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医用蛭15 第2部 別れの曲
コギト=エラムス/文


 「んっ、あ、んっ、あんっ」

 俗に言う、駅弁スタイルで体操服姿の詩織を抱え上げ、両手を振りながらずんずんと廊下を進む大田。

 大田の歩みの一歩一歩が、詩織を突き上げる形となる。

 歩くたびに、詩織のしなやかな脚にひっかかったショーツとブルマがぷらぷらとゆれる。

 

 詩織は大田の首の後ろに手を回し、両足を大田の腰にからめるようにして必死になってしがみついている。

 大田の手は詩織の腰に回されていないため、詩織は自らの力で大田に抱きついているのだ。

 

 大田は性交においては、女を蹂躙し、自らの優越感を高め、征服欲を満たす行為を好む。

 このしがみつかせる体位は、女がまるで自分にすがりついてくるような感覚があり、大田の得意とする責めのひとつだった。

 

 表情ひとつ変えず廊下をのしのしと歩く大田、それとは対照的に身体を震わせ、悶える詩織。

 背筋が震えるほど優越感を感じることのできる行為。

 

 「んっ、あっ、はあっ」

 必死になってしがみつく詩織。豊かな乳房が大田の胸にぐいぐいと押しあてられる。

 そんな詩織の姿が面白くて、大田はささやいた。

 

 「なあ...このままの格好で外に散歩に行こうか?」

 ほんの僅かに詩織の身体が強張る。しがみついた身体からその微妙な変化をも大田に伝えた。

 「あっ...や...やだっ、やめてっ...お願い」

 詩織の顔は見えないが、震えるその声は大田の剛直を一段と固くした。

 「ふん...」

 鼻で笑う大田。

 今はやる気はない。今は。

 まだその段階ではないと大田は考えていた。

 だが...いつかはこの必死にすがりつき、震える女の哀願を無視し、外に出てやろうと思っている。

 その時は、今と同じ体操服姿か、それとも制服か...。

 詩織の痴態を想像するだけで、また更に剛直が滾る。

 

 詩織の少ない性知識ではとても想像のつかないようなおぞましい調教の数々が、

 大田の脳裏にあることをこの時まだ詩織は知らないでいた。

 

 大田が一歩あるく度に、亀頭の先がずっ、ずっと音をたてて肉壁を押し広げ、自分の子宮に近づいてくるのがわかる。

 詩織は腰を使って自らの中枢を突かんとする亀頭を少しでも遠ざけるために、腰を浮かせて肉棒を抜こうとする。

 そんなささやなか詩織の抵抗も、大田には手にとるようにわかっていた。そして、それが無駄な抵抗であることも。

 

 廊下の行き止まりまでやってくる。

 もちろん、大田は行き止まりだというのはわかっている。

 

 だが、わざと勢いをつけて壁に衝突する。

 どすんっ

 

 その衝撃で、大田の剛直が更に奥深くにはまりこむ。

 必死に腰をつかって肉棒を抜こうとした詩織の努力をあざ笑うかのように。

 ずぷぷっ...

 

 「あんっ!!」

 背後が見えない詩織は、いきなり壁に背中をおしつけられ、その衝撃で更に入りこんできた剛直に素直に反応させられてしまう。

 身体をのけぞらせ、勢いあまってごつんと壁に頭を打ちつける詩織。

 

 「おっと...行き止まりだったか...ごめんごめん」

 全く反省の色のない言い方で、詩織を壁に押しつけたままくいくいと腰を動かす。

 

 くちゅっ...くちゅ

 

 大田の極太のシャフトは僅かに詩織の肉壁をこすりあげるだけなのだが、

 「あっ! は...あ!」

 今の詩織にとってはそれだけで官能を引き出されてしまう。

 

 小刻みな肉棒の連続運動により、やがて詩織の肉壁はきゅっ、きゅっとその肉棒を締めつける。

 「んっ....う!」

 ふるふると詩織の身体が震えだす。

 

 もう過去何度も詩織を蹂躙してきた大田には、これが絶頂の直前の反応であることがすぐにわかった。

 小刻みな腰の動きをピタリと止める。

 

 きゅっきゅっと締め上げる詩織の膣の動きが、やがて止まる。

 「あ...は...」

 あと少しで気をやることができたのに、おあずけをくらったのだ。

 詩織の吐息が、少し残念そうなため息にきこえた。

 

 大田は壁から離れると、くるりと踵をかえした。

 それにあわせて、さらさらの詩織の髪がなびき、ほんのりとしたリンスの香をあたりにふりまく。

 

