってくれた男子生徒の背中を見送りながら、はぁ、と深いため息をつく詩織。
さっきまで男子生徒がいいようにいじりまわしていたヘソを見ると、
ちょっとやそっとでは取り出せないくらい奥の方に、黒い粒がわずかに顔を出していた。
この黒い粒は男子生徒のヘソのゴマで、ヘソ委員である詩織は男子生徒全員のヘソのゴマを
毎日ヘソで受け取らなくてはならなかった。
あの男子生徒は詩織をヘソ委員に推薦した張本人であり、毎日必ず一番乗りで詩織のヘソにゴマを入れに来ていた。
というのも以前、あの男子生徒から告白されたのを詩織が断ったのがきっかけで、
詩織はなるべくあの男子生徒を傷つけないように断ったつもりだったのだが、
あの男子生徒は逆恨み同然で詩織をヘソ委員に推薦した。
おずおずとした手つきで、教室の扉を開ける詩織。
すると中には、自らのヘソのゴマを手に持ち、今か今かと詩織の来るのを待ちわびていた男子生徒たちが押し寄せてきた。
思わず身体を強張らせてしまう詩織。
「今日もよろしくな」
ずぶっ...
「あ...!」
「おはよ〜」
ずぶっ...
「んっ...!」
「今日もかわいいおヘソだね」
ずっ...
「くんっ...!」
「ほらよっ」
ずずっ...
「あんっ...!」
「おっす、こぼすなよ」
ずむっ...
「あ...くっ...!」
男子生徒は口々に挨拶をしながら手にしたヘソのゴマを次々と詩織のヘソに埋め込んでいく。
そのたびに身体をびくん、びくんと痙攣させる詩織。
その場にいる男子生徒たちのヘソのゴマを入れ終わると、はぁはぁと肩で息をする詩織。
ヘソ委員になった当初は、他人のヘソのゴマを入れられるという信じられない行為を強要され、
その気持ちの悪さに人目もはばからず泣きくずれたこともあったが、
やがてヘソのゴマを挿入されるたびに、お腹のあたりから不思議なむず痒い感覚が湧き起こるようになり、
今では電撃のようなえもいわれぬ快感が広がるようになっていた。
だが、詩織にとっては気持ち悪い方がありがたかった。
詩織にとってはヘソにゴマを入れられて気持ちいいなどというのは変態の領分であって、
今まさにその変態の領域に足を踏み入れた自分を認めたくなかったのである。
やがてクラスメート全員が登校する頃には、詩織のヘソは男子生徒たちのヘソのゴマでびっしりと埋められていた。
最後の方のヘソのゴマが入れられる頃には、快感のあまり詩織は立つことすらままならなくなり、
床にぺたんと座りこんだまま残りのヘソのゴマを埋め込まれていた。
ようやく全てのヘソのゴマを受け取り、目に涙をためながらはぁはぁと熱病患者のように肩で息をする詩織。
その顔は耳まで上気している。
立つ気力などなく、床に座りこんだまま壁によりかかって腹部から湧き起こる官能の渦を沈めていた。
おそらくこの状態の詩織のヘソに指を挿入すれば、いとも簡単にエクスタシーを感じさせることができるであろう。
クラスの男子生徒、20数人分のヘソのゴマを詩織のひとつのヘソに入れているのだ。
詩織のヘソにはその奥が見えないほどヘソのゴマが隙間なく詰めこまれ、
その様は遠くから見ると詩織の白い肌の上に黒いホクロのような大きな点があるように見えた。
「いつまで座りこんでいるおつもりかしら?」
女生徒が詩織の側にやってきた。
「か、鏡さん...」
震える詩織を、蔑むような視線で見下ろす鏡魅羅。
「いつものやつをやってくださる?」
瞳を潤ませて見上げる詩織に、サディスティックな欲求が燃えあがる魅羅であった。
このくそ忙しいのにウクレレを始めてしまいました。
仕事の合間に爪弾いていると、無性にヘソ小説が書きたくなったので書きました。
サクラ様のリクエストのものとは相違点がかなりありますが御容赦ください。
現時点で「医用蛭」に絡ませるのが難しかったんで、新規に連載を立ち上げました。
馬鹿っぽくて全然リアルじゃないですが、セクシャルファンタジー(便利な言葉)なもんで御了承ください。
そういえばこの小説で40作目です。あんまり表現能力とか語彙とかアップしてませんね。
30作目の解説のときもそんなこと言ってたか。