 「よし...じゃあもう動かないから、詩織が自分で腰を使ってボクをイカせるんだ」

 絶頂の直前まで追いやられ、朦朧としている詩織に向かって言った。

 

 「そっ...そ、そんなことっ...」

 できませんと言おうとした詩織を、大田は遮った。

 「それが嫌ならこのままの体勢で外に散歩に出かけるけど、どうする?」

 

 少しの沈黙の後、

 「んっ...ううっ」

 鳴き声のようなうめきを上げ、詩織は腕に力を込めて自らの意思で腰を動かしはじめた。

 

 震える体を一生懸命動かす詩織。

 嫌悪する男のものを、自らの腰づかいで喜ばせるといった屈辱的な意味のほかに、大田にはある試みがあった。

 

 「(やっぱり...)」

 大田の顔は思わずほころんだ。

 

 絶頂の直前で愛撫を止められた詩織は、無意識のうちに自分がもっとも感じる箇所に大田の肉棒をこすりつけていたのだ。

 

 「(そう...そこと、そこだな)」

 詩織の官能のツボは心得ている大田だったが、まるで答えあわせをするように詩織の腰づかいを確認していた。

 

 詩織がゆっくりと腰を動かすたび、くちゅくちゅという音が廊下に響く。

 「ん、あ、はっ」

 自らの官能のツボが突かれるたび、詩織は小さな嬌声をあげる。

 

 大田の腰にカニばさみのように回した両足で引き寄せるようにして、より深く大田の肉棒を咥えこもうとする。

 ほんの少し前までは、肉壁を割り裂いて進入してくる肉棒を抜こうとしていた腰づかいを、今度はより深く咥えこむために動かす。

 

 「うっ、く、ううっ」

 あまりの屈辱感と、無意識のうちに高まっていく官能に、詩織は悔しそうにうめく。

 

 詩織のぎこちない腰づかいでは、とてもでは大田を絶頂に導くことはできない。

 

 腰づかいのたびに押し出された愛液が床に垂れ落ち、足元に水たまりをつくるほどになった頃、

 「も...もうっ...もうっ...駄目っ!」

 大田の首を後ろに回された腕が、ふっと力が抜ける。

 

 「おっ...と」

 大田はあわてて倒れこもうとした詩織の腰を支えた。

 

 他の女が相手ならば、大田は崩れ落ちる所を助けたりしない。

 床にくずれ落ち、したたかに身体を打ち、倒れこむ女に更に追い討ちをかけるように、なじりながら踏みつけてやるのに。

 

 詩織の肩に手を回し、その表情を確認する。

 大粒の涙をこぼしながら、はぁはぁと肩で息をしている。身体の力は入っておらず、糸の切れた操り人形のようにぐったりとしている。

 「も...もう駄目...もう駄目なのっ...」

 息も絶え絶えに許しを乞う詩織。

 

 極限状態の美少女が見せるその表情は、大田の嗜虐心を激しく刺激した。

 

 . . . . .

 

 「ここはどこだ?」

 立ったまま後背位で詩織を突き上げながら、後ろ手で部屋の電気をつける。

 

 ふたりの目の前には、きれいにメイクされたダブルベッドがあった。

 

 「お...お父さん...と、おっ...お母さんのっ...寝室です...」

 言い終わった後、はぁはぁと大きく息をする。

 「よし、よくできました!」

 そのまま力まかせに詩織をベットにうつぶせに押し倒す。

 「あうんっ!」

 どさっとベットに押し倒される詩織。

 

 「ご褒美に、この両親の寝室で詩織にたっぷり注ぎこんであげるよ」

 

 「や...やだっ...お願い...それだけはやめて」

 ベッドにうつ伏せにつっぷしたまま、詩織はぶんぶんと首を振る。

 

 「だーめ」

 大田は剛直をはめたままで上体を起すと、猛然とした突き上げをはじめた。

 

 ずっずっずっずっずっ

 

 「んうっ! あっ! あんっ!!」

 ずんずんと音をたてるほどに激しく肉壁をこすりあげられる。

 その瞬間から、詩織に意見する権利はなくなる。

 

 うつぶせになったままの詩織の背中が突き上げに合わせてのけぞる。

 

 「あっ、あ! やっ! きゃう!」

 今まで以上の激しいストロークは、膣壁を擦りあげ、亀頭で子宮を突き、詩織を強引に快感に咽び泣き出させる。

 

 激しい突き上げは詩織を何度か絶頂に追いやった。

 だが、イッたところで大田は突き上げをやめてくれない。ふたたびまた絶頂への階段を無理矢理かけ昇らされてしまう。

 

 詩織が絶頂に達するたび、ブジュッ、ブジュッと音をたてて秘穴から大量の愛液が押し出される。

 詩織の潮吹きと激しいピストン運動により、愛液はしぶきとなって壁を濡らすほどに飛び散る。

 

 逃げることもできずに、激しい突き上げによって何度も何度も気をやらされる。まさに地獄のような責めが続いた。

 

 大田は容赦なくずぶんずぶんと音を立てて、何度も何度も突き嬲る。

 その突き上げは激しいだけでなく、長いストロークによって膣内全体をこすりあげる。

 

 まず、膣穴の入り口近くまで肉棒を抜き、カリ首の段差でヒダを刺激する。

 そして深く挿入、詩織の弱点であるGスポットなどを攻めあげながら、こつんと亀頭を子宮にぶつける。

 

 Gスポットはどうも、詩織のかなりの弱点のひとつだった。

 ここを刺激されるたびに、詩織は「きゃう!」と子犬の鳴き声のような声をあげる。

 

 長いストロークに数えきれないほど気をやらされた後、大田の絶頂も近くなってくる。

 大田は倒れこんで、詩織の耳元でささやく。

 「このベッドで...詩織のパパとママが詩織を妊娠したように...」

 倒れこんだままで、くいくいと器用に腰を動かす。

 腰の動きにあわせて、ずぷずぷと音がする。

 

 「あっあっあっ! あっ!」

 新たな体勢での腰の連射に、再び詩織も絶頂が近くなってくる。

 ぎゅっとシーツを握り締める詩織。

 

 「このベッドで...詩織はボクの子供を妊娠するんだっ!!」

 詩織の子宮に亀頭を押し当て、ぐいっと腰を押しつける。

 その直後、大田の尻肉がびくびくと痙攣したかと思うと、

 

 びゅっ! びゅくっ! どくっ! どくんっ!

 

 「あっあ....! ああっ!」

 今まで以上の快感の波が、詩織を背中から飲みこむ。

 

 どぷっ! どくっ! びゅっ! びゅくっ!

 

 大田の尻肉が震え、挿入されたままのペニスの裏筋がぴくぴくと痙攣し、精子が次々と子宮に送りこまれているのがわかる。

 きらめき高校のアイドルに膣内射精をしているという事を考えるだけで、いつもより量が多くなる。

 

 今日、3度目の精液が、こうして詩織の子宮内に注ぎこまれた。

 

 . . . . .

 

 「ん...あ...は...」

 寝室に、詩織の息も絶え絶えのあえぎ声が響く。

 

 「ん...う...あ...」

 詩織が絶頂に達した後も、体位はそのままで大田は小刻みな腰づかいで休みなく詩織を責めたてていた。

 居間で始まった大田の陵辱は、かれこれ3時間以上続いている。

 その間、一度も大田の肉棒は詩織の膣内から抜かれていない。

 

 休みなく責めたてられていた詩織の精神は、もう限界のところまで来ていた。

 もちろん、大田にとってはそれが狙いなのだが。

 

 十分詩織を精神的にも肉体的にも追いつめたことを確認した大田は、本題をきり出した。

 「ね、詩織、いい加減ボクの物になるって誓いなよ」

 ゆっくりと焦らすような腰づかいで、詩織に言う。

 「あ...ん...う...あ」

 

 「誓ったら、やめてあげるよ」

 ぬぷぬぷと音をたてて、詩織の秘穴からどす黒く、血管の浮き出た肉棒の鞘が出入りしているのが見える。

 「く...ん...あ...あ」

 

 「誓わなかったら、このまま朝まで抜かずに犯しつづけるからね」

 出入りする鞘は、詩織の愛液でテカテカと濡れ光っている。

 「あ...あ...ん...あ」

 

 大田の剛直はあれほど射精したというのに衰える気配を一向に見せず、

 本当に朝まで犯され続けるのではないかという恐怖を詩織に与えた。

 

 「誓うんだったら、 詩織は御主人様のモノになります って言いな」

 これは大田のパターンで、奴隷に対する誓いは自らの意思で行わせるようにしている。

 たとえその途中までの行為が強制であっても、最後の誓いが自分の意思のものによるものであるならば、その女は屈服したものとなる。

 それを強く認識させるために、奴隷宣言は自分の意志でさせるようにしていた。

 そしてその瞬間から、大田のことを「御主人様」と呼ばせるようにするのだ。

 

 「どうなの詩織、ん? ん?」

 亀頭の先で、ごりごりとGスポットを集中的にこすりあげる。

 「んう! ん!」

 いままで反応の鈍かった詩織の身体が、Gスポットを刺激された瞬間だけびくんと震えた。

 

 そして、詩織が答えられるように、腰の動きを止めた。

 詩織の肩がぜいぜいと上下している。

 

 「(け...啓.....くん)」

 詩織の瞳から、もう枯れたと思っていた涙がぽろりとこぼれた。

 

 思えば詩織にとって、この夏休みは今までの人生で最悪のものだった。

 クラスメートによる強姦、親友の身体をも弄ばれ、幼なじみとの仲も無理矢理引き裂かれた。

 大好きな啓介に自分の純潔をささげるために今まで身体を大事にしてきたのに.....。

 

 「(さよなら...啓くん...さよなら...)」

 

 ぽろぽろと大粒の涙が詩織の頬を伝い、シーツを濡らす。

 目の前がもう、涙によって滲み、なにも見えない。

 これから先、こんな地獄のような日々が続くなら、楽になろう。と詩織は思った。

 自分の大好きだったもの、大事だったもの、すべてを捨てて。

 

 そして、詩織の唇がゆっくりと動いた。

 「し...しおり...は...ご...ごしゅじん...さ...」

 大田の頬がほころぶ。

 

 ピンポーン

 

 詩織の言葉を遮るように、玄関のチャイムが鳴った。

 

 ピンポーン

 

 「(なんだよ...いい所なのに...)」

 大田は心の中で舌打ちした。

 

 ピンポーン

 

 はじめは無視するつもりの大田だったが、今まで手こずらせてくれたこの女の隷属を更に強力なものにするべく、あることを思いついた。

 

 「ほら、起きろ!!」

 うつぶせに寝た詩織の両手首をつかんで、むりやり引き起す。

 

 「あっ...は...あ...な、なに?」

 力づくで起される詩織。

 

 ピンポーン

 

 「ボクにハメられたままで...玄関に来てる客の応対をするんだ...」

 「や...いやあ...そんなの...いやあっ」

 まだ力の入らない身体で、詩織は踏みとどまり、抵抗しようとする。

 「行け、行くんだ!」

 大田はふんっ、ふんっと力を込めて押すように突き入れる。

 詩織はなんとかその場で踏みとどまろうとするが、男の力にかなうはずもない。

 それだけならまだしも力を込めて突き入れられているので、子宮をぐいぐいと押される形となる。

 ぐりぐりと亀頭が子宮に押し当てられる度に快感のあまり、力を入れることができない。

 さきほど気をやり、くすぶりかけていた詩織の官能の炎がふたたび燃えあがる。

 崩れ落ちようにも、しっかりと両手で支えられているのでそれも出来ない。

 詩織はただただ甘い嬌声をあげながら、玄関に向けて近づかされていった。

 

 嫌がる女を自らの肉棒でねじ伏せ、言うことを聞かせる快感。

 大田は抵抗もできずに悶える詩織を見て昂ぶった。

 

 この感覚は、そう、ムチで家畜などを追いたてる感覚に似ていた。

 主人である大田は、自らの股間のムチを容赦なく打ち据え、震える家畜を玄関まで追い立てる。

 ムチが振り下ろされる度、家畜の意思は無視され、嫌でも主人の言うことを聞かざるをえない。

 

 「ほら、歩けっ! 歩くんだ!」

 大田が突き上げるたびに、詩織の膣からはぐちゅぐちゅという濡れた音が漏れ、愛液が床にしたたり落ちる。

 突き上げの衝撃で3回分の精液がとろとろと子宮からあふれ、膣内を通って秘穴の間からこぽこぽとこぼれ、太ももをつうっと伝った。

 詩織が突き上げで前進するたび、廊下には点々と愛液と精液の雫を残していく。

 

 ピンポーン

 

 玄関の呼び鈴を押す主は、まさか扉一枚を隔て、

 これほどの異常と、これほどの官能が展開されていることなど、考えもしなかった。

 

 

 


解説

 「医用蛭14」の続きです。

 

 もうカンのいい人ならこれからの展開は想像つきますよね?

 

 最近『サクラ大戦GB 檄・花組入隊!』が異様に安くなってきてるんで買いました。

 そういえばこれを元ネタにした小説はまだ書いてませんね。いずれ書くかも。

 


